映像コンテンツを壁やスクリーンなどに投写できるアイテム「プロジェクター」。最近は庭やテラスなどでおうちキャンプを楽しむ方も多く、より充実させるためには屋外で使いやすいプロジェクターを用意するのがおすすめです。

そこで今回は、BenQのモバイルプロジェクター2機種「GV30」「GS50」をレビュー。画質や音質がよいのはもちろん、コンパクトで持ち運びやすかったり、耐久性に優れていたりと、おうちキャンプにぴったりなスペックで快適に使えます。

おうちキャンプにぴったりなBenQのプロジェクター2機種

BenQは1984年に設立したメーカー。ゲーミングモニター分野に強みがあるほか、12年連続世界No.1のDLPプロジェクターメーカー(※)として、さまざまな種類のプロジェクターを展開しています。

そんなBenQからモバイルプロジェクターの新機種「GV30」「GS50」が登場。シネマファンには嬉しい色域カバー率の高さや2.1chスピーカー内蔵など共通の特徴があるほか、各モデルならではの機能も備えています。

(※)FutureSource市場シェアデータ2020より

色域カバー率が高いので精彩に描写できる

両モデルともにRec709カバー率が97%以上で、色を精彩に描写できるのが魅力。実際に投写したところ、色が非常に鮮やかで、肉眼に近い感覚を得られました。コントラストも高く、メリハリのある映像を投写できます。カクつきを感じず、滑らかな映像が楽しめたのも印象に残った点です。

さまざまな映像モードを搭載しているのも両モデルのポイント。「Living Room」「Game」「Sports」「Cinema」などのモードが搭載されているので、投写する映像に合わせて使い分けられます。

2.1chスピーカー内蔵で迫力あるサウンドが鳴らせる

ボーカルの抜けがよいサウンドで音質重視の方にもぴったり

家族でライブ映像などを観たいときにもおすすめです。「GV30」「GS50」は両モデルともに2.1chのtreVoloスピーカーを搭載。中音域の再生に優れており、ボーカルの抜けがよく音が重すぎないので、すんなりと聴けました。聴き疲れしにくい音質なのも魅力です。

また、Bluetoothスピーカーモードを搭載しているのも特徴。おうちキャンプなどで、BGMを流すためのアイテムとしても活躍します。プロジェクターとしてもスピーカーとしても使える便利な1台です。

コンテンツに合わせた4つのサウンドモードを搭載

「Cinema」「Game」「Sports」「Music」の4つのサウンドモードを搭載しているのも特徴。Cinemaモードではボイスサウンドが強化されており、ささやき声なども鮮明に聴き取れました。Musicモードではボーカルと楽器のサウンドを分離したうえで、バランスよく再生。楽器の音にボーカルが埋もれず、しっかりと聴こえたのが印象に残った点です。

観たいコンテンツに合わせてモードを変えれば適切な音質に調節されるので、ぜひ試してみてください。

スマートフォンがリモコンになるので簡単に操作可能

専用アプリ「BenQ Smart Control」を活用すれば、スマートフォンをプロジェクターのリモコンとして使用可能。電源のオンオフや音量調節などの各種設定がスマートフォン上で簡単にできます。

もちろん両モデルともに専用のリモコンが付属していますが、普段使い慣れているスマートフォン上での操作も扱いやすく感じました。

135°の範囲で角度を調節可能。おしゃれなデザインも魅力の「GV30」

磁石とレールを使って角度を135°まで調節できる

「GV30」は、磁石とレールによる角度調節方式を採用しているのが特徴。135°(上90°・下45°)の範囲で自在に投影角度を変えられます。片手だけで柔軟に動かすことができ、非常にスムーズでストレスを感じませんでした。

天井投写も上に向けるだけなのでラク

寝室の天井などに投写して、ベッドに寝転びながら映画を楽しみたい方にもおすすめ。プロジェクター本体の向きを変えて置き直す必要がなく、レールに沿って上に向けるだけなので簡単です。

角度調節に合わせて自動で台形補正・ピント調節が行われる

台形補正とピント調節が自動で行われるのもポイント。プロジェクター本体の角度を変えると、合わせて調節されるため、自分で補正などをする必要がありません。また、スピードが非常に速いのも驚いた点。角度を変えた後、投写している映像が瞬時に見やすく補正・調節されました。

