サトウキビを加工した黒糖を原料とし、まろやかな甘みとやさしい香りが楽しめる「黒糖焼酎」。数ある焼酎のなかでも比較的クセが少なく、初心者の方にも適しています。また、蒸留によって造られているため、糖質がほぼ含まれていないのも魅力です。
今回は、黒糖焼酎の選び方とおすすめの商品をご紹介します。黒糖焼酎に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
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- 目次
- 黒糖焼酎とは?特徴は?
- 黒糖焼酎とラム酒の違いとは?
- 黒糖焼酎の選び方
- 黒糖焼酎のおすすめ銘柄|25度〜30度
- 黒糖焼酎のおすすめ銘柄|40度以上
- 黒糖焼酎の売れ筋ランキングをチェック
- 番外編:黒糖焼酎のおすすめの飲み方
黒糖焼酎とは?特徴は?
黒糖焼酎は、サトウキビを加工した「黒糖」を原料としている本格焼酎のこと。鹿児島県の奄美群島のみに製造が認められており、「奄美黒糖焼酎」とも呼ばれています。
黒糖のほかに米麹を組み合わせて造られていることから、コクのある芳醇な味わいを生み出しているのも特徴のひとつ。焼酎特有の臭みを感じにくい点が魅力です。
黒糖焼酎はソーダ割りにするとすっきり飲みやすいほか、カクテルベースとしても人気。焼酎を飲み慣れていない方にもおすすめのお酒です。
黒糖焼酎とラム酒の違いとは?
カリブ諸島などで造られている「ラム酒」も、黒糖焼酎と同じくサトウキビを原料に使用しているお酒。どちらも原料が同じことから、黒糖焼酎は「和製ラム」と呼ばれることがあります。なお、米麹を使用して造られている黒糖焼酎に対し、ラム酒は黒糖を自然発酵させている点が大きな違いのひとつです。
黒糖焼酎は黒糖と米麹を組み合わせて発酵させ、水だけを加えて造られているのが特徴。ほのかなサトウキビの甘い風味は感じられるものの、すっきりとした味わいに仕上がっています。
黒糖焼酎の選び方
麹の種類と特徴をチェック
深みのある味わいの「黒麹」
力強い風味と、深みのある味わいを生み出す「黒麹」。黒麹の起源は沖縄の伝統的なお酒である「泡盛」の麹菌だといわれています。国内で高いシェアを占める芋焼酎「黒霧島」をはじめ、さまざまな焼酎に使用されている麹です。
雑菌に強いクエン酸を生成し、高温多湿な地域でもお酒造りしやすい点が魅力。味わい深い黒糖焼酎を探している方はチェックしてみてください。
まろやかでやさしい味わいの「白麹」
黒麹の突然変異をきっかけに生まれた「白麹」。クエン酸の含有量が多く、鹿児島など温暖な地域での焼酎造りで重宝されている麹のひとつです。黒糖焼酎では「れんと」などの人気商品にも白麹が使用されており、豊富な銘柄がラインナップしています。
白麹で仕込んだ焼酎は、まろやかですっきりとした口当たりが特徴。バランスのよい仕上がりの黒糖焼酎を求めている方におすすめです。
フルーティな味わいの「黄麹」
「黄麹」は、黒麹や白麹と比較すると雑菌への耐性が低く、近年使用されるようになった麹。黄麹を使用してお酒を造る場合、低温環境を整えたり、徹底した衛生管理を実施したりするのが一般的です。
黄麹で仕込んだ黒糖焼酎はあっさりとした口当たりで飲みやすい銘柄が多く、日本酒を思わせるフルーティな味わいを有しているのも特徴。クセが少なく、焼酎に慣れていない初心者の方でも楽しみやすい風味を実現できるのが魅力です。
蒸留方法をチェック
常圧蒸留方式
「常圧蒸留方式」は古くから採用されている伝統的な蒸留方法です。通常の気圧のもと、90~100℃で蒸留を行い、集めた蒸気を冷却して液化します。原料に含まれる風味や、加熱によって生まれる香味成分を多く抽出できる点がメリットです。
常圧蒸留を行った黒糖焼酎は、原料の風味と芳醇な味わいを有しているのが特徴。「喜界島」や「高倉」など、人気の黒糖焼酎もラインナップしています。ロックや水割りなどの飲み方とも相性がよく、ふくよかな味わいを楽しみたい方におすすめです。
