日本で古くから親しまれてきた伝統的なお酒のひとつ「焼酎」。さまざまな飲み方で楽しめる自由度の高さや、糖質とプリン体を含まない健康的なイメージなどが注目を集め、近年焼酎のファン層が拡大しています。
しかし、焼酎は種類が多く、これからチャレンジしたい初心者の方などはどれを選べばよいのか悩んでしまいがち。そこで今回は、初心者の方向けに焼酎の選び方とおすすめの銘柄をご紹介します。ぜひ参考に、お気に入りの1本を見つけてみてください。
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- 目次
- 焼酎はどんなお酒?
- 初心者におすすめの焼酎|米焼酎
- 初心者におすすめの焼酎|麦焼酎
- 初心者におすすめの焼酎|芋焼酎
- 初心者におすすめの焼酎|その他
- 初心者におすすめの焼酎の飲み方
- 焼酎に合うおつまみや料理は?
焼酎はどんなお酒?

焼酎とは、米・麦・芋などの原料を発酵させて造った醸造酒をさらに蒸留して仕上げる、日本の伝統的なお酒のこと。ウイスキーやウォッカ、ブランデーなどと同じ蒸留酒に分類され、アルコール度数が一般的に流通しているモノで25%前後と高いのが特徴です。
また、焼酎には代表的な米・麦・芋をはじめ、そば・黒糖・酒粕などさまざまな原料が使用されているのもポイント。さらに、製造方法も連続式蒸留と単式蒸留の2種類があり、原料や造り方の違いによって多彩な味わいを堪能できます。
定番のロック・水割り・お湯割り・ハイボールに、お茶やジュースをミックスした焼酎カクテルにと幅広い飲み方で楽しめる自由度の高さも焼酎の魅力。糖質やプリン体が含まれていないことから、近年では健康志向の方などからも人気を集めています。
焼酎の選び方
種類をチェック
米焼酎

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「米焼酎」とは、日本酒と同じ米を主原料に造られている焼酎のこと。米焼酎と日本酒の大きな違いは製造方法で、米をアルコール発酵させると醸造酒である日本酒ができ、さらに蒸留する工程を加えると米焼酎が仕上がります。
米焼酎は、米由来のほのかな香りに、まろやかな甘みや旨みを感じられるのが特徴。和食や、和の素材を用いたおつまみなどと相性がよいので、日々の食中酒として気軽に楽しめる焼酎を求めている方などにおすすめです。
麦焼酎

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大麦を主原料に造られているのが「麦焼酎」です。おもな生産地は、大分県と麦焼酎発祥の地として知られる長崎県壱岐(いき)島。大分の焼酎には麦と麦麹を使用するのに対して、壱岐焼酎には麦と米麹を使うなど、地域により製法が異なるのも特徴です。
麦焼酎は、総じて麦ならではの香ばしい香りと、ほのかに甘みをまとうすっきり軽やかな味わいが魅力。比較的飲みやすい銘柄が豊富に揃っているので、焼酎初心者の方は麦焼酎からチャレンジするのもおすすめです。
芋焼酎

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さつま芋の産地である鹿児島県や宮崎県を中心に造られているのが「芋焼酎」。黄金千貫をはじめ、ジョイホワイト・紅さつま・紫芋・安納芋などさまざまなさつま芋が主原料に用いられており、品種の違いによる個性豊かな香味を堪能できます。
芋焼酎は、さつま芋のふくよかな甘みを感じる味わいが特徴。独特の香りやクセで以前は好みが分かれる傾向があった芋焼酎ですが、近年ではフルーティーな香りを放つ飲み心地のよい銘柄も豊富に展開されており、幅広い世代から人気を獲得しています。
その他の焼酎

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多種多様な原料を使用できるのが焼酎の魅力。代表的な米焼酎・麦焼酎・芋焼酎のほかにも、そばを用いた「そば焼酎」、酒粕を使った「酒粕焼酎」、黒糖で仕込む「黒糖焼酎」、トマトで仕立てる「トマト焼酎」などさまざまな焼酎が展開されています。
