海や広い湖で釣りを楽しむ際に便利な「釣り用ゴムボート」。岸からの釣りでは狙えないポイントまで移動できるのが魅力です。
ただし、素材やフロアのタイプなどが異なるさまざまなモデルが販売されており、はじめて購入する際は迷ってしまう場合も。そこで今回は、おすすめの釣り用ゴムボートを紹介します。あわせて選び方も解説するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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免許や検査がなくても乗れるゴムボートの基準
ゴムボートには仕様によって、船舶操縦免許と船舶検査が必要な場合があります。船舶検査とは車でいう車検のことで、ボートの「登録長」が300cm以上の場合、船舶操縦免許と船舶検査の両方が必要です。登録長は「ボートの実寸×0.9」で計算されるため、基本的に全長333cm以上のボートであれば、船舶操縦免許と船舶検査が必要になります。
ただし、登録長300cm未満でも、1.5kw以上の船外機を取り付ける場合には、船舶操縦免許が必要です。ゴムボートを購入する際は、事前に船舶操縦免許と船舶検査の要・不要を確認して、自身にあったモデルを選びましょう。
釣り用ゴムボートの選び方
耐久性をチェック
水難事故を防ぐためにも、釣り用ゴムボートを選ぶ際には耐久性をしっかり確認しておきましょう。ゴムボートに使用される素材には、ゴム引布の「CSM」とポリ塩化ビニル「PVC」があります。CSMは耐久性・耐候性に優れた素材で過酷な環境下でも耐えやすい素材です。
一方、PVCは高強度ながら加工しやすいコスパのよさが魅力の素材。耐摩擦性に優れている素材ではあるものの、耐久性ではCSMよりやや劣ります。
また、生地に厚みがあるほどボート全体の強度が向上します。生地の素材にくわえて厚みや耐用年数など、記載されている情報を総合的に判断して選ぶのがおすすめです。
重量をチェック
ゴムボートは、重量のあるモデルのほうが安定して、乗りやすいのが特徴。足元の不安定さが軽減されて船上で作業しやすくなります。全長が300cmを超える大型ゴムボートで安定性を重視する場合は、重さ35kg以上のモデルがおすすめ。少人数用の小型モデルの場合は30kg前後が目安です。
持ち運びやすさを重視したい場合は、10kg台の軽量モデルをチェックしておきましょう。持ち運べる範囲で、なるべく重さのあるモデルを選んでみてください。
フロアの種類をチェック
エアーフロア
フロア内部に空気が入っているタイプがエアーフロアです。継ぎ目がなく浮きやすいのが特徴。組み立てしやすくパーツの装着も簡単です。ほかの種類と比較して軽量なのも魅力。コンパクトに折りたためて持ち運びやすいので、自宅内に保管する際に重宝します。
ただし、ほかの種類と比べてやや安定性に劣るのがデメリット。空気が不足していると走行性能が落ちてしまうため、注意が必要です。また、船内に刃物や針、タバコなどを落として傷を付けると破れてしまう恐れがある点にも留意しておきましょう。
ウッドフロア
ウッド製パネルを使用するタイプがウッドフロアです。重さがあって安定感を重視したい方におすすめ。重いほど走行性能を高められるゴムボートの特性を活かせるのが魅力です。組み立て式のため、初心者で慣れていない場合にはセッティングに時間を要する場合があります。
ナイフや釣り針を落としてしまっても破損しにくい耐久性の高さも特徴。一度購入すれば長期間使用できるため、コストを抑えられるのもメリットです。ただし、持ち運びやすさを重視したい場合にはあまり向きません。長い距離を持ち運ぶ際には、荷台の下にキャスターを設けたドーリーに乗せると運搬しやすく便利です。
アルミフロア
アルミフロアはウッドフロアと同様、耐久性に優れており、長く愛用できるのが特徴です。エアーフロアと比べて重量があるので、安定性や走行性のよさが魅力。波のある海上で使用する際には安全性を高められるため、とくに海釣りなどで使用したい場合におすすめです。
鋭利なモノで傷が付かず、ゴムボートを破損しにくいのもポイント。組み立て式で慣れるまで時間がかかるものの、要領をつかめば短時間で組み立てることも可能です。
ロールアップフロア
ウッドパネルを数枚配置してあるのがロールアップフロアです。ウッドフロアやアルミフロアと比較して組み立てやすいのが最大の魅力。セッティングに慣れていない初心者にもおすすめのタイプです。使用後も片づけやすいうえコンパクトに収納でき、保管に場所をとりません。
ただし、継ぎ目部分が汚れやすいのがデメリット。掃除しにくい箇所のため、お手入れに手間や時間がかかる場合があります。
