スピーカーは、本格的なオーディオサウンドを聴きたい場合に便利なアイテム。しかし、主流のブックシェルフスピーカーでは、スケール感や低音が足りないと感じることがあります。迫力のある低音や高音質なサウンドを楽しみたい場合は「トールボーイスピーカー」がぴったりです。

今回は、おすすめのトールボーイスピーカーをランキング形式でご紹介。選び方も解説するので、気になる方はチェックしてみてください。

トールボーイスピーカーとは?

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トールボーイスピーカーとは、背の高い中~大型のスピーカーの総称。幅が狭く、縦に細長い形なのが特徴です。

音が出るスピーカーユニットを少なくとも2つ以上、多いモノでは4つ以上搭載しています。ブックシェルフ型に必要なスピーカースタンドが不要で、床に直置きできるのも魅力。設置に必要な面積はブックシェルフ型と大きく変わりません。

また、優れた低音再生能力を備えているのもポイント。大型のフロア型スピーカーに迫るパワフルな音を楽しめます。

トールボーイスピーカーのメリット

トールボーイスピーカーは低音域が豊か

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一般的に、低音域は振動させる空気の体積が大きいほど豊かに響きます。空気の体積は振動板の大きさと振り幅の掛け算で変動するため、大型の振動板が用いられているトールボーイスピーカーは、低い音を得意としているのが特徴。迫力ある低音を楽しめます。

さらに、トールボーイスピーカーはスピーカーユニット数が多い傾向にあり、ウーファーなどを複数搭載しているモデルも多数ラインナップ。また、スリムなので大口径ウーファーを搭載できなくても複数のウーファーを使用することにより、迫力ある低音を出力できるのがポイントです。

トールボーイスピーカーはマルチチャンネルシステムを作りやすい

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最近では、ホームシアターなどで5.1chあるいは7.1chといったマルチチャンネルを楽しむ方も増えています。映画のサラウンドなどを、臨場感ある音響で視聴できるのがメリットです。

トールボーイスピーカーはスリムなモデルが多いので、液晶テレビの横に設置しても圧迫感が少ないのが特徴。また、マルチチャンネルを前提とし、ブックシェルフ型などのスピーカーが同一シリーズにラインナップされているケースは少なくありません。

統一感ある音質を楽しみたい方は、マルチチャンネルに対応したモデルなのかもチェックしてみてください。

トールボーイスピーカーの選び方

スピーカー構成で選ぶ

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トールボーイスピーカー本体には、複数のスピーカーが内蔵されています。搭載されているスピーカーの種類や組み合わせによって、サウンドの特徴がそれぞれ異なるので注意が必要です。

スピーカーには、コーン型やドーム型のほか、リボン型やホーン型なども存在します。多く使用されているのはコーン型ですが、指向性の広いドーム型や高音域の再生力に優れたリボン型なども魅力的。好みの音が再生できるタイプを選択するのがおすすめです。

聴きたい音源に合わせて選ぶ

スピーカーは、オーディオ用とホームシアター用に分かれており、それぞれの音源に合った音質にチューニングされています。

ホームシアター向けのトールボーイスピーカーは、マルチチャンネルに対応しているのが特徴です。映画の効果音や重低音を強調し、迫力を演出する低音重視設計を採用。また、大音量において実力を発揮しやすいのもポイントです。

オーディオ用としては、低音が得意な性質を活かし、ロックやヒップホップなどを聴く方におすすめ。国内メーカーのモノであれば比較的低価格でもハイレゾに対応しているモデルが多く販売されています。

一方、海外メーカーは高級機でもハイレゾ対応機は少ない傾向にあるので注意が必要。音源を最大限活かせるモデルなのか、事前にチェックしましょう。

拡張性で選ぶ

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トールボーイスピーカーをほかのスピーカーやアンプと接続し、ホームシアター用途として使う場合は、拡張性を要チェック。5.1chなどのマルチチャンネルシステムを組む際、メーカーやシリーズが異なると音質に統一感がなくなる恐れがあります。そのため、あとからスピーカーを追加する予定がある方は、同メーカー、同ブランドの製品と組み合わせるのがおすすめです。

サイズや重量をチェックして選ぶ

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トールボーイスピーカーのなかには、意外と幅や奥行きが大きいモデルもあるので、サイズもチェックしておくと安心です。

トールボーイスピーカーの幅や奥行きサイズは、20~40cm程度。狭い部屋の液晶テレビ脇に置く場合、幅40cmだと圧迫感があるため、設置する部屋の広さやインテリアなどを考慮して選びましょう。特にスピーカーの台数が増える可能性がある方は注意してみてください。

また、重量もバラつきがあります。引越しが多い方や模様替えを頻繁にする方は、軽量モデルを選ぶのがおすすめです。

価格で選ぶ

トールボーイスピーカーは、価格幅が広い製品です。低価格であれば、ペアで2万円程度から購入可能。なかには、高額なモデルもあります。ただし、数値上のスペックでは、価格ほどの差はありません。