原料の異なる焼酎を揃え、香味の違いを飲み比べするのも粋な楽しみ方のひとつ。変わり種の焼酎にはフルーティーで飲みやすい銘柄も多いので、初心者の方の入門編にはもちろん、ホームパーティーでの振る舞い酒やお呼ばれ時の手みやげなどにもおすすめです。
クセが少なく飲みやすいモノを選ぶ

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焼酎のなかには独特な風味の銘柄も多く、飲みなれていない方だと苦手意識を感じてしまう場合も。そのため、焼酎初心者の方は、クセが少なく飲みやすいモノを選ぶのがおすすめです。
購入する際には、製品ラベルや製品説明欄を要チェック。とくに、「フルーティーな香り」「なめらかな口当たり」「軽やかな味わい」などの文言が並ぶ焼酎は、比較的飲みやすいモノが揃っています。
また焼酎には、米・麦・芋などを主原料に、仕込み単式蒸留機でじっくり蒸留した「本格焼酎(乙類焼酎)」のほか、連続式蒸留機で蒸留を繰り返しすっきりピュアな味わいに磨き上げた「甲類焼酎」があります。
本格焼酎は原料由来の豊かな風味を堪能できる反面、クセの強い銘柄も多いので、飲みやすさにこだわる方は甲類焼酎にも注目してみてください。
アルコール度数で選ぶ

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焼酎は、ビールや日本酒、ワインなどと比べるとアルコール度数が高いお酒です。そのため、焼酎を購入する際にはアルコール度数にも注目。とくに、焼酎初心者の方はできるだけ度数の低い銘柄から飲みはじめるのがおすすめです。
市販されている焼酎は、アルコール度数20~25%程度が主流。ラインナップは少なめですが、度数10%台に抑えた低アルコール仕様の銘柄も展開されています。
初心者におすすめの焼酎|米焼酎
鳥飼酒造 吟香 鳥飼
熊本県人吉市で400年以上の歴史を持つ老舗蔵「鳥飼酒造」が造る、初心者におすすめの本格米焼酎。精米歩合58%まで磨き上げた吟醸麹と自家培養酵母で仕込み、吟醸酒を想わせる華やかな吟醸香とやわらかくクリアな味わいを引き出したこだわりの1本です。
クセの少ないなめらかな口当たりは、さまざまな料理と相性がよく、日々の食中酒にもぴったり。ストレートで香味をじっくり味わうほか、お酒に弱い方などは氷を入れたロックスタイルやソーダ割りなどにしてもおいしく楽しめます。
また「吟香 鳥飼」は、熊本県の人吉球磨地域で造られている「球磨(くま)焼酎」の代表的な銘柄のひとつ。球磨焼酎は、1995年に国税庁より地理的表示の産地指定を受けた日本が世界に誇る焼酎ブランドなので、贈り物にも適しています。
高橋酒造 白岳KAORU 星空ボトル
華やかなアロマが日々の食卓を豊かに彩る本格米焼酎「白岳KAORU」。果実を想わせるフルーティーな吟醸香をじっくりと引き出した、焼酎初心者の方にも焼酎特有のクセが苦手な方にもおすすめの銘柄です。
米由来の深いコクと甘みがまろやかに広がる繊細な味わいは、幅広い料理と好相性。飲用シーンや季節などに合わせて、ロック・お湯割り・ハイボールなど飲み方も多様に楽しめます。
また、満点の星空をイメージしたおしゃれで手に取りやすいボトルデザインも魅力のひとつ。ホームパーティーなどでカジュアルに楽しめる焼酎を求めている場合などにもぴったりです。
なお、本製品は900mlサイズのボトル入りですが、より扱いやすい紙パック入りもラインナップされています。200mlや1800mlの容量違いも展開されているので、ぜひチェックしてみてください。
八海醸造(HAKKAISAN BREWERY) 八海山本格米焼酎 黄麹三段仕込 よろしく千萬あるべし
