野鳥観察や天体観測で1台あると重宝するのが「フィールドスコープ」です。双眼鏡よりも高倍率で臨場感たっぷりに観察できるほか、アダプターを使えば、デジカメを活用した超望遠撮影も手軽に楽しめます。
ただし、各メーカーからさまざまなフィールドスコープが発売されているため、どれを選ぶべきか迷ってしまうのではないでしょうか。そこで今回は、フィールドスコープの選び方を踏まえたうえで、目的別におすすめのモデルをご紹介します。
- 目次
- フィールドスコープとは?
- フィールドスコープの選び方
- フィールドスコープのおすすめメーカー
- フィールドスコープのおすすめ|野鳥観察向け
- フィールドスコープのおすすめ|天体観測向け
- フィールドスコープの売れ筋ランキングをチェック
フィールドスコープとは?

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フィールドスコープとは、主に地上にあるモノを観察するときに使用する望遠鏡の一種のこと。望遠鏡は天体望遠鏡と地上望遠鏡の2種類に分類され、地上望遠鏡は双眼鏡とフィールドスコープにより細かく分けられます。
双眼鏡と違ってフィールドスコープでは観察に片目を使いますが、本体と接眼レンズの組み合わせによって倍率を変えられるのが特徴。双眼鏡の倍率は10倍程度ですが、フィールドスコープでは30倍を超える高倍率が使用できるモノが多いため、遠くのモノをより迫力のある視界で観察したい方におすすめです。
フィールドスコープは主に野鳥や野生動物の観察に使用されているほか、大口径の対物レンズを搭載したモノは手軽に天体観測を楽しめるアイテムとしても人気。また、スポッティングスコープという別名の通り、射撃の標的確認などにも使われています。
フィールドスコープの選び方
フィールドスコープの種類と特徴
直視型(ストレートタイプ)

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直視型のフィールドスコープは、本体に対して接眼レンズの取り付け部が直線または並行になる構造を採用しています。接眼レンズと対象物との位置関係が直接になるため、フィールドスコープをまっすぐ向けた場所を目視で捉えやすいのが特徴です。
視線との誤差が少ないので、飛んでいる野鳥やスポーツなどを観察する場合にもおすすめ。また、アダプターでデジカメを装着して撮影に使うデジスコーピングを行う際も、ファインダーや液晶モニターで対象物を構図に収めやすくなります。
車の中から窓やドア越しに観察する場合に使いやすいのも直視型フィールドスコープの魅力。ただし、茂みの上からの観察に使う場合は、三脚などを使って接眼レンズが自分の目の位置に来るように高さを調節する必要があります。
傾斜型(アングルタイプ)

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傾斜型のフィールドスコープは、本体に対して接眼レンズの取り付け部に角度の付いた構造を採用しています。接眼レンズを覗いたときに対物レンズを斜め上方に向けられるため、高所にある対象物を無理のない姿勢で観察できるのが特徴です。
高所を観察する場合でも首や腰に負担がかかりにくいので、枝の上にいる野鳥や星空の天体を観察する場合などにおすすめ。また、椅子に座った状態でローアングルから対象物を捉えながら観察やスケッチを行う場合にも適しています。
接眼レンズを上から覗き込む姿勢で使用するため、身長に合わせて三脚を使って高さを調節する必要がないのも傾斜型フィールドスコープの魅力。子供と一緒に交代しながら野鳥観察や天体観測を行う場合にも重宝します。
用途に合わせた倍率を選ぼう
野鳥観察なら「20~40倍」

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倍率とは、対象物を肉眼とフィールドスコープで見たときの大きさの違いを割合で示したもの。例えば、50倍の接眼レンズを装着したフィールドスコープで1000m先の対象物を見た場合、20mの位置まで近づいて肉眼で見た状態とほぼ同じ見え方になります。
野鳥観察に使用する場合は20〜40倍の倍率に対応する接眼レンズを採用したフィールドスコープを選ぶのがおすすめ。木の上で止まっている野鳥はもちろん、森の中を飛び回る野鳥を捕捉する場合にも十分な倍率が得られます。
ただし、高倍率なモノほど視界が狭くなるので、野鳥を視界に捉え続けるのが難しくなるのが難点。初心者の場合は倍率の低いモノからフィールドスコープの使い方に慣れていきましょう。
天体観測には「10~30倍」

