地震発生時に家具などが倒れるのを防ぐための「耐震マット」。家具に貼り付けるだけで、手軽に地震対策をできるのが特徴です。ただし、耐震マットは製品により耐荷重が異なるため、用途に適したタイプを選ぶ必要があります。
そこで今回は、耐震マットの選び方やおすすめの製品をご紹介。カットして大きさを変えられるモノや、大型家具に対応できるモノまで幅広いタイプをピックアップしています。購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
耐震マットの効果

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粘着マットとは、地震発生時に家具や家電などの転倒を防ぐためのアイテムのこと。粘着性のあるジェルタイプと、グリップ力の高い樹脂タイプなどがあります。ネジや両面テープなどで固定する手間がかからず、取り外しもスムーズにできるのが特徴です。
耐震マットは柔らかい素材で作られているため、さまざまな方向からの衝撃を緩和できるのがポイント。地震対策はもちろん、防振や滑り止めの役割を果たす製品もあります。
小さな子供がいる家庭では、いたずら対策として耐震マットを使うのもおすすめ。タンスやテレビなどに貼り付けておけば、子供が家具にもたれかかったり叩いたりしても、転倒するリスクを軽減できます。
耐震マットの選び方
固定したい家具や家電のサイズに合ったモノを選ぶ

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耐震マットのサイズは小さなモノから、大きなモノまでさまざまなタイプがあります。大きすぎるモノを選ぶと設置箇所からマットがはみ出てしまい、美観を損なう原因になるので注意しましょう。
花瓶や電気ポットなど小型のアイテムの場合は、コンパクトな耐震マットをチョイス。また、タンスや本棚などの大型家具には、大きなサイズの耐震マットを選びましょう。1箇所に貼り付けるのではなく家具の4隅に耐震マットを取り付けると、均等に振動を分散できます。
そして、耐震マットのなかにはハサミでカットして大きさを調節できるタイプもあります。凹凸のある家具の場合はグラつきやすいため、必要に応じて形を調節して取り付けてみてください。
耐荷重をチェック

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耐震マットの耐荷重は、製品により異なります。花瓶や電気ポットなどの小物は1枚でも問題ありませんが、冷蔵庫などの大型家電には複数枚の耐震マットを使うのがおすすめです。
激しい揺れにも対応できるモノが欲しい方は「震度7クラスの地震に対応」と記載されたモノをチェック。前後・左右・上下などさまざまな方向の揺れを緩和し、家具の転倒を防ぐのに役立ちます。
なお、使用する環境によっても変わりますが、耐震マットの耐用年数を事前にチェックしましょう。耐用年数を過ぎると効果が発揮できなくなるため、定期的に新しいモノと交換するように心がけてください。
厚さをチェック

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固定したいモノに合わせて、耐震マットの厚さを選ぶのも重要なポイント。必要以上に厚みのあるモノを選ぶと安定感がなくなり、倒れやすくなってしまう場合もあるので注意しましょう。
写真立て・小物入れ・置き時計などコンパクトなモノに使う場合は、薄型タイプがおすすめ。厚みがないためグラグラと浮きにくく、設置した箇所もほとんど目立ちません。
大型のモノは、厚みのあるタイプをチェックしてください。分厚いジェルが上下や左右の揺れにしっかりと追従し、振動を緩和します。
目立たせたくないなら色にも注目しよう

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耐震マットには、透明のモノと色の付いたモノの2種類があります。透明タイプのメリットは、色が目立ちにくく、インテリアとも馴染みやすいこと。ただし、ゴミや髪の毛が付着すると目立ちやすいのが難点です。
黒や茶など色付き耐震マットのメリットは、汚れが目立ちにくいこと。また、木製家具には茶色のタイプを選んだりテレビなど電化製品には黒のタイプを使ったりすれば、インテリアの雰囲気も損ないません。使用するモノに合わせて耐震マットの色をチョイスしてみましょう。
耐震マットのおすすめ
SOSOYOKI 耐震マット
両面粘着タイプにより床と家具をしっかりと固定し、家具の転倒や落下などを防ぐ耐震マット。本製品を4枚使用すると耐荷重は100kgと謳われているため、洋服ダンスなどの大きな家具にも対応可能です。また、プリンターなどに挟めば騒音を低減できると謳われています。
剥がしやすい素材で作られているだけでなく、汚れが付いたら水洗いできるのが特徴。透明タイプなので、設置しても目立ちにくいのがポイントです。幅広い用途で使える耐震マットが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
Dishili 耐震マット

