まったく新しいアクアリウム。
前景の底床の芝生のように明るく輝く水草グロッソスティグマ、流木にはモフモフと活着するコケ類のモスにエビちゃんがウロウロ。後景の水草グリーンロタラの間を気持ちよさそうにくぐり抜ける魚たち。水草グリーンが映えるアクアリウムは何時間でも眺めていられそう。え? メンテナンスが大変そう? もっとシンプルな感じがいい? ではこれからまったく新しいアクアリウムの世界にお連れしましょう!
3Dプリンターでできたアクアリウム!
アクアリウムといえば一般的に、水草・流木・石・底床のソイル(土)・生体で構成。ところが、多分野でデザインを展開している三澤遥 氏は新たな息吹をもたらしてくれそうです。水槽内の多くの要素を3Dプリンターで作った人工物と置き換えてしまおうというのです。きっと、その醸し出された絶妙な融合感が、たまらない人にはたまらないと思います。
水中ならでは
製作された水槽内のオブジェはどれも非常に繊細。”外の世界”ではそのデザインと自重などが原因で形を保つのは不可能。でも水中なら、涼やかな透け感のある構造物の間を魚たちが楽しそうに泳いでいきます!
さまざまな種類の珊瑚。打ち上がる花火を模したように見えるオブジェには和風の魚が合いそうです。そびえ立つワイヤーフレームの岩山。マシュマロマン? どれも3Dプリンター製なのです!
水の中に浮かぶ水の惑星
クリエイティビティが爆発しているのが、水の中に沈められた透明ポット。空気の層をつくり、水中に浮草が浮かんでいるという不思議! はたまた水面から頭を出した水が充填されている透明ポット内の水草。美しいです。
通常の水草水槽とくらべて格段にメンテナンスサイクルが短いと思われる今回のアクアリウム。ミニマルな生活を目指しているあなたにピッタリではないでしょうか?
三澤遥氏が携わった東京丸の内の「KITTE」のモーショングラフィックを使ったエントランスサイン。旧東京中央郵便局の昭和モダニズムとの融合感が、今回の作に感じられます。