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天体観測に使用する場合は、10〜30倍の倍率に対応する接眼レンズを採用したフィールドスコープを選ぶのがおすすめです。倍率が上がるほど視界が狭まるため、星空で目的の天体を探しにくくなり、手ブレの影響も受けやすくなるのが難点。倍率を抑えたモノの方が初心者でもストレスなく天体観測が楽しめます。
星座の観察には10倍、星雲や星団には20倍、月など比較的近くにある天体なら30倍もあれば十分。ただし、月面のクレーターや遠くの惑星を画面一杯に大きく捉えるには、70倍以上の高倍率と60mmを超える大口径の対物レンズが必須になるので、フィールドスコープではなく、天体観測により適した天体望遠鏡を使用しましょう。
実視界の数値をチェック

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実視界とは、フィールドスコープを固定した状態で見られる範囲のことで、対物レンズの中心点から測った角度で表します。実視界の数値が大きいほどフィールドスコープから見える視界が広くなるのが特徴。野鳥の素早い動きを追う場合や、星空にある小さな星雲や星団を見つける場合などに重宝します。
フィールドスコープでは接眼レンズとの組み合わせによって実視界の数値が変わりますが、高倍率になるほど実視界は狭くなるので注意。フィールドスコープを使った観察に慣れていない内は、実視界が狭いと目的の対象物を見つけるのに苦労します。初心者の方はなるべく2°以上の実視界が確保されたモノを選ぶのがおすすめです。
アイレリーフが長いとメガネを付けたままでも使いやすい

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アイレリーフとは、瞳ができる眼の位置(アイポイント)から接眼レンズの最終面までを測った長さのこと。アイレリーフよりも近い位置からフィールドスコープの対物レンズを覗くと、周囲が影で隠れることなく視界全体を見渡せるのが特徴です。
メガネを掛けたまま使用する場合はアイレリーフには特に注意が必要。メガネを着用した状態だと、瞳から接眼レンズまでの距離が長くなるため、視界の周囲に影ができるリスクが高くなります。
フィールドスコープをメガネと同時に併用する場合は、アイレリーフ15mm以上のハイアイポイント設計を採用したモノを選ぶのがおすすめ。メガネを掛けた状態でも視界全体をクリアに見渡せるので、より快適に観察が楽しめるようになります。
防水性能が高いモノがおすすめ

野鳥観察をしていると急な雨に降られることがあるほか、天体観測でも夜露で本体の表面が濡れることが多々あります。野外でも故障を心配せず使えるように、フィールドスコープの防水性能はしっかりと確認しておきましょう。
フィールドスコープでは、内部にシーリングを施したり窒素ガスを充填したりすることで防水対策が施されているのが特徴。単に「防水」と謳っているだけの場合もありますが、なるべくIPから始まる保護等級で具体的な防水性能が示されたモノを選びましょう。
野外で積極的に使うならば、完全防水であることを示すIPX7以上のフィールドスコープを選ぶのがおすすめ。一時的なら水没にも耐えられる優秀な防水性能を備えているので、豪雨の中でも安心して観察に没頭できます。
フィールドスコープのおすすめメーカー
ニコン(Nikon)

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ニコンは東京の港区に本社を置く1917年設立の老舗カメラメーカーです。最近は高性能なミラーレス一眼のZシリーズを主力に展開していますが、元々の祖業であった双眼鏡やフィールドスコープなどの光学機器も長年に渡って開発を継続しています。
ニコンのフィールドスコープは美しい見え味で定評があるのが特徴。1世紀以上にわたって培ってきた優れた光学技術を背景に、独自の光学系を採用しています。長時間見ていても疲れにくく、常に美しい視界が味わえるので、性能重視の方にもおすすめです。
ラインナップは携帯性に優れた小型の「ED」シリーズと、美しい見え味にこだわった大口径の「MONARCH」シリーズの主に2種類。各シリーズのフィールドスコープに対応する接眼レンズも豊富に用意されています。
ビクセン(Vixen)

