日本の大衆文化を象徴するお酒ともいえる「焼酎」。芋・麦・米など、さまざまな原料から造られているのが特徴で、最近はインバウンドによる訪日外国人の増加に伴い、海外からの注目度も増しています。

とはいえ、種類が多いため、初心者は何をどのように飲んだらいいのか悩んでしまうもの。そこで今回は、焼酎の選び方とおすすめ銘柄をご紹介します。本記事を参考に、お気に入りの1本を見つけてみてください。

焼酎とは?

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焼酎は蒸留酒の1種で、米・麦などの穀類や、サツマイモなどの芋類を発酵させた液体を蒸留してアルコール度数を高めているのが特徴です。全国各地で地域の特色を生かした焼酎が醸造されており、それぞれ異なる味わいを愉しめます。

また、焼酎は蒸留する過程で糖分が除かれるので、糖質ゼロや低カロリーのモノが多いのもポイント。製品によっては後から砂糖を添加してあるものがありますが、その場合は「砂糖添加」の表記が定められているので、気になる方はチェックしておきましょう。

なお、プリン体がほとんど含まれていないのも魅力。最近では血液をサラサラにする効果も期待できるといわれており、健康志向の方にも親しまれています。

焼酎の種類

芋焼酎の特徴

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サツマイモを主原料とし、芋特有の甘みと濃厚な味わいが特徴の芋焼酎。使用する品種によってさまざまな味わいが堪能できるのが魅力です。

一般的な品種は「黄金千貫」で、フルーティーでまろやかな口当たりが特徴。また、焼酎用のサツマイモとして作られた「ジョイホワイト」も有名で、軽快な味わいを愉しめます。さらに最近は食用の「紅あずま」「安納芋」などを使った芋焼酎も注目株。甘く芳醇な香りが感じられるとして人気です。

個性豊かな芋焼酎は、さまざまな飲み方ができるのも魅力。焼酎そのものの味わいを感じるにはストレートやロックがおすすめですが、甘い香りを味わうならお湯割り、食事と一緒に楽しむなら水割りなどもおすすめです。

麦焼酎の特徴

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大麦を主原料とし、スッキリとしたキレのある飲み口を特徴とするタイプが多い麦焼酎。芋焼酎に比べてクセがなく、焼酎が苦手な方にもおすすめです。最近は麦特有の芳醇な香りと濃厚な味わいが愉しめる熟成タイプも見かける機会が増え、お酒を飲み慣れている方からも再注目されています。

麦焼酎の生産地としては、長崎県や大分県が知られていますが、特に長崎県壱岐島は麦焼酎のルーツといわれています。この地で造られた「壱岐焼酎」は400年以上の歴史を持ち、WTO(世界貿易機関)の「地理的表示」が認められた銘柄。米麹を3分の1、大麦を3分の2とする壱岐の伝統的な配合で、素材の香りと甘味が引き出されています。

原料の大麦は、主にデンプン含有量の多い二条大麦が使われていますが、麹は米麹もしくは麦麹が主流。一般的に、しっかりとした味わいと謳われるのは「壱岐焼酎」に代表される米麹を用いた麦焼酎です。

一方、麦麹を使用した銘柄はスッキリした味わいが魅力で、大分県で造られる麦焼酎に多く見られます。製造方法と合わせて、ぜひ産地や原料にも注目して選んでみてください。

米焼酎の特徴

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日本人にもっとも馴染み深い「米」を原料としているのが米焼酎。日本酒の味わいに例えられることも多い米焼酎ですが、日本酒との大きな違いは「蒸留」にあります。

米焼酎は、醸造酒である日本酒をさらに蒸留させたもの。日本酒よりもアルコール度数が高く、優しい甘さでスッキリとした味わいが特徴です。

米焼酎造りが盛んな熊本県の人吉・球磨地方には、WTO(世界貿易機関)によって産地呼称が認められた「球磨焼酎」があります。良質な米、人吉・球磨地方の清冽な天然水を原料としていますが、銘柄によってその味わいはさまざま。爽やかで飲みやすいものや、深みのある重厚な味わいのものなど、個性が感じられるのも魅力です。

