DIYで作った家具を塗ったり、外壁を塗り直す場合には「塗装用刷毛」が必要。水性塗料や油性塗料に適した専用刷毛や、汎用性に優れた万能刷毛などが存在します。ただし、ハケ市やトラスコ中山などのメーカーから多種多様なモノが展開されており、購入する際にはどれを選んでよいか迷ってしまいがちです。
そこで今回は、おすすめの塗装用刷毛をご紹介します。選び方のコツも解説するので、あわせて参考にしてみてください。
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塗装用刷毛とローラーの違い
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塗装作業を行う際は、「塗装用刷毛」や「ローラー」を使うのが一般的。塗装用刷毛は木やプラスチックの柄に毛が付いており、細かい部分を塗りたい場合に便利。しかし、仕上がりが使用する方の腕に左右される点には留意しておきましょう。
筒状の芯に毛や繊維を巻き付けたローラーは、一度に広い範囲を塗装できるのが魅力。仕上がりは誰が使っても大差なく、刷毛での塗装に慣れていない場合にも適しています。塗装作業を苦手に感じている場合には、広い部分をローラー、細かい部分を刷毛と使い分けるのもおすすめです。
塗装用刷毛の選び方
毛材の種類で選ぶ
水性・油性塗料には「専用刷毛」
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水性や油性の塗料を使うときは、素材に人工繊維や動物繊維を採用した「専用刷毛」を使用するのがおすすめです。
動物繊維を使った専用刷毛は、水性塗料のアルカリ性に反応して固くなってしまう場合も。比較的サラサラとしている水性塗料を使用する際は、やわらかな人工繊維の刷毛を使いましょう。
反対に油性塗料には、動物繊維を採用した専用刷毛を使うのがおすすめ。しかし、人工繊維を使った製品にも油性塗料向けのモノは存在するので、製品パッケージや説明などをしっかりと確認しておきましょう。
塗料のタイプを問わずに使用できる「万能刷毛」
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水性と油性の両方の塗料で使用する場合には、「万能刷毛」を使うのがおすすめ。万能刷毛は耐薬品性に優れており、水性塗料や油性塗料に加えて、接着剤を塗布する際に使えるモノも展開されています。
幅広い塗装作業で使えるので、初めて塗装用刷毛を購入する方にもぴったりです。
種類で選ぶ
細かい部分には「筋交い刷毛」
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「筋交い刷毛」は筋違刷毛とも呼ばれており、斜めにデザインされた柄が特徴。鉛筆と同じように握って使うので、繊細な部分の塗装や高い位置を塗るときに便利です。
また、刷毛の毛先が均一に設計されているのもポイント。刷毛の先を塗装面にあてやすい点も魅力です。
壁や床などの広い場所には「平コテ・コテ刷毛」
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「平コテ・コテ刷毛」は、ローラーのように広い範囲を塗る際に適したタイプ。塗装作業を効率よく進めたい場合にも適しています。
また、塗料の吸収率が高いのも平コテ・コテ刷毛の魅力。作業中に塗料が途切れにくく、キレイに塗れる点もおすすめです。ただし、湾曲している部分や大きめの凹凸がある部分の塗装には適していないので注意が必要。平コテ・コテ刷毛は、平滑で広い面を塗る際に使用しましょう。
高粘度の塗料には「寸胴刷毛」
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日本独特の大型刷毛として知られる「寸胴刷毛」は、粘度の高い塗料を使う際に適したタイプ。2つに割れた柄の先に毛束を挟み、柄の延長線上に毛先が向くように取り付けられています。
寸胴刷毛の形状はスタンダードな平刷毛と変わりませんが、毛の量が多く塗料をしっかりと含めるのが魅力。高粘度の塗料を伸ばして塗る際には、寸胴刷毛を使用しましょう。
細かい溝には「隅切り・ダメ込み用」
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「隅切り・ダメ込み用」の塗装用刷毛は、細い溝や壁面と壁面が接する凹み・出っ張りを塗る際に適したタイプ。隅切り・ダメ込み用の刷毛は、ほかのタイプに比べて毛先のサイズが小さめに設計されています。
筋交い刷毛や寸胴刷毛、平コテ・コテ刷毛などで細かい部分を塗ると、塗料がはみ出してしまいがち。まずは、隅切り・ダメ込み用の刷毛で細かい部分を塗り、広い部分をほかの刷毛やローラーで塗装するのがおすすめです。