「台形補正やピント調節をするのが苦手でいつも時間がかかってしまう……」「自分で上手く調節できるか不安……」と悩んでいる方におすすめです。

持ち運びやすいコンパクトサイズとおしゃれなデザインを採用

持ち運びやすいサイズなのも「GV30」の特徴。縦横ともに20cm以内とコンパクトなほか、本体上部にハンドストラップがついているので、少し場所を変えたい場面でもラクに持ち運べました。さらに、0.7mの耐落下衝撃性能を備えているため安心。ケーブル類をまとめて収納できるキャリーバッグが付属しているのも魅力です。

また、丸みを帯びたデザインを採用しているのもポイント。洗練された雰囲気で、使用しない間もインテリア代わりに置いておけます。スペックだけでなく、見た目も重視したい方はぜひチェックしてみてください。

小型ながら最大100インチの大画面でコンテンツを楽しめる

「GV30」はコンパクトサイズながら、最大100インチの大画面で投写ができます。リビングや寝室、庭やテラスなど場所を問わずに大迫力の映像が楽しめました。家族など複数人で映画やドラマを観たいときにもおすすめです。

庭やテラスなどでも気軽に投写できる。耐久性良好な「GS50」

防滴・耐落下衝撃性能などおうちキャンプで使いやすい仕様

おうちキャンプやアウトドアでタフに使えるプロジェクターを探している方は「GS50」を要チェック。0.7mの耐落下衝撃性能を備えているほか、1mm厚のTPU素材を採用することでIPX2の防滴性能を備えており、水滴による故障を予防します。

また、本モデルは「GV30」にないピクチャーモード「Camp Fire」を搭載。光が当たらない屋外での投写に適しているため、夜間のおうちキャンプなどで映像をキレイに映せます。

GV30よりもさらにパワフルなサウンド&高画質な上位モデル

GS50は10Wのウーファーと5W×2のスピーカーを搭載。さらにアンプを内蔵していることで、迫力のある重厚なサウンドが楽しめます。

また、500ANSIルーメンのフルHDで、HDR10/HLGにも対応。高コントラストで鮮やかなディテールを表現できます。本格的なモバイルプロジェクターを求めている方にもおすすめの上位モデルです。

子供に優しい仕様で家庭でも安心して使える

「GS50」は、子供がいる家庭でも安心の機能を複数搭載。本体側面のインターフェース部分にある鍵マークのスイッチをオンにすれば、ロックがかかって本体のスイッチが動作しなくなり、子供が触れてしまうことによる誤作動を防げます。

輝度センサーも搭載しており、周りの明るさに合わせて適切な輝度に自動調節。目に優しいモデルを探している場合におすすめです。

また、子供がレンズに近づくと自動で照明が停止するオートブランク機能を備えているほか、時間制限機能により、使用する時間のコントロールもできます。親子キャンプなど子供と一緒に使えるモデルを探している方は、ぜひチェックしてみてください。

製品情報

ベンキュー(BenQ) GV30

縦横ともに20cmのコンパクトサイズを採用したプロジェクター。本体上部についているハンドストラップで、リビングはもちろん庭やテラスなどにも持ち運びやすいのが魅力です。

磁石とレールを用いた角度調節方式も特徴。135°(上90°・下45°)の範囲で好きな角度に変更可能です。角度調節に合わせて台形補正・ピント調節も自動で瞬時に行われるため、細かく設定する必要がなく、プロジェクターを初めて使う方でも簡単に扱えます。

小型ながら、最大100インチの大画面投写ができるのもポイント。おしゃれなデザインを採用しており、部屋のインテリアとしても違和感なく馴染みます。性能面とデザイン面の高さが両立した1台です。

ベンキュー(BenQ) GS50

防滴・耐落下衝撃性能を備えており、おうちキャンプでも安心して使えるプロジェクター。光が当たらない屋外でもキレイに投写できる「Camp Fire」モード搭載で、庭やテラスなどでの映画・ドラマ鑑賞が時間を問わずに楽しめます。USB-AやUSB-C、HDMIなどの端子を備えているため、接続性を重視する方にもおすすめです。

ボタンを押すだけで出るチルトスタンドにより、プロジェクター本体の角度調節が簡単に可能(15°まで)。自動フォーカスなどの機能も備えています。

また、レンズに近づくと自動で照明が停止する機能や、ボタンのロック機能などを搭載。子供がいる家庭でも安心して楽しめる1台です。