ボートフィッシングで大きな役割を担う「船外機」。釣りには大きく分けて岸から狙うオパッカリと、水辺に浮いてボートから狙うスタイルがありますが、船外機は手漕ぎよりも遥かに効率よくフィールドを回れるようになるのが特徴です。
そこで今回は、船外機のおすすめモデルをピックアップ。船舶免許の必要有無が分かれる1.5kW未満と1.5kW以上に分けてご紹介するので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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「船外機」とは、船の推進力を促す取り外し可能な装置のこと。主に小型ボートにセットされる製品で、大別すると液体燃料のガソリンを使うタイプとバッテリーによる電力駆動のエレキがあります。
前者は本体のハンドルを原付のように回す、またはボート操作でスピードをコントロール。後者は手か足で操作し、それぞれ「ハンドコン」「フットコン」と略称されます。なお、バスボートで釣りをする際は後ろに専用の船外機、前方にフットコンを付けるのが一般的なスタイルです。
船外機の注意点
船を操作するには車と同様免許が必要になりますが、ボートの全長が3m未満かつ最高出力が1.5kW未満・2馬力以下の船外機を組み合わせた場合は免許不要となります。
船舶免許を持っているかどうか、さらにはどのレベルの船舶免許を持っているかによって操作が許可されている船は異なっているので、その点は留意しておきましょう。
船外機の選び方
ガソリンタイプの船外機は2ストロークか4ストロークの2択。以前は2ストロークエンジンがメインでしたが、最近は環境汚染、燃費、駆動音の大きさが考慮されるようになり、よりエコで燃料コストが低く、アイドリング時も静かな4ストロークエンジンが主流になっています。
一方、バッテリー駆動のエレキの推進力はLbs(ポンド)で表記されることが多いですが、現行機のほとんどが最高出力1.5kW未満・2馬力以下なので、免許の有無はボートのサイズで問われます。免許不要艇のサイズ規程は長さ3m未満。ただし、これは実寸ではなく登録長なので、レンタルボートなどでは10ftでも免許なしで乗れます。
ガゾリンタイプの船外機でも、バッテリー駆動のエレキでも、免許を持っていない方は全長が短い免許不要艇を選ぶことになるので、その点は留意しておきましょう。
船外機のおすすめ|1.5kW未満
ヤマハ発動機(YAMAHA) F2B
ポータブルタイプの4ストローク船外機。最高出力1.5kW未満の2馬力で、小型船舶免許がなくても操船できるのが特徴です。
本製品は軽量かつコンパクトで、持ち運びやすいのがポイント。燃料タンクの容量は0.9Lで、総排気量は72cm³となっています。筐体の冷却は水冷式で、クラッチはメカニカルクラッチ、スロットルはグリップタイプと仕様はオーソドックス。安心感のあるおすすめ製品です。
スズキ(SUZUKI) DF2
小型で使い勝手のよい4ストローク船外機。最高出力1.49kWの2馬力と免許不要です。握りやすい大型の一体化キャリングハンドルが採用されており、アルミボートはもちろん、ゴムボートなど簡易的な船にもセットしやすいのが特徴です。
燃料タンクの容量は0.9Lで、総排気量は68cm³。筐体の冷却は水冷式で、クラッチはメカニカルクラッチ、スロットルはグリップタイプを採用しています。トータルバランスに優れたおすすめ製品です。
トーハツ(TOHATSU) MFS2C
ミニボートに対応する、最高出力1.47kW・2馬力の4ストロークの船外機。細部の使い勝手に配慮された設計で、安心して使えるのが特徴です。
エンジンの振動をケアするため、大型のゴムを4ヵ所設置した「防振構造」や、走行時にオイル量を目視できる「オイルレベルサイトゲージ」を採用しているのもおすすめポイント。燃料タンクの容量は1Lで、総排気量は86cm³。筐体の冷却は水冷式で、クラッチはメカニカルクラッチ、スロットルはグリップタイプとなっています。
ホンダ(HONDA) BF2DH SCHJ
空冷システムを採用している2馬力・4ストロークの船外機。軽量かつコンパクトに仕上がっているほか、取り回しがしやすく、気軽に扱えるのが特徴です。
空冷式は水冷式よりもお手入れが簡単なのもポイント。燃料タンクの容量は1.1Lで、総排気量は57cmです。また、本体価格が比較的リーズナブルなのも魅力。コスパにも優れたおすすめの製品です。
マーキュリー(MERCURY) 2MF
国内外のバスプロから支持されている「マーキュリー」の2馬力・4ストロークの船外機。小型ボートやゴムボート、アルミボートなどの免許不要艇に取り付けられます。燃料タンク容量1L、総排気量68ccと、コンパクトかつ軽量ながらパワフルな仕様です。
