アメリカを代表するワインの産地であるカリフォルニアのなかでも、特に品質が優れていると評判の「ナパバレーワイン」。地中海に似た気候と恵まれた土壌から生み出されるワインは、力強さと華やかさが特徴です。

今回は、フランスワインより高い評価を獲得したモノを含め、ナパバレーワインのおすすめをご紹介します。飲み方やぴったりなおつまみも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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ナパバレーワインとは?

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ナパバレーは、アメリカのカリフォルニア州中西部に位置する渓谷地帯です。アメリカワインの9割がカリフォルニア州で作られるなか、ナパバレーは特に優れたワインを生み出すアメリカ政府公認のブドウ栽培地域であるAVAとして知られています。

ワイナリーの数はおよそ470と決して多くありませんが、高いクオリティと希少性の高さが特徴です。一部の銘柄は「カルトワイン」とも称され、ワイン愛好家から強い支持を受けています。

ナパバレーワインの特徴

気候風土に恵まれている

ナパバレーは、典型的な地中海性気候の土地です。年間通して雨は冬に多く、葡萄の生育期にはあまり降りません。太陽の日差しを強く受けるため、力強く華やかなスタイルのワインを生産しているのがポイントです。

ナパバレーには、世界に存在する土壌パターンの約半分が存在するともいわれています。同じ品種の葡萄でも、栽培されたエリアの土壌の違いによって味わいが異なるのが特徴。多様なワインを生み出しているのも、ナパバレーワインの魅力です。

ぶどうの品種はカベルネソーヴィニヨンがメイン

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ナパバレーワインで使われる葡萄の品種としては、カベルネソーヴィニヨンがトップです。栽培面積は約50%を占めています。

カベルネソーヴィニヨンは、深い色合いと強めのタンニンが特徴。一般的にはベリーやチョコレートを彷彿とさせるアロマを楽しめるとされており、力強く濃厚な味わいのワインが出来上がるのがポイントです。

シャルドネ・ピノノワール・メルロー・ソーヴィニヨンブランなどが栽培されている点にも注目してみてください。

フランスワインに負けない実力

ナパバレーは、フランスにも負けず劣らずの味わいを持ったワインを生み出す産地です。1976年、フランス人にカリフォルニアワインを知ってもらうための品評会「パリスの審判」で、多くのカリフォルニアワインがフランスワインより高い評価を得ました。

名だたるフランスワインを押しのけて、赤ワインも白ワインもナパバレーワインが1位に。ナパバレーワインの魅力がワイン愛好家を中心に世界に知れ渡り、ワインの名産地に数えられるようになりました。

ナパバレーワインのおすすめ

シルヴァラード・ヴィンヤーズ(Silverado Vineyards) カベルネ・ソーヴィニヨン エステート・グロウン

シルヴァラード・ヴィンヤーズ(Silverado Vineyards) カベルネ・ソーヴィニヨン エステート・グロウン

ウォルト・ディズニーの娘ダイアン・ディズニー・ミラーと、夫ロン・ミラーにより1981 年に設立されたワイナリーの赤ワインです。

生産場所は、ナパのスタッグス・リープ・ディストリクト。ナパワインの生産地としては小さい土地でありながら、同時によく知られている場所です。

最新設備を備えながらも、少量規模で品質を維持した生産にこだわっているのが特徴。栽培や醸造に対する研究を怠ることなく、品質の向上を目指しているワイナリーです。ウォルト・ディズニーにゆかりのあるワインとして、ギフトなどにもおすすめです。

ナパ・グレン(Napa Glen) カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー

ナパ・グレン(Napa Glen) カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー

伝統的なナパバレースタイルで作られた、カベルネソーヴィニヨンの赤ワイン。栽培農家や自社畑を持つ、ワイナリーとの信頼関係を大切にしているのが特徴の造り手です。リーズナブルにナパバレーらしい味わいを楽しめます。

カベルネソーヴィニヨン90%にカベルネフランを10%ブレンド。フランス産とアメリカ産の樽で18ヵ月間の熟成を行っています。

ブルーベリーやプラムの風味と、まろやかな口当たりが特徴とされている商品。適度な渋みが口に広がります。ナパバレーワインらしい味わいを感じてみたい方におすすめです。

ダブル・ダイヤモンド(DOUBLE DIAMOND) カベルネ・ソーヴィニヨン オークヴィル ナパ・ヴァレー

ダブル・ダイヤモンド(DOUBLE DIAMOND) カベルネ・ソーヴィニヨン オークヴィル ナパ・ヴァレー

ナパのオークヴィルにあるト・カロン・ヴィンヤードを主体に、優れた畑の葡萄を複数ブレンドして作られたナパバレーの赤ワイン。「オークヴィルの畑限定の最高のカベルネソーヴィニョンを可能な限り手の届く価格で」がコンセプトのブランドです。

