テントの機能や性能には、耐水性や保温力、立てやすさや持ち運びの軽さ、コンパクトさなど、さまざまな要素があります。このように多くの場合、テントの性能追求のベクトルは、よりエクストリームな環境への適応に向きがちです。
一方で、最近目立ち始めたのが、もっとスローでリラックスしたキャンプをしてみませんかという動きです。もちろんキャンプの主役たるテントにもその波がじわじわと浸透してきています。
キャンプ場でひときわ目立つ白くて大きな、そして柔らかい雰囲気のテント。それがノルディスクのテントです。
ノルディスクとは?
北欧(ノルディスク)の名を冠した、最近注目のテントブランド「ノルディスク」は、コットン製のテントに代表されるようにこれまでの機能優先のテントとは一線を画したスローな雰囲気で、キャンプ場の注目の的間違いなしです。
デンマークのコペンハーゲン発祥のブランドで、商品名を北欧神話からとったり、ブランドロゴが白クマだったりと、北欧テイストを前面に押し出しています。そんな、のんびり大人なキャンプにぴったりなノルディスクのテントを紹介します。
ノルディスクのテントの特徴
もちろん普通のナイロン素材のテントもありますが、ノルディスクと聞いてはじめに思いつくのは、やはりコットン製のテントでしょう。コットンは、ナイロン等の素材に比べて、撥水性や防水性には劣るものの、火の粉が触れても燃えにくいという特徴があります。
ノルディスクのテントは、雨の日でも内部に水を通さず、高い防水性を維持している一方で、広い室内とコットンの強みを活かして、テント内部で火をたくことが可能です。そんな特徴を活かして、冬のキャンプでも活躍できます。
ノルディスクのおすすめテント
ノルディスク(NORDISK) アルヘイム 19.6 142014
ノルディスクのアイコンともいうべき、最もベーシックなテントです。ティピー型のテントは全高が高く、またコットン(正確にはコットンとポリエステルの混合)の特性から、小さな焚き火ならば内部でできてしまいます。
中は8~10人用と広く、内部にテーブルを置いてみんなで椅子に座って囲んだりすることも可能です。真ん中にポールが一本立っているだけなので、設営も簡単です。
ノルディスク(NORDISK) アスガルド 7.1 ベーシック 142012
7.1、12.6、19.6(単位は㎡)と3種類の大きさが展開されているテントがアスガルドです。アルヘイムとの違いは、周囲に立ち上がりがあることで、内部の広さがより活かせる構造になっています。ちょうどモンゴルの遊牧民が暮らすゲルのような形状です。
メッシュの窓が設置されているので通気性が高く、中が蒸れることがありません。それでいて、メッシュ窓部分は直接外にあるわけでなく、軒先の下にあるので、外からの雨もテント内には入りません。
ノルディスク(NORDISK) ウトガルド 13.2 142010
家型のテントであるウトガルドは、そのまま立てて広いワンフロアのテントとして使っても、オプションのインナーキャビンを装着することで、ふたつに部屋を分けて使用することもできます。入口は2箇所あり、窓はいくつも空いているので、中は明るく風通しもよく快適な時間が過ごせます。
別売りのタープなどと組み合わせて使うことも可能で、ノルディスクのなかでは比較的ファミリー向けのテントかもしれません。
ノルディスク(NORDISK) テレマーク2 ULW 151005
素材はナイロンでできていて、これまで紹介したコットン製のものとは違い、本体重量880gの本格的な登山用テントです。独特の形状は寝た時に十分な長さを確保し、起きた時には座っていても頭がテントにつかえないよう十分な高さを確保するためです。
内側には小物を入れるポケットや、メッシュ窓など山岳用テントとして必要十分な機能は備わっています。
ノルディスク(NORDISK) レイサ6 PU 122032
ポリエステル製で、6人用と大人数のファミリー向けのテントです。全体の形状はまるでイモムシの様な特徴的なスタイルで、非常に印象的です。内部は4人用と2人用の小部屋に分かれていますが、必要に応じて大きな1つの部屋としても使えます。
また、部屋と部屋の間はリビングになっているので、外に出なくてもタープのような使い方ができて簡単な調理などができます。
どのテントも、非常に特徴的な形なので、遠くからでもすぐにノルディスクのテントだとわかります。そして、キャンプ好きなら誰でも、その特徴的なテントを使ってみたいと思うのではないでしょうか。
多くのモデルが室内をいくつかに分けて使えたり、1つの大きな部屋として使える機能を備えていて、どのように使うか、それぞれの工夫のしどころです。是非あなた自身の使い方で、素敵で大人なキャンプを演出してみませんか。