釣り道具において重要な役割を担う「フック」。掛かりが浅いとバラす可能性が高いので、魚を獲るためにはハリ先をしっかりと貫通させ、確実にフッキングすることが重要です。特にソフトルアーをセットするワームの釣りはすっぽ抜けることが多く、フッキングミスが仇になることがあります。
そこで今回は、ワームフックのなかでもよりバイトをモノにできる「ストレートフック」のおすすめアイテムご紹介します。ややクセが強いアイテムですが、うまく使いこなせれば武器になるので、ぜひチェックしておきましょう。
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ストレートフックとはワームにセットするタイプの1本バリのこと。ラインアイからベンドカーブまでが一直線で、製品によってはワームのズレを防ぐための鋭利な突起(ケン)が用意されている場合もあります。
また、ラインアイとフックポイントの位置が離れているのもポイント。掛ける際はある程度のパワーを擁しますが、その分鋭角に刺さるので、貫通すれば外れにくいのが特徴です。
一方で、フックポイントがワームに対して斜めに入っているので、ハリ先が出やすいほか、安定して固定できないのも懸念点。利便性としてはオフセットフックの方がホールド力が高いので、ストレートフックはより接近戦向きのアイテムと認識しておきましょう。
ストレートフックの選び方
サイズで選ぶ
ストレートフックに限らず、ワームフックは大きさに合わせてさまざまなサイズが用意されています。表記も呼び方も独特で、「#」と「数字」を組み合せるのが特徴です。
サイズラインナップの幅はメーカーによって異なりますが、10前後から1までは数字の大きい方がフックサイズは小さく、例えば「#4」と「#3」では前者の方が小さくなります。一方、「#1」より大きいサイズは「/0」を付けるのがポイント。「#1」「#1/0」「#2/0」と、数が増えるにつれてフックサイズが大きくなっていきます。
なお、言い方としては「#2」は「2番」や「2号」と呼び、「#2/0」であれば「ニゼロ」、「#3/0」は「サンゼロ」と呼ぶので、そうした点も覚えておきましょう。
軸の太さで選ぶ
フックは対象魚に合わせるのが基本。狙うターゲットが大きく、口周りもしっかりしていれば、太くて頑丈で折られないフックを選んだ方が安心してファイトできます。
特にストレートフックはハリ先が露出しやすいことから、掛け重視。テキサスリグでカバーを撃つ際に適しており、ピッチングやフリッピングなどの接近戦でより効果を発揮します。よりヘビーなカバーを狙う際や、よりビッグな魚を獲りたい場合は太軸を選びましょう。
シャンクやゲイプで選ぶ
シャンクとはフックの頂点となるラインアイから対向となるベントカーブまでの長さのこと。長いモノを「ロングシャンク」、短いモノを「ショートシャンク」と呼びます。
ゲイプとはシャンクからフックポイントまでの幅のこと。幅広のモノを「ワイドゲイプ」、幅狭のモノを「ナローゲイプ」と呼びます。
なお、ストレートフックの場合はオフセットフックとは異なり、ワームをロックしておけるクランク部分がないので注意。よりバルキーなソフトベイトにマッチするほどのゲイプ幅が確保されていないことがあるので、その点は留意しておきましょう。
フックポイントで選ぶ
フックポイントとはハリ先のこと。パターンとしては大きく分けて、内向き、ストレート、外向きの3種類が基本です。
ハリ先が内側に入っている状態は「ねている」といい、タイプとしては「インナーポイント」、ハリとしては「ネムリバリ」と呼びます。一方、外側に向いている状態は「ひらいている」といい、タイプとしては「アウトポイント」、ハリとしては「ムツバリ」と呼びます。なお、そのどちらでもない場合は直線なのでストレートと呼ぶのが一般的です。
留め具の有無で選ぶ
ストレートフックは上記の通り、標準の状態では留め具が「ケン」くらいしかないので、ズレやすいのが懸念点。ただ、製品によってはその固定部分を金属でまかなう場合もあります。
多くの場合はスクリュー状のコイルやバネが用意されており、それをワームの先端にねじ込む仕様。あとは従来通りフックセットすれば、固定されます。より遠くへ撃ち込みたい際や多少のズル引きやスイミングをさせたい場合に重宝します。気になる方はぜひチェックしておきましょう。
ストレートフックのおすすめ
がまかつ(Gamakatsu) ワーム 310
知る人ぞ知る人気アイテム。ワイヤーの太さはヘビーカバーでの使用を考慮するとやや細めですが、汎用性が高く、スリムなワームにも合わせやすいのが特徴です。
形してはオーソドックスな仕様で、ゲイプ幅はワイドでもナローでもなく、ベンドカーブもラウンドベントを採用。フックポイントもストレートと、基本に忠実な仕様になっています。
がまかつ(Gamakatsu) ケン付タチウオ ストロング ナノスムースコート
タチウオ用のストレートフックですが、ワームの釣りでも十分に使えるおすすめのアイテム。刺さりのよい「ナノスムースコート」を採用しており、貫通力が高いのが特徴です。
ゲイプ幅はやや狭めのナローゲイプ寄り。ベンドカーブはフックポイント寄りのスプロートベンドになっています。懐が深く、刺さればバレにくい仕様となっているので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。
がまかつ(Gamakatsu) ワーム 327 フリップスタイル
コイルで固定するタイプのストレートフック。ワイドゲイプかつラインアイから太めのワイヤーが長く伸びているのが特徴で、大きめのワームでもしっかりとロックできます。
また、製品名の通り、フリッピングに適しており、接近戦に強いのもおすすめポイント。入り組んだヘビーカバーや分厚いウイードエリアに潜むビッグフィッシュを確実に掛けて、引きずり出したいときに有効なアイテムです。