カベルネソーヴィニヨンを100%使用。樽はすべてフランス産樽を使用し、新樽率50%で16ヵ月熟成しています。

豊かなベリー系のニュアンスと、コクのある味わいが特徴と謳われている商品です。濃厚ですが、何杯でも飲みたくなるほどの魅力あるワイン。業界での評価も高く、安心して楽しめるナパバレーワインの1本としておすすめです。

サン・スペリー(ST.SUPERY) カベルネ・ソーヴィニヨン

サン・スペリー(ST.SUPERY) カベルネ・ソーヴィニヨン

フランスのボルドーと気候がよく似た、ダラーハイドで製造されているナパバレーの赤ワイン。カベルネソーヴィニヨンの栽培に適しているのがポイントです。持続性のある環境保全への取り組みにも積極的で、「カリフォルニア サステナブル ワインメイキング」に認定されています。

収穫は手摘みで行い、新樽率22%のフランス産樽で20ヵ月熟成。ブラックベリーを基調に、ダークチョコレート・エスプレッソ・バニラのニュアンスも広がると謳われています。フルボディの赤ワイン。濃厚なナパバレーのワインを楽しみたい方におすすめです。

ニュートン(Newton) アンフィルタード・カベルネ・ソーヴィニョン

ニュートン(Newton) アンフィルタード・カベルネ・ソーヴィニョン

自然との共生が生み出す、ナチュラルなワイン造りが特徴のナパバレーの赤ワイン。ニュートンは、カリフォルニアにおいてノンフィルターでワインを作る第一人者と呼ばれています。自然へ敬意を示した、サステイナブル農法を採用している点も特徴です。

ノンフィルターで仕上げることで生まれるバランスと凝縮感が魅力。カシス・カカオ・バニラが渾然一体となった、官能的なフレーバーと謳われています。

ナパバレーのカベルネソーヴィニヨンの力強く華やかな味わいを表現しているワインです。ナチュラルなワインに興味のある方は、注目してみてください。

ナパ・セラーズ(Napa Cellars) ナパヴァレー メルロー

ナパ・セラーズ(Napa Cellars) ナパヴァレー メルロー

成熟・豊満・バランスという、ナパバレーのスタイルを大切にしている赤ワインです。造り手は、ナパバレーの中心オークヴィル。1976年より造り続けており、コストパフォーマンスに優れたワインとして愛好家に親しまれています。

メルローを100%使用。67%が新樽のフランス産樽にて8ヵ月熟成しています。ベリー系のあたたかみのある香りを楽しめると謳われているワイン。バランスのよさが魅力です。同ワイナリーのカベルネソーヴィニヨンも高い評価を受けているワインなので、品種違いの飲み比べもおすすめです。

カモミ(Ca’Momi) ピノ・ノワール ナパ・ヴァレー

カモミ(Ca’Momi) ピノ・ノワール ナパ・ヴァレー

3人のイタリア人が新天地で挑戦するナパバレーの赤ワインです。2006年にイタリアの伝統に根差したワインと食の文化を伝えるため、同ワイナリーを創設しました。

目指しているのは、イタリアの家庭で家族と一緒に食事を食べながら飲むワイン。大胆かつ豊潤な味わいは、イタリア文化を踏襲していることを物語っています。

フランス産樽にて10ヵ月熟成。わずかな酸味のある砂糖漬け果物のフレーバーや、焼き立てのベリーパイのアロマなどを感じられると謳われています。イタリアワインが好きな方や、気軽に食事と合わせられるワインを探している方におすすめです。

オーパス・ワン ワイナリー(OPUS ONE WINERY) オーパス・ワン

オーパス・ワン ワイナリー(OPUS ONE WINERY) オーパス・ワン

フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵と、ロバート・モンダヴィ氏のコンビが生み出したナパバレーの赤ワインです。伝統的な手法を大切にしながら、革新的な生産方法も採用しているワイナリー。妥協を許さない徹底した品質へのこだわりが、唯一無二のワインを生み出しています。