焼酎の選び方

飲み方に合わせて選ぶ

焼酎はさまざまな飲み方を愉しめるのが魅力。原料の香りや旨みをしっかり堪能したい方は、ロックやストレートなどの飲み方がおすすめです。

なお、焼酎のアルコール度数は比較的高いので、水割り・お湯割り・お茶割りなどで愉しむ方も多くいます。飲み方次第で香りや旨みの感じ方が変わってくるので、同じ銘柄であっても季節や肴に合わせて飲み方を変えるのも乙なものです。

産地で選ぶ

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焼酎は日本全国で造られていますが、特に九州が多く、芋焼酎は鹿児島、麦焼酎は大分、米焼酎は熊本が有名どころ。さらに焼酎には産地名を独占的に名乗ることができる「地理的表示制度」が導入されており、平成7年に琉球(沖縄)・球磨(熊本)・壱岐(長崎)が、平成17年に薩摩(鹿児島)が指定されています。

また、芋・麦・米以外にも焼酎の種類は多岐に渡り、奄美大島の黒糖焼酎や沖縄の泡盛のほか、北海道のじゃがいも焼酎や福岡の胡麻焼酎など、国税庁が認める本格焼酎の原材料は50種類以上。地域の特産物とも関係が深いので、気になる方はぜひチェックしてみましょう。

度数で選ぶ

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焼酎のアルコール度数は銘柄によっても異なりますが、20~25度程度が一般的です。なかには同じ銘柄で20%・25%の2種類が造られているモノもあります。

どちらも原酒は同じですが、20%は25%に比べて割り水が多く含まれているため、よりまろやかで丸みのある口当たりが特徴です。この割り水は仕込みにも使われるモノを用いているので、焼酎との相性が良好。度数が異なるモノをそれぞれ飲み比べてみるのもおすすめです。

甲類か乙類かで選ぶ

焼酎には、甲類・乙類の2種類があります。これは主に蒸留方法で分けられており、味わいや風味が大きく異なるため、好みの飲み方に合わせて選ぶのがおすすめです。

焼酎甲類

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焼酎甲類は「連続式蒸留法」と呼ばれる方法で造られているのが特徴。蒸留を何度も繰り返すのでアルコール純度が高くなります。

クセが少ないため、水やお茶などとの割りモノにも最適。なお、梅酒をはじめとする果実酒の原料となるホワイトリカーも甲類焼酎の一種です。また、連続して蒸留できることから低コストでの大量生産が可能なのもポイント。比較的リーズナブルに購入できるのも魅力です。

焼酎乙類

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焼酎乙類は「単式蒸留法」と呼ばれる方法で、アルコール度数を45%以下に調整したモノ。“本格焼酎”と呼ばれることもあります。

原料本来の風味や香りがしっかりと残り、深い味わいになるのが特徴。ロックやストレートなどで、各銘柄の個性をしっかり堪能するのがおすすめです。

焼酎のおすすめ銘柄|芋焼酎

霧島酒造 黒霧島

霧島酒造 黒霧島

1998年の発売以来、「クロキリ」の愛称で親しまれている芋焼酎。原料は南九州の広大な畑で栽培したサツマイモ黄金千貫と黒麹、さらには都城盆地の「霧島裂罅(れっか)水」を使用しており、とろりとした甘みのほか、キレやコクがしっかりと感じられるのが特徴です。

開発コンセプトとして“食に合う焼酎”を掲げており、香りにクセがなく、飲みやすいのもポイント。ぜひロックで堪能してほしいおすすめの1本です。

霧島酒造 白霧島

霧島酒造 白霧島

創業時から造られている芋焼酎。南九州産のサツマイモ黄金千貫のほか、霧島連山から湧き出る「霧島裂罅水」を使用しており、なめらかな味わいを楽しめるのが特徴です。

本製品はもともと「霧島」という名称でしたが、同社の米焼酎「白霧島」が販売終了したことによってネーミングを譲受。また、黒霧島が発売されてからはラベルを白色ベースにした経緯もあり、それ以降「シロキリ」という愛称で親しまれています。

テイストとしては黒霧島の発売に合わせてブレンドが若干変更されたほか、2015年には宮崎県食品開発センターが独自に研究・開発した酵母「平成宮崎酵母」にリニューアル。スッキリとした芋焼酎を探している方におすすめの1本です。

霧島酒造 赤霧島

霧島酒造 赤霧島

芋焼酎の原料となるサツマイモに、紫芋の「ムラサキマサリ」を使用した1本。フルーティーな味わいとマイルドな口当たりが特徴です。

ムラサキマサリは芋焼酎に最適といわれるサツマイモ、黄金千貫のDNAを受け継ぐ品種で、ポリフェノールを豊富に含んでいるのが特徴。原料の麹が生成するクエン酸とポリフェノールとが反応して、もろみが赤くなることから「赤霧島」と命名されたといわれています。