サイズをチェック
釣り用ゴムボートは、何人で乗るのかによって適正なサイズが異なります。定められた定員通りに乗ると窮屈になりやすいので、定員の半分を目安にするのがおすすめ。たとえば、4人が定員のモデルの場合は、2人以下で乗れば快適に使用できます。
多くの釣り道具を乗せる場合も注意が必要。また、ソルトルアーゲームでロングキャストする釣りでは、大きな動作に対応できるスペースを確保できるかをチェックしておきましょう。
ただし、必要以上に大きいと小回りが利かず不便な場合も。入り組んだ形状の池や湖では、小さめのモデルのほうが機動力を発揮できる場合があります。乗る人数や釣り道具の量、ポイントのシチュエーションなどさまざまな条件を考慮して選ぶのが重要です。
船外機を付けるかどうかチェック
船外機を釣り用ゴムボートに取り付ければ、機動力が大幅に向上します。船外機を取り付けない場合はオールを使って手漕ぎでの移動になるため、長い距離を移動する際は大変です。とくに、潮の流れが速くポイントの広い海釣りでは船外機が活躍します。
ただし、船外機のモデルによっては、燃料代がかかるうえに日頃のメンテナンスも行わなければならないモノも。また、船外機を取り付けることによって、船舶操縦免許が必要になる場合もあるため、注意しなければなりません。
海釣りなど、船外機が必要になる場合に備えておきたいならば、船外機を取り付けできるモーターマウントを搭載したモデルを選んでおきましょう。
釣り用ゴムボートのおすすめ
アクアマリーナ(AQUA MARINA) モーション255 BT-88821
全長255cm、全幅131cmの釣り用ゴムボートです。定員は大人2人、または大人1人と子供2人。1人で釣りを楽しみたい方や、入り組んだ形状の湖や池で小回りの利くモデルを探している方におすすめです。
免許不要で使えるT-18エレキモーターが付属しているのもポイント。機動力を活かした釣りをしたいシチュエーションで役立ちます。重量12kgの軽量モデルで持ち運びにも便利です。さらに、フットポンプやインフレータブルシート、リペアキットなども付属しています。
アクアマリーナ(AQUA MARINA) クラシック300 モーターマウント付き BT-88890
全長300cmで船舶操縦免許や船舶検査を必要としない、釣り用ゴムボートです。船外機を取り付けられるモーターマウントと取り付けステージが搭載されています。
両側の船舷にはオールホルダーを備えており、オールをすっきりと収納可能。エアークッションが付属しているほか、座れる板も備えています。板の下部にバッテリーやタックルボックスを収納できるのも便利です。定員は4人で、2人程度ならゆったり乗れるスペースを確保できます。
アクアマリーナ(AQUA MARINA) ワイルドリバー279 BT-88823
コスパのよさが特徴のPVC素材を採用している釣り用ゴムボートです。買い求めやすい低価格で、はじめてゴムボートを購入する方におすすめ。気室数2+2で複数構成になっており、1つ破損しても自沈しにくいつくりのため、安全性にも優れています。
免許不要で使えるT-18エレキモーターがセットになっているのもポイント。機動力を活かしてポイントをどんどん移動したいときや広い湖で役立ちます。全長279cmで定員は2人。1人用として使用すれば、釣り道具が多いときでも安心です。
ジョイクラフト(JOYCRAFT) グランド305 JCM-305
全長305cmの釣り用ゴムボートです。全長333cm未満で船舶操縦免許と船舶検査が不要。エアーフロアタイプを採用しており、扱いやすさを重視したい方におすすめのモデルです。定員は4人で、2~3人程なら余裕をもって乗れます。
本製品は、変形しにくい剛性で優れた乗り心地を実現。テーパーフォルムで波風の影響を受けにくいのが特徴です。また、チューブ径44cmのスターンを設けています。アルミオール・高圧フットポンプ・補修キット・超高圧電動ポンプなど、付属品が充実しているのも魅力です。
ジョイクラフト(JOYCRAFT) ココナット275 JEL-275D
強度の高い釣り用ゴムボートです。1100デシテックスの強靱な生地をチューブのサイドまで2重に貼り合わせており、衝撃や摩擦に強いのが特徴。万一の破損が心配な方におすすめのモデルです。岩場での釣りはもちろん、浮遊物の多い災害現場でも活躍します。
定員3人乗りのコンパクトなタイプ。釣り道具が多いときや釣り動作に広いスペースが必要な場合には、1人で乗るのに適しています。アルミオールや高圧フットポンプ、超高圧電動ポンプなど付属品が充実しているのも魅力です。
アキレス(Achilles) ボート ウッドフロアモデル EC4-621