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ビクセンは埼玉の所沢に本社を置く1954年設立の光学機器メーカーです。主力製品である天体望遠鏡やポータブル赤道儀などの天体観測・撮影用機器が有名ですが、双眼鏡やフィールドスコープなども幅広く手掛けています。
ビクセンのフィールドスコープは直視タイプの「ジオマ」シリーズを中心に豊富なラインナップが用意されているのが特徴。また、45°の傾斜と軽量ボディによって手軽に天体観測が楽しめる入門モデル「アロマ」も人気があります。
デジカメをフィールドスコープに接続して超望遠撮影に活用するデジスコーピング用のアクセサリーが充実しているのもビクセンの魅力。愛用のミラーレス一眼などを使って野鳥や天体の撮影に挑戦したい方にもおすすめです。
興和(KOWA)

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興和は、名古屋の錦に本社を置く1894年創業の総合商社です。1952年に日本で初めてフィールドスコープを製品化し、1964年開催の東京五輪で射撃競技に公式採用された国内屈指の光学機器メーカーとしても知られています。
興和のフィールドスコープは見え味・機能性・携帯性のバランスが高い次元で整っているのが特徴。特に、上位シリーズである「PROMINAR」は希少性の高い光学素材「蛍石」を採用しており、野鳥観察の上級者からも高く評価されています。
独自機構「フォーカスノブ」を全モデルで搭載しているのも興和の魅力。スマホやミラーレス一眼を接続してデジスコーピングを行う際にも微妙なピント調節が指1本でスムーズに行えるので、野鳥撮影用の機材としてもおすすめです。
フィールドスコープのおすすめ|野鳥観察向け
ニコン(Nikon) フィールドスコープ ED50
美しい見え味が手軽に楽しめる直視型のフィールドスコープです。口径50mmの対物レンズを搭載しており、重さ455gと軽量コンパクトなのが特徴。持ち運びが苦になりにくいので、野山を歩き回るバードウォッチングにもおすすめです。
レンズ・プリズム・防塵ガラスの全面に反射を抑える多層膜コーティングが施されており、小型ながら明るい視野で観察できるのもポイント。色のにじみやずれを低減するEDガラスも採用されており、野鳥なカラフルな羽毛も忠実に見え方で再現できます。
本体内部に窒素ガスが充填されており、1mの水深に5分間浸かっても影響のないと謳われている防水設計を備えているのも魅力。接眼レンズは別売りで、観察に適した13〜40倍程度のズームタイプや、デジスコーピングに使用できる単焦点タイプのモノが用意されています。
ビクセン(Vixen) フィールドスコープ ジオマII ED52-Sセット
手持ちでも使える小型の直視型フィールドスコープです。伸縮式の設計によって収納時は10.2×17.7×7.2cmまでコンパクト化できるのが特徴。重量も486gと軽く、携帯しやすいので、野鳥観察を軽快なフットワークで楽しみたい方にもおすすめです。
多層膜コーティングやEDレンズの採用によって高コントラストな見え味が得られるのもポイント。また、逆光時に反射の原因となる不要な光の入り込みを防ぐスライド式フードや、目標物を視野に導入するのに役立つ照準も備えています。
倍率14倍の接眼レンズが標準で同梱されており、入手後すぐに観察に使用できるのも魅力。また、オプションパーツでカメラを装着することで超望遠レンズとしても活用が可能なため、デジスコーピングでの野鳥撮影にも活躍します。
ビクセン(Vixen) フィールドスコープ ジオマII ED67-Sセット
優れた機能性で扱いやすい直視型のフィールドスコープです。EDガラスを採用した口径67mmの対物レンズを搭載しており、明るく上質な見え味が得られるのが特徴。重量は1010gで持ち歩きも可能なため、バランス重視の方にもおすすめです。
