吹奏楽やオーケストラで、輝かしい音色を奏でる「トロンボーン」。その独特のスライド操作と豊かな響きは多くの人を魅了します。しかし、種類が多いため、どれを選ぶべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、トロンボーンのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- トロンボーンとは?
- トロンボーンの種類
- トロンボーンの選び方
- トロンボーンのおすすめメーカー
- トロンボーンのおすすめ|テナートロンボーン
- トロンボーンのおすすめ|テナーバストロンボーン
- トロンボーンのおすすめ|バストロンボーン
- トロンボーンの売れ筋ランキングをチェック
トロンボーンとは?

トロンボーンは、金管楽器の一種で、「スライド」という独特の機構で音程を変える楽器です。ほかの管楽器がピストンやキーを使うのに対し、トロンボーンはU字型のスライドを前後に動かすことで管の長さを変え、音の高さをコントロールします。シンプルな仕組みにより、音と音の間を滑らかに繋げるグリッサンド奏法が可能なのが特徴です。
トロンボーンは中低音域を中心に幅広い音域を持ち、柔らかくあたたかみのある音色が魅力です。また、パワフルな音量と多彩な表現力を兼ね備え、ジャズや吹奏楽、オーケストラなどさまざまな音楽シーンで活躍しています。コミカルな表現からメロディ、ハーモニーまで幅広く担当できる、表現の幅が広い楽器です。
トロンボーンの種類
テナートロンボーン

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テナートロンボーンは最も基本的なトロンボーンで、調はB♭(シ♭)が一般的です。管が細く設計されているため、シャープで明るい音色が特徴です。また、息の量が少なくても音が出しやすいため、初心者や肺活量の少ない方にも扱いやすいという利点があります。
ジャズやビッグバンドなど、切れのよい音色や俊敏な動きが求められるジャンルに特に適しています。基本をマスターしたい入門者から、明るい音色を好むプロフェッショナルまで、幅広い演奏者に支持されているタイプです。
テナーバストロンボーン

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テナーバストロンボーンは、テナートロンボーンにF管と呼ばれる追加の管が付いたタイプです。レバーを操作することで管の長さが変わり、通常のテナートロンボーンよりも低音域が出しやすくなります。外見は本体のU字管に加えて、ぐるぐると巻いた管が付いているのが特徴です。
幅広い音域と豊かな音色を持ち、吹奏楽やオーケストラなど多彩な表現が求められるジャンルに適しています。管の太さにはバリエーションがあり、細管は軽い吹奏感で息が少なくても演奏でき、太管はより豊かで重厚な音色が出せます。音域の広さと表現力を求める方や、将来的に幅広いジャンルで演奏したい方におすすめの楽器です。
バストロンボーン

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バストロンボーンはテナーバストロンボーンよりさらに管が太く、大きなベルを持つトロンボーンです。低音域に特化した設計を採用しており、深く豊かな低音を出せるのが特徴です。基本的な構造はテナーバストロンボーンに似ていますが、より太い管を搭載しているため、重厚感のある音色を奏でられます。
オーケストラや吹奏楽など、低音パートを担当することが多い場合に使用されています。バストロンボーンは迫力ある重厚な響きが魅力で、大編成の合奏における音楽の土台となる重要な役割を担っているのがポイント。音の厚みと深みを表現したい方にぴったりの楽器です。
トロンボーンの選び方
ボアサイズで選ぶ
細管

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細管は、トロンボーンのボアサイズのなかで最も管の直径が小さいタイプです。息の量が少なくても音が鳴りやすく、吹きやすいのが特徴です。管径が小さいため息の抵抗が少なく、初心者や肺活量に自信のない方でも扱いやすい設計になっています。
明るく繊細な音色かつ、高音が出しやすいのが魅力です。特に独奏やジャズ、ポピュラー音楽などデリケートな表現が求められる場面に適しています。明るく切れのある音色を求める方は、細管を選んでみてください。
中細管

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中細管は、細管と太管の中間に位置するボアサイズを採用したトロンボーンです。細管よりやや太く、太管よりは細い設計が特徴。吹奏感は細管よりやや抵抗があるものの、太管ほど息量を必要としないため、幅広い演奏者に対応できる汎用性の高さが魅力です。
オーケストラの第一奏者や、太めの音色を求める吹奏楽など、さまざまな場面におすすめ。幅広い表現が可能で、多くの演奏シーンに対応できる万能タイプです。
太管

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太管は、トロンボーンのボアサイズのなかで最も管の直径が大きいタイプです。より多くの息の量が必要になりますが、その分豊かで華やかな音を生み出せます。
豊かで厚みのある響きが特徴で、音量も出せるため、大編成オーケストラや吹奏楽の低音パートなど、豊かな音量が必要な場面に適しています。特に重厚な音色を求める場合におすすめです。
ただし、吹奏に一定の肺活量と技術が必要なため、ある程度の経験を積んだ方や、重厚な低音を表現したい方に向いています。
ベルの素材をチェック