サイズで選ぶ
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塗装用刷毛を購入する際は、サイズも要チェック。刷毛のサイズは「号数」で表記されるのが一般的です。号数は刷毛部分の横幅を表しており、数値が高いほどサイズも大きくなります。
「mm」に換算したい場合は、号数×3でおおよそのサイズを把握可能。塗装する場所や面積などに合わせてサイズを選択しましょう。
塗装用刷毛のおすすめ｜油性タイプ
トラスコ中山(TRUSCO) TRUSCO 徳用ニス刷毛竹柄 5号 15mm幅 TPB-424
細かい場所を美しく仕上げたい場合に便利な5号サイズの塗装用刷毛です。柄の素材には竹、毛材には動物繊維の山羊毛を使用。油性塗料を使う場合はもちろん、ニスを塗る際にも使えます。
刷毛の全長は220mm、毛先の幅は15mm、厚みは10mm。柄に対して毛の部分が斜めに付いている筋交い刷毛タイプの製品なので、鉛筆のように握って塗装できる点も便利です。また、毛先の幅が24mmのアイテムがラインナップされている点もおすすめです。
トラスコ中山(TRUSCO) TRUSCO ホーム刷毛 30号 TPB-383
日曜大工で作った家具やガーデンデッキを塗りたい場合にも便利な塗装用刷毛です。サイズが30号と大きめなのが特徴。筋交い刷毛ですが、広い面を塗る際にも適しています。
柄には木材、毛には山羊毛を使用。油性塗料やニスを塗る際におすすめ。安価で手軽に使えるモノが欲しい方もチェックしてみてください。
トラスコ中山(TRUSCO) TRUSCO 目地用刷毛 8号 20mm幅 TPB-461
継ぎ目や部材の間、タイルの目地などを塗る際に便利な隅切り・ダメ込み用の塗装用刷毛です。毛先の幅は20mm、厚みは6mmで小回りがききます。
毛材に使われている山羊毛には、毛腰の強い尻尾の部分を採用。弾力性に優れているのが特徴です。油性塗料やニスを塗る専用刷毛を探している方はチェックしてみてください。
大塚刷毛製造 シマ毛金巻
細かい部分の塗装作業だけでなく、塗料が剥がれた部分の補修にも便利な刷毛。工作や小物の塗装にも適しています。
柄には木材、毛材には馬毛を使用。油性塗料やニスに対応している製品です。毛先の幅は24mm、厚みは5mm。サイズは、3号・5号・8号・10号・12号・15号・20号などが展開されています。
大塚刷毛製造 マル撰 寸筒 黒 16号
大塚刷毛製造が展開しているロングセラーモデルの塗装用刷毛です。厳選された原毛を採用しているのが特徴。油性塗料に対応しており、塗料の含み・吐き出し・まとまり・腰のバランス・塗り上がりなどに優れているのが魅力です。
本製品は、ペンキの含みがよい寸胴刷毛タイプ。作業中に塗料が途切れにくく、効率よく塗装できる点もおすすめです。また、塗装する面に多くの塗布料を付けたい場合にも適しています。
ハケ市 油性用 筋違サクラメジタン15mm 176605-10
小回りがききやすく、細かい部分をキレイに塗りたい場合に適した筋交い刷毛です。外壁の目地の間や狭い溝の塗装に便利。刷毛の全長は240mmで、毛先の幅は15mm、厚みは3mmにデザインされています。
毛材には、山羊毛のみを採用。毛先がやわらかく塗料の含みもよい動物繊維を使った刷毛なので、油性塗料を使用する場合にもおすすめです。また、10本の筋交い刷毛がセットになっているのもポイント。目地を塗る使い切りの刷毛を探している場合にも便利です。
塗装用刷毛のおすすめ｜水性タイプ
ハンディクラウン(HANDY CROWN) INNOVA ワンタッチ コテバケ セット 150mm
パットの部分をワンタッチで交換できる平コテ・コテ刷毛タイプの製品。交換時に手が汚れにくいだけでなく、効率よく塗装作業を進められるのがメリットです。
ローラーのように一度に広い範囲が塗装できるので、室内の壁やガーデンデッキなどのペイントにもおすすめです。また、平面を均一に塗れるのも本製品の特徴。塗装作業に慣れていない方が、キレイに仕上げたい場合にも適しています。
サイズは、150mmと200mmの2種類を展開。パッド部分のスペアも販売されており、繰り返し使用する場合にも便利です。
ハンディクラウン(HANDY CROWN) Smoosy 工作小物用 ふつう 30ｍｍ
柄の部分にフック機能を備えているのが特徴。ペンキを入れる容器に引っ掛けておけるので、異なるサイズの刷毛を複数使い分けて作業する際にも便利です。