減圧蒸留方式
「減圧蒸留方式」は蒸留機内の圧力を下げ、40~50℃程度の低い温度でアルコールの蒸留を行う方法。加熱による影響が抑えられるため、おだやかですっきりとした味わいの焼酎を造れるのが特徴です。
最近では減圧蒸留方式を採用する焼酎も増えており、「じょうご」や「里の曙」などの黒糖焼酎も販売されています。軽やかな口当たりの焼酎が好きな方はぜひチェックしてみてください。
アルコール度数もチェック
黒糖焼酎は、銘柄によってアルコール度数もさまざま。25~30%が主流ですが、なかには40%前後のモノも存在します。ロックやストレートで黒糖焼酎の旨味を直に味わいたい場合は、度数の低い銘柄から試してみましょう。
ソーダ割りやカクテルのベースとして楽しみたい場合は、度数の高い銘柄を選んでみるのもおすすめ。しかし、全体的に度数の高い商品が多いので、アルコールに弱い方は無理のない範囲でお酒を楽しんでみてください。
ギフトには高級感のある見た目のモノがおすすめ
黒糖焼酎は、お酒が好きな方への贈答品としても人気。ラベルやボトルのデザインに工夫が凝らされた銘柄は特別感があり、大切な方へのギフトにぴったりです。
普段飲まないような高級銘柄や、生産量が少なく希少価値が高い銘柄なども喜ばれやすいのでおすすめ。選ぶ際は、化粧箱の有無も確認しておきましょう。
黒糖焼酎のおすすめ銘柄|25度〜30度
奄美大島開運酒造 れんと 25度
「音響熟成製法」を用いて造られた黒糖焼酎です。貯蔵タンクに一定の音響振動を加えることで熟成を促進させる珍しい製法を採用。モーツァルトやベートーベンなどのクラシック音楽に包まれながら、約3ヶ月熟成されます。
仕込み水には、湯湾岳の伏流水をぜいたくに使用。味わいはまろやかでやさしく、豊かな香りが特徴です。飲み方はストレートやロックのほか、軽やかに飲めるソーダ割り、水割りもおすすめ。好みのスタイルで楽しめます。
奄美大島開運酒造 長期貯蔵 ネリヤカナヤ 25度
奄美大島開運酒造の地元である宇検村のサトウキビ由来の黒糖のみを使用した、純奄美産の黒糖焼酎です。通常よりも黒糖の使用量を20%多くすることで、より豊かな風味を実現。無理なく発酵できるよう仕込みを三段に分け、減圧蒸留で造られます。
黒糖由来の甘い香りが特徴。口当たりはやさしく、すっきりとした味わいを楽しめます。軽快で飲みやすい仕上がりは、焼酎初心者の方にもおすすめです。
商品名の「ネリヤカナヤ」とは、奄美に古くから伝わる理想郷の伝承を指し、奄美の方言で「海のかなたの楽園」を意味する言葉。島おこしの手助けになるようにと、願いを込めて名付けられています。
奄美大島酒造 高倉 30度
まるで果実を思わせる、芳醇な熟成香を楽しめる黒糖焼酎です。ステンレスタンクで3年以上貯蔵した原酒を、さらに樫樽で6ヶ月熟成。色味は美しい琥珀色で、黒糖のコク深いまろやかさと甘い香りが際立つ、ふくよかな味わいが特徴です。
品質の高さは国内外で認められており、国際品評会「モンドセレクション」では最高金賞を受賞。奄美大島酒造を代表する銘柄のひとつです。
飲み方はストレートやロックのほか、香りを引き立てるお湯割り、すっきりと飲める濃いめの水割りもおすすめ。カクテルベースとしても活用できます。
奄美大島酒造 じょうご 25度
トロピカルな香りとおだやかな甘みのハーモニーが魅力の黒糖焼酎です。原料に奄美産黒糖を100%使用しているのがポイント。減圧蒸留で造られており、さわやかな飲み口に仕上がっています。
仕込み水には奄美で最も美味しいと謳われる、龍郷町のじょうごの川から汲み上げた天然地下水を使用。地元の素材を地元の水で仕込むというこだわりから、奄美を代表する名水の名をとって「じょうご」と名付けられています。
町田酒造 里の曙 25度
黒糖焼酎業界で初めて減圧蒸留を採用した銘柄です。原酒を3年以上長期熟成させることで、軽快な飲み口はそのままに、黒糖の甘みやまろやかさが際立った味わいに仕上がっています。