新潟県南魚沼市の老舗蔵元「八海醸造」が手がける本格米焼酎です。製法には、人気の清酒「八海山」の醸造技術を生かした、清酒酵母と黄麹による「三段仕込」を採用。さらに、発酵過程で清酒粕を加え、2年以上の貯蔵を経てから瓶詰めした贅沢な1本です。
清酒粕が醸す上品な吟醸香と、口中でまろやかにふくらむ米の旨みが魅力。アルコール度数は25%と高めなので、焼酎初心者の方やお酒に弱い方は、水割りや湯割りにするとより穏やかな口当たりで堪能できます。
なお、銘柄名の「よろしく千萬あるべし」は、限りなく多くの福が得られるようにと願う中国の吉語「宜有千萬」に由来。自分用にはもちろん、大切な方へのギフトにもおすすめです。
天山酒造 七田 純米焼酎
焼酎初心者の方や日本酒好きの方などにおすすめの銘柄です。造り手は145年以上続く佐賀県の歴史ある酒蔵「天山酒造」。佐賀県産の「山田錦」と黄麹、吟醸酵母のこだわり原料を天山山系の清冽な伏流水で醸し、減圧蒸留で丹念に仕立てた上質な純米焼酎です。
洋ナシやハーブを連想させる芳醇な香りに、まろやかでやさしい口当たりが好印象。ロックやハイボールを作れば、香味がより際立ち、一層さわやかに堪能できます。
おつまみには、イカの塩辛や鶏むね肉の梅肉和えなど、塩気や酸味のきいたモノが好相性。食中酒として飲むなら、肉料理や煮込み料理などの濃厚な料理と合わせると、互いの旨みが引き立ちます。
恒松酒造本店 かなた
球磨焼酎の造り手「恒松酒造本店」が、独自製法で丹念に仕込んだ純米焼酎です。初心者の方でも親しみやすい、吟醸酒を想わせる華やかな香りと、クセの少ない軽やかな飲み口が魅力。口に含めば、米焼酎ならではのまろやかな甘みも堪能できます。
アルコール度数が21%とやや低めに仕上げられているのもポイント。さまざまな飲み方で楽しめますが、とくに大きめの氷を入れたロックスタイルで飲めば香りが一層豊かに広がり、味わいもすっきりさわやかに引き締まります。
また本銘柄は、国際的に権威ある酒類品評会「ロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティション」で金賞を獲得した実力派としても知られる1本。話題性があるので、贈答用にもおすすめです。
宝酒造(TAKARA SHUZO) 本格焼酎 よかいち 米
日々の晩食のお供にぴったりの本格米焼酎です。黄麹と独自開発の香り酵母を用いて引き出した華やかな香りが魅力。手間のかかる三段仕込みと低温発酵で仕立てられており、口に含めば、米の旨みが生きるきれいな味わいも楽しめます。
紙パックに詰められた1800mlの大容量サイズは、扱いやすく、比較的リーズナブルでコスパがよいのもうれしいポイント。大勢の人が集うホームパーティーや、バーベキューなどのアウトドアシーンで焼酎を満喫したい場合にも重宝します。
アルコール度数は25%。はじめて焼酎にチャレンジする初心者の方は、ロック・水割り・お湯割りなどで飲むのがおすすめです。
初心者におすすめの焼酎|麦焼酎
黒木本店 中々
数多くのプレミアム焼酎を手がけている宮崎県の老舗焼酎蔵「黒木本店」が、フラッグシップとして展開する麦焼酎です。原料には良質な大麦のみを厳選使用。自家培養酵母を用いて伝統の木桶仕込みで発酵させ、丁寧に蒸留して仕上げられています。
グラスに注ぐと立ち上がるのは、ほんのりと甘く香ばしい穀物の香り。口中には、香ばしさをまとったキャラメルのような甘みがまろやかに広がり、飲み込んだあとにも麦の香ばしい余韻がやさしく残ります。
ストレート・ロック・水割り・お湯割り・ソーダ割りなどと、多様な飲み方が可能。お湯割りにすれば、甘みとコクが深まってより風味豊かに堪能できます。
三和酒類 いいちこ20度
コンビニやスーパーなどでも手に入れやすい人気の本格麦焼酎「いいちこ」。旨み豊かな麦焼酎の原酒を独自にブレンドし、アルコール度数20%とやや低めに仕立てた、初心者の方でも気軽に楽しみやすい1本です。