生地に耐久性・耐候性に優れたCSMを採用している釣り用ゴムボートです。折りたたみ式のウッドフロアを採用しています。重量は11.5kgと軽く、持ち運びやすさを重視して設計された入門用モデルです。
全長258cmで定員は4人。釣り道具の多いときやゆったり乗りたい場合には、2人までの乗船が適しています。イスになる板やフットポンプ、オールなどが付属している製品です。
ドリームリンク(Dream Link) インフレータブルボート DL-B330
全長330cmと、船舶操縦免許が不要な長さの釣り用ゴムボートです。アルミフロアと高強度ながら安価なPVC素材を採用し、軽さと耐久性を両立しているおすすめモデル。空気を抜けばコンパクトな状態で収納できます。
「フリーロケーションチェア」を採用し、レールに沿ってイスの位置を自由に変えることが可能。先端に頑丈なロープアタッチメントが付属しており、牽引やポイントに固定する際に役立ちます。空気を入れるとキールが盛り上がる構造で、水上での静止時の横流れと直進時のブレを防ぐのもポイントです。
アクアマリーナ(AQUA MARINA) デラックス330 BT-06330AL
アルミフロアを採用している釣り用ゴムボートです。ナイフやタバコの火で穴を開けてしまうのが心配な方におすすめ。42kgの重みがあり、安定性や走行性に優れているのも魅力です。定員5人のため、3人程度なら余裕をもって乗れます。
3気室にくわえて強度を補う役割を果たす「キール」を設けているのも特徴。安全性を重視したい方にも適しています。素材にはコスパのよさが特徴のPVCを採用したアイテムです。
アキレス(Achilles) アキレス×ネオネット ボート ロールアップフロアモデル LF-295RU
アキレスとマリン用品ショップがコラボして開発した釣り用ゴムボートです。ロールアップフロアを採用し、セッティングに慣れていない初心者でも組み立てが簡単なおすすめモデル。使用後も片づけやすく、コンパクトに収納できて保管に場所をとらないのが魅力です。
また、竿を固定できる4つの竿掛けモールドを搭載。さらに、ドーリーの脱着に便利な「BMOドーリーアタッチメント」を備えているなど機能性に優れています。荷物入れの固定などに活用できるDリングを備えているのも便利です。
オールやフットポンプ、リペアキットなどにくわえて、コンパクトな収納に役立つキャリーバッグも付属しています。
life_mart フィッシングボート
2気室構造を採用している安全性の高い釣り用ゴムボートです。密度の高いポリエステルをPVCで挟んだ「ラミネートPVC」素材を採用。擦り傷や摩擦に強く、耐久性に優れたモデルを探している方におすすめです。
モーターマウントを備えており、船外機の取り付けを予定している方にもぴったり。また、ボートに固定できる連結式パドルの採用により、流される心配がなく安心です。使わないときにはコンパクトに折りたたんで付属のバッグに収納できます。
Fkstyle フィッシングボート
フラットバルブ搭載で空気をスムーズに注入できる釣り用ゴムボートです。収納時サイズは約70×43×30cmと、コンパクトになるのが特徴。持ち運びやすさや保管しやすさを重視したい方におすすめのモデルです。
素材には、多くのモデルで使われているコスパのよいPVCを採用。生地の接着には強力な接着剤を使用しており、水の浸入や外部からの衝撃に対して強い耐性を備えています。
ボート全周に、ボートと岸際との間のクッションになる防舷材を設けている点もポイント。接岸時にボートが傷付くのを防ぎます。モーターマウントを搭載しているため、船外機を取り付けることも可能です。
Hot Market マイティボート
1人用のコンパクトな釣り用ゴムボートです。野池や湖でのバスフィッシングにおすすめ。釣りはもちろんレジャーやキャンプ、災害時など幅広い用途で活躍します。モーターマウントを備えており、船外機の取り付けも可能です。
インフレーター式の船底は特殊PVC製法で高強度を確保。1つ破損しても自沈しにくい3気室構造の安心設計です。ロッドホルダーを搭載しているのも便利。イスとして使えるアルミ製板にはスリットを設けており、前後に滑りにくくなっています。買い求めやすい低価格も魅力。濃緑とベージュの2カラーから選択できます。
広いポイントを移動しながら釣りを楽しみたいときに活躍する釣り用ゴムボート。載せる釣り道具の量を考慮して適切なサイズを選ぶのが重要です。船外機を取り付けたいならモーターマウントを備えているかもチェックしておきましょう。おすすめした釣り用ゴムボートを参考に、自分にぴったりなモデルを見つけてみてください。