釣りのなかでも水棲昆虫に見立てたルアーで魚を狙う「フライフィッシング」。毛バリを使い、それをフライと呼ぶことからその名がついています。スタイルとしては渓流でヤマメやイワナを釣るイメージが強いですが、海ではソルトフライと言われ、淡水・海水を問わず親しまれているのが特徴です。
そこで今回は、フライを収納するボックスを特集。おすすめのフライボックスをご紹介します。購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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フライボックスの選び方
種類で選ぶ
コンパーメント
コンパートメントとは区切りのことで、小分けできるボックスを指します。フライの場合はひとつひとつが小さいので、ジャンルやサイズごとに分けてまとめると便利に収納可能です。
ただし、フタを閉めると密封されるので、濡れた状態のフライを入れっぱなしにしておくと悪影響を及ぼします。その点は注意しておきましょう。
スリットフォーム
スリットフォームとはその名の通りスリットが入ったフォームのこと。スリットは切れ目を指し、フォームはフライを固定するための下地を指します。
スリットは真っ直ぐ入っているタイプもあれば、ギザギザが入っているタイプや、切れ目というより点が入っているタイプなどさまざま。フォームもスポンジやシリコンなど、素材に違いがあります。いずれもフックを刺したり、隙間に入れ込んだりしてフライを留めるためのモノですが、仕様の違いは確認しておきましょう。
クリップ
クリップとはフライのフック部分を引っ掛ける金属片のこと。お互いが金属同士なので取り外しがしやすく、出し入れをスムーズにできるのが特徴です。
なお、フライが乾いた状態であれば問題ありせんが、水分が残った状態で戻すと影響が出るので注意。見栄えがよいので、実践向けというより収納用・コレクション用のフライボックスとして使うのがおすすめです。
サイズで選ぶ
フライボックスは岸から狙うフライフィッシングで使うことが多いので、基本的にコンパクト。大量にフライを収納したい場合はスリットフォームやクリップ部分のないタックルボックスでも十分です。
実践向けのフライボックスを選ぶ際は、持ち運びやすさを重視しつつも、どんなサイズのフライをどれだけ持ちたいか配慮するのが重要。イメージがつきにくい方は、自身が着るベストや穿くウェーダーのポケットのサイズから判断して、そこに入るモノを選ぶようにしましょう。
仕切りの数で選ぶ
実釣用でなく収納用やコレクション用のフライボックスを選ぶ際は、ひとまとめにしつつも、ジャンルや用途で分けると便利。コンパーメントほどかっちりする必要はありませんが、仕切りの数はあればあるほど細分化できます。
例えば、フライの種類は大きく分けるとドライ・ウェット・ストリーマー・ニンフがあるほか、サイズもさまざま。日本の渓流や管理釣り場では14番サイズがベースとなりますが、本流域や天然湖での大物狙い、または海のフライフィッシング(ソルトフライ)ではより大きいフライを使う場合もあります。
仕切りの数が多い方がよい場合はフライボックスだけでなく、より汎用性の高いタックルボックスも選択の視野に入れて検討するようにしましょう。
フライボックスのおすすめ
C&Fデザイン ライトウェイトフライケース Sサイズ CFLW-S
W124×H90×D26mmのフライボックス。重さは35gと軽量で、サイズ感としては#14前後のフライの収納におすすめです。
フライを刺すスリットフォームは片面6段の計12段で、やや広がりのあるパラシュートパターンを入れやすいのもポイント。本体部分はポリエチレンフォーム、底板には低発泡ポリプロピレンのシート、ヒンジ部にはポリプロピレンシートを採用しています。
C&Fデザイン チェストパッチ マイクロスリットフォーム CFA-50/MSF
チェストパッチというタイプのフライボックス。上段2点に穴があるのでそれぞれ紐を通し、ベストとベストの間に引っ掛け、胸部分にぶら下げて使うのが基本スタイルです。
サイズはW122×H65mm。上開きのアイテムで、6個のマグネットには使用済みフライを留められるのが特徴です。また、フライを刺すスリットフォームは5列で、形を崩さずに乾かすことが可能。現場で使いやすいおすすめのアイテムです。
C&Fデザイン Sサイズ ミッジサイズスレッダーF.C. CF-201
収納フライサイズ#18〜26で、ミッジ専用を謳うフライボックス。「ミッジ」とは小型の水生昆虫等を模したフライパターンのことで、サイズは#20以下と小さく、本製品はそれらを収納しやすいよう配慮されているのが特徴です。