鼻腔をくすぐるのは、柑橘果実や青リンゴを想わせるフレッシュな香りに、ライラック・スズラン・ジャスミン・白バラなどの花々が織りなすフローラルな香り。果実の風味がまろやかに口中を満たし、後口にはドライフルーツやドライフラワーの風味も重なります。
ストレートでシンプルに味わうほか、ロックに柑橘果実を絞ったり、レモンフレーバーの炭酸水で割ったりするのもおすすめ。素材の風味を生かしたあっさり味の野菜や魚介料理などがよく合います。
なお、いいちこシリーズには、ほかにもアルコール度数25%と12%の銘柄が展開されています。ぜひ、好みに合わせてチェックしてみてください。
薩摩酒造 神の河Light
厳選された麦を仕込んだ原酒をホワイトオーク樽でじっくり熟成させた、長期貯蔵タイプの麦焼酎です。グラスを優雅に彩る琥珀の液色に、鼻腔をくすぐるバニラのような甘く華やかな香りが好印象。口に含めば、熟成酒ならではのコクがまろやかに広がります。
本銘柄の「神の河Light」は、アルコール度数20%に仕立てられた、軽やかかつマイルドな飲み口も特徴。オンザロックにストレート、ソーダ割りなど、飲用シーンに合わせた飲み方で気軽に楽しめます。
また、初心者の方でも飲み切りやすい容量600mlの程よいサイズ感と、手に取りやすいおしゃれでカジュアルなボトルデザインもおすすめポイント。比較的リーズナブルで、コスパも良好です。
玄海酒造 むぎ焼酎壱岐
1995年、国税庁より地理的表示の産地に指定された、世界的な焼酎ブランド「壱岐焼酎」。本銘柄は長崎県壱岐市の老舗蔵「玄海酒造」が、大麦を2/3、米麹を1/3使用する壱岐焼酎独特の伝統製法で仕込んだ本格麦焼酎です。
焼酎初心者の方でも親しみやすい、麦由来の香ばしい香りと、米麹が醸すやさしい甘みが魅力。アルコール度数は25%で、ストレートやロックのほか、水割り・お湯割り・ソーダ割りなどの加水するスタイルで飲んでも味わいをしっかりと感じられます。
クセの少ないマイルドな口当たりとバランスのよい香味は、さまざまな料理と相性がよく、日々の晩酌のお供におすすめ。なかでも、すだち・梅・柚子胡椒などの香り高い素材でさっぱりと味つけしたおつまみに合わせると、豊かなマリアージュを奏でます。
二階堂酒造 大分むぎ焼酎 二階堂
日本ではじめて麦のみを原料にして造られた、麦100%の本格麦焼酎です。造り手は、大分県の老舗焼酎蔵「二階堂酒造」。厳選した麦と麦麹を清冽な天然水で仕込み、減圧蒸留でクセを抑えながら香り高く仕上げた、大分麦焼酎の元祖としても人気の1本です。
軽やかな飲み口は親しみやすく、焼酎初心者の方の入門編にぴったり。食中酒として飲めば、麦の香ばしい香りとやさしい甘みが料理に寄り添い、次の一杯、次のひと口を心地よく誘います。
料理や飲用シーンに合わせて、ロック・水割り・お湯割り・ソーダ割りとさまざまな飲み方で楽しめる汎用性の高さもおすすめポイント。なお、「二階堂」の麦焼酎には、アルコール度数25%の本製品のほかに20%も展開されています。
八鹿酒造 銀座のすずめ 琥珀
麦100%で造る大分麦焼酎「銀座のすずめ 琥珀」。麦と麦麹で仕込んだ原酒をアメリカ・ケンタッキー州から取り寄せたバーボンウイスキーの樫樽に詰め、3年以上じっくりと熟成させた、焼酎初心者の方から通の方まで楽しめる飲み心地のよい1本です。
飲用シーンを粋に彩る、淡い琥珀の美しい液色が魅力。グラスに注げば、樽熟由来のスモーキーさをまとう芳醇な香りが豊かに漂い、口中にもスモーキーな風味がなめらかに広がります。
飲み方は、ロックスタイルやソーダ割りがおすすめ。ロックにすればさわやかにふくらむ余韻を、ソーダ割りにすればスモーキーな香味が泡とともに弾けてよりすっきりと味わえます。
初心者におすすめの焼酎|芋焼酎
濵田酒造 だいやめ DAIYAME
鹿児島県の老舗「濵田酒造」が原料に「香熟芋」を用いて仕込む、香り高い本格芋焼酎です。香熟芋とは、蔵元独自の熟成法で香気をじっくりと引き出したさつま芋のこと。仕上がる焼酎からはライチを連想させる華やかなアロマが豊かに広がります。