淡麗な酒質は料理の味の邪魔をせず、食中酒として黒糖焼酎を取り入れたい方にもぴったり。和食や居酒屋メニューなど、さまざまな料理とのペアリングを楽しめます。
飲み方はロックや水割りのほか、爽快感あふれるソーダ割りもおすすめ。「里の曙」のソーダ割りは「奄美ハナハナハイボール」の愛称でも親しまれており、さまざまな方に人気です。
町田酒造 一村 25度
町田酒造が得意とする貯蔵・ブレンド技術を集結させて生まれた黒糖焼酎です。できあがった原酒を樫樽で長期貯蔵し、絶妙なバランスでブレンド。華やかな熟成香とほのかな甘みが際立ち、アルコール感が苦手な方でも飲みやすく造られています。
こだわりのラベルデザインも魅力的なポイント。ラベルには奄美を愛したとされる孤高の画家、田中一村氏の名作「アダンの海辺」を採用しています。奄美らしさあふれるデザインは特別感があり、お酒好きな方へのギフトにもおすすめです。
喜界島酒造 喜界島 25度
「くろちゅう」の愛称で全国の黒糖焼酎ファンから愛される銘柄です。黒糖由来の甘い香りと爽快なのどごしが特徴。飲み手を選ばない酒質は、焼酎初心者の方にもぴったりの1本です。
飲み方はロックや水割りのほか、お湯割りもおすすめ。また、黒糖をおつまみに飲む「親子飲み」も人気のスタイルです。すっきりとした味わいは、濃いめの味付けの料理にもマッチ。日々の食中酒にも適しています。
朝日酒造 朝日 30度
奄美群島・喜界島の、創業から100年以上の歴史を持つ酒蔵で造られる黒糖焼酎です。「朝日」は創業以来の伝統を引き継ぐ銘柄であり、原料由来のコク深さとキレのある後味が特徴。奄美産・沖縄産の黒糖をふんだんに使い、白麹を用いて仕込まれます。
飲み飽きしない酒質で、さまざまな料理と相性良好。飲み方はストレートやロックのほか、水割り、ソーダ割りなど、幅広いスタイルで楽しめます。
富田酒造場 龍宮 30度
自然と体になじみ、飲み疲れしない酒質を目指して生まれた黒糖焼酎です。沖縄産の黒糖を原料に、黒麹を用いて全量かめ仕込みで造られるのが特徴。ミネラルをまとった甘い風味やナッツのような香ばしさがあり、余韻まで心地よい香りを堪能できます。
飲み方はロックやお湯割り、ソーダ割りがおすすめ。好みでフルーツやスパイス・ハーブ類を漬けるなど、多様なスタイルで楽しめる点も魅力です。
弥生焼酎醸造所 碧い海 25度
芳醇な香りと上品な旨味を引き出した黒糖焼酎。仕込みには黒糖焼酎造りでは数が少ない黄麹を使用しています。原酒をかめで1~2年貯蔵することで、ワンランク上のまろやかさが際立つ味わいを実現。すっきりと飲める水割りやロックがおすすめです。
こだわりのボトルデザインも人気のポイント。ボトルには青色のフロスト加工が施されており、美しい奄美の海を表現しています。ギフトにもぴったりの1本です。
奄美酒類 黒奄美 25度
奄美群島で2番目に大きい徳之島にある、5つの蔵元で造られる原酒をブレンドした黒糖焼酎です。厳選された黒糖を原料に、仕込み水には徳之島の天然水を使用。こだわりの黒麹仕込みで造られているのが特徴です。
黒麹特有の甘くまろやかなコクが際立ち、のどごしのよさとキレのある後味を楽しめます。飲み方は、香味をじっくりと堪能できるロックやお湯割りがおすすめです。
原田酒造 昇龍 赤ラベル 30度
5年貯蔵の古酒のみをブレンドして造られた黒糖焼酎です。樫樽で貯蔵された原酒に加え、ホーロータンクで貯蔵された原酒も使用。深みのあるまろやかな味わいが特徴で、どっしりとした熟成感を求める方におすすめです。
「昇龍」は原田酒造を代表する銘柄として知られています。本銘柄の「赤ラベル」のほか、すっきりとした酒質の「白ラベル」や、アルコール度数を抑えた「青ラベル」もラインナップ。好みのタイプから選べる点も人気です。
西平酒造 加那 30度
「音楽家が醸す焼酎」として注目を集める黒糖焼酎です。4代目杜氏の西平せれな氏を筆頭に、ミュージシャン集団が焼酎造りを担当。まるで楽曲作りを行うように、気候や微生物、気持ちの変化までも受け入れながら「今しかできない味」の焼酎を生み出しています。