なお、発売当初は原料の「ムラサキマサリ」の生産量に限りがあったため、手に入りにくい銘柄でしたが、最近では生産の向上や販路の拡大が進み、流通量が安定。霧島シリーズにおいては人気の高い1本です。気高い香りと澄んだ甘みを堪能したい方は、ぜひ試してみてください。

霧島酒造 茜霧島

霧島酒造 茜霧島

2014年から数量限定で発売されている芋焼酎。原料のサツマイモには、黄金千貫のDNAを受け継ぐ品種と、アメリカから導入した高カロテン品種を掛け合わせたオレンジ芋の「タマアカネ」を採用しており、フルーティーな味わいを堪能できるのが特徴です。

本銘柄は“香りを楽しむ芋焼酎”をコンセプトとしており、芋の花酵母「花らんまん」を使用しているのもポイント。より華やかさを感じられる1本に仕上がっています。和食はもちろん、フレンチやイタリアンとの相性も良好。芋焼酎が苦手な方にもおすすめできる1本です。

薩摩酒造 さつま白波

薩摩酒造 さつま白波

鹿児島を代表する芋焼酎。原料のサツマイモには黄金千貫を使用し、しっかりとした甘さと芳醇な香りが感じられるのが特徴です。

飲み方としては温めたり冷やしたり、さまざまなスタイルを楽しめるのがポイント。ロックであれば味わいが引き締まり、お湯割りであればより芋の風味を深く感じることができます。また、ストレートで飲むと重厚感のあるテイストを堪能できるので、焼酎を飲み慣れている方はぜひ試してみてください。

西酒造 富乃宝山

西酒造 富乃宝山

なめらかな口当たりと柑橘系の香りが特徴の芋焼酎。日本酒に用いられる「黄麹」を使い、吟醸酒のようにじっくりと低温で発酵させているのが特徴です。

原料のサツマイモは農薬を用いず、有機肥料にこだわった黄金千貫を使用。仕込み水には薩摩鋒山から湧き出る伏流水「宝名水」を使うなど、こだわり抜いているのもポイントです。口に含むと旨みやキレが感じられ、後味も爽やか。洗練された上品な味わいを堪能したい方におすすめの1本です。

濱田酒造 薩州 赤兎馬

濱田酒造 薩州 赤兎馬

「三国志」に登場する名馬「赤兎馬」がネーミングの由来となっている芋焼酎。まろやかでありながら重厚感のある味わいを堪能できるのが特徴です。

甘い香りがしっかりと感じられるのもポイント。サツマイモには鹿児島の黄金千貫、仕込み水にはシラス台地から湧き出た天然水を使用しており、地元の原材料にこだわっているのも魅力です。

なお、本銘柄は黒いラベルに赤文字のデザインが特徴的ですが、同シリーズとして「薩州 赤兎馬 玉茜」「紫の赤兎馬」もラインナップされています。「薩州 赤兎馬 玉茜」は赤いラベルに黒文字が書かれた銘柄で、原料のサツマイモには黄金千貫のほか、タマアカネを採用しているのが特徴。「紫の赤兎馬」は紫のラベルに黒文字で書かれた銘柄で、原料のサツマイモに紫芋の「頴娃紫(えいむらさき)」を採用しています。気になる方はぜひ飲み比べてみてください。

宝酒造 一刻者

宝酒造 一刻者

芋焼酎のなかでも全量芋焼酎と呼ばれる「一刻者」。芋焼酎の多くには米麹が使用されますが、本銘柄では芋麹を使用しており、芋にこだわり抜いているのが特徴です。

味わいはスッキリとしており、口当たりはまろやか。芋由来のテルペンという物質が出す、豊かな香りがしっかりと感じられるのもポイントです。

なお、一刻者はシリーズ化されており、さまざまなタイプがラインナップされています。なかでも「一刻者<赤>」はスタンダードな一刻者と同じく一升瓶タイプで、主原料や麹に「赤芋」を使用しているのが違い。よりふくよかな甘みが感じられます。興味がある方は併せてチェックしておきましょう。