食中酒や食後酒として取り入れやすい、甘みのあるまろやかな味わいとキレのよい後味も好印象。パスタやピザといった味の濃い料理にはソーダ割りを、食後のデザートにはしっかり冷やしたストレートなど、さまざまな飲み方で多彩なペアリングも楽しめます。
また本銘柄は、国内外の権威ある酒類品評会で数多くの名誉ある賞を獲得している実力派としても有名。黒を基調としたおしゃれでシックなボトルデザインで、焼酎初心者の方へのプレゼントにもおすすめです。
大口酒造 伊佐小町 13度
花や紅茶などの香りが次々と漂うアロマティックな本格芋焼酎「伊佐小町」。鹿児島県伊佐市に蔵を構える「大口酒造」の女性社員チームが、香味にこだわって商品化した、焼酎初心者の方や芋焼酎のクセが苦手な方などにもおすすめの銘柄です。
主原料のさつま芋には橙色の「ハマコマチ」を、麹の原料には地元のブランド米「伊佐米」を使用。仕上がる焼酎はすっきりとフルーティーで、花や紅茶、リンゴのコンポートやトロピカルフルーツなどが織りなすアロマが甘く華やかに香ります。
アルコール度数13%と低めに仕上げられているため、ワインや日本酒などと同様、ストレートで気軽に楽しみやすいのもポイント。ドライフルーツや、程よく苦みのある抹茶やカプチーノフレーバーのアイスなどと合わせると、至福のマリアージュが広がります。
宝酒造(TAKARA SHUZO) 全量芋焼酎 ISAINA
飲み方の違いで香りが変わると謳う、斬新かつ異才な本格芋焼酎です。香りの変化により、食前・食中・食後のあらゆるシーンで飲み飽きせずに味わえるのが特徴。焼酎の楽しみ方を広げられる、初心者の方の入門編にもおすすめの1本です。
宝酒造独自の「かおり酵母」により、ソーダで割ると、リンゴを連想させる華やかでフルーティーな香りを放つのが魅力。乾杯の1杯目や、和洋問わずさまざまな料理と合わせる食中酒として飲めば、お酒も料理もさわやかに堪能できます。
一方ロックにすると立ち上がるのは、麹にもさつま芋を使用した全量芋仕込みによる、焼き芋のような甘くほっこりとした香り。食事の後半に和のおつまみなどと合わせれば、晩酌タイムをしっぽりと締められます。
小正醸造(komasa jyozo) 小鶴 the Banana
鹿児島県の蔵元「小正醸造」が造る、香味豊かな本格芋焼酎。「黄金千貫」に白ブドウ品種「ソーヴィニヨン・ブラン」由来のワイン酵母を組み合わせて、バナナのような甘くまろやかな香りとフルーティーな味わいを引き出した親しみやすい1本です。
おすすめの飲み方は、強炭酸の炭酸水で割ったハイボール。炭酸の泡とともに弾けるバナナの香りと、シュワシュワの心地よい刺激により、一層口当たりよくさわやかに味わえます。
また、焼酎初心者の方や辛いお酒が苦手な方などには、サイダー割りもおすすめ。サイダーの甘みがほんのりとプラスされて、甘口スパークリングワインのような飲み口を堪能できます。
霧島酒造(KIRISHIMA SHUZO) 茜霧島
芳醇な香味で初心者の方でも比較的飲みやすい本格芋焼酎です。原料には橙色のさつま芋品種「玉茜」を、酵母には霧島酒造独自の「芋の花酵母」を使用。丹念に仕込み、桃やオレンジを想わせるジューシーな香りと甘くフルーティーな味わいに仕上げられています。
食中酒として飲むなら、チーズたっぷりのカプレーゼやきのこのアヒージョなど、コクや旨みがあふれる料理が好相性。食後やリラックスタイムに、ドライフルーツやハニーナッツなどの甘いデザートと合わせても、優雅なマリアージュを堪能できます。
さまざまな飲み方で楽しめますが、とくにおすすめはソーダ割り。好みでシロップを加えたり、カットフルーツやハーブなどを添えたりすれば、風味豊かで見た目も映えるおしゃれな焼酎カクテルも楽しめます。
若潮酒造 GLOW EP05
鹿児島県産のさつま芋と米麹でフルーティーに仕立てた、焼酎初心者におすすめの飲みやすい本格芋焼酎。「酒屋が選ぶ焼酎大賞」の芋焼酎部門では、3年連続大賞を獲得し、殿堂入りも果たしている実力派の銘柄です。
