野外でイベントを行う際や災害時に使われる「メガホン・拡声器」。発した声を大きくできるのが特徴で、遠くにいる人に言葉を届けるだけでなく、一度に多くに人に話しかける場合にも便利です。

メガホンや拡声器は、リーズナブルな価格で購入できるコストパフォーマンスに優れたモノから、録音機能や防水機能を搭載したモノまで、多種多様な製品が存在。購入する際はどれを選んでよいか迷ってしまいがちです。そこで今回はおすすめのメガホンや拡声器をご紹介。選び方のコツも解説しているので合わせて参考にしてみてください。

メガホン・拡声器とは?

メガホンや拡声器は、声のボリュームを増幅したり、指向性を向上して声を通りやすくしたりできる便利なアイテムです。屋外イベントで見かけることが多いですが、災害時に避難誘導する場合にも使われます。

メガホンや拡声器には、プラスチック製の円錐形のモノだけでなく、電子的な仕組みを採用した「トランジスタメガホン」も存在。体育祭やスポーツの応援に適したプラスチック製の製品は、指向性を向上させるのに対し、マイク・増幅器・スピーカーで構成される「トランジスタメガホン」は、声の音量自体をアップするものです。

メガホン・拡声器の種類

メガホンタイプ

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「メガホンタイプ」は、馴染みのある円錐形のデザインを採用している拡声器です。グリップ部を持ち、口元に合わせて使用するのが特徴。プラスチック素材を使用した円錐形のモノや、マイク・アンプ・スピーカーを本体に内蔵しているトランジスタメガホンなどが存在します。

トランジスタメガホンであれば、指向性だけでなくボリュームもアップ可能。ハイパワーな製品になればなるほど、サイズも大型化する傾向があります。

ハンズフリータイプ

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「ハンズフリータイプ」は、マイクとスピーカーがそれぞれ独立している拡声器です。マイク部を耳に掛けて使える製品が多いのがポイント。使用時に手がふさがらないので、講義や店頭販売のほか、ダンスや体操のレッスンにも向いています。

アンプやスピーカー搭載部は、肩に掛けたり腰に装着したりできるほか、床に置いても使用可能。外部のアンプやスピーカーに接続できるモデルも存在するので、幅広い用途に使えます。

メガホン・拡声器の選び方

屋外で使うなら大出力のモノを選ぶ

屋外で使用する場合には、大出力モデルが便利です。パワフルなアンプが搭載されている製品であれば、広い範囲に声が届きます。メガホンや拡声器の出力を確認したい場合は、スペック表の出力数をチェック。出力数は「ワット(W)」と呼ばれる単位で表記されており、数値が大きくなればなるほど出力もアップします。

出力が10W以下の製品で音声を届けられる距離は150m程度。10~20Wのモデルで300m程度、30W以上の製品で800m程度の距離まで音声が届きます。

機能性をチェック

悪天候でも使用できる防水仕様

体育祭や野外フェスなど屋外でメガホンや拡声器を使用する場合は、防水機能を搭載したモデルが人気。急な雨でも安心して使用できます。また、大雨や台風など災害時にも使えるほか、プールや海水浴場で使用するメガホンや拡声器としても便利です。

防水性能を判断する際は、国際電気標準会議で定められた「IP(International Protection)」コードを確認するのがおすすめ。IPX〇の〇部分に入る数値が大きい製品ほど、優れた防水機能が搭載されています。

非常時に便利なサイレン付き

大きな音を発する「サイレン」機能が搭載されているメガホンや拡声器は、災害時に便利。サイレンを鳴らして注目を集められるので、周囲に効率よく注意喚起が行えます。声が届きにくい場合でも、サイレンの音で非常事態の警告ができる点も魅力。サイレン機能が搭載されているモデルは、学校はもちろん、職場に常備しておくメガホンや拡声器としても向いています。

同じメッセージを伝える録音機能

「録音」機能が搭載されているメガホンや拡声器は、同じメッセージを繰り返し伝えたい場合に便利。お店の呼び込みや誘導で同じ文章を読み上げる機会が多い場合はもちろん、登下校時の安全対策や防犯パトロールにも向いています。