高額機は、楽器の繊細さを表現するなどの数値では表しにくい再生能力を高めています。価格の目安としては、使用しているアンプの2倍程度のモデルが適切です。

インピーダンスに注意して選ぶ

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スピーカーの電気抵抗値であるインピーダンスは、4Ω~8Ωが主流。ただし、国内メーカーのモデルに4Ωの製品はほとんどなく、海外の高級機にはよく見られます。

インピーダンスは、スピーカーとアンプと組み合わせるうえで重要なチェック項目。インピーダンスが低ければアンプに多くの電流が流れます。インピーダンスの数値が大きくズレてしまうとアンプの故障にもつながりかねません。基本的にはアンプ指定のインピーダンスのスピーカーを使いましょう。

トールボーイスピーカーのおすすめメーカー

デノン(DENON)

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日本のAV機器メーカーである「ディーアンドエムホールディングス」の音響機器ブランド「デノン」。ホームシアター向きの音響機器からミニコンポ、電子楽器、ヘッドホン、イヤホンにいたるまで、幅広く製品を製造しています。

デノンのトールボーイスピーカーは、高音質なハイレゾ音源に対応しているのが魅力。臨場感あふれるサウンドが再生できるので、音楽鑑賞だけでなく映画やスポーツの鑑賞にも適しています。トールボーイスピーカーと組み合わせて使えるセンタースピーカーやサブウーファーが、シリーズとして販売されている点もおすすめです。

エントリーモデルもあるので、初めてトールボーイスピーカーを購入する方にも向いています。

ヤマハ(YAMAHA)

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「ヤマハ」は、楽器・オーディオ・バイクで有名な世界的企業。オーディオにおいては、業務用、家庭用ともに数多くの製品を展開しています。

特にスピーカーに関しては、業務用モニターの世界的な定番モデルであった「NS-10M」「NS-1000M」を開発。また、他社に先駆けてホームシアター用途のマルチチャンネル再生に取り組んできたのも特徴です。

そのほか、音楽制作や音楽鑑賞、さらにはホームシアターに対応した数多くの高性能なスピーカーを販売しています。

ケーイーエフ(KEF)

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1961年にイギリスで設立されたスピーカーメーカー「KEF」。独自ユニットである「UniQドライバー」で知られており、バランスに優れたサウンドが人気です。

また、特徴的な形状の「MUON」や「BLADE & BLADE TWO」など、デザイン性に優れたモデルも製造しています。ハイエンドスピーカーメーカーとしての印象が強いですが、ラインナップは豊富。音質はもちろん、サイズや機能性を考慮して選択できる点もおすすめです。

トールボーイスピーカーのおすすめランキング

第1位 ヤマハ(YAMAHA) トールボーイスピーカー NS-F210

スタイリッシュなデザインでインテリアにも

低価格かつ省スペースで設置できる、2WAYタイプのトールボーイスピーカーです。スタンドを含めて幅23.6×奥行き23.6×高さ105cmとスリムサイズなのが特徴。薄型テレビと組み合わせても違和感なく設置できます。

アルミコーン型ウーファーを2基搭載しており、明快でレスポンスのよい中低域再生が楽しめるのもポイント。また、ワイドレンジ再生に対応した、バランスドーム型ツィーターも備えています。インピーダンスは6Ω。カラーはブラックとブラウンバーチの2種類で、部屋のインテリアに合わせて選べます。

第2位 デノン(DENON) トールボーイスピーカー SC-T17

スリムな設計で場所を選ばない

手軽に設置できる2WAYタイプのトールボーイスピーカーです。重さ5kgかつ幅20×奥行き22×高さ92cmのスリムデザインを採用。空間を圧迫しないため、スペースの限られたリビングでも簡単に設置できます。

2基のコーンウーファーを搭載し、同時に鳴らすことで歪みを打ち消す独自の「P.P.D.D.方式」を採用しているのもポイント。コンパクトながら高品位な重低音が楽しめます。ソフトドームツィーターで、艶やかな中高音を再生できるのも魅力です。

インピーダンスは6Ω。そのほか、ハイレゾ再生にも対応しています。価格がリーズナブルなので、入門用のトールボーイスピーカーとしてもおすすめです。

第3位 ソニー(SONY) 3ウェイ・スピーカーシステム SS-CS3

優れたコストパーフォマンス

躍動感ある音楽鑑賞を手軽に楽しめる、3WAYタイプのトールボーイスピーカーです。エントリーモデルながら高品位なオーディオパーツを採用しているのがポイント。音楽作品が持つ空気感を忠実に再現できます。

広範囲に音を届ける「広指向性スーパートゥイーター」と、素直でクセのない高域再生が可能な「25mm ソフトドームトゥイーター」を搭載しているのも特徴。さらに、ソニー独自の「MRC」を採用した「130mm コーン型ダブルウーファー」も備えています。

パワフルかつ情熱的なボーカル再生を実現する、高品位なエンクロージャー設計を採用しているのも魅力です。

第4位 ヤマハ(YAMAHA) トールボーイスピーカー NS-F350

スケール感あふれるシアターサウンドが体感できる、3WAYタイプのトールボーイスピーカーです。小型ブックシェルフスピーカー並みの設置面積に合計4基のスピーカーユニットを搭載。低音から高音まで臨場感のある音響を実現しています。