ポイントとしては針通しで使うようなスレッダーが6本用意されているところ。ミッジのラインアイはかなり小さいので、そうしたフライを通し刺ししやすいのが魅力です。
C&Fデザイン Sサイズ MSF 5/5ポケット W.P.F.C CF-1655
オーソドックスなフライボックス。スリットフォームは片面5段の計10段で、フライの収納サイズは#10〜16が目安となります。
重さは89gと軽量なほか、開閉が片手でできるのもポイント。安価なアイテムとは異なり、フライフィッシングでの用途を満たしたおすすめの製品です。
C&Fデザイン Mサイズ7/7ポケット&スレッダーW.P.F.C. クリアートップ PAT. CF-25778CT
使い勝手に優れたフライボックス。中敷が入っており、上下または左右で異なるタイプのフライを仕分けして収納できるのが特徴です。
本製品は針通しで使うようなスレッダーは8本用意されており、ラインアイが小さいフライを数多くセットできるのが魅力。スレッダーホルダーはマグネット仕様となっているのも魅力です。重さは143gとやや重め、価格帯もやや高めとなっていますが、その分汎用性の高さがポイントとなる製品です。
C&Fデザイン Lサイズ W.P.F.C.コンパートメント&ニンフィング CF-3305N
見開きで仕様が異なるフライボックス。片方は小分けができる12個のコンパートメント、もう片方はフライが刺せるスリットフォームとなっており、収納性に優れているのが特徴です。
コンパート部分は透明に近く、中身が確認しやすいのもポイント。なお、本製品はプラスチック部分が多く230gと重めなので、その点は意識しておきましょう。
C&Fデザイン Lサイズ MSF 5/5ポケットW.P.F.C. CF-3555
やや大きめLサイズのフライボックス。フライのサイズは#4〜10が目安、スリットフォームは片面5段の計10段で、大きめのフライを入れられるのが特徴です。
重さは187g。渓流でヤマメやイワナを狙うのはもちろん、本流域でのマス系狙い、天然湖での大物狙い、ソルトフライのバチ抜けパターンでシーバスを狙う際などで使うのがおすすめです。
C&Fデザイン Lサイズ MSF 8/8ポケットW.P.F.C. CF-3588
Lサイズでやや長めのフライボックス。フライのサイズは#12〜18が目安で、スリットフォームは片面8段の計16段と、数多くのフライを入れられるのが特徴です。
重さは193g。サイズ別に刺すのはもちろん、ドライ・ウェット・ストリーマー・ニンフとタイプ別に分けるなど、フライをまとめて持ち歩きたい方におすすめです。
ティムコ(TIEMCO) アンプカ フライボックス WPバグロッカー
防水タイプのフライボックス。サイズとしては大きめで、ルアーのタックルボックスに近い大きさを採用しているのが特徴です。
ラインナップはラージとミディアムの2種類。前者は約354×225×54mmでコンパートメントは17箇所、後者は270×180×47mmでコンパートメントは20箇所と違いがあります。仕切り板のカスタムが可能で、汎用性が高いのも魅力。カラーはそれぞれアクアとオリーブの2色が用意されています。
ティムコ(TIEMCO) アンプカ UPGフライボックス HD フォーム
フタ部分がシースルーで中身が確認できるフライボックス。本製品はHDシリーズで、スリットフォームを挟み込むような仕様となっているのが特徴です。
ラインナップは3種類。ブラックのスタンダードフォームはミディアムとラージの2サイズ、グリーンのフラッツフォームは1サイズで、スリットフォームの形状に違いあります。
なお、別にシリーズには簡易的なLTも用意。こちらはコンパクトタイプから大型サイズまで計7種類を取り揃えています。
ティムコ(TIEMCO) アンプカ UPGフライボックス HD
TPEを採用したフライボックス。「TPE」とは「サーモプラスチックエラストマー」の略で、シリコンと比べて軽く、それでいてフライを保持するグリップ力が高いのが特徴です。
また、本シリーズはバリエーションが豊富なのもポイント。サイズは159×114×25mmのオリジナルモデルと184×102×44mmのラージモデルの2種類、カラーはグレー・ブルー・オリーブの3色を用意しています。
ティムコ(TIEMCO) アンプカ ボートフライボックス
取っ手の付いた大型のフライボックス。見開き両面にスリットフォームが敷かれており、ソフトフライで使うような大きめサイズや長めサイズのフライも悠々と収納できるのが特徴です。
