スピーカーは、本格的なオーディオサウンドを聴くために必須のアイテム。しかし、主流のブックシェルフスピーカーでは、スケール感や低音が足りないと感じることがあります。そんなときには、省スペースで迫力のある低音や高音質なサウンドを楽しめる「トールボーイスピーカー」がおすすめです。

そこで今回は、おすすめのトールボーイスピーカーをランキング形式でご紹介。選び方も解説するので、気になる方はチェックしてみてください。

トールボーイスピーカーとは?

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トールボーイスピーカーとは、1m程度の背の高い中~大型のスピーカーの総称。幅200〜400mm程度で、縦に細長い形が特徴です。

音が出るスピーカーユニットを少なくとも2つ以上、多いモノでは4つ以上搭載しており、ブックシェルフ型に必要なスピーカースタンドが不要なのも魅力。それでいて、床の占有面積はブックシェルフ型と大きく変わりません。

ブックシェルフ型を大きく超える低音再生能力を備えており、大型のフロア型スピーカーに迫る性能も実現できます。

トールボーイスピーカーのメリット

トールボーイスピーカーは低音域が豊か

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一般的に、低音域は空気を振動させる面積が大きいほど豊かになります。接地面積が同じブックシェルフ型と比べても高さがある分、トールボーイスピーカーの方が迫力ある低音を楽しめるのが特徴です。

トールボーイスピーカーはスピーカーユニット数が多い傾向にあり、ウーファーなどを複数搭載しているモデルも多数ラインナップしています。また、スリムなので大口径ウーファーを搭載できなくても複数のウーファーを使用することにより、迫力ある低音を出力できるのがポイントです。

トールボーイスピーカーはマルチチャンネルシステムを作りやすい

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最近では、ホームシアターなどで5.1chあるいは7.1chといったマルチチャンネルを楽しむ方も増えており、映画のサラウンドなどを臨場感ある音響で視聴できるのがメリットです。

トールボーイスピーカーはスリムなモデルが多いので、液晶テレビの横に設置しても圧迫感が少ないのが特徴。また、マルチチャンネルを前提として、ブックシェルフ型などのスピーカーが同一シリーズにラインナップされていることが多いので、統一感ある音質を楽しめます。

トールボーイスピーカーの選び方

スピーカー構成で選ぶ

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トールボーイスピーカー本体には、複数のスピーカーが内蔵されています。搭載されているスピーカーの種類や組み合わせによって、サウンドの特徴がそれぞれ異なるので注意が必要。スピーカーには、コーン型やドーム型のほか、リボン型やホーン型なども存在します。

最も多く使用されているのはコーン型ですが、指向性の広いドーム型、高音域の再生力に優れたリボン型、迫力のあるサウンドが特徴のホーン型なども魅力的。好みの音が再生できるタイプを選択するのがおすすめです。

聴きたい音源に合わせて選ぶ

スピーカーは、大きく分けてオーディオ用とホームシアター用に分けられ、その音源に合った音質にチューニングされています。

ホームシアター向けのトールボーイスピーカーは、マルチチャンネルに対応しており、映画の効果音や重低音を強調し迫力を演出する低音重視設計。また、大音量において実力を発揮しやすいのが特徴です。

オーディオ用としては、低音が得意な性質を活かして、ロックやヒップホップなどを聴く方におすすめ。国内メーカーのモノであれば比較的低価格でもハイレゾに対応しているモデルが多く販売されています。一方、海外メーカーは高級機でも対応機は少ない傾向にあるので、音源を最大限活かしたい場合は注意が必要です。

拡張性で選ぶ

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トールボーイスピーカーをほかのスピーカーやアンプと接続して、ホームシアター用途として使う場合は、拡張性を要チェック。5.1chなどのマルチチャンネルシステムを組む際、メーカーやシリーズが異なると音質に統一感がなくなる恐れがあります。そのため、後にスピーカーを追加する予定がある方は、同メーカー、同ブランドの製品と組み合わせるのがおすすめです。