2種類のピント調節に対応するデュアルフォーカスを採用しており、微動側では微細なピント合わせが可能なのもポイント。また、実視界が3.6°と広く、防水設計の本体側面に素通しのファインダーを備えており、野鳥などを素早く視野に導入する場合に重宝します。
アイレリーフ18mmのハイアイポイント設計なので、メガネを掛けたままでも快適に使用できるのもポイント。また、カメラの交換レンズと同じ回転式鏡筒を採用しており、デジスコーピングの際も普段の撮影に近い操作感で超望遠撮影が楽しめます。
興和(KOWA) スポッティングスコープ TSN-664M
美しい見え味と携帯性のバランスを両立した直視型のフィールドスコープです。口径66mmの対物レンズを搭載しながら、重さ1020gと軽量で持ち運びやすいのが特徴。機動性にも優れているため、野鳥観察で野山を歩き回る場合にも重宝します。
レンズとプリズムの全面に反射を低減するマルチコーティングと防汚効果のあるKRコーティングが施されているのもポイント。加えて、色のにじみを抑える独自設計の「XDレンズ」も採用しているので、見え味の美しさを重視する本格派の方にもおすすめです。
本体は天候の影響を受けない完全防水設計を採用しており、使いやすさを追求した便利な操作性が充実しているのも魅力。また、別売りのアダプターでスマホとも組み合わせられるため、一眼カメラがなくてもスマホで手軽に野鳥撮影が楽しめます。
興和(KOWA) スポッティングスコープ TSN-774
高機能と利便性を兼ね備えたハイクラスの直視型フィールドスコープです。堅牢で軽量なマグネシウム合金ボディと大口径77mmのXDレンズを採用した対物レンズを搭載。重さは1330gで、60mmクラスの携帯性と80mmクラスの高画質を両立しています。
ピントの合わせやすさに定評のあるフォーカスノブ方式をさらに進化させた「デュアルフォーカス機構」を採用しているのもポイント。クイックフォーカスでは約2回転で全域フォーカスが可能なので、高倍率で野鳥を素早く観察したい場合にもおすすめです。
IPX7相当の完全防水構造を備えているのも魅力。レンズ内部の曇りを防ぐ窒素ガスも充填されているため、激しい雨で結露が生じやすいシーンでも使用が可能です。また、接眼レンズが不意に脱落するのを防ぐ「アイピースロック機構」も搭載しています。
ペンタックス(PENTAX) スポッティングスコープ PF-65EDII
観察と撮影の両方で活躍できる直視型のフィールドスコープです。EDガラスを使用した口径65mmの対物レンズを搭載。再現性の高い色味とクリアな視界を実現しながら、重さ1050gと軽量コンパクトなので、野山を移動しながらの野鳥観察にもおすすめです。
IPX6相当の防水性能と、外装に優れた耐衝撃性を持つラバーコート外装を採用しているのもポイント。デジスコーピング撮影に便利な「クリック付三脚座回転機構」も搭載しており、横位置から縦位置へのカメラの構図変更がスムーズに行えます。
接眼レンズは別売りですが、新設計された65mmスコープ専用のモノが用意されているのも魅力。ハイアイポイント設計の単焦点タイプとズームタイプなど3種類があり、アイカップを外すと、カメラアダプター用のネジ径が露出します。
ケンコー・トキナー(Kenko・Tokina) フィールドスコープ PRO FIELD GAIA PFG-48S
野鳥観察が手軽に楽しめるコスパ良好の直視型フィールドスコープです。倍率16〜48倍のズームアップが可能な一体型の接眼レンズを採用。実視界は2.3〜1.1°で、ズーム機能を使えば初心者でも効率的に野鳥を視野に入れられます。
対物レンズの口径は65mmで、マルチコーティングによってクリアな視界が得られるのもポイント。また、粗動と微動、2方式のピント合わせが可能なデュアルフォーカス式のピントリングを備えているため、微細なピント合わせも素早く行えます。