録音できる時間は製品によって異なるので、購入の際は事前にスペック表を確認しておくのがおすすめです。

音楽を流せる音楽再生機能

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音声やサイレンだけでなく、音楽を再生できるメガホンや拡声器も人気。本体に保存されている数種類の音楽を選択して流せる製品だけでなく、音楽再生機器と接続して好みの音楽が再生できるモデルも存在します。

Bluetooth接続に対応しているモノであれば、スマホやタブレットからも簡単に音楽が再生可能。また、USBメモリやmicroSDに保存している音楽を流せる、USBポートやSDカードスロットを搭載している製品もおすすめです。

移動が多いときにはワイヤレスがおすすめ

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マイクとスピーカーが独立した製品は、スピーカー部を床に設置して有線接続するので移動が制限されますが、ワイヤレスタイプであれば、メガホンや拡声器を移動しながら使えます。

ダンスや体操などのレッスンで体を動かしながら使用する場合は、ワイヤレスに対応した製品が便利。移動しながら使用できるほか、コードが絡んでしまうトラブルも防げます。

連続使用時間をチェック

メガホンや拡声器を長時間使用する場合には、事前に連続使用時間を確認しておくのがポイントです。アンプで音声を増幅する製品は、内蔵バッテリーや電池を使用するのが一般的。充電式の製品は交換用の電池を用意するランニングコストはかかりませんが、バッテリー切れの際に使用できなくなるので、事前に充電しておく必要があります。

また、充電式のメガホンや拡声器を購入する場合は、連続使用時間に合わせて充電に要する時間もチェックしておくのがおすすめです。

メガホン・拡声器のおすすめモデル|メガホンタイプ

旭電機化成 10Wハンドメガホン AHM-107

災害時などに活躍するサイレン機能搭載

給電に乾電池を使用する拡声器です。単2乾電池4本使用時の連続使用時間は約11時間。ボリュームを最大にした場合には約5時間使用できます。また、災害時に便利な「サイレン」機能が搭載されている点も魅力。音声、サイレンともに80m離れた場所まで音が届きます。

本体に搭載されているスライダーを操作すれば、簡単にボリュームの調節が可能。使用シーンに合わせて音量を変更できる点もメリットです。本体サイズは直径158×長さ250mm。グリップ部は折りたたみでき、収納する際はもちろん、携帯時にも便利です。また、肩掛け用のベルトが付属しているのもポイント。持ち運びの際にかかる負担を軽減できる点もおすすめです。

イーアンドケー(E&K) ハンディメガホン AX-20W

ボタンを押すだけで機能の切り替えが可能

コンパクトなサイズながら20Wの出力が可能な拡声器です。本体サイズは約20×20×32.5cm。重量は約700gと軽く、気軽に持ち運べるのが特徴です。給電には単1乾電池6本を使用。20Wの高出力で、約300m離れた場所まで音声が届けられます。

本製品は最大8秒間録音できる「レコーダー」機能や「サイレン」機能も搭載。繰り返し同じメッセージを伝えたい場合や災害時にも便利です。レコーダー機能やサイレン機能の切り替えは、ボタンを押すだけなので簡単。スライド式のボリューム調節機能が搭載されている点もおすすめです。

ユニペックス(UNI-PEX) 15W 防滴メガホン TR-315

クリアかつシャープで聴き取りやすい音質が特徴

円錐形の部分が透明な拡声器です。本体の円錐形部分に「クリアーホーン」と呼ばれる透明な「高耐候性ASA樹脂」が採用されており、拡声器を口元に当てた際でも視界を妨げにくいのが魅力。水色のボディやイエローカラーのスイッチなど、デザイン性に優れている点もおすすめです。

本製品は防水機能だけでなく、防塵機能も搭載。IP54の防水防塵機能により、屋外でも安心して使用できます。音質はクリアかつシャープで聴き取りやすいのが特徴。最大出力は20Wとパワフルで、約315m離れた場所までしっかりと声が届けられます。また、電池持続時間が約18時間と長いのもポイントです。