サイズや重量をチェックして選ぶ

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スリムなのが特徴のトールボーイスピーカーですが、意外と幅や奥行きが大きいモデルもあるので、サイズもチェックしておくと安心です。

トールボーイスピーカーの幅や奥行きサイズは200~400mmほど。狭い部屋の液晶テレビ脇に置く場合、幅400mmは圧迫感があるため、設置する部屋の広さやインテリアなどを考慮して選びましょう。特にスピーカーの台数が増える可能性がある方は注意してみてください。

また、重量も5~25kgとバラつきがあります。特に、引越しが多い方は軽量モデルを選ぶのがおすすめです。

価格で選ぶ

トールボーイスピーカーは価格の幅も広いのが特徴です。ペアで2万円程度から100万円以上のモデルまであります。しかし、数値上のスペックでは、価格ほどの差はありません。高額機は、楽器の繊細さを表現するなどの数値では表しにくい再生能力を高めています。価格の目安としては、使用しているアンプの2倍程度のモデルが適切です。

インピーダンスに注意して選ぶ

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スピーカーの電気抵抗値であるインピーダンスは、6~8Ωが主流ですが、4Ωのモデルもあります。しかし、国内メーカーのモデルに4Ωの製品はほとんどなく、海外の高級機にはよく見られます。

4Ωのスピーカーは、一部のAVアンプとミニコンポ用アンプに対応していない場合があるので要注意。アンプの故障にもつながるので、4Ω非対応のアンプには6Ω以上のスピーカーを使いましょう。

Bluetooth接続できるかをチェック

スマホやタブレット、パソコンの音源を再生することが多い方は、スピーカーがBluetooth接続に対応しているかをチェックしてみましょう。トールボーイスピーカーは、別途アンプと接続するパッシブスピーカータイプが一般的。ただし、アンプ搭載型のアクティブスピーカーと呼ばれるモデルのなかには、Bluetooth接続に対応したモデルもラインナップされています。

Bluetoothはデータを圧縮して送信するため、音質が劣化しやすい点に注意が必要。圧縮方式であるコーデックは数種類あり、音質に違いがあるので、スピーカーが対応しているコーデックを確認しておくと安心です。

「SBC」はBluetoothのなかでも一般的なコーデックで、多くの機器が対応していますが、音質面ではほかの方式がおすすめ。Androidスマホで主流なのが「aptX」、iPhoneで採用されているのが「AAC」です。いずれもSBCより高音質なのがポイント。ハイレゾ音源を劣化させることなく圧縮できる「LDAC」というコーデックも存在します。

トールボーイスピーカーのおすすめメーカー

デノン(DENON)

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日本のAV機器メーカーであるディーアンドエムホールディングスの音響機器ブランド「デノン」。ホームシアター向きの音響機器からミニコンポ、電子楽器、ヘッドホン、イヤホンにいたるまで、幅広く製品を製造しています。

デノンのトールボーイスピーカーは、高音質なハイレゾ音源に対応しているのが魅力。臨場感あふれるサウンドが再生できるので、音楽鑑賞だけでなく映画やスポーツの鑑賞にも適しています。トールボーイスピーカーと組み合わせて使えるセンタースピーカーやサブウーファーがシリーズとして発売されている点もおすすめ。

エントリーモデルもあるので、初めてトールボーイスピーカーを購入する方にも向いているメーカーです。

バウワース&ウィルキンス(B&W)

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1966年にイギリスで創業した「バウワース&ウィルキンス」は、現代を代表するスピーカーメーカーです。最上位の800シリーズを中心に、世界中の録音スタジオや放送局で使われるとともに、コンシューマー用としても支持を集めています。

豊富な情報量、正確な音色再現性、広いレンジ感といった、スピーカーに求められる要素をいずれも高次元に備えているのが特徴です。

音楽ジャンルを選ぶ傾向も少ないので、幅広い音楽を聴く方におすすめのメーカー。サラウンド用途にも対応しているので、ホームシアター用にもぴったりです。

ヤマハ(YAMAHA)