ラインナップには「3.3M」や「5M」がありますが、いずれも2ストローク。また、前者は最高出力2.4kW・3.3馬力、後者は最高出力3.7kW・5馬力なので、どちらも船舶免許が必要となります。購入を検討する際は注意しておきましょう。
モーターガイド(MotorGuide) R3
エレキ操船初心者におすすめのハンドコン。淡水用・海水用とで分かれているほか、スペック違いのラインナップも豊富に揃っているのが特徴です。
同シリーズのなかでもっともリーズナブルなタイプは、プロペラ2ブレード仕様の5段階変速で、推進力は30lbs。上位機種は淡水海水を問わず、プロペラ3ブレード仕様の無段階変速で、推進力は55lbsです。
なお、ハイエンドクラスの「R5」シリーズも存在。「R3」は電圧12V共通ですが、「R5」は24Vと32Vがあり、よりパワフルな操船が可能です。興味がある方は併せてチェックしておきましょう。
モーターガイド(MotorGuide) X3
これまでレンタルを使っていた方におすすめのフットコン。「VRSテクノロジー」により柔軟な操船が可能です。耐久性の高いコンポジットシャフトや、軽量で持ち運びに優れたマウントなど、使い勝手に配慮されています。
シリーズとしてはエントリーモデルで推進力45lbs、上位モデルで推進力70lbs。電圧やシャフト長、デジタル対応、さらにはスピードコントロールが5段階変速か無段階変速かがモデルによって変わるので、購入を検討する際はしっかりと確認しておきましょう。
モーターガイド(MotorGuide) X5
満足度の高いフットコンを求める方におすすめのハイエンド機種。同シリーズではライトパワーモデルでも推進力80lbs、パワフルモデルは推進力105lbsとなっており、スピーティにフィールドを回れるのが特徴です。
「VRSテクノロジー」により快適に操作できます。耐久性のあるコンポジットシャフトやマウントなど、使い勝手は良好。また、同シリーズ内でも「SNR」モデルは200khzの振動子と水温センサーをモーターケースに内蔵しており、魚探の「ローランス」製品と互換性があります。
なお、別シリーズの「Xi5」はフットペダルがワイヤレス仕様。よりハイテク化が進んでおり、バッテリー残量などをステータスインジケータで目視できます。気になる方はぜひおさえておきましょう。
ミンコタ(MINNKOTA) ENDURA C2
シンプルな5段階変速の淡水用ハンドコン。ロングセラーのエントリーモデルとして知られており、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
ラインナップには、推進力別に30・40・50・55lbsを用意。一人乗りボートやバス釣りのフローターアングラーであれば30lbs、二人乗りボートの場合は40lbs以上がおすすめです。50lbsや55lbsは船舶免許が必要となる12ftボートに適しています。
別シリーズの「ENDURA MAX」は5段階変速ではなく無段階変速となっているので、比較検討する際は確認しておきましょう。
ミンコタ(MINNKOTA) TRAXXIS
ハイエンドモデルの淡水用ハンドコン。片手で上げ下げができる「ワンハンドストウマウント」を採用しており、ドシャローに突っ込んだ際も対応しやすいのが特徴です。
「チルト&テレスコピックハンドル」を搭載しているのもポイント。座った状態だけでなく、立ち上がった状態でも操作できるので、ガイドや操船担当がサイトで魚を確認しながら釣り進められます。使い勝手に優れた製品なので、満足度の高いエレキを求めている方におすすめです。
ミンコタ(MINNKOTA) RIPTIDE TRANSOM
海水にも対応できるおすすめのハンドコン。潮対策のコーティング、特にモーター部は腐食を防ぐための3層特殊コーティングが施されており、安心して使えるのが特徴です。
基盤はしっかりと密閉されているほか、各コネクター部もヒートシュリンクでカバー。プロペラを固定するナットにも電蝕防止亜鉛を装備しており、細部まで配慮された仕様となっています。
ミンコタ(MINNKOTA) EDGE
同ブランドにおけるエントリーモデルのフットコン。コンポジットシャフトやダブルワイヤーシステム、マウントはアルミ製のアッパーアームを採用しており、気兼ねなく使えるのが特徴です。
推進力別に45・55・70lbsをラインナップ。なお、45lbsにはウエイト別に2種類あります。
ミンコタ(MINNKOTA) MAXXUM
ミドルレンジの価格帯に位置するフットコン。「360°バウガード」を搭載しているのが特徴で、ハードボトムに当たる際の衝撃からシャフトを守れるよう配慮されています。