ティーオーエー(TOA) ショルダーメガホン 30Wホイッスル音付 ER-2130W

災害時など注目を集めたい場合におすすめ

定格出力30Wのパワフルな拡声器です。直径351×長さ512mmの本体には、ストラップの取りつけが可能。肩から下げて使用するほか、本体上部のグリップを握っても使えます。本製品はホイッスル音も流せるので、注目を集めたい場合にも便利。災害時に注意喚起としての使用もできます。

重量は3.6kgと重めですが、別売りの「ST-16A」を購入すればスタンドに取りつけても使用可能。長時間連続で使う場合に便利です。

ティーオーエー(TOA) 防滴メガホン ER-1106

コンパクトで軽量な設計ながら防滴機能を搭載した拡声器です。本体サイズは幅154×高さ266×奥行250mm。重量が660gと携帯性に優れているうえ、IPX5の高い防滴性能も有しています。屋外で急な雨に降られても安心して使用できるほか、プールや海水浴場で使用する拡声器としてもおすすめです。

給電には単3乾電池6本を使用。付属のバッテリースペーサーを利用すれば、単3乾電池4本でも駆動します。

ティーオーエー(TOA) 防滴メガホン 15W ホイッスル音付 ER-1115W

定格出力15Wの防滴性能を備えた拡声器です。IPX4相当の防滴機能を搭載。屋外で急な雨に降られた場合でも安心して使用できます。本体サイズは幅210×高さ291×319mm。サイズはコンパクトではないものの、携帯する際に便利なナイロン製のストラップが付属しています。

本製品はスピーカー部に「ポリイミドフィルム製振動板」と「ネオジュームマグネット磁気回路」を採用。軽量ながら高音質を実現しています。また、グリップやマイクに抗菌処理が施されている点もおすすめです。

トーエイライト(TOEI LIGHT) メガホンSR230 G-1931

コンパクトサイズかつ軽量で扱いやすい

プラスチック素材を使用して作られたシンプルな構造の拡声器です。全長は約23cmとコンパクト。重量も70gと軽く気軽に使えるのがメリットです。本体には紐がついているので、首から下げて持ち運びが可能。使用時に落下を予防できる点もおすすめです。

また、リーズナブルな価格で購入できるのも本製品の魅力。スポーツや体育祭の応援など、大勢で拡声器を使用したい場合にも便利です。本製品のカラーには赤や青、黄がラインナップされています。

メガホン・拡声器のおすすめモデル|ハンズフリータイプ

オーディオテクニカ(audio-technica) ハンズフリー拡声器 ATP-SP303

ヘッドホンやイヤホン、スピーカーなどのオーディオ機器で有名なオーディオテクニカが製造する拡声器です。最大7Wの出力により、45m先まで声を届けられるのが特徴。スピーカー部に取りつけられたベルトは、本体を腰に装着して使用できるよう、55~100cmの間で長さが調節できます。

ヘッドセットマイク「ハンズフリーマイクロホン」は、しっかりと頭部に装着できるバックホールド式を採用。フレキシブルアームも搭載されており、マイクの位置を細かく調節できます。給電には単3乾電池6本を使用。約8時間連続で使える仕様です。

電源のON-OFFやボリューム調節は、本体に搭載されているつまみでコントロール可能。操作が簡単で手軽に使える点もおすすめの拡声器です。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ポータブル拡声器 400-SP076

Bluetooth4.0に対応した拡声器です。スマホやタブレットと簡単に接続できるのがポイント。AUX端子による有線接続やmicroSDカードに保存した音楽の再生にも対応できます。

本製品は、音楽を流しながら拡声が可能。音声と音楽の音量調節が別々に行える点もおすすめです。本体サイズは幅93.5×高さ100.7×奥行44.6mmとコンパクト。スピーカー部の重量も244gと軽いにもかかわらず、最大12Wの出力が可能です。