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「ヤマハ」は楽器・オーディオ・バイクで有名な世界的企業。オーディオにおいては、業務用、民生用ともに世界的な評価と実績のある名門ブランドです。

特にスピーカーに関しては、業務用モニターの世界的な定番モデルであった「NS-10M」「NS-1000M」を開発するなど、大きな足跡を残しています。また、他社に先駆けて1980年代からホームシアター用途のマルチチャンネル再生に取り組んできたのも特徴です。

現在も最新の音楽制作、音楽鑑賞、さらにはホームシアターに対応した数多くの高音質で高性能なスピーカーを発売しています。

ケーイーエフ(KEF)

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1961年にイギリスで設立されたスピーカーメーカー「KEF」。ウーファーの音響芯にツイーターを埋め込んだ同軸構造「UniQドライバー」で知られており、バランスに優れたサウンドが人気です。

また、特徴的な形状の「MUON」や「BLADE & BLADE TWO」など、デザイン性に優れたモデルも製造しています。ハイエンドスピーカーメーカーとしての印象が強いですが、ラインナップは豊富。音質はもちろん、サイズや機能性を考慮して選択できる点もおすすめです。

トールボーイスピーカーのおすすめランキング

第1位 ヤマハ(YAMAHA) スピーカー NS-F210

リーズナブルな価格で購入できるトールボーイスピーカーです。薄型テレビにマッチしやすいスリムでシンプルなデザインが特徴。本体サイズは、スタンドを含んでも幅236×高さ1050×奥行236mmなので、設置するスペースに余裕がない場合にもおすすめです。

キレのあるサウンドが特徴のアルミコーンウーファーが採用されており、明快でレスポンスのよい中低域再生が可能。ワイドレンジ再生に対応しているバランス型ツイーターも搭載されています。

ユニットには非防磁型を採用。マグネットを大型化し、より高音質なサウンドを実現しています。本製品だけでなく、シリーズで使用できるセンタースピーカーやブックシェルフスピーカーも低価格。初めてトールボーイスピーカーを購入する方にもおすすめです。

第2位 ソニー(SONY) 3ウェイ・スピーカーシステム SS-CS3

音楽の持つ躍動感や空気感を表現できるトールボーイスピーカーです。ソニー独自の「広指向性スーパートゥイーター」が搭載されており、自然な音の広がりを実現。楽器ひとつひとつの位置や奥行きなども再現でき、臨場感あるサウンドが再生できます。

高音質なハイレゾ音源に対応しているのもポイント。ソニー独自の「MRC(発泡マイカ)」素材を使用した130mmのウーファーユニットは、自然で滑らかな中音域とパワフルかつクリアな低音域の再生が可能です。ボーカル帯域の音質を決定するウーファーの表層素材に第2世代のMRC、力強い低音再生のために第1世代のMRCを採用。エネルギーのあるボーカルが再生できるのもメリットです。

本製品は、キャビネットやバッフルから生じるノイズを「吸音」と「制振」に分けて対策し、効率よく抑制。比較的手頃な価格で購入できる点もおすすめです。

第3位 デノン(DENON) トールボーイスピーカー SC-T37

高級感あふれるデザインが人気のトールボーイスピーカーです。ピアノブラック・フィニッシュと天然木突き板セミブロス・フィニッシュの2カラーから選択可能。奥行きを抑えた設計により、設置しやすいのもポイントです。

サウンド面では、高音質なハイレゾ音源に対応。艶やかな音が再生できるソフトドームツイーターが採用されています。2chでの使用だけでなく、センタースピーカーやブックシェルフスピーカーなどの「37シリーズ」と組み合わせて、サラウンドシステムでの使用もおすすめ。

繊細な中高音域や量感豊かでウォームな低音域が再生できます。空間の広がりがナチュラルに表現できる点も魅力です。

第4位 オンキヨー(Onkyo) 2ウェイ・スピーカーシステム D-109XE

上位機種と同様のダブルウーファーシステムを採用したトールボーイスピーカー。映画鑑賞やスポーツ観戦などを臨場感あふれるサウンドで楽しむために、スピーカーユニットからキャビネットまでこだわった設計です。