「加那」とは奄美の方言で「愛しい人」を意味する言葉。その名前の通り、時代を経た現在も愛情をたっぷり込めて造られています。黒糖の甘い香りと樫樽の風味が心地よく、食中酒にもぴったりの1本。ソーダ割りや水割りがおすすめです。
黒糖焼酎のおすすめ銘柄|40度以上
奄美大島開運酒造 紅さんご 40度
原酒を西洋の貯蔵樽で長期間熟成させた黒糖焼酎です。ホワイトオーク由来の甘みや香ばしさがしっかり加わっているのが特徴。まろやかかつエキゾチックな味わいに仕上がっています。
日本で唯一のウイスキー・スピリッツの品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」では、2021年・2022年度の焼酎部門で最高金賞とベスト・オブ・ザ・ベストを同時受賞。品質の高さは全国でも認められています。
熟成を重ねることで生まれたピュアな風味をダイレクトに味わいたいなら、ストレートかロックで飲むのがおすすめ。すっきりとソーダ割りでも楽しめます。
町田酒造 里の曙 GOLD 43度
淡麗な酒質ながら、際立つ原酒の個性も楽しめる黒糖焼酎です。減圧蒸留・常圧蒸留で造られたそれぞれの原酒を別の樫樽で熟成。絶妙なバランスでブレンドすることで、華やかさとコク深さを併せ持った味わいに仕上がっています。
「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」では、焼酎部門初の殿堂入りを達成。「ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション」でも焼酎部門最高賞を獲得するなど、品質のよさは国内外で認められています。
飲み方のバリエーションは幅広く、個性をダイレクトに味わえるストレートやロックのほか、アルコール感を抑えられる水割り、ソーダ割りもおすすめです。
喜界島酒造 キャプテンキッド 43度
7年以上の貯蔵・熟成で生まれた、原料本来のコクが際立つ黒糖焼酎です。長期貯蔵を行った原酒を、さらに樫樽を用いて熟成。ゴールドの色味は見た目にも美しく、ラム酒を連想させるような香り高い風味が加わった1本です。
「キャプテンキッド」とは、17世紀に活躍したイギリスの大海賊の名前。奄美群島・喜界島から北北西約100kmの場所にある島「宝島」には、キャプテンキッドの秘宝が眠っているという伝説があり、今もなお探検調査が行われています。
飲み方はシンプルなロックをはじめ、すっきりと飲める水割りもおすすめ。洋酒ファンの方へのギフトにも適しています。
朝日酒造 南の島の貴婦人 44度
もろみを蒸留し、最初に垂れ落ちてくる「初垂れ」で仕上げた黒糖焼酎です。味わいは「華やかにして甘美」といわれ、黒糖のまろやかな甘みが特徴。冷凍庫でしっかり冷やせばとろりとした口当たりになり、食後酒やバニラアイスのトッピングにもおすすめです。
ラベルデザインには奄美群島・喜界島の保護蝶に指定される「オオゴマダラ蝶」が描かれています。オオゴマダラ蝶は別名では「南の島の貴婦人」とも呼ばれており、銘柄の名前にも採用。甘い香りに誘われ、舞い飛ぶ様子を表現しています。
奄美酒類 奄美5年古酒 40度
高級感あふれる陶器製の容器を採用した黒糖焼酎です。黒糖焼酎ファンの方やお酒好きな方へのギフトにぴったり。常圧蒸留で造られた原酒を専用のタンクで5年以上熟成させ、高めのアルコール度数に仕上げています。
黒糖の芳醇な香りが凝縮された熟成感のある味わいながら、白麹仕込みのすっきりとした飲み口が特徴。飲み方は、古酒ならではの個性をじっくりと味わえるストレートやロックがおすすめです。
西平酒造 ISLAND 40度
奄美の海をイメージした、ターコイズグリーンのボトルが見た目にも美しい黒糖焼酎。「世界と奄美を繋ぎたい」という願いから生まれた銘柄であり、カクテルベースとしても幅広く使えるよう、高めのアルコール度数に仕上がっているのが特徴です。