村尾酒造 村尾

村尾酒造 村尾

「村尾」は、鹿児島を代表する芋焼酎のひとつ。入手困難なプレミアム焼酎として知られている逸品です。原料のサツマイモは黄金千貫を使用。熟成は1次、2次ともに「かめ壺仕込み」で行われており、芋の風味が強いものの、味わいにキレがあるのが特徴です。

「かめ壺仕込み」とは、焼き物の容器を使って熟成する伝統的な製造方法のこと。かめ壺は上部を残して地中に埋められるので一定の温度を保てるほか、麹の発酵を促すため、この工程がまろやかさの所以だといわれています。希少価値が高いため購入時は価格が高騰している場合も多くありますが、ぜひ1度は飲んでおきたい銘柄です。

森伊蔵酒造 森伊蔵

入手困難な幻の焼酎として名高い「森伊蔵」。伝統的な「かめ壺」でじっくりと熟成された芋焼酎は、優しくまろやかな味わいが特徴です。

原料のサツマイモには契約栽培の良質な黄金千貫、麹には福島県産コシヒカリの白麹を使用。原料を高温で蒸留する「常圧蒸留」で製造することで、素材の個性を十分に引き出しています。

蔵元の森伊蔵酒造は1885年、名水の里とも呼ばれる鹿児島県垂水市で創業。1988年に完成した本製品は、卓越した味わいと品質で、瞬く間に希少価値の高いプレミア焼酎として知られるようになりました。飲み方としては、雑味の少ない爽やかな甘みが体感できるストレートで味わうのがおすすめです。

甲斐商店 伊佐美

プレミア焼酎のパイオニアとも呼ばれている「伊佐美」。100年以上受け継がれてきた「かめ仕込み」で、手間を惜しまず丁寧に造られています。

厳選された黄金千貫とこだわりの黒麹を原料とし、濃厚な味わいでありながら、クセのない優しい甘さが特徴。多くの酒飲みを魅了する本製品は、限られた生産量をはるかに超える需要があり、手に入りにくい芋焼酎として知られています。

蔵元の甲斐商店は、鹿児島県伊佐市で1899年に創業。寒暖差の激しい伊佐盆地に位置し、県内でも有数の米どころとしても知られています。飲み方としては香りと甘みが堪能できる、お湯割りかストレートがおすすめです。

白玉醸造 魔王

プレミア焼酎の代表格ともいわれる「魔王」。「森伊蔵」「村尾」と並ぶ”3M”のひとつとしても有名です。芋独特の臭みが少なく、フルーティーで華やかな香りが特徴。ほのかな甘みとまろやかな口当たりで飲みやすく、余韻までじっくりと味わいたい芋焼酎です。

原料となる麹には、日本酒造りに使われる「黄麹」を採用。吟醸香のような上品な香りを感じられるのも魅力です。希少価値の高い芋焼酎なので、普段焼酎をあまり飲まない方にもおすすめの銘柄です。

吹上焼酎 せごどん

鹿児島県産の黄金千貫と伝統的な黒麹を原料とした「せごどん」。黒瀬杜氏伝承の技で丁寧に造られ、上品な甘さと華やかな香り、スッキリとした後味が特徴の芋焼酎です。優しい口当たりで飲みやすいので、芋焼酎を飲み慣れていない初心者の方にもおすすめ。ロック・水割り・お湯割り・ソーダ割りなど、さまざまな飲み方で愉しめます。

製造は120年以上の歴史を持つ吹上焼酎。本製品は、幕末の英雄のひとりとして知られる西郷隆盛をモチーフに、2017年に発売された比較的新しい銘柄です。まだ飲んだことがないという方は、ぜひ試してみてください。

川越酒造場 川越

川越酒造場 川越

昔ながらの手作りにこだわって造られた「川越」。米焼酎をブレンドすることで、まろやかで優しい甘さを愉しめるのが特徴です。

麹米には泡盛に使用される焼酎造りに適したタイ米を、サツマイモは栽培方法にこだわった宮城県産の黄金千貫を使用。伝統的な「かめ壺」で仕込み、熟練した職人の手によって原料の個性を最大限に引き出しています。飲みやすい銘柄なので、焼酎が苦手な女性の方にもおすすめです。

万膳酒造 萬膳

“すべての食事を潤す食中酒”という意味が込められている「萬膳」。麹米は特定の生産者が作る秋田産のひとめぼれを、サツマイモは鹿児島県産の良質な黄金千貫を使用しています。さらに、仕込み水には焼酎造りに最適な天然水「霧島裂罅水」を使用。こだわりの原料が生み出す、まろやかな味わいとスッキリとした後味が魅力です。

