タブレット端末のなかでも人気の「iPad」シリーズ。最近ではiPad Pro・iPad Air・iPad miniなどさまざまなモデルが販売されており、処理性能・画質・操作性のよさなど、製品によって大きく特徴が異なります。
本記事では、現行のiPadシリーズをご紹介。コストパフォーマンス重視のモノからハイエンド志向のモノまで、特徴や選び方を解説します。iPadの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
iPadシリーズの魅力

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iPadシリーズは、1台でさまざまなタスクをこなせる、優れた処理性能が魅力のデバイスです。また、コンパクトで持ち運びやすく、場所を選ばずに使用できる点もメリット。なかには、一度の充電で最大10時間連続駆動できるモデルもあり、バッテリー持ちのよさも魅力のひとつです。
また、iPadシリーズは豊富なアプリに対応しています。手書きのメモやデッサンはもちろん、3Dモデリング・作曲・映画視聴など、ユーザーの利用シーンに応じて使い分けられる汎用性の高さも人気のポイントです。
iPad Pro / Air / miniの違い
iPad Pro

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iPadシリーズのなかでも特に優れた性能を有しているのが「iPad Pro」。12.9インチと11インチの2種類が展開されており、MacBook Airにも搭載されている高性能CPU「Apple M2チップ」を採用しているのが特徴です。
イラスト作成や画像編集はもちろん、ゲームや動画編集などにも使用できる高い処理能力が魅力。また、ディスプレイは最大120Hzの高リフレッシュレートに対応しており、滑らかな描画性も兼ね備えています。
さらに、12.9インチモデルでは高コントラストな「Liquid Retina XDRディスプレイ」を採用しているのもポイント。暗いところをより暗く表示し、没入感を得やすいダイナミックな映像表現を実現している点も特徴のひとつです。
iPad Air

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MacBookシリーズなどにも使用されている「Apple M1チップ」を搭載しているのが「iPad Air」の特徴。ゲーム・写真編集・コンテンツ視聴などに使える、汎用性に優れたiPadを探している方におすすめのモデルです。
また、ディスプレイの層を薄くした「フルラミネーションディスプレイ」を採用。描画される層と表面のガラス面との距離が近いため、ペンや手でタッチした際の直感性が向上している点がメリットです。
ストレージの容量は、64GBと256GBの2種類が存在します。高性能ながらリーズナブルに入手できる、コストパフォーマンスのよさも魅力のひとつです。
iPad

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「iPad」は「無印iPad」とも呼ばれており、iPadシリーズのスタンダードモデルに位置します。Webサイト検索などのブラウジングや、動画視聴などのエンタメ利用に便利なモデルです。
また、2022年12月時点では、第10世代と第9世代の2種類が並行販売されている点にも注目。カラーバリエーションも豊富に揃っており、自分好みのiPadを見つけやすいのも魅力のひとつです。
さらに、第10世代モデルはトラックパッド付きの純正アクセサリー「Magic Keyboard Folio」にも対応。ペアリングなしで動作でき、ノートPCのようにiPadを使用できる点も便利です。
そのほか、Touch IDに対応しているため、iPadのロック解除や決済をスピーディに行える点もメリット。コストを抑えつつ、基本的な性能を兼ね備えたモデルを探している方におすすめです。
iPad mini

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8.3インチのフルラミネーションディスプレイを搭載している「iPad mini」。「第2世代 Apple Pencil」に対応しており、手帳感覚で使える手軽さが魅力のiPadです。
そのほか、上位モデルのモバイル端末に使用されている「A15 Bionicチップ」を採用。コンパクトながら、ゲームや動画編集などにも対応できるパワフルさを兼ね備えているのも特徴です。
さらに、4Kビデオ撮影や、最大240fpsのスローモーションビデオにも対応。スマートフォンだけでは物足りない方や、汎用性のあるiPadを探している方は一度チェックしてみてください。
iPadの選び方
用途にあったモデルを選ぼう
イラスト制作や写真編集には「iPad Pro」がおすすめ

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イラスト制作や写真編集など、クリエイティブな作業を行いたい場面にはiPad Proがおすすめ。最大120Hzの高リフレッシュレートを実現する「ProMotionテクノロジー」を搭載しています。大画面で視認性がよく、スムーズな描画を行える点がメリットです。
曲線の描画やタッチなどが滑らかに反応するため、優秀なペンタブレットとしての活用が可能。フルラミネーションディスプレイも採用しており、ガラス表面と描画面のズレが少ない点もメリットです。
また、8コアCPUと10コアGPUを搭載した「Apple M2チップ」により、高い処理能力を有しているのもポイント。動画編集はもちろん、エンコードなど高負荷な作業も行える点が便利です。
ビジネスなどでノートパソコン代わりに使うなら「iPad Air」