グラスに注ぐと立ち上がるのは、マスカットやバナナに、チェリー・ライチ・グレープフルーツなどの果実香が次々と重なる複層的な香り。口に含めば、芋焼酎ならではのほっこりとした旨みと甘みも豊かに感じられます。
定番のソーダ割りはもちろん、コーラ割りでカジュアルに楽しむのもおすすめ。背の高いグラスにたっぷりの氷を入れ、焼酎とコーラを適量注いでカットオレンジをおしゃれに飾れば、おもてなしシーンでの1杯にもぴったりです。
黒木本店 尾鈴山蒸留所 本格焼酎 尾鈴山 山ねこ
まろやかな口当たりで、初心者の方でもスイスイと杯を重ねやすい本格芋焼酎。原料に、焼酎専用に開発されたさつま芋品種「ジョイホワイト」と「ヒノヒカリ」で作った米麹を用い、清らかな軟水で丁寧に仕込んだこだわりの1本です。
ジョイホワイトが醸す柑橘のような甘くフレッシュな香りと麹由来の香ばしい香りは、芋焼酎特有のクセが苦手な方にもおすすめ。ロック・水割り・ソーダ割りなどで飲めば、芋の甘みが口中でやわらかくふくらみ、飲み込んだあとにもさわやかな余韻を楽しめます。
造り手は、「中々」などの人気焼酎を多数手がけている黒木本店の別蔵「尾鈴山蒸留所」。自然に寄り添い、最新技術と昔ながらの手造り製法を掛け合わせながら生み出される上質な銘柄なので、自分用にはもちろん贈答用にも適しています。
初心者におすすめの焼酎|その他
奄美大島開運酒造 奄美黒糖焼酎 れんと 25度
鹿児島県の奄美群島でのみ製造が認められている、黒糖焼酎の人気銘柄「れんと」。奄美産のさとうきびを100%使用した純黒糖を、霊峰「湯湾岳」の伏流水で丁寧に仕込み造り上げた希少な1本です。
香り高い原酒とコク深い原酒を独自にブレンドし、クラシックが流れる貯蔵タンクで約3ヵ月間じっくりと熟成させているのが特徴。仕上がる焼酎は、初心者の方でも親しみやすいまろやかな口当たりで、黒糖由来の甘くふくよかな香りを放ちます。
アルコール度数は25%。香りを繊細に楽しみたい場合にはストレートやロック、おつまみと合わせて軽やかに味わいたい場合には水割りやソーダ割りで飲むのがおすすめです。
なお「れんと」の銘柄名は、ゆっくりとを意味する音楽用語の「Lento」に由来。奄美大島の大自然に育まれた香味を、ぜひ、ゆったり贅沢に堪能してみてください。
旭酒造 獺祭 焼酎
人気の純米大吟醸酒「獺祭」を醸す、山口県岩国市の蔵元「旭酒造」の酒粕焼酎。獺祭を搾ったあとにとれる酒粕を、搾った当日中に蒸留し、酒精分を取り出して仕込む、特別な日の1本や贈り物としても重宝する高級銘柄です。
アルコール度数39%と高めに仕上げて引き出された、甘く華やかな吟醸香が魅力。なめらかな舌触りで、口中には米由来のやさしい甘みが上品に広がります。
事前に冷蔵庫でしっかりと冷やし、まずはストレートやロックでシンプルに楽しむのがおすすめ。高い度数により加水しても味わいがぼやけにくいので、焼酎初心者の方やアルコールに弱い方などは、水割りやソーダ割りなどで飲んでもおいしく味わえます。
大和一酒造元 和一酒造元 牛乳焼酎 牧場の夢 25度
変わり種の焼酎を楽しみたい初心者の方におすすめの銘柄「牧場の夢」。熊本県人吉市の酒蔵「大和一酒造元」が、地元熊本産の搾りたて牛乳と国産米、蔵に湧く天然アルカリ温泉水を用いて造り上げた、やさしい飲み心地の本格牛乳焼酎です。
牛乳と米の発酵過程で生まれた、リンゴを連想させるフルーティーな香りが好印象。すっきり軽やかな舌触りで、口中をふんわりと満たす牛乳由来のまろやかな甘みを堪能できます。
アルコール度数は25%で、飲み方はロック・水割り・ソーダ割りが好相性。ペアリングには、素材を生かしたあっさり味の料理や、果物をふんだんに使ったフルーツタルトなどの甘くフレッシュなスイーツがよく合います。
なお、本銘柄は牛乳を使用していますが、蒸留により糖質やたんぱく質などが取り除かれているので、ほかの焼酎同様に賞味期限がありません。ゆっくりと楽しめるのもうれしいポイントです。