製造方法にもこだわりがあり、「かめ壺」で仕込むことで口当たりはまろやか。木樽蒸留器で蒸留することで、香ばしい香りを感じられます。芋の力強い味わいと優しい甘さが堪能できる、おすすめの銘柄です。

古澤醸造 摩無志

土蔵造りの醸造蔵で昔ながらの焼酎造りを継承する、古澤醸造の「摩無志」。南九州産の黄金千貫を使用し、徹底した品質管理のもと、手作業にこだわった丁寧な焼酎造りを行っています。本製品は芋焼酎ならではの重厚な味わいながら、優しい甘さとスッキリとした後味が特徴です。

製造する古澤醸造は、上質な湧き水に恵まれた宮崎県日南市で1892年に創業。気候と風土を生かして醸され、「かめ仕込み」によって貯蔵・熟成された焼酎は、長きにわたって愛飲されています。

焼酎のおすすめ銘柄|麦焼酎

黒木本店 百年の孤独

いわずと知れた高級麦焼酎「百年の孤独」。限られた生産量で手に入りにくく、プレミア焼酎としても有名です。原酒をホワイトオークの樽で長期熟成させることで、淡い琥珀色に仕上がります。洋酒のような上品な香りと深みのある味わいも魅力です。

アルコール度数が40度と高いので、お湯割りか水割りがおすすめ。まろやかさが増し、豊かな香りとコクが愉しめます。焼酎そのものの風味を味わいたい方は、ストレートかロックで飲むのがおすすめです。

蔵元は1885年に宮崎県で創業した黒木本店。栽培から収穫までを自らで行う、こだわりの「自然循環農法」が注目されています。

黒木本店 中々

「中々」は、「百年の孤独」の原酒としても知られている銘柄。穀物の香ばしさと甘さのバランスがよく、上品な香りを愉しめるのが特徴です。軽やかな口当たりで飲みやすいので、ロックで飲めばスッキリとした味わいが、お湯割りで飲めば深みのあるコクと甘さを堪能できます。

本製品は、原料に手造りの麦麹と厳選された大麦を使用。素材の風味や香りをしっかり感じられるほか、「減圧蒸留」によるスッキリとした飲み口も魅力です。

薩摩酒造 神の河

厳選された二条大麦を主原料とした「神の河」。ホワイトオーク樽で3年以上熟成されたまろやかな味わいと、麦の芳しい香りを愉しめるのが特徴です。さまざまな飲み方で楽しめますが、おすすめはソーダ割り。のど越しのよさと豊かな香りが味わえます。

使用する熟成樽は、樽そのものの質を重視しており、自社の樽職人によって細やかに管理されています。2018年には、味の優れた製品を表彰・プロモーションする審査機構「iTOi(国際味覚審査機構)」で三ツ星を獲得。海外からも高い評価を得ている麦焼酎です。

玄海酒造 壱岐スーパーゴールド22

「壱岐焼酎」伝統の製法で、麦と米麹の自然な甘みが引き出された「壱岐スーパーゴールド」。ホワイトオーク樽で貯蔵・熟成させた華やかな香りと芳醇なうま味、まろやかな口当たりを愉しめるのが特徴です。

蔵元は1900年創業の玄海酒造。同蔵元を代表する麦焼酎には「むぎ焼酎壱岐」がありますが、本製品は「むぎ焼酎壱岐」を樫樽でさらに熟成させたもので、より味の深みを体感できます。さまざまな飲み方で愉しめますが、焼酎そのものの風味を味わいたい方はロックやストレートで飲むのがおすすめです。

西吉田酒造 つくし白

「つくし白」は、伝統的な黒麹を使用した麦焼酎。「減圧蒸留」を採用することで軽快な味わいに仕上げつつも、5年以上熟成された原酒を加えることで、まろやかさが増しているのが特徴です。

スッキリとした口当たりなので、さっぱりとした食事に合わせるのがおすすめ。飲み方はロックや水割りなどが適しています。

本シリーズには、「常圧蒸留」で蒸留した「つくし黒」、主原料が大麦麹のみの「つくし全麹」、10~20年長期熟成された「つくしゴールド」などがラインナップされており、飲み比べて楽しむのもおすすめです。