シンプルにコーラで割った「アマミコーラ」や、オレンジジュースとグレナデンシロップを割り合わせた「シマ サンセット」など、自宅でも気軽にカクテル作りを楽しめる点が魅力。すっきりとした味わいは、食中酒にもおすすめです。
沖永良部酒造 古酒 白ゆり 40度
奄美群島・沖永良部島を代表する花である、「てっぽうゆり」をイメージして生まれた黒糖焼酎です。木樽とタンクで長期貯蔵させた原酒をベースに造られており、華やかな香りと濃醇な味わいを兼ね備えた酒質に仕上がっています。
長期熟成の古酒ならではの重厚感がありながら、口当たりはさわやか。食後酒としてロックでゆっくりと飲むのがおすすめです。また、チョコレートとのペアリングも楽しめます。
黒糖焼酎の売れ筋ランキングをチェック
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番外編:黒糖焼酎のおすすめの飲み方
ストレート
黒糖焼酎を水や氷で薄めず、常温でそのまま楽しむ「ストレート」。黒糖焼酎そのものの風味を直に感じられ、豊かな香味をじっくりと堪能できるのが特徴です。
そのほか、焼酎やグラスをあらかじめ冷蔵庫などで冷やしておく「冷やし」もストレートの飲み方のひとつ。常温のときとは違った、すっきりとしたのどごしが魅力です。
なお、アルコールが希釈されないため、水などのチェイサーを添えて味わいましょう。
ロック
グラスに氷を入れ、黒糖焼酎を冷やしながら飲む「ロック」。準備が簡単で、晩酌や食事のお供としても人気の楽しみ方です。常に冷えた状態を維持できるため、すっきりとした飲み口を長時間楽しめます。
グラスのなかの氷が徐々に溶け、時間とともにアルコールが希釈されて風味に変化が生まれるのもポイント。力強い味わいの黒糖焼酎が少しずつまろやかに変化し、旨味と香りを余すことなく堪能できます。
水割り
黒糖焼酎を水で割って飲む「水割り」。水を加えるため、アルコールの刺激を抑えることが可能。焼酎にあまり慣れていない初心者の方にもぴったりです。
黒糖焼酎が有しているコクとまろやかさを楽しめるのもポイント。また、水で割った黒糖焼酎を冷蔵庫で一晩冷やす「前割り」もおすすめです。水と黒糖焼酎がなめらかに混ざり合い、まろやかで飲みやすい味わいに変化します。
お湯割り
グラスにお湯を注ぎ、黒糖焼酎を加えて飲む「お湯割り」。味覚だけではなく、香りも一緒に楽しめるのがメリットです。湯気とともに香りが立ち上り、黒糖の豊かな甘い香りをより堪能できます。
寒い季節の晩酌や、食事のお供にもおすすめ。好みに応じた配合や温度を見つける楽しさも魅力です。また、熱湯で割った黒糖焼酎にバターを浮かべる飲み方「バター割り」も存在します。甘い香りとバターが混ざり合う、独特な風味を体験してみてください。
ソーダ割り
氷を入れたグラスに黒糖焼酎を入れ、炭酸水を注いで飲む「炭酸割り」。さっぱりとした感覚で飲めるのが特徴です。炭酸とともに華やかな黒糖の香りが立ち上がるため、風味の強い銘柄に向いています。
ジンジャーエールやコーラなどの炭酸飲料を組み合わせて飲むのもおすすめ。焼酎のクセが抑えられ、アルコールの刺激にあまり慣れていない初心者の方でも気軽に楽しめる点が魅力です。
カクテル
黒糖由来の甘い香りを持つ黒糖焼酎は、さまざまなフルーツやジュースなどとも相性がよく、カクテルベースとしても根強い人気があります。とりわけ、パッションフルーツ・グレープフルーツ・オレンジなどのフルーツと好相性です。
黒糖焼酎へフルーツを絞り入れたり、フルーツそのものと黒糖焼酎を組み合わせたりするなど、楽しみ方の幅が広いのも魅力。フルーツの酸味などと合わせて味わいたい方は試してみてください。
黒糖の旨味やコクを存分に楽しめる黒糖焼酎。アルコール度数のほか、麹の種類や蒸留方法などにも注目して選ぶのがおすすめです。また、同じ銘柄でも飲み方によってさまざまな表情を楽しめます。本記事を参考に、お気に入りの黒糖焼酎を見つけてみてください。