シリーズラインナップは3種類で、262×210×80mmのベイビー、350×263×95mmのアルティメイト、423×310×122mmのマグナムを用意。カラーはそれぞれブラックとセージの2色を展開しています。
ティムコ(TIEMCO) ホイットレーフライボックス スリムライン SL1631
アルミを使用したクラシックタイプのフライボックス。本製品はオリジナルモデルの「ホイットレーフライボックス」よりも薄型のタイプで、収納しやすいのが特徴です。
152×89×16.5mmで、カラーはシルバー・ブラック・ダークグリーンの3種類。価格帯としては高めですが、使い込めば使い込むほど味わいが出て、経年変化を楽しめるのが魅力です。
ティムコ(TIEMCO) フライピット
見開き片面にスリットフォーム5段仕様のフライボックス。サイズは109×64×24mmとコンパクトなほか、通気性を意識して両サイドに換気口を配置しているのが特徴です。
本体上部2点にストラップホールがあり、紐を通して首から下げることも可能。中央部には安全ピンが備え付けられています。持ち物が少なく、フットワーク重視や機動力重視でフライフィッシングを楽しみたい方におすすめです。
ティムコ(TIEMCO) ラウンドフライカップ
ラウンド形状のフライボックス。スケルトンタイプで中身が見やすいほか、フタは一体成形で取り出しやすいのが特徴です。
ラインナップは2種類。63mm径の通常サイズは仕切りあり、76mm径のジャンボサイズは仕切りなしと仕様にも違いがあります。価格帯としては安価なので、単品購入はもちろん、複数をまとめて買いするのもおすすめです。
メイホウ(MEIHO) VS-355SS
コンパーメントが豊富にあるフライボックス。フライフィッシング専用のアイテムではありませんが、サイズは97×64×20mmとコンパクトで収納スペースは上下面あり、小分けしやすいのが特徴です。
なかには25×25mmのコンパーメントが3つ、25×38mmのコンパーメントが2つあり、上下合わせて10個用意されています。
中にあるコンパーメントのパターンは25×25mmと25×38mmの2種類。前者3つ・後者2つの1セットが上下面にあり、計10個のコンパーメントが用意されています。
メイホウ(MEIHO) VS-420
クリアで中身が見やすいコンパクトボックス。フタは3つで、1スペースあたり2部屋あり、同ジャンルのフライ、同サイズのフライを揃えやすいのが特徴です。
サイズは115×73×18mmとスリム。フライだけなく、小さなパーツを仕分けたり、フック単品をまとめたりできるので、タイイング用のボックスとして活用するのもおすすめです。
キャップス(Caps) ST-LフライBOX タイプ4
軽さと安さが魅力のフライボックス。半透明タイプの製品で、サイズは153×92×28mmとオーソドックスな仕様のアイテムです。
仕切りがあるので、小物とフライを分けて収納することが可能。金属片のあるリーフ側にはスリットフォームが敷かれているので、フライはそちらに刺すことになります。
本製品は「タイプ4」ですが、仕切りのない「タイプ5」もラインナップ。サイズは同様ですが、外装がブラックで違いがあります。気になる方は併せてチェックしておきましょう。
アキスコ(AXISCO)クリアーフライボックスCL-F
シンプルなフライボックス。サイズは約190×111×18mmでフタは透明、底にはフォームが敷かれているなど、スタンダードな仕様の製品です。
フックを収めるポイントは14行×12列の計168。たっぷりと収納できるので、フィールド持ち込み用のフライボックスとしてはもちろん、自宅保管用のフライボックスとして使うのもおすすめです。
バスダッシュ(Bassdash) フライケース
薄型・防水タイプのフライボックス。シリーズラインナップが豊富でタイプ1からタイプ10まで揃っていますが、いずれもフタはクリアで中身が見やすく、使いやすいのが特徴です。
フライの収納の仕様は製品によって異なり、段違い、直線、点などさまざま。スリットフォームのカラーもグレー・ホワイト・ライトグリーンと違いがあり、ライトグリーンはシリコン素材を採用しています。サイズも複数あり、用途に合わせやすいのもポイント。購入を検討する際はしっかりとスペックを確認した上で判断するようにしましょう。
フライのサイズ表記は「♯」と「数字」を組み合わせるのが特徴。大きい数字ほどサイズは小さく、例えば「♯10」と「♯4」では前者のほうが小さくなります。なお、「♯1」より大きいサイズは「/0」を付けることで大きくなっていき、「♯1」「♯1/0」「♯2/0」と、数が増えるにつれて大きくなります。ぜひ覚えておきましょう。