藤居醸造 特蒸泰明

麦本来の香ばしい香りと重量感のある飲み口が特徴の「特蒸泰明」。原料の麦を蒸すところからラベル貼りに至るまでを、すべて手造りで行う蔵元「藤井醸造」が製造しています。

飲みごたえのあるしっかりとした味わいで食事との相性もよく、揚げ物や味の濃い料理に最適。また、食後酒としてじっくり楽しむのもおすすめです。お湯割りで飲むと、麦の香ばしい香りがより際立ちます。

本蔵元は大分県豊後大野市で1929年に創業。全工程において昔ながらの製法にこだわり、蒸留には自家製蒸留機を使用することで本製品独自の風味を堪能できます。

老松酒造 極上閻魔

「極上閻魔」は5年前後熟成させた原酒と、25年以上樽熟成させた原酒をブレンドした麦焼酎。1798年の創業以来、脈々と受け継がれてきた伝統技法で丁寧に醸して長期熟成させています。

まろやかな味わいと柔らかな口当たりを愉しめるのが特徴。また、樽による上品な香りが堪能でき、余韻までじっくりと味わえるのも魅力です。

老松酒造は、美しい山々と清冽な天然水に恵まれた大分県日田市に蔵を構える老舗酒造。豊かな大地で育まれた麦、こだわりの麹や貯蔵樽によって、深みのある熟成焼酎を造り出してします。

焼酎のおすすめ銘柄|米焼酎

鳥飼酒造 吟香鳥飼

400年の歴史を持つ鳥飼酒造が造り上げた米焼酎「吟香鳥飼」。吟醸香をテーマに研究開発され、蒸留酒のための吟醸麹と、自家培養の酵母によって生まれた華やかな香りが特徴の焼酎です。また、吟醸麹の含水率や温度など細部にわたる品質管理を行なっているのもポイント。繊細で上品な味わいを生み出しています。

優しい甘みとスッキリとした口当たりで食事との相性がよく、食中酒としても最適。シャープなボトルとシンプルなラベルは見映えがよく、プレゼントにもおすすめです。

高橋酒造 白岳しろ

軽やかな口当たりでスッキリとした味わいが特徴の「白岳しろ」。500年以上の歴史を誇る「球磨焼酎」を代表する銘柄です。

「球磨焼酎」とは、良質な米のみを原料とし、熊本県の人吉・球磨地域の地下水で仕込んだ米焼酎のこと。WTO(世界貿易機関)により、地域を指定した産地表示「地理的表示指定」の認定を受け、国際的に保護されているブランドです。

透明感のある飲み口なので、ロック・水割り・ソーダ割りなどさまざまな飲み方で愉しめるのも魅力。瓶のまま冷やしてストレートで飲むのもおすすめです。

八海醸造 よろしく千萬あるべし

国内有数の米どころ、新潟県で誕生した米焼酎「よろしく千萬あるべし」。蔵元の「八海醸造」は、日本酒の「八海山」を醸造していることでも有名です。

本製品は、清酒酵母と黄麹を使用し、「八海山」の醸造技術を取り入れた本格焼酎。麹・蒸米・水を3回に分けて入れる「三段仕込み」を行っており、吟醸酒のような上品な香りと柔らかな口当たりが特徴です。

蒸留方法は、素材の個性を引き立たせる「常圧蒸留」を採用。さらに2年以上貯蔵させることで、まろやかな味わいに仕上がっています。フルーティーで飲みやすく、女性にもおすすめの銘柄です。

黒木本店 野うさぎの走り

飲みごたえのある力強い風味の高級米焼酎「野うさぎの走り」。蔵で長期熟成することで生まれる、芳しい香りと奥深い旨みを体感できるのが特徴です。アルコール度数が37%と高く、水やお湯で割ってもしっかりとした味わいが愉しめます。

原料の米は宮城県産の「ヒノヒカリ」を使用。発酵には自家培養の酵母を用い、米本来のうま味を際立たせる「常圧蒸留」で蒸留しています。さまざまな飲み方で楽しめますが、お湯割りにするとさらに芳醇な香りとコクが増します。ぜひ試してみてください。

豊永酒造 豊永蔵

爽やかな飲み口でありながら米本来の味わい深さが感じられる「豊永蔵」。WTO(世界貿易機関)により、「地理的表示指定」の認定を受けた「球磨焼酎」であり、熊本県球磨地方の自然の恵みが凝縮された米焼酎です。

