キャンプやツーリング、そして登山など、アウトドアで外泊する際の必需品となるテントは家と同じです。ゆっくり休めて、疲れをとれるものであってほしいですよね。しかし、種類は多岐にわたり、メーカーや価格帯もさまざま。そして、選ぶときは機能や品質、利用できる人数も考えなければなりません。今回は、テントを選ぶにあたって重要になる選び方とおすすめ商品をご紹介します。

• 目次
• テントの選び方
• テントの種類
• 種類別おすすめのテント｜山岳用テント
• 種類別おすすめのテント｜ツーリング用テント
• 種類別おすすめのテント｜2人用テント
• 種類別おすすめのテント｜ファミリー用ドーム型テント
• 種類別おすすめのテント｜ファミリー用ティピ、モノポールテント型
• 種類別おすすめのテント｜ファミリー用ツールームテント型

テントの選び方

まずは、用途について考えます。ツーリングで使う場合は、できるだけ軽量でコンパクトにたためる、1人から2人用のテントを選ぶとよいでしょう。登山に使う場合は、軽さだけではなく風に強い構造の山岳テントを選ぶ必要があります。

キャンプに使う場合、重さと畳んだ時のコンパクトさはあまり考慮しなくてもよいです。ただ、利用人数分の寝具と、荷物を置くスペースがあるものを選ぶとよいでしょう。一般的には、テントの定員が実際の利用人数プラス1人の余裕があるといいと言われています。

また、建てるときの手間と、時間をかけられるか。そして、テントのほかにタープやスクリーンテントの購入を予定しているかも考えます。価格帯もさまざまで、高級なものは品質が高い傾向にあります。購入後の利用頻度や利用場所によって、予算を考えて購入するとよいでしょう。

テントの種類

山岳テント

山岳テントは登山時に背負って持っていくため、できるだけコンパクトで軽量なものを選ぶべきです。また、一般的なテントより、気候条件が厳しいところで利用することが多いでしょう。雨に強い防水性の高いシートを使っており、風の影響を受けづらい形状のポールが強いものを選びましょう。

大人数の登山をする場合は、少人数用のテントを複数持ったほうが、荷物を分散できるのでおすすめです。

ツーリング用

By: amazon.co.jp

ツーリング用テントも山岳テントほどではありませんが、やはり軽量でコンパクトなものを選びたいです。ただ、宿泊場所がキャンプ場になることが多いため、山岳テントほど高品質なものを選ぶ必要はありません。キャンプ場で快適さを求めるのであれば、荷物の許す限り寝室が大きなもの選びましょう。タープを使いリビングにできれば、テント泊はもっと楽しいものになるでしょう。

2人用テント

夫婦やカップルの場合は、ファミリー用ほどの大きさは必要ありません。2～3人用のテントを選んだ方が設営・撤去が簡単な場合が多く、設営スペースも小さくなります。初心者カップルの初めてのテントとしておすすめです。このテントが手狭に感じたり、キャンプに行く回数が増えたらファミリー用テントの購入の検討をしてもよいでしょう。

ファミリー用ドーム型テント

ファミリー用として定番のテントです。設営しやすいので、ファミリーで初めてテントを購入する場合は、このタイプのテントをおすすめします。

このタイプは、ほとんど寝室部分しかありません。雨・日差し除けでより快適に過ごすために、スクリーンやタープを別に購入することをおすすめします。同一メーカーのスクリーンテントを購入して、寝室・リビングの連結が可能になるものも。今後の拡張性を考えて購入するとよいでしょう。

ファミリー用ティピーテント・モノポールテント

別名インディアンテントとも呼ばれています。同じようなテントが並んでいることが多いキャンプ場やフェスでは、自分のテントがどこにあるかわからなくなることが多いよう。そんな中、この三角屋根のテントは、とても分かりやすく目立ちます。基本的にはポール1本で設営するため、軽量で持ち運びしやすいです。

軽さと設営のしやすさを考えると、初心者でも購入しやすいタイプのテントです。また、普通のテントを持っている人でも、気分を変えたい時のセカンドテントとしてもおすすめです。

ファミリー用ツールームテント

設営が少し複雑になったり、設営に2人以上必要なものもあり、少し上級者向けのテントといえます。ただ、リビング部分がついているので、別途スクリーンテントやタープを購入しなくても雨・日差し除けができます。そのため、快適に過ごすことが可能。

また慣れてくれば、テント1つのみで設営・撤去できるので、テントとスクリーンテントを両方設置するよりもスピーディにできます。子供が設営や後片付けを手伝える年齢なら、購入を考えてみてもいいかもしれませんね。

種類別おすすめのテント｜山岳用テント

モンベル(mont-bell) ステラリッジテント1型 1122475-SUYL

アウトドアブランドとして有名なモンベルの、1人用山岳用テントです。ペグやバックを入れても1.44kgしかなく、非常に軽量です。また、設置も簡単ながら、山の上のあらゆる環境で使用可能で、強風や雨に対する耐性も高いテントです。別売りのスノーフライを使えば冬季の使用もでき、オールシーズンの利用が可能です。

種類別おすすめのテント｜ツーリング用テント

モンベル(mont-bell) ムーンライトテント1型 1122286

モンベルのテントの中で、1番歴史が長い定番モデルのテントです。特徴としてその名の通り、月明かりの下でも設営可能なほど設営が可能。軽量・コンパクトですが広々としており、通気性・防水性も優れている、大変使いやすいテントです。ツーリングでキャンプ場に着くのがいつも暗くなってから、という人におすすめのテント。