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iPad Airは比較的リーズナブルに入手できるうえ、PC並みの処理能力を兼ね備えている点が特徴。レスポンスがよく、商談の際に素早く資料を展開したり、メモをとったりできる点がメリットです。
また、122°の視野角を有する「12MP超広角フロントカメラ」も搭載。自分が中心から外れないよう、自動でパンを調節する「センターフレーム機能」も備えており、ビデオ会議などでの映り込みをより自然にできるのも魅力です。
ブラウジングや簡単な作業には「iPad / iPad mini」

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iPadやiPad miniは、高精細なディスプレイを備え、Webブラウジングや動画視聴などを快適に行える性能を備えています。また、比較的リーズナブルに入手できるため、導入コストをなるべく抑えたい方におすすめです。
そのほか、複数アプリ起動などのマルチタスクにも対応。バッテリー持ちもよく、寝室やリビングなどの自宅で楽しんだり、タウンユース用として持ち運んだりと、日常で快適に使用できる程度のスペックを備えている点も魅力のひとつです。
Wi-FiモデルかCellularモデルか

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iPadには、Wi-Fiのみ接続できる「Wi-Fiモデル」のほか、通信キャリアのSIMを挿入して通信を行える「Cellularモデル」が存在します。Cellularモデルのほうが割高ではあるものの、単独でモバイルデータ通信を利用できる点がメリットです。
また、幅広いエリアで自由に通信でき、車で移動中にカーナビアプリを利用したい場面などにも便利。一方、Wi-Fiモデルは比較的リーズナブルに入手ができ、自宅や店舗などWi-Fi環境の整っている環境での使用に適しています。
また、Wi-Fiモデルでもスマートフォンのテザリングを組み合わせることで屋外利用が可能。ただし、利用中のプランによってはCellularモデルと格安SIMを併用したほうが割安になるパターンもあるため、自分に合ったモデルを選ぶのがおすすめです。
画面サイズをチェック

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画面の大きさを重視してiPadを選びたい場合、最大12.9インチの大型ディスプレイを備えたiPad Proがおすすめ。画面内の作業範囲が広く、Officeやイラスト制作など、仕事用のメイン端末として重宝します。
また、iPad Proは優れた処理性能を有しており、ゲーミングタブレットとしてもおすすめ。大画面で高リフレッシュレートを実現できるため、没入感を得たい方にもぴったりのモデルです。
一方、コンパクトな8.3インチディスプレイを搭載したiPad miniは携行性がよく、ベッドサイドやちょっとした時間でのコンテンツ閲覧用としておすすめ。自分の利用したいコンテンツや目的に合わせ、適切な画面サイズのモデルを選びましょう。
容量をチェック

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iPadは、モデルごとにストレージ容量の選択も可能です。ゲームやクリエイティブ作業用として、データ保存領域の大きいモデルを選びたい場合はiPad Proがおすすめ。最大2TBの大容量ストレージを選べます。
また、iPad Air・iPad・iPad miniはそれぞれ64GBと256GBの2種類を展開。たとえば、学校や職場でのメモや資料確認など、レスポンスを重視したいものの、ストレージ容量はあまり必要としない方にはiPad Airがおすすめです。
そのほか、価格を重視したい場合はiPad、携行性を求める場合はiPad miniを選ぶなど、利用シーンに応じて自分に合うモデルを探してみてください。
Apple純正のアクセサリーに対応しているか

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iPadにはAppleの純正アクセサリーも用意されており、なかでもキーボードやタッチペンが人気。iPad Pro・iPad Airはトラックパッド付の「Magic Keyboard」に対応しており、ノートPCのようにカーソルを操作して効率よく作業できる点がメリットです。
また、第10世代iPad用のトラックパッド付キーボード「Magic Keyboard Folio」も存在します。キックスタンド方式でiPadを立てながらキーボードを操作でき、分割可能なセパレートタイプなのもポイントです。
そのほか、ペンタブレット感覚でiPadの操作ができる「Apple Pencil」もおすすめ。第2世代のApple Penciは多くの現行iPadで使用でき、マグネットでiPad本体にに装着しながら充電できる点が便利です。
一方、第1世代のApple Pencilは第10・第9世代iPadで使用可能。従来モデルからApple Pencilを使用している方は、iPadを選ぶのも選択肢のひとつです。予算や用途に応じて、自分に合ったモデルを選ぶようにしましょう。
iPadのおすすめモデル
アップル(Apple) iPad Pro 12.9インチ MNXQ3J/A