上質な原料から生まれる、雑味のないシンプルな味わいが魅力。クセのない自然な風味はさまざまな料理と相性がよく、食中酒としてもおすすめです。

蔵元は1894年創業の「豊永酒造」。創業当時から自社田で栽培した米で焼酎を醸造しています。現在では自社田をはじめ契約農家すべてがオーガニック認証を受けており、伝統的な製法で地域に根差した焼酎造りを続けています。

旭酒造 耶馬美人

厳選した原料を低温発酵し、ゆっくりと蒸留した「耶馬美人」。まろやかな口当たりで飲みやすく、芳醇な香りが愉しめる純米本格焼酎です。

蔵元の「旭酒造」は1935年、大分県中津市で創業。独自の技術を今に受け継ぎ、昔ながらの土蔵の蔵で醸造しています。原料の個性が生かされた味わいを楽しみたい方はストレートで飲むのがおすすめです。

本製品は時間をかけて丁寧に造られており、年間生産量は一升瓶に換算して6万本と限られています。希少価値が高く、プレミア価格で販売されることもあるので、酒好きであればぜひ飲んでおきたい逸品です。

那須酒造場 球磨の泉

球磨地方で育まれた米と良質な地下水を使用した「球磨の泉」。原料の風味を生かした濃厚な味わいと芳醇な香りを堪能できるのが特徴です。「もろ蓋」による麹造りや「かめ仕込み」、芳醇なコクを生み出す「常圧蒸留」など、すべての工程を手造りで行っています。

蔵元の那須酒造場は、1917年に熊本県球磨郡で創業。蔵は代々家族によって受け継がれています。伝統的な製法を用いた、繊細な焼酎造りが魅力。本シリーズには、スッキリとした味わいに仕上がった「減圧蒸留」タイプもあり、飲み比べてみるのもおすすめです。

番外編:焼酎のおすすめの飲み方

ロック

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グラスや陶器にロックアイスを入れて飲む王道スタイル。お酒と氷の配分を考えて、浅すぎず深すぎずの器を用意するのがコツで、さらに香りが感じられるよう飲み口が広いタイプがおすすめです。

序盤は焼酎本来の味わいがしっかりと感じられるのがポイント。中盤から終盤にかけては徐々に氷が溶け出し、変化が楽しめるもの魅力です。

水割り

飲みやすさを重視したい方は水割りがおすすめ。焼酎の種類にもよりますが、お酒の個性がやや抑えられるので、さまざまな料理に合わせやすいのが特徴です。

グラスはお酒・水・氷の配分を考えると、ハイボールやサワーで使う程度のやや高さあるモノがおすすめ。手に取る際にぬるくなることを考慮したい方はジョッキを選ぶのも飲むのもアリです。

お湯割り

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お湯割りは焼酎の香りを存分に楽しめるのがポイント。酒器の持ち手が熱くなるので、グラスであれば取っ手付きやホルダーとセットになっているタイプ、陶器であればやや厚みがあるモノを用意しましょう。

合わせるおつまみは万能で、味の濃い肴や脂っこい料理とも相性は良好。温かい分じっくりと焼酎を味わえるので、ゆっくりとしたペースで飲みたい方にもおすすめです。

ソーダ割り

焼酎のソーダ割りや炭酸割りは、スッキリ爽やかに飲めるのが魅力。グラスにお酒・炭酸・氷を入れるため、やや高さがありスリムなグラスを用意することで、飲み口からの炭酸の抜けを抑えつつ、おいしく味わうことができます。

また、焼酎のソーダ割りはロックや水割りとは異なるテイストが感じられるのもポイント。より華やかさが感じられたり、ふんわりとした香りがしたり、甘みやコクが増したりと、味わいの変化を楽しむことができます。

ストレート

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氷や水を加えずにそのまま飲む「ストレート」は、焼酎の味わいがガツンと来るのが特徴。当然のことながらもっともアルコール度数が高い状態で口に入れるので、酔いが早く回りやすい点は心得ておきましょう。

また、ストレートとはいえ、保存する温度によって味わいが異なるのもポイント。18~20℃の常温であれば焼酎の香りをしっかりと堪能でき、5~15℃ほどであれば焼酎の味がより引き締まります。混じり気のない焼酎の旨みを追求したい方は、ぜひ試してみてください。