1枚あたりの耐荷重が約7.5kgあるため、テレビやパソコンなど電化製品の転倒対策にもぴったりのモデル。ゴミの付着によって粘着力が落ちてしまっても、水洗いをすれば粘着力が戻ります。
ハサミやカッターを使えば、好きな大きさにカットできるのもポイント。部屋の中のさまざまな場所に設置できます。比較的リーズナブルなので、コストパフォーマンスを重視して選びたい方におすすめです。
iHouse all 耐震ジェル 極
高い耐震性を有する耐震マットです。高品質で厚みのあるジェル素材を採用し、コンパクトでありながら震度7相当の揺れに対応していると謳われている製品。また、本製品を4枚以上設置すれば100kg以上の耐荷重を実現すると謳われています。
ホコリや髪の毛などを水洗いで落とせるほか、中性洗剤を使えばしっかり汚れを落とすことも可能。カラーはクリアとブルーの2種類をラインナップしています。大型家具や家電の転倒対策をしたい方は、検討してみてください。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) 耐震ジェル 200-QL003
厚さ3mmの薄型仕様により、設置した箇所が目立ちにくいアイテム。高い粘着性と低弾性を備えているため、震度7にも耐えられると謳われています。ホコリの付着により粘着力が低下した場合は、水洗いすれば繰り返し使えるのもポイントです。
同封された4枚全てを使用すれば、最大40kgの耐荷重があると謳われているのも魅力。しっかりと地震対策ができます。コストパフォーマンスを重視したい方にもおすすめの耐震マットです。
エム・エム・ケー テレビ専用耐震マット TBM-7699

薄型テレビ専用に作られた耐震マット。30×40mmの耐震マットが6枚同封されており、全て使用すれば最大60kgまで載せられると謳われています。無反発のゲル素材が使われているので、設置した面を傷付けたり塗装が剥がれたりしにくいのもポイントです。
ポリウレタンで作られているため、汚れが付着したら水洗いで落とすことが可能。接着面を傷付けにくいだけでなく、しっかりとした地震対策ができるアイテムを探している方におすすめです。
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 転倒防止粘着マット ECT-5054

50×50mmの耐震マットが4枚セットになっており、4枚全て使用した場合、約100kgの耐荷重のアイテム。1枚をそのまま貼り付けるのはもちろん、貼りたいモノに合わせて自由に形をカットできるのが特徴。テレビ・パソコン・電子レンジなど、さまざまなアイテムに使えます。
中性洗剤で皮脂やホコリなどの汚れをきれいに落とせるので、繰り返し使えるのもポイント。さまざまな家具や家電を固定したい方におすすめです。
エレコム(ELECOM) 耐震マット AVD-TVTGCF01

20×20mmの小さな耐震マットが25個含まれたモデル。全てのマットを使用すると、総耐荷重は100kgになると謳われています。
高い粘着力をもつゲルが家具と床を強力に固定し、震度7相当の振動試験をクリア。ゲルは医療現場でも使われる素材を使用しているため、安全性も備えています。身の回りの小物から大型家電まで、さまざまなアイテムを固定したい方におすすめです。
AE 耐震マット

1.2mmの薄型仕様により、設置した箇所が目立ちにくい耐震マット。スリムなデザインながら、1枚あたりの耐荷重は7.5kgあります。透明タイプなので、白い家具やフローリングにもすっきりと馴染むのも魅力です。
ハサミで簡単にカットできるため、設置場所に合わせて大きさを変えられるのもポイント。60×60mmのマットが20枚入っているので、複数枚のシートを使えば大型家具や家具にも使えます。部屋の雰囲気を損ないにくいモノが欲しい方におすすめです。
wanoa 防振マット

弾力性が高く色移りしにくいEVA素材を使用し、さまざまな場所で使えるモデル。耐腐食性にも優れているため、長く使用しても性能が落ちにくいのが特徴です。重たい家具には、重ねて使うこともできます。
マットの隅が丸く加工されているので、家具の下に敷いてもマットがはみ出しにくいのがポイント。洗濯機やプリンターの下に敷けば振動よる騒音を軽減するだけでなく、滑り止めの役割も果たします。機能性だけでなく外観も重視したい方におすすめです。
ベスト マットマン7+ 0524-004