ツイストアップ見口によって12〜14mmまでアイレリーフの調節が簡単に行えるのも魅力。加えて、スマホアダプターが付属するので、スマホを使った写真や動画の撮影も手軽に楽しめます。価格が安いので、バードウォッチング入門にもおすすめです。
エスブイボニー(SVBONY) フィールドスコープ SV46
高性能ながら、リーズナブルな価格で入手できる人気の傾斜型フィールドスコープです。大口径80mmの対物レンズと倍率20〜60倍のズーム式接眼レンズを搭載。コスパ重視の方にもおすすめです。
屈折率の高い高級硝材「BaK4」をプリズムに採用しており、45°の傾斜でも高画質な見え味が得られるのもポイント。加えて、全てのレンズとプリズムに多層膜コーティングが施されているので、明るく自然な見え味の視界で野鳥観察が楽しめます。
IPX7相当の完全防水性能を備えており、アウトドアシーンでも気兼ねなく使用できるのも魅力。ピントリングはデュアルフォーカス式で、遠くの目標物には微動を使い、近くの目標物には粗動を使うというように、距離に応じた使い分けが可能です。
フィールドスコープのおすすめ|天体観測向け
ニコン(Nikon) MONARCH フィールドスコープ 82ED-A
明るくクリアな視界で天体観測が楽しめる高性能な傾斜型フィールドスコープです。大口径82mmの対物レンズを搭載。光のロスがない独自形状の全反射プリズムを採用することで上質な視界を実現しており、見え味の美しさを重視する方にもおすすめです。
従来の赤・青・緑に加えて紫の色ずれも補正できる「アドバンスト・アポクロマート」を採用しており、より自然で高コントラストな視界が得られるのもポイント。加えて、「フィールドフラットナーレンズシステム」によって視野の隅々までシャープな見え味で観察が楽しめます。
本体は軽量かつ堅牢なアルミ合金製で、優れた防水性能を備えているのも魅力。また、回転方向の違いによって微動と粗動のピント合わせが使い分けられる「距離対応フォーカスシステム」を採用しており、観たい対象物に素早くピントが合わせられます。
ビクセン(Vixen) フィールドスコープ アロマ52-A
天体観測の入門用としても人気のある傾斜型のフィールドスコープです。伸縮式ボディを採用しており、重量460gと軽く、収納時は10.2×17.7×7.2cmまでコンパクト化が可能。価格も手頃なので、手軽に天体観測を楽しみたい初心者の方にもおすすめです。
プリズムによって接眼レンズが45°傾く設計を採用しているため、高い位置にある星なども楽な姿勢で観測が楽しめるのもポイント。また、レンズとプリズムに反射を抑える多層膜コーティングが施されており、 明暗差のはっきりした視界が得られます。
対物レンズの口径は52mmで、実視界2.1°と星が探しやすい倍率25倍の接眼レンズが付属するのも魅力。小型ボディの底部には三脚を取り付けられるネジ穴があるほか、後部には予備の接眼レンズを格納できる場所も用意されています。
興和(KOWA) スポッティングスコープ TSN-601
優れたコスパと扱いやすさで人気のある傾斜型のフィールドスコープです。口径60mmの対物レンズを搭載し、高い光学性能を持ちながら、重量735g・全長299mmと軽量コンパクト。持ち運びやすいので、天体観測を軽快に楽しみたい方にもおすすめです。
天候の影響を受けない完全防水構造を採用しているのもポイント。加えて、接眼レンズの取付部分には防塵ガラスが搭載されており、ホコリや湿気の侵入から内部を保護できるため、野外で天体観測をする場合にも安心して使用できます。
指1本で微妙なピント調節がスムーズに行える「フォーカスノブ」や、不要な光線や雨滴の侵入を防ぐ「スライド式フード」を搭載しているのも魅力。別売りのフォトアダプターを使うことで、スマホを使ったデジスコーピングにも対応が可能です。
興和(KOWA) スポッティングスコープ TSN-553 PROMINAR