オーナーばり(OWNER) カルティバ B-31 ストレートワーム フック
ややロングシャンク寄りのストレートフック。ベンドカーブはラウンドを採用しているほか、厚みのあまりないスリムなデザインとなっており、長めのワームにもマッチするのが特徴です。
ワームをホールドする「ケン」は内向きに2つ、さらにラインアイに近い位置に用意されているなど、細部にこだわりが感じられるのもポイント。サイズは#2から#5/0まで用意されています。
オーナーばり(OWNER) カルティバ TL-21 ツイストフリッピングフック
タフネス仕様のストレートフック。コイルをワームにねじ込んで固定するタイプで、オフセットフック並の使い勝手のよさとストレートフックの掛かりのよさを両立しているのが特徴です。
その名の通り、フリッピング用に設計されており、太軸で強度の高いヘビーワイヤーかつ、ワイドゲイプを採用。貫通性能も高く、力強いフッキングにもしっかりと対応できます。
ラインアイからシャンクが若干曲がっており、ワームの形状に沿うよう配慮されているのもポイント。パワーゲームにおすすめのアイテムを探している方は、ぜひチェックしておきましょう。
ハヤブサ(Hayabusa) FPPストレート
日本のフィールドに合わせて太すぎず細すぎない線径を採用したストレートフック。やや柔軟性のある突起が用意されており、ワームをホールドしながらもダメージを抑えられるのが特徴です。
着水時のフックの抜けに配慮し、あえてフッ素コーティングを施していないのもポイント。ボート・オカッパリを問わず、フリッピングやピッチング、パンチングなどで使えるおすすめのアイテムです。
カツイチ(KATSUICHI) デコイ ワーム6 スーパーファイン
やや細めのファインワイヤーを採用したストレートフック。フックの自重が控えめなので、ワームとフックとのトータルバランスに配慮できるのが特徴です。
仕様としてはオーソドックスで、ベンドカーブはラウンド、ワームを固定する「ゲン」は内向き外向きに1つずつ。サイズラインナップは#2から#3/0までとなっており、ライトテキサスからやや重めのリグまで対応できます。
カツイチ(KATSUICHI) デコイ ワーム 4 ストロングワイヤー
やや太めのヘビーワイヤーを採用したおすすめのストレートフック。サイズラインナップが#2から#5/0まで揃っており、ベイトフィネス寄りのライトリグからカバー撃ちに適したウエイトのテキサスリグ、さらにはやや大きめのワームにまで対応できるのが特徴です。
ベンドカーブはラウンド、ワームを固定する「ゲン」は内向き外向きに1つずつと、仕様はシリーズ共通。汎用性の高く、番手の違いによってフックサイズの微調整がしやすいのもポイントです。
カツイチ(KATSUICHI) デコイ フリッピンストレート ワーム 144
チューブを圧縮したワームキーパーが付いたストレートフック。同社の「ワーム 4 ストロングワイヤー」をベースにしつつも、よりフリッピングやピッチングに適した仕様になっているのが特徴です。
フックサイズは#1から#5/0までをラインナップ。ボートでカバーを撃っていくのはもちろん、オカッパリから足元を狙っていく際にもおすすめです。フッキング率はもちろん、手返しのよさも重視したい方はぜひチェックしておきましょう。
リューギ(RYUGI) タントラムコントロール
シャンクがやや湾曲しているタイプのストレートフック。ゲイプ幅をワイドに取ることによって、バルキーなワームにもマッチするのが特徴です。
また、あえてフックポイントを鈍角にすることによって、強度を確保しているのもポイント。その一方で、鈍角になった分の刺さりにくさを貫通力の高い特殊コーティング加工でカバーしており、強烈なフッキングを決められます。
フックとしては太軸で、サイズは#3/0から#5/0と大きめをラインナップ。ランカーサイズのビッグフィッシュを仕留めたい方におすすめのアイテムです。
なお、本製品はフック単体となっていますが、別途同社の「TCキーパー」を用意すれば、ホールド力が向上。熱収縮させて使用する二又のワームキーパーとなっており、ズレを防げます。購入を検討する際は併せてチェックしておきましょう。
ダイワ(Daiwa) バザーズワームフックSS パワーストレート
フリッピングやピッチング、パンチングなどの接近戦におすすめのストレートフック。同シリーズは「デュアルカットポイント」と呼ばれる鋭利なハリ先と、フック表面の滑りを向上させた「SaqSas」仕様によって、貫通力に優れているが特徴です。
また、本製品は太軸仕様で、カバーで掛けた魚をしっかりと引きずり出すことが可能。サイズは#3/0から#6/0となっており、大型ワームとの相性も良好です。
イチカワフィッシング(ICHIKAWA FISHING) TS-3
ステンレスのワームキーパーを手巻きしている太軸のストレートフック。表面を滑らかにする「PTFEコーティング」を施すことによって貫通力が高く、ヘビーカバーに潜むビッグフィッシュにもしっかりと対応できるのが特徴です。
本製品はハリ先にひねりが入っているのもポイント。フックを水平に置いたときに立ち上がるような仕様で、真っ直ぐ刺すよりもワームからフックポイントが抜けないようになっています。
また、ラインアイと軸との間に凹みがないのも魅力。その部分でのラインスタックが抑えられるので、擦れによるダメージにも配慮できます。細部にまでこだわりが感じられるおすすめのアイテムです。
ストレートフックを使う際にストレスとなるのが「ワームのズレ」。頻繁に直していると手数が減り、おのずとバイトチャンスも遠のいてしまうものです。そこでおすすめなのがワームキーパーを自作すること。方法としては熱で収縮するチューブを用意し、斜めに小さくカット、あとはフックのサイズに合わせてライターなどで炙って整形すれば完成です。興味がある方はぜひ試してみてください。