直径20mmの円形マットが4枚と、直径30mmの円形マット6枚がセットになったアイテム。震度7相当の揺れに対応可能と謳われています。厚さ2mmの薄型タイプなので、設置箇所が浮きにくいのもポイントです。
透明な素材なので部屋に馴染みやすいほか、色移りしにくいのが特徴。複数のサイズの耐震マットが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
バッファロー(BUFFALO) 液晶TV専用耐震ジェル BSTV04J20

最大20型までの液晶テレビに取り付けられる耐震マット。特殊粘着素材が使われているため、きれいに剥がしやすく、繰り返し貼れるのも特徴です。テレビとテレビボードを強力に固定できるので、防犯対策としても有効だと謳われています。
本製品は難熱性が高く、火災発生時に炎が燃え移りにくいのもポイント。透明なジェルタイプのアイテムなので、インテリアにもすっきりと馴染みます。地震への対策はもちろん、防犯にも役立つアイテムが欲しい方におすすめです。
枚方技研 耐震マット

床を傷付けずに対象物を強力に固定すると謳われるアイテム。耐震用に開発されており、高い粘着性を備えています。適度な硬さがあるので、手指にへばりつきにくく取り扱いやすいのが魅力です。
可塑剤を使用しておらず、剥がした際に接着面を傷付けにくいのもポイント。ハサミで簡単にカットできるため、貼り付けるモノのサイズに合わせて使えます。床にボルト跡やネジ穴などを残さずに家具を固定できるので、賃貸物件に住んでいる方にもおすすめです。
ミツギロン(MITSUGIRON) たおれんゾウ ST-01

タンスや食器棚などの大型家具の下に入れ、引き出しの飛び出しや転倒を防ぐためのアイテム。家具の下部を少し浮かせて本製品を挟むので、ドライバーなどの工具を使わずに設置できます。
透明な素材で作られており、美観を損ないにくいのもポイント。カッターやハサミで長さを変えられるため、小型の家具や家電にも使用できます。家具全般に使える耐震マットを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
サンゴスタイル 耐震マット

約縦45×横290mmの耐震マットが6本含まれたアイテムです。家具の前面を持ち上げ、本製品を下部に差し込んで設置するのが特徴。家具が少し後ろに傾くので、振動が加わった際に家具が前に倒れたり引き出しが飛び出したりするのを防ぎます。
底部には溝が付いており、横からの振動を逃せるほか湿気がこもるのを対策可能です。カラーはホワイト・ナチュラル・ダークブラウンの3種類。タンスや食器棚などの転倒対策をしたい方におすすめの製品です。
平安伸銅工業 家具転倒防止マット UEQ-303

転倒防止板に粘着ゲルが取り付けられ、家具としっかり密着してズレにくいのが特徴。地震発生時の滑り出しはもちろん、前方へ転倒を防ぎます。幅300mmのマットが3枚付属しているため、家具の長さに合わせて使えるのもポイントです。
粘着ゲル部分は着色されていますが、板全体は目立ちにくいクリア素材を採用。粘着ゲルの吸着力が落ちた場合は、水洗いさせて乾燥させると吸着力が復活します。地震はもちろん誤って家具にぶつかった際に、家具が転倒するリスクを軽減させたい方におすすめです。
ビーベストワーク 耐震マット BBW-MBK

塩化ビニル樹脂で作られており、ベタつかず剥がしやすいのが特徴のアイテム。両面やサイドに凹凸が施されているため揺れが加わってもズレにくく、1000kgもの耐荷重があると謳われています。
300×300×6mmの大判サイズを採用。ハサミで簡単にカットして形を調節できるのが特徴です。-10〜60℃までの耐熱温度があるため、屋内はもちろん屋外でも使用できます。酸化しにくく、長期間使用しても品質が劣化しにくいのも魅力です。
燃えにくい素材で作られているのもポイント。黒い素材で作られており、テレビ・パソコン・オーディオ機器などとよく馴染みます。本格的な災害対策をしたい方におすすめです。
地震発生時に家具などの転倒を防ぐのに役立つ耐震マット。ひと口に耐震マットといっても、どの程度の揺れに耐えられるかは製品によって異なります。また、テレビやタンスなど大きなモノは耐震マット1枚だけでは十分な効果が得られません。設置場所と耐震マットの性能を考えながら、適切な製品と枚数を貼るようにしましょう。