ゴミの吸引から水拭き、ゴミ収集まで家庭の掃除をすべて任せられる「3in1ロボット掃除機」。しかし、機能と価格の条件が合わなかったり、紙パックを買うお金がかかったりすることもあり、高機能かつ経済的なモデルを探している方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、老舗の掃除機メーカー・Eurekaが開発した「Eureka E10s」をレビュー。機能性も良好ながらロボット掃除機としては価格が安く、ステーションの紙パックがいらない経済的なモデルです。

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2024年2月に日本進出。1世紀の歴史を誇るアメリカの老舗掃除機メーカー「ユーリカ(Eureka)」とは?

ユーリカ(Eureka)はアメリカの老舗掃除機メーカー。1909年に創業して以来、「EASY」「CLEAN」「DONE」を信条に掲げ、家庭における掃除の効率化や簡素化を追求してきたブランドです。

日本市場には2024年2月に参入したばかり。コードレス掃除機やロボット掃除機、ハンディクリーナーなどさまざまな製品を革新し続けています。日本で販売されているのは2024年6月現在でコードレス掃除機の「NEC210」、ロボット掃除機の「E10s」と「J12 Ultra」の3種類です。

Eurekaの製品は、ミドルレンジの価格ながら高機能で、コスパに優れているのがポイント。初めてロボット掃除機を導入する家庭にもおすすめのメーカーです。

ゴミ吸引・水拭き・ゴミ収集が1台で完結。コスパに優れた3in1ロボット掃除機「Eureka E10s」

4000Paと優れた吸引力で細かいほこりまでしっかり吸引

ロボット掃除機の平均的な吸引力は2500~3000Paといわれていますが、Eureka E10sの吸引力は4000Pa。強力な吸引力で食べ残しや髪の毛、微細なチリなどもしっかり吸い取れます。

また、専用アプリ「eureka robot」から「カーペットモード」をオンにすることでカーペットに近づくとセンサーが感知し、吸引力を自動で強力モードに切り替え。カーペットの奥に入り込んだ細かいゴミまで吸引できます。

実際に吸引力を最大にして運転させてみたところ、ゴミをほぼ残さず強力に吸引。音は一般的なスティック掃除機と大きく変わらず、そこまで気になりませんでした。

壁際までピカピカに水拭き。水量は3段階で調節可能

水拭きしたいときは、本体のダストタンクと一緒に付いている水タンクに水を補充すると、「eureka robot」で水拭きモードが選択できるようになります。

水タンクは最大220mlまで入り、標準の「中」モードで約50分間水拭きが可能。水量は低・中・高の3段階から好みで選択できます。

また、本体側面に搭載されている独自技術「PSD(位置感応型検出器)」によって、壁際まで拭き残しがほとんどなくピカピカに水拭きすることが可能です。

紙パックが不要でエコかつ経済的。スケルトンが斬新なサイクロン式の自動ゴミ収集ドック

Eureka E10sに付属しているゴミ収集ドックはサイクロン式で、紙パックが不要。また、紙パックやフィルターの交換が必要ないため、エコで経済的なのが魅力です。

ロボット掃除機のステーションに装着する交換用紙パックは、モノによって1枚あたり約200~1,000円と幅があります。たとえば、約2ヵ月使用できる1枚1,000円の紙パックを使う場合と比べ、年間で約6,000円節約できる計算です。

Eureka E10sのゴミ収集ドックの容量は1.5Lで、約45日分のゴミをためられ、頻繁にゴミ捨てをする必要がありません。Eureka E10s本体のゴミの収集頻度は、アプリ上から変更可能です。ゴミ捨てをする際はダストカップをドックから取り外し、本体のボタンを押すとダストカップのふたが開き、ゴミが捨てられる仕組み。簡単に捨てられるうえ、手が汚れずに済みます。

ほかにも、収集したゴミが見やすいスケルトンのデザインも特徴的。ゴミのたまり具合が一目で分かるほか、おもちゃやアクセサリーなどを誤って吸い込んでしまったときに、確認しやすいといったメリットがあります。