また、デスクや作業台の上に刷毛を置いた際に、毛の部分が天板に触れない構造も魅力。塗料の付着でデスクを汚してしまうトラブルを予防できる点もおすすめです。本製品は水性塗料に対応。油性塗料向けやニス・ステイン向け、FRP・接着剤向けも展開されています。
ハンディクラウン(HANDY CROWN) 美装 水性用 30mm
極細加工が施されている塗装用刷毛です。塗装作業の際に刷毛目が残りにくく、滑らかに仕上げられるのがポイント。ウェーブ繊維混毛で塗料の含みに優れており、効率よく作業できます。
また、ペンキを入れた容器に刷毛を引っ掛けておける点もおすすめ。使い勝手のよいモノを求める方もチェックしてみてください。
アサヒペン(Asahipen) PC水性用 CEW-70
毛の根本部分を金属のパーツで固定している金巻タイプの塗装用刷毛です。毛束を柄に挟んで留めている刷毛に比べて毛量が少なめ。塗料の含みは少なくなりますが、細かい作業を行う場合に適しています。
山羊毛と化学繊維の混毛を採用。水性塗料用に製造されているおすすめの刷毛です。サイズは、30mm・50mm・70mmの3種類が展開されています。
ハケ市 水性塗料用刷毛 水月 金巻 105610
毛材にナイロンを採用している塗装用刷毛です。通常のナイロン毛にウェーブをかけたナイロンを混毛しているのがポイント。塗料を含みやすい点もおすすめです。
やや腰が強めの使い心地も特徴。サイズは、30mm・40mm・50mmの3種類が展開されています。
塗装用刷毛のおすすめ｜万能タイプ
インダストリーコーワ KOWA エナメルハケ 15mm 11201
比較的リーズナブルな価格で購入できる塗装用刷毛です。柄の素材にはポリプロピレン、毛には動物繊維の山羊毛を使用。低価格ながら、水性塗料や油性塗料、ラッカー塗料など幅広く対応しているのが魅力です。
また、毛抜けが少ないのもポイント。毛の取り付けに接着剤を使用しておらず、耐溶剤性に優れている点もおすすめです。
アサヒペン(Asahipen) お得用多用途用ハケ 3本セット OT-3P
30mm・50mm・70mmサイズの塗装用刷毛が3本セットになった製品です。水性塗料や油性塗料を塗る際に便利。塗る場所に合わせて選べる3サイズの刷毛が揃っているので、初めて塗装作業を行う場合にも適しています。
毛材には、山羊毛と化学繊維の混毛を採用。筋交い刷毛なので、鉛筆を持つような感覚で使用できる点もおすすめです。
トラスコ中山(TRUSCO) TRUSCO 特選万能用刷毛 20号 TPB-342
幅広い用途に使用できる便利な塗装用刷毛です。毛材には、山羊毛やポリプロピレンを採用。水性塗料と油性塗料の両方に対応しているのもメリットです。
コストを抑えながらも、毛腰の強さや使い心地のよさを実現しています。刷毛の全長は215mm。毛先の幅は50mm、厚みは12mmに設計されています。
トラスコ中山(TRUSCO) TRUSCO ダスター刷毛356 3インチ 75mm TPB-356-3
見た目にもこだわりたい方におすすめの塗装用刷毛です。ブラックとイエローに色分けされた柄や「POLER BEAR」と記された金巻のパーツを採用。サイズは、25mm・50mm・75mmの3種類が展開されています。おしゃれな外観の刷毛をサイズ違いで揃えたい場合にもぴったりです。
また、塗装以外に掃除で使用できるのもメリット。ダスター刷毛を探している方にも適しています。
ハンディクラウン(HANDY CROWN) INNOVA ECO ミディアム 50mm
ウェーブ繊維を使い、ハンディクラウン独自の製法で製造されている塗装用刷毛です。塗料の含みや吐き出しに優れているのが魅力。塗装作業を効率よく進められるだけでなく、美しい仕上がりも期待できます。
対応する塗料は水性と油性の両方。ニスを塗る際にも利用でき、屋内から屋外まで幅広いシーンで使えます。握りやすいラバーグリップを搭載しているのもポイント。柄をしっかりと握って作業できる点もおすすめです。
Harris ダウントゥーアース ペイントブラシ 62mm
環境に配慮して設計されている英国王室御用達ブランドの塗装用刷毛です。土に還る素材やリサイクル素材を使って製造されているのが特徴。柄の部分は65%が生分解性コーンスターチ、毛の30%には獣毛が使われています。また、口金に生分解性スチールが採用されている点もおすすめです。
水性塗料や油性塗料など幅広く使用できる点もメリット。塗装を美しく仕上げたい場合にも適しています。
ライターからヒトコト
家具や外壁、車などの塗装をキレイに仕上げたい場合には、「塗装用刷毛」にもこだわるのが重要。一口に刷毛といっても多彩なアイテムが展開されているので、塗料や塗る場所などに適したモノを選択するのがおすすめ。サイズもしっかりとチェックしておきましょう。