本ワイナリーは、オークヴィルに4つの自社畑を所有。完成したワインは18ヵ月間の樽熟成を経て瓶詰めをしています。さらに、15ヵ月瓶の状態で保管され、毎年10月1日にリリースされるのも特徴です。特に優れたナパバレーワインを堪能したい方は、ぜひ試してみてください。

フロッグス・リープ(FROG’S LEAP) ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー

フロッグス・リープ(FROG'S LEAP) ソーヴィニヨン・ブラン ナパ・ヴァレー

1981年、セントヘレナに設立された家族経営ワイナリーの白ワインです。テロワールへの敬意と環境への配慮を大切にした葡萄栽培を行っているのがポイント。「ソーヴィニヨンブラン」は、ナパバレーでも名高いラザフォードで栽培した葡萄を使用しています。

無灌漑のオーガニック栽培にこだわり、葡萄本来のポテンシャルを引き出しているのが特徴。同ワイナリーのソーヴィニヨンブランは、1981年に販売開始。1982年にはニューヨークタイムス誌に「プリンス オブ ワイン」として紹介されました。評価の高いナパバレーの白ワインを楽しみたい方におすすめです。

シャトー・モンテレーナ(CHATEAU MONTELENA) ナパ・ヴァレー・シャルドネ

シャトー・モンテレーナ(CHATEAU MONTELENA) ナパ・ヴァレー・シャルドネ

1976年の「パリの審判」で、白ワインの1位に輝いたナパバレーワインです。フランスの名だたるワインを抑えた快挙は、今なお語り継がれています。

ナパバレーでも、特に涼しいエリアの葡萄を使用。マロラクティック発酵を全く行わず、鮮烈な酸味をあえて残しています。新樽の使用率を減らすことで、素材の持つ味わいを活かしているのも特徴です。

また、アルコール度数を高くしすぎないように仕上げているのもポイント。豊かな果実味や樽香が特徴の、ふくよかな味わいを楽しめる上品な白ワインに仕上がっています。歴史に名を残したナパバレーのワインを飲んでみたい方におすすめです。

ベリンジャー(BELINGER) プライベート・リザーブ シャルドネ

ベリンジャー(BELINGER) プライベート・リザーブ シャルドネ

ナパバレー最古のワイナリーと呼ばれるベリンジャーの数多くの受賞経験を持つ白ワイン。ベリンジャーはワイン造り140年の歴史を誇り、カリフォルニアの豊かな自然で育った葡萄を、高い技術と長い経験によって優れたワインに仕上げています。

シャルドネを使った白ワインで豊かな香りと芳醇な味わいが魅力です。アップルパイやレモンの皮を想わせる香りが、しだいにバタースコッチやバニラの香りに変化していくと謳われています。複雑で上品な味わいを持ったナパバレーワインとしておすすめです。

ナパバレーワインのおすすめの飲み方

ナパバレーワインに限らず、ワインは種類によって温度を変えるのが基本。ナパバレーで主流のカベルネソーヴィニヨンを使った赤ワインであれば、16~20℃が適温とされています。少し高めの温度で飲むことで、ふくよかな味わいを堪能できるのがポイントです。

また、シャルドネやソーヴィニヨンブランといった辛口の白ワインであれば、10℃前後に冷やしてみてください。白ワインのポイントである酸味を明確に感じられます。

よりこだわって楽しみたい方は、ワインによってグラスを変えるのもおすすめです。たとえば、カベルネソーヴィニヨンを使ったワインは、大ぶりでゆとりのあるグラスがぴったり。フルボディの赤ワインがなめらかな味わいに感じられます。

基本となる温度やグラスの選び方を大切にしながら、季節やシチュエーションに応じて適した飲み方を探ってみるのもおいしく楽しめる飲み方です。

ナパバレーワインに合うおすすめ料理・おつまみ

ナパバレーワインの多くは、カベルネソーヴィニヨンを使ったフルボディタイプです。味が濃く、こってりとした料理と相性がぴったり。特に、ビーフシチューや濃厚な赤ワインソースを使った肉料理などは、タンニンの強いワインと楽しみたい料理の代表です。

また、品種に合わせてチーズを用意するのもおすすめ。カベルネソーヴィニヨンにはうまみが溶け出るハードチーズ、メルローやピノノワールのようなバランスのよいワインにはウォッシュチーズがよくあいます。

さらに、シャルドネを使ったワインと白カビチーズの組み合わせは、深みとコクを楽しめます。ほかにも、ワインのタイプに合わせて、さまざまな組み合わせを試してみてください。