バッテリーをフル充電しておけば、約8時間の連続使用が可能。充電には付属のUSB充電ケーブルを使用します。ヘッドセットマイクにはフレキシブルアームを搭載。マイクの位置を細かく調節できるのがメリットです。スピーカー部は、クリップでベルトに掛けられるほか、ストラップで肩から下げることも可能。装着方法を選択できる点もおすすめです。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ワイヤレスポータブル拡声器スピーカー MM-SPAMP12

動きながら使用する場合に便利な拡声器です。マイク部とスピーカー部をワイヤレスで接続できるのがポイント。ヘッドセットマイクのケーブルを送信機に接続すれば、スピーカー部から離れても音声を再生できます。

顔の向きが変わった場合やマスクをした状態でも、明瞭な音声を届けられるのが魅力。講義や店頭販売、ダンスレッスンに使用する拡声器としても適しています。本製品にはヘッドセットマイクが2つ付属。有線接続とワイヤレス接続の両方を利用すれば、2つのマイクを同時に使用できます。

給電は内蔵のバッテリーから行うので、ランニングコストを抑えたい場合にも便利。本体は約10時間、送信機は約4~5時間連続で使用できます。また、3.5mmステレオミニ端子やBluetooth接続に対応しているのもメリット。USBポートやSDカードスロットも搭載されており、USBメモリやmicroSDカードに保存した音楽が再生できるほか、音声の録音も行えます。

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ポータブル拡声器スピーカー 400-SP062

肩に掛けて使えるのが特徴の拡声器です。約60~118cmの間で長さ調節できるベルトが付属。幅115×高さ105×奥行195mmのスピーカー部を肩から下げてヘッドセットマイクを接続すれば、ハンズフリーで使用できます。

本製品は単3乾電池4本のほか、ACアダプターからも給電が可能。コンセントのある場所では電池の消耗を気にせず使えます。また、充電式のニッケル水素電池を本体に入れて、ACアダプターを接続すれば充電も可能。別途ニッケル水素電池を購入する必要はありますが、充電式の拡声器として利用できる点もおすすめです。

コンパクトサイズながら最大出力は20Wとパワフル。直径約10.5cmの大型スピーカーユニットが搭載されており、くっきりとした明瞭な音声が再生できます。ボリューム調節は、本体のつまみをひねるだけ。高音や低音の調節ができる点も魅力です。

ティーオーエー(TOA) ハンズフリー拡声器 ブルートゥース内蔵 ER-1000A-BT

コンパクトかつ軽量な設計の拡声器です。本体サイズは幅133×高さ96×奥行222mm。スピーカー部の重量は480g、ヘッドセットマイクは50gと軽量で気軽に使えるのが魅力です。スピーカー部にはウエストベルトが取りつけられているので、腰に装着して使用可能。ヘッドセットマイクにはウインドスクリーンがついており、クリアな音声が再生できます。

単3乾電池6本使用時の最大出力は10W。約100m離れた場所まで音声が届きます。また、AUX端子やBluetooth接続に対応している点も本製品の魅力。スマホやタブレットとワイヤレスで接続できるほか、外部の音楽再生機器と有線でも接続できます。

好みの音楽を再生したい場合はもちろん、繰り返し同じメッセージを再生したい場合にもおすすめです。

Rolton ポータブル拡声器 XMF-k100

本体にUSBポートを搭載している拡声器です。「マイク音声出力モード」で拡声器として使用できるほか、USBメモリやmicroSDカードに保存されている音楽の再生にも対応可能。3.5mmステレオミニ端子も搭載されており、スマホやタブレットはもちろん幅広い音楽再生機器と接続できます。

本体サイズがコンパクトなだけでなく、重量が163gと軽いのもポイント。収納の際にスペースを取りにくいだけでなく、携帯性にも優れています。また、フレキシブルアーム搭載のヘッドセットマイクが人間工学に基づいて設計されている点もメリット。スピーカー部は、クリップでベルトに掛けたりストラップで肩から下げたりできるので、手をふさがず使えます。

本製品は充電式のバッテリーを内蔵しており、フル充電しておけば約8~12時間の連続使用が可能。充電には付属のUSBケーブルを使用します。電池が不要でランニングコストが抑えられる点もおすすめです。

 

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