デジタルマキシマイザーによってスピードの無段階調節が可能。推進力は70lbs、シャフト長は42インチ、重量は28.53kgです。電圧は12ではなく24Vなので、その点は注意しておきましょう。
ミンコタ(MINNKOTA) FORTREX
多くのバスアングラーから支持されているおすすめのフットコン。一体型の「モノ・アームマウント」により強度が高く、耐久性に優れているのが特徴です。
また、ガス圧ダンパーを搭載しているのもポイント。フットコンの上げ下げがスムーズにできるので、ポイント移動の際の手間を軽減できます。トータルバランスに優れたエレキを求めている方はぜひチェックしておきましょう。
ミンコタ(MINNKOTA) ULTREX i-Pilot
同ブランドのフットコンのなかでも注目度の高い「ウルトレックス」シリーズ。高度なGPS技術を利用した「i-Pilot」によって、スポットから1m以内のボートポジションキープができるのが特徴です。
また、圧力センサーを搭載した「パワーステアリングフットペダル」も便利。踏み込みの強さに応じて柔軟にスピードをコントロールできます。
ダイヤル設定したスピードでセット方角に自動で進んでいく「アドバンスト オート パイロット」も魅力。進行方向のブレにくさに寄与した「ステアリングロック」も特徴で、強風や水面の揺れにも十分対応できます。
なお、兄弟シリーズの「i-Pilot Link」は魚探メーカーの「ハミンバード」製品のと連携が可能。興味がある方は併せてチェックしておきましょう。
ミンコタ(MINNKOTA) RIPTIDE TERROVA
海水にも対応できるハイエンドクラスのフットコン。フットペダルのワイヤレス化、自動操船、さらにはスマホアプリ経由でのコントロールも可能なのが特徴です。
スポットロックの精度が向上しているのもポイント。GPSもより精密になり、横風や潮流などによる船の方角のズレを計測して操船が直線的になるように修正する「アドバンスド オート パイロット」や、プロペラの回転数を自動調節する「クルーズコントロール」も便利です。釣りをハイテク化したい方はぜひ候補として検討してみてください。
船外機のおすすめ|1.5kW以上
ヤマハ発動機(YAMAHA) F8F
2気筒4ストロークの船外機。操作性重視の扱いやすいモデルながらパワーがあり、フルスロットルで快適に飛ばせるのが特徴です。
最高出力は5.9kWの8馬力で、総排気量は212cm³。持ち運びやすい大型のグリップを採用しているほか、ボートトランサムを選ばないマウントクランプで、レジャーからパトロールなどの業務にまで幅広く使えます。
スズキ(SUZUKI) DF6AS
軽量化と操作性向上を図った4ストローク船外機。重さはアルミのプロペラを含めても24kgで、容易にセットできるのが特徴です。
最高出力は4.4kWの6馬力、総排気量は138cm³。本体のスクリューを上げるときは3ヵ所でロック、下げるときにはロックすることなくもっとも低い位置まで一気に下げることが可能です。
また、ロアカバーと一体化したキャリングハンドルもポイント。丸みのある握りやすい仕様で、両手での運搬がスムーズにできます。使い勝手に優れたおすすめの製品です。
トーハツ(TOHATSU) MFS6DS
大型キャリングハンドルが用意されている、おすすめの4ストローク船外機。持ち運びはもちろん、ボートへの搭載や取り外しも容易で、扱いやすい仕様となっているのが特徴です。
最高出力4.4kWの6馬力で、総排気量は123cm³。また、ハンドルの長さを従来モデルよりも長くしており、手狭感がなく、しっかりと前を向いて操船できるのもポイントです。
ホンダ(HONDA) BF9.9D
2気筒4ストロークのおすすめ船外機。コンパクトながら走りはパワフルで、幅広いボートユーザーに対応できるのが特徴です。
最高出力は7.3kWの9馬力で、総排気量は222cm³。目視で確認できる「エンジンオイル循環表示灯」や、エンジンの冷却系統に異常が発生するとランプの点滅と減速が始まる「オーバーヒート警告装置」など、安全性の高さも魅力です。
また、操作性や燃費のよさ、さらには静音性などに配慮されているのもポイント。トータルバランスに優れたおすすめのモデルです。
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小型船舶免許は大きく分けて、水上オートバイやジェットスキーを楽しむための「特殊小型船舶免許」、岸から5海里までが航行区域となる「2級小型船舶免許」、100海里まで航行可能な「1級小型船舶免許」があります。2級小型船舶免許は湖川小出力限定の免許もあります。興味がある方はぜひ資格獲得にトライしてみてください。