ウーファーユニット中央には「砲弾型イコライザー」が搭載されています。周波数特性の乱れを防ぎ、滑らかでスピード感のあるクリアな中低域再生が可能です。輪郭のはっきりしたサウンドが再生できるので、クリアで聴き取りやすいのも特徴。

バランスドーム型振動板が採用されたツイーターは、80kHzの超高音域まで再生できます。スピーカーターミナル部には金メッキの真鍮削り出しネジ式タイプが採用されているので、伝送ロスや信号伝導力の劣化が抑えられる点もおすすめです。

第5位 パイオニア(Pioneer) THEATER BLACK SERIES SP-FS52

精確な低音再生ができるトールボーイスピーカーです。表面に格子状のエンボス加工を施したスピーカーコーンを採用。磁気回路のヨークに穴が開いているので、空気の通りがよく、スムースな低域レスポンスが可能です。

25mmの高効率ソフトドームツイーターはカスタム設計のウェーブガイドを採用。伸びがよくダイナミックなサウンドを部屋の広い範囲で感じられます。エンクロージャーには積層MDF材を使用。全体がラウンドした形状のため、音の濁りが抑えられ自然な音場が実現できます。

本格的にホームシアターを導入したい方には、9.2chアンプの「VSX-LX503」とTHEATER BLACK SERIESと組み合わせての使用もおすすめです。

第6位 ダリ(DALI) ZENSOR 5 AX

ワイヤレス接続が可能なトールボーイスピーカーです。BluetoothのコーデックはaptXに対応しており、ワイヤレスでも高音質なサウンド再生が可能。コンパクトで高効率な「CLASS Dアンプ」が内蔵されているので、外部アンプがなくても各再生機器と直接接続して使えます。

MDFに光沢グロスを仕上げを施したフロントバッフルは、デザイン性に優れているだけでなく、再生時の歪みも低減可能。ウーファーには「ウッドファイバーコーン」が採用されており、繊細ながら豊かなサウンドが再生できます。

本製品は、動作状況が目で見て確認できるインジケーターも搭載。離れた場所からでも操作できるカード型のリモコンが付属しています。

第7位 バウワース&ウィルキンス(B&W) フロア型スピーカー 603

純粋で精確なサウンド再生が可能なトールボーイスピーカーです。本製品はエントリーモデルですが、フラッグシップモデルである「800 Series Diamond」に搭載されている「Continuumコーン」を同様に搭載。

歪みが少なく精度の高い低音域再生が可能な「ペーパー・バス・コーン」も採用されています。本製品は、音質だけでなくデザイン性にもこだわった設計。マット仕上げの落ち着いた印象で、インテリアや部屋にもマッチしやすいおすすめのモデルです。

第8位 ケーイーエフ(KEF) FLOORSTANDING SPEAKER Q550

明瞭さとパワーで優れたオーディオパフォーマンスを発揮するトールボーイスピーカーです。本体サイズは幅約180×高さ870×奥行278mmと、KEFのトールボーイラインナップのなかではコンパクトながら、広い帯域で迫力のあるサウンド再生が可能。

ウーファーの音響芯にツイーターを埋め込んだ同軸構造「UniQドライバー」や130mmのアルミベースドライバを採用。バランスに優れたサウンドが再生できる、おすすめのモデルです。

第9位 ジェイビーエル(JBL) JBL STUDIO 680

ライブやコンサート、映画館のようなサウンドを求める方に適したトールボーイスピーカーです。鮮明かつ繊細なサウンドを再現できるコンプレッションドライバーを搭載。解像度が高く、臨場感あふれる音が体感できます。

周波数特性はフラットで、各帯域のバランスに優れているのもポイント。均一なサウンドが再生できるJBL独自の「HDIホーン」が採用されているのも特徴です。

モダンでスッキリとしたデザインは、部屋やインテリアの種類を問わずマッチ。スタイリッシュに設置できるトールボーイスピーカーを探している方にもおすすめです。