上質な見え味と高い機動力を両立したハイエンドの傾斜型フィールドスコープです。色にじみに対して優れた補正効果を持つ高級硝材「蛍石」を対物レンズに採用。口径を55mmとすることで、全長271mm、重量810gの小型・軽量を実現しているので、携帯性を考慮しつつも見え味に妥協したくない方におすすめです。
2つのフォーカスノブで微動と粗動を使い分けながら調節できる「デュアルフォーカス機構」を採用しているのもポイント。クイックフォーカスでは約2回転で全域フォーカスが可能なため、目標物に素早くピントを合わせたいときに重宝します。
倍率15〜45倍、実視界2.5〜1.3°のズーム式接眼レンズが付属するのも魅力。また、小型ながらアイレリーフ16.5mmのハイアイポイント設計を採用しているので、メガネを掛けたままでも天体観測が快適に楽しめます。
興和(KOWA) スポッティングスコープ TSN-883 PROMINAR
興和の全技術を結集して開発されたフラッグシップの傾斜型フィールドスコープです。高級硝材「蛍石」を使用した大口径88mmの対物レンズを搭載。加えて、レンズとプリズムの全面にマルチコーティングも施されています。天体観測でも極上の見え味を追求したい方におすすめです。
本体素材に軽量かつ堅牢なマグネシウム合金を使用しており、大口径ながら重さ1520gと比較的軽いのもポイント。また、ピント調節にインナーフォーカス方式を採用することで、66mmクラスのコンパクトな設計を実現しています。
IPX7相当の完全防水性能にも備えており、過酷なアウトドアシーンでも積極的に使用できるのも魅力。使いやすさで定評のある「デュアルフォーカス機構」や「アイピースロック機構」などの便利機能も充実しています。
ペンタックス(PENTAX) スポッティングスコープ PF-80EDA
天体望遠鏡としても活躍できる傾斜型のフィールドスコープです。色ずれを低減するEDガラスを使った大口径80mmの対物レンズを搭載。夜空の下でも明るい視界が確保でき、高解像度な見え味で天体観測が楽しめるので、画質重視の方にもおすすめです。
接眼レンズ取付部分に防塵ガラスを組み入れて気密機構とするなど、IPX6相当の防水性能を備えているのもポイント。また、マグネシウム合金の外装にラバーコードが施されているため、大口径ながら野外での取り回しがスムーズに行えます。
ペンタックスが手掛けていた天体望遠鏡のモノを含む全8種類の接眼レンズが使用できるのも魅力。全機種ともにハイアイポイント設計を採用しているので、メガネを装着した方でも快適に天体観測が楽しめます。
バンガード(VANGUARD) スポッティングスコープ Endeavor HD 65A
三脚メーカーが手掛けた高耐久仕様の傾斜型フィールドスコープです。重さは1450gで、ラバー加工を施したマグネシウム合金を外装に使用。窒素ガスの充填による防水・防霧設計も採用されているため、野外での天体観測にも気兼ねなく活用できます。
口径65mmの対物レンズを搭載しているのもポイント。光学系にはEDガラスとアルチコーティングが施されているので、クリアで鮮明な視界が得られます。プリズムには高屈折率の高級硝材「BaK4」を採用。傾斜があっても高画質な見え味が楽しめます。
バンガードが製造している三脚や雲台との併用が可能なため、同社の撮影機材を愛用している方にもおすすめ。アイレリーフを調節できる伸縮式アイカップを備えた、倍率15〜45倍、実視界2.75〜1.3°のズーム式接眼レンズも付属します。
フィールドスコープの売れ筋ランキングをチェック
フィールドスコープのランキングをチェックしたい方はこちら。
フィールドスコープは双眼鏡よりも高倍率での観察が快適に楽しめるため、1台あると野外での野鳥や天体の観察が捗ります。デジスコーピングに対応したモデルなら、スマホや一眼カメラを使った超望遠撮影にも活用が可能。ぜひフィールドスコープを入手して、より臨場感あふれる超望遠域での自然観察を満喫してみてください。