アライテント(ARAI TENT) トレックライズ1 0320100

ツーリングや登山向けとして定評がある、アライテントのトレックライズシリーズの1～2人用です。長期のツーリングの場合や荷物を考慮すると、少し広めのこちらのタイプをおすすめします。重量も、本体が1460g、付属品が約200gと軽量です。

メッシュが外側に付けられた大きな入口があるため、換気しやすく内部はとても過ごしやすくなっています。

種類別おすすめのテント｜2人用テント

フィールドキャンディ(FIELD CANDY) オリジナルエクスプローラー PICNIC PERFECT

イギリスの個性的なアウトドアブランド、フィールドキャンディーの2～3人用テントです。このおいしそうな見た目が、とてもかわいいですね。見た目だけではなく、フライシートはテフロン加工5000mm耐水・難燃・UVカット加工がされています。インナーテントは、結露しにくいコットンの高品質テントです。

無地なテントが多い中、この柄はキャンプ場やフェスでとても目を引きます。

ドッペルギャンガー(DOPPELGANGER) 2ルームワンタッチテント T2-299

ドッペルギャンガーの2人用のテントの中でも珍しい、ツールームタイプのテントです。リビング部分、寝室どちらも大きめにできているのでカップル、夫婦で使用できます。そして、1人ではかなりゆったり使えます。前室には荷物置きシートがついていてシートとして座ることも可能です。

設営も簡単で、ロープを引くだけのワンタッチ式。収納サイズは約68cmのため、荷物が多くなってしまいがちなキャンプで、持ち運びしやすい大きさです。

種類別おすすめのテント｜ファミリー用ドーム型テント

コールマン(Coleman) タフワイドドーム4/300 2000017860

キャンプ場で見ない日はないほどの定番、コールマンのドーム型テントです。日本で1番選ばれているそうです。上部、下部にある窓から、効率よく換気できるように考えられており、快適に過ごせます。開閉可能なキャノピーは半開き状態も可能なので、就寝中もプライベートを心配することなく換気ができます。

テントを購入したいけど何を選べばよいかわからない、という方はまずこのテントを購入すれば間違いありません。

スノーピーク(snow peak) アメニティドームL SDE-003

スノーピークのドーム型テント。このブランドのテントは地上高を低めにしてあり、風が上部を通り抜けやすくしてあります。そのため、フレームが壊れることが少なく、耐久性に優れています。また、ドーム型テントですが、前室が広いのでこのテント1つでも十分に楽しめます。

フロントのドアを閉じたままサイドから出入りできることも、さまざまな気候を考えるとうれしい特徴の1つです。

種類別おすすめのテント｜ファミリー用ティピ、モノポールテント型

ロゴス(LOGOS) ナバホPANELダブルTepee 500-AE

ティピテントを2つくっつけたような珍しいテントです。1つのインナーテントで寝泊まりして、もう1つのスペースをタープとして利用することも可能。ティピーテントとしての長所もしっかりあり、設営はとても簡単です。

カナディアンイースト(Canadian East) ワンポールテント CETO1002 小川キャンパルコラボモデル

自然に溶け込む色が多いテントの中で異色な、黒1色が特徴のテントです。カナディアンイーストと小川キャンパルのコラボモデルとして、2012年に期間限定で発売されたモデルが復活し、再発売されました。他の人と、一味も二味も違うキャンプを楽しみたい方にぜひおすすめです。

見た目のかっこよさだけでなく、頭頂部の前後にメッシュがあり通気性も抜群。もちろん設営も簡単です。

ティーピーテント ガーランド付き

とにかく広い空間で、丈夫な作りです。設置はとても簡単。グラウンドシートとフライシートの間のファスナーを外すと、写真のようにセパレート仕様に。3人～5人用モデルですが、外国製のため、日本人の体形なら6人での使用も可能です。

素材がコットンのため火にも強く、結露や水滴も付きにくく、さらに防水性も高いです。また、コットン扉とメッシュ扉があり、天井やサイドウォールの内側にもメッシュがあるので、換気がしやすく虫の侵入が防げます。ワンランク上のおしゃれなキャンプをする人が利用すれば、キャンプ場で目立つのは間違いありません。

種類別おすすめのテント｜ファミリー用ツールームテント型

コールマン(Coleman) トンネル2ルームハウス 2000031263

今や、キャンプテントの定番ブランドとなったコールマンの、寝室部とリビング部があるツールームタイプのテントです。大きな特徴は、リビングにあたるスクリーン部分の長さ。なんと、約3.5mもあります。スクリーンはフルオープンにもフルメッシュにも変更ができ、雨が入りづらい構造です。雨でもスクリーンを開けることが可能なため、天候に合わせた使い方ができます。

フックでインナーテントを吊り下げるように設営する構造のため、雨のキャンプ時でも、インナーテントを濡らさずに設営・撤収が可能です。また、ツールームテントは設営が難しいものが多いですが、このテントはポールが少ないので簡単です。

スノーピーク(snow peak) ランドロック TP-671

キャンプテントのもう1つの定番ブランド、スノーピークのツールームテントの中で最大サイズ。リビングは6人でも使用できるように作られています。大家族や親子3代キャンプなどにおすすめです。また、インナーテントを外して利用すれば、もっと大人数でリビングとして使うこともできます。

インナーテントも前方に左右2箇所、後方にも大きなメッシュ付きの扉があります。また、サイドメッシュウィンドウもあるので通気性抜群。天井高も190センチあり、背の高い人でも快適に過ごすことができます。