「マルチサイクロンテクノロジー」で部屋にほこりをまき散らさない

Eureka E10sのゴミ収集ドックには、スティック掃除機にはなじみ深い「マルチサイクロンテクノロジー」を採用。ゴミの大きな粒子を分離することで目詰まりを防げるため、搭載されている「HEPAフィルター」の寿命を延ばせるのが魅力です。

HEPAフィルターとは、ホコリだけでなく花粉やチリのような微粒子まで捕集できる高性能フィルターのこと。5層構造でチリやほこりをしっかりキャッチし、空気を排出する際にもほこりをまき散らしません。

自動モップ持ち上げ機能を搭載。じゅうたんを濡らさず掃除可能

Eureka E10sに搭載されている「自動モップ持ち上げ機能」は、ロボット掃除機でもハイエンドモデルに搭載されていることの多い機能です。「超音波カーペット検知機能」によってカーペットなどの敷物に近づくと識別し、床から10mmモップを自動的に持ち上げます。

じゅうたんやカーペットを濡らさないように清掃することが可能なうえ、ベースに戻る際にもきれいにした床を汚さないように、モップを持ち上げて走行するのがポイントです。

実際にラグに向かって走らせてみたところ、ラグの約cm手前でモップをリフトアップ。ラグの上では吸引力を上げて清掃を行っており、清掃後のラグを触ってみても濡れていませんでした。

大容量バッテリーで1回最長180分の清掃が可能

Eureka E10sは5200mAhのパワフルなバッテリーを搭載しており、最長で180分連続で駆動。広い家で複数フロアがあるとしても、1回の充電でくまなく掃除が行えるほど、十分なバッテリー容量を備えているのが魅力です。

また、自動充電機能を搭載。万が一清掃中にバッテリー容量が少なくなってしまっても、自動的に充電ステーションに戻ります。充電ステーションに戻る際の運転音は、ほとんど気にならないほど静かに走行していました。

多くのパーツは水洗い可能。お手入れが簡単で清潔に保てる

Eureka E10sは、本体やゴミ収集ドックの多くのパーツを水洗いできるのがポイント。ゴミ箱・サイクロン部分・メインブラシ・サイドブラシ・フィルターに関しては、洗ってお手入れができます。

洗った後は乾燥させ、パーツを元の位置に戻すのみ。パーツは複雑な構造ではないため洗いやすく、簡単に元の位置に戻せました。掃除用品という性質上、どうしても汚れやすいロボット掃除機ですが、洗うことで清潔に保てるのも大きな魅力です。

なお、水拭きモードでの清掃を行う場合は、掃除のたびに水タンクの水を捨てたりモップを洗って乾かしたりする必要があります。

優れたマッピング能力。アプリ連携で簡単に操作できるのも魅力

「LiDARナビゲーション」や「LDSテクノロジー」による正確なマッピングと効率的な清掃プラン

LiDARとは、レーザーをモノに当て、反射光がセンサーに戻ってくる時間から距離と形状を測定する技術。3Dデータを高精度で収集できるメリットがあり、自動運転技術などにも採用されています。

Eureka E10sには「LiDARナビゲーション」および「LDSテクノロジー」を搭載。家中のマップをすばやく正確に作成し、アプリ上で効率的な清掃プランを作成してくれます。

障害物を認識し、避けながら清掃することが可能。また、LiDARに採用されている赤外線センサーは暗い場所にも強く、夜間の清掃も行えます。実際に、おもちゃや延長コードなど、障害物をいくつか置いて走行させてみましたが、すべて避けて走行していました。

専用アプリ「eureka robot」でエリア指定や清掃スケジュールなど各操作ができる

Eureka E10sは、iOSとAndroid OS対応の専用アプリ「eureka robot」上から、清掃モードの設定や清掃エリアの指定、清掃スケジュールの設定、進入禁止エリアなどさまざまな操作を行えます。

外出時に合わせて清掃設定したり、子供が寝ている部屋には入らないようにしたりと、状況に応じてカスタマイズできるのが魅力です。

また、4枚のフロアマップ情報を保存可能で、一軒家で使うときもフロアをまたいで清掃できます。そのほか、Amazon AlexaやGoogle Assistantにも対応。音声操作が行えるので、デバイスを持っている方は手が離せない場合にも清掃指示を行えて便利です。

製品情報

ユーリカ(Eureka) ロボット掃除機 E10s

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