高音用には、ハイレゾ再生にも対応する「3cmブラックアノダイズド・アルミツィーター」、中音用にはヤマハの伝統を継承する「13cm PMDコーンミッドレンジ」を搭載。さらに、低音用には「16cm PMDコーンウーファー」を2基配置しています。

繊細な木目調と黒鏡面ピアノフィニッシュで仕上げられた美しいデザインも魅力。さらに、5.1chシアターを構築するための拡張性も備えています。迫力のある映画鑑賞を自宅で楽しみたい方にもおすすめです。

第5位 デノン(DENON) トールボーイスピーカー SC-T37

コスパに優れた2WAYタイプのトールボーイスピーカーです。リーズナブルな価格ながらインピーダンスは6Ωと低抵抗。また、ハイレゾ音源の再生にも対応するため、映画も音楽もワンランク上の音質で堪能できます。

デノン独自の「P.P.D.D.方式」を採用しているのも特徴です。振動板をエッジの凹凸が逆向きになるよう配置することで、駆動時に生じる歪みを低減。クリアな響きの低音再生が楽しめます。

天然木突き板セミグロスとピアノブラックの2種類から選べるのも魅力。さらに、2〜7.1chまでの拡張性も備えているため、ホームシアターシステムを構築したい方にもおすすめです。

第6位 ダリ(DALI) トールボーイスピーカー SPEKTOR 6

Hi-Fiサウンドが手軽に楽しめる、2WAYタイプのトールボーイスピーカーです。銅ブランドの技術とノウハウを惜しみなく投入して作られているのが特徴。ジャズからクラシックまで、さまざまなジャンルの音楽鑑賞が可能です。

ウッドファイバー・コーンを採用した専用設計の「165mm ダブルウーファー」を搭載しており、上質なヨーロピアンサウンドが味わえるのもポイント。また、「25mm シルクドームツィーター」も内蔵しています。

第7位 ケーイーエフ(KEF) フロアスタンドスピーカー Q550

安価ながらコスパに優れた2.5WAYタイプのトールボーイスピーカーです。エントリーモデルながら、広い帯域幅とフルスケールを容易に出力可能。ハイエンドモデル並みの高音質が味わえます。インピーダンスは8Ωです。

スピーカーユニットには、「Uni-Qドライバー」のほか、「130mm アルミベースドライバー」や、2基の「130mm アルミニウム ABR」などを搭載。明瞭さとパワーに優れた性能を発揮します。

スピーカー本体が幅18×奥行き27.8×高さ87.3cmとコンパクトなのも魅力。リスニングポイントが狭く限定されない音響設計を採用しているので、部屋内の場所を問わず自由に音楽鑑賞を楽しみたい方にもおすすめです。

第8位 ダリ(DALI) トールボーイスピーカー OPTICON 5

2.5WAYタイプのトールボーイスピーカーです。高度なスピーカー製造技術とハイセンスなデザイン性を融合。デンマークの本社工場で設計・製造されており、モダンなサウンドが堪能できます。

28mm ソフトドームと45mm リボンからなる、ハイブリッド・ツィーター・モジュールを搭載しているのも特徴。さらに、同シリーズ用にチューニングを施したウッドファイバー・コーンを採用し、小さな信号も再生できます。

ウーファーをあえて1基に絞ることで、まとまりのあるサウンドを出力できるのもポイント。堅牢性の高いキャビネット設計を生かした、迫力と深みのある低域再生が楽しめます。また、インピーダンスが4Ωと抵抗値が低いのも魅力です。

第9位 ソニー(SONY) 3ウェイ・スピーカーシステム SS-NA2ESpe

上質な音楽を自然な音響で再生できるプレミアムモデルの3ウェイトールボーイスピーカーです。高級スピーカーならではの情感豊かな臨場感のある音響で、充実した音楽鑑賞が堪能できます。

広指向性ツィーターシステム「I-ARRAY(TM) System」を採用しているのもポイント。25mmソフトドーム型のメイントゥイーターと19mmソフトドーム型トゥイーター2基で構成されており、表情豊かな音楽が部屋の広い範囲で楽しめます。

北欧産のバーチ合板を部材に使用し、日本の木工加工技術によって組み立てられたエンクロージャーを採用しているのも特徴。表面には日本の塗装職人による美しいピアノ塗装が施されており、塗装による音響の変化も綿密に計算されています。

第10位 ケーイーエフ(KEF) フロアスタンドスピーカー R5

オーディオマニアからも高く評価されている3WAYタイプのトールボーイスピーカーです。KEFが長年にわたって培ってきた伝統技術と、人気シリーズ「REFERENCE」にも採用された革新的な技術を継承。コンパクトながら妥協のない音響が堪能できます。

スピーカーユニットには、「125mm ミッドレンジドライバー」と「25mm アルミニウムドームツィーター」を備えた「Uni-Qドライバー」を搭載。さらに、「130mm ハイブリッドアルミニウムベースユニット」も2基内蔵しています。臨場感ある音楽鑑賞を行いたい方にもおすすめです。

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