M2プロセッサを搭載しており、優れた処理性能を持つハイエンド向けのiPad。画面サイズが大きく、最大120Hzの高リフレッシュレートに対応しているため、ゲームやクリエイティブ作業を快適に行える点が魅力です。
また、USB Type-Cポートを備え、市販のモバイルバッテリーや外部機器との連携をしやすいのもポイント。さらに、高速データ転送が可能なThunderboltやUSB 4規格にも対応しており、大容量データをスムーズに移行可能です。
そのほか、iPhoneで人気の機能「Face ID」を搭載しており、顔認証機能も利用可能。iPadのロック解除はもちろん、大切なデータを安全に保管したり、iTunes StoreやApp Storeなどでの購入手続きをスムーズに完了したりできる点もメリットです。
アップル(Apple) iPad Pro 11インチ MNXD3J/A

11インチディスプレイを採用したiPad Proです。12.9インチモデルよりもリーズナブルに入手でき、軽量で持ち運びやすい点がメリット。最大120Hzの高リフレッシュレートを活かし、第2世代Apple Pencilでの滑らかな描画を実現できます。
また、USB Type-C経由でのDisplayPort出力にも標準対応しており、最大6Kと60Hzの高解像度・高フレッシュレートをサポート。テレビやプロジェクターなどでiPadの画面をミラーリングでき、大画面での映像コンテンツ視聴やプレゼンテーションにも役立ちます。
さらに、iPadをMacのサブディスプレイとして使用できる「Sidecar機能」にも対応。各画面で異なるアプリケーションを実行したり、iPad側でApple Pencilを使用した編集作業を行ったりできるなど、優れた拡張性を実現できるのが魅力です。
アップル(Apple) iPad Air 10.9 インチ 第5世代 MM9E3J/A

Apple M1チップを搭載し、高性能ながらリーズナブルに入手できる点が魅力のiPad。ディスプレイ性能はiPad Proに及ばないものの、優れたパフォーマンスを発揮します。
文章作成はもちろん、ゲームや写真編集などさまざまな作業をスムーズに実行できる点もメリット。また、カラーバリエーションが豊富なため、自分の好みのモデルを見つけやすいのも魅力のひとつです。
そのほか、ストレージは64GBと256GBの2種類を展開。学習やビジネス用途などのアウトプット作業においてレスポンスのよさを活かせる、おすすめのモデルです。
アップル(Apple) iPad 10.9インチ 第10世代 MPQ03J/A

レポート作成や資料編集などのアウトプット作業に使いやすいiPad。トラックパッド付きのApple純正アクセサリー「Magic Keyboard Folio」に対応しており、手軽にノートPC感覚で使用できるのが魅力のひとつです。
また、本体を横にした際、フロントカメラが中央へ位置するよう設計されているのもポイント。Face Timeなどビデオ通話を行う場面で、視線が画面へまっすぐ向いたまま会話できる点がメリットです。
さらに、第1世代のApple Pencilを使用できるため、従来モデルからApple Pencilを活用している方の買い替え用としてもおすすめ。そのほか、発色がはっきりとしているカラーバリエーションを揃えており、デザイン性を重視したい場面にも向いています。
アップル(Apple) iPad 10.2インチ 第9世代 MK2L3J/A

現行のiPadシリーズのなかでも入手しやすい、リーズナブルな価格設定が魅力のモデル。Lightningコネクタを搭載しており、第1世代のApple Pencilを直接挿入して充電できるのが特徴のひとつです。
また、トラックパッドのないシンプルな純正キーボード「Smart Keyboard」に対応。カフェの卓上や移動中など、コンパクトなスペースで効率よくアウトプット作業を行いたい場面に役立ちます。
また、本製品はiPhone 11シリーズなどに採用されている「A13 Bionicチップ」を搭載。Webブラウジングやコンテンツ視聴などを快適に行うのに十分な処理性能を備えており、導入費用を抑えてiPadを入手したい方におすすめのモデルです。
アップル(Apple) iPad mini 8.3インチ 第6世代 MK7V3J/A

8.3インチの高画素ディスプレイ「Liquid Retinaディスプレイ」を採用しているiPadです。iPhone 14シリーズにも搭載されている、モバイル端末向けCPUの上位モデル「A15 Bionicチップ」を搭載しています。
コンパクトながらパワフルな処理性能を兼ね備え、かつ300g未満という軽量さもポイント。片手で持ち運びやすく、外出先でのコンテンツ視聴やアウトプット端末などに使用できる、汎用性の高さも魅力です。
コンパクトさを重視しつつ、スマートフォンでは物足りないという方は要チェック。4Kビデオ撮影にも対応しており、旅行などの記念撮影用としても重宝します。
iPadの売れ筋ランキングをチェック
iPadのランキングをチェックしたい方はこちら。
PCよりも軽量で持ち運びやすく、優れた処理性能を有しているのが魅力のiPad。拡張性に優れたモデルもあり、目的によってiPadの選び方は大きく異なります。各モデルの特徴を把握し、機能性・操作性・コストパフォーマンスなど、自分の目的に合ったモデルを探してみましょう。