合同酒精 しそ焼酎 鍛高譚
北海道白糠町で契約栽培された赤しそを原料に仕込む、しそ焼酎。本格焼酎に甲類焼酎をブレンドした「混和焼酎」で、しその華やかな香りとさわやかな風味をマイルドな口当たりで楽しめる、初心者にもおすすめの1本です。
ハーバルですっきりとした香味は、カクテルのベースにもぴったり。ハイボールにフルーツを浮かべたり、水きりヨーグルトとフルーツを重ねてパフェ風に仕上げたりすれば、パーティーシーンなどでも映えるおしゃれカクテルを楽しめます。
また、さまざまな料理と相性がよく、日々の晩酌へ気軽に取り入れられるのもうれしいポイント。サラダやマリネなどのさっぱりとしたおつまみから、ナゲットやからあげなどの脂っこい料理まで幅広く合わせられます。
宮崎本店 亀甲宮焼酎 キンミヤ焼酎パック 20度
キンミヤ焼酎の愛称で、下町の飲食店などでも長年愛され続けている人気の甲類焼酎。三重県四日市市の老舗蔵「宮﨑本店」が、丁寧に磨いた米をミネラル分の少ない鈴鹿山系のやわらかな伏流水で仕込んだ、国内トップレベルの品質を謳う1本です。
なめらかな口当たりに、ほのかな甘みをまとうピュアな味わいが特徴。ブレンドする素材の香りや旨みを豊かに引き立てるため、焼酎をチューハイやカクテルで楽しみたい初心者の方などにおすすめです。
淡いグリーンに、「宮」の金文字をあしらい花々を散りばめた、かわいいパッケージも魅力。キッチンのカウンターなどに並べておけば、飲用シーンに昭和レトロな風情をプラスできます。
また、価格が安いのでチャレンジしやすいのもうれしいポイント。なお、本製品はアルコール度数20%のパック入りですが、瓶入りタイプや度数25%の銘柄もラインナップされています。
初心者におすすめの焼酎の飲み方

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焼酎はアルコール度数が高いお酒なので、初心者の方は水割りなどのスタイルから飲みはじめるのがおすすめ。水割りなら、作り方が簡単なうえ、アルコール度数を抑えつつ焼酎本来の香味をシンプルに堪能できます。
水割りを作る際には、グラスに大きめの氷をたっぷりと入れ、焼酎を先に注ぐのがコツ。焼酎6:水4、または焼酎5:水5程度を目安に水を注ぎ、マドラーで軽く混ぜたら完成です。
水道水ではなく、クセのない軟水のミネラルウォーターを使用すると、口当たりがよりまろやかに。好みで、梅干しやレモンスライスなどを加えても風味豊かに楽しめます。
また、甘いお酒を好む方には焼酎カクテルもおすすめの飲み方のひとつ。フルーツジュースで割ったり、ソーダ割りにフルーツを浮かべてシロップやハチミツなど加えたりすれば、甘くて見た目にもおしゃれなカクテルを堪能できます。
焼酎に合うおつまみや料理は?

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ワインなどと同様、焼酎にも相性のよいおつまみや料理があり、ペアリングにもこだわれば互いの旨みをより豊かに堪能できます。
米由来のやさしい甘みが特徴の米焼酎には、イカの塩辛やそぼろ納豆、ブリの竜田揚げなどといったご飯のお供が好相性。香りやコクが濃厚な芋焼酎には、豚の角煮や炙り明太子、チーズ入りちくわの磯部揚げなどおつまみにもコクのあるモノがおすすめです。
クセの少ないすっきりとした香味の麦焼酎は、幅広い料理に合わせやすい汎用性が魅力。なかでも、シラスおろしや鶏皮ポン酢など、あっさりした味わいのおつまみと合わせれば香ばしい香りを繊細に楽しめます。
多様な原料で仕込まれる伝統的なお酒、焼酎。定番の米・麦・芋のほか、赤しそや牛乳などを用いた変わり種も揃い、多彩な味わいを堪能できるのが魅力です。なかでも焼酎初心者の方は、フルーティーな香りやクセの少ない味わいの銘柄からトライするのがおすすめ。飲みやすい焼酎を見つけて、粋な晩酌タイムを過ごしましょう。