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トロンボーンのベルの素材には、主に「イエローブラス」と「ゴールドブラス」の2種類があります。イエローブラスは銅約70%、亜鉛約30%の合金で、明るく張りのある音色が特徴です。一方、ゴールドブラスは銅約85%、亜鉛約15%とより銅の含有率が高く、豊かな音色を生み出します。
イエローブラスは明るく軽快な音色で吹きやすく、初心者におすすめ。吹奏感もスムーズで、さまざまなジャンルに対応できる汎用性があります。
ゴールドブラスは豊かで深みのある音色が魅力で、やや抵抗感がありますが、しっかりとした音を求める中級者以上に好まれます。自分のレベルやイメージする音色に合わせて選んでみてください。
塗装のタイプをチェック

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トロンボーンの塗装には主に「クリアラッカー」と「ゴールドラッカー」の2種類があります。クリアラッカーは真鍮の素材感を活かしつつ、表面を透明な塗装で保護した仕上げで、シャープな音色が特徴です。一方、ゴールドラッカーは真鍮の上にゴールドの塗料を混ぜたラッカーを施した仕上げで、やや暗めの響きが出やすくなります。
パワフルな音色を重視する方にはクリアラッカーがおすすめ。一方、ソリッドな響きや見た目の高級感を求める方にはゴールドラッカーが向いています。
ベルの加工法で選ぶ
一枚取り

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一枚取りベルは、1枚の大きな金属板を丸めて合わせ目を溶接し、熱を加えた後、木づちで叩いて形を整える伝統的な工法です。ベルの長手方向に1本の「背骨」のような溶接線ができる構造を採用しており、板厚がベルの先端に向かって薄くなるのが特徴です。
一枚取りベルは長手方向の振動が強調されるため、しっかりとした響きをもたらします。職人の技術や個性が反映されやすいのが魅力です。音の表情豊かな演奏を求める方や、楽器の個性や深みのある音色を大切にする方に向いています。
二枚取り

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二枚取りベルは、ベルの広がりの大きな部分と胴部の部分を別々に加工し、溶接して接合する方法です。2枚の板をつなぎ合わせて作られています。加工が比較的簡単で、板厚が均質なため製品のばらつきが少ないのが特徴です。
明るい響きが特徴で、一般的に吹きやすいのがメリット。量産しやすいため低価格帯から中価格帯のモデルに多く用いられる傾向があります。初心者や明るい音色を求める方、コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
F管の巻き方で選ぶ

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テナーバストロンボーンやバストロンボーンには、「F管」と呼ばれる追加の管があります。巻き方は主に「トラディショナルラップ」と「オープンラップ」の2種類です。
トラディショナルラップはF管が本体にコンパクトに組み込まれている形状で、複雑な屈曲が多く空気の抵抗が強いため、重厚でしっかりとした音色が特徴です。一方、オープンラップはF管が本体からはみ出しており、曲がりが少ない分吹奏感が解放的で、細やかな表現に適しています。
重厚な低音を求める方にはトラディショナルラップ、スムーズな吹奏感と素早い動きを重視する方にはオープンラップがおすすめです。
トロンボーンのおすすめメーカー
ヤマハ(YAMAHA)

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ヤマハは、1887年に創業した楽器製造を基盤とする総合音楽メーカーです。創業者の山葉寅楠氏によるオルガン修理からスタートし、現在では楽器製造・販売だけでなく、音響機器や教育事業まで幅広く展開しています。
トロンボーンにおいては、豊かな響きと操作性の高さで定評があります。カスタムシリーズなど、幅広いラインナップを展開。長年の技術と演奏者の声を反映させた製品づくりで、初心者から上級者まで、多くの奏者から信頼を集めています。
バック(Bach)

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バックは、オーストリア出身のトランペット奏者であるヴィンツェンツ・シュロッテンバッハ氏が立ち上げたメーカーです。1928年にトロンボーンの製造を開始しています。1961年にセルマー社に買収された後も、創業者の技術と伝統を大切に継承。金管楽器の老舗メーカーとして世界中の奏者から支持されています。
バックでは、テナーバス・バス・テナー・アルト・バルブとさまざまな種類のトロンボーンを展開。スタンダードなモデルや、バランスがよく吹きやすいモデルなど、多彩な製品をラインナップしています。プロからアマチュアまで、幅広い層の奏者に長年愛用されているのが魅力です。
トロンボーンのおすすめ|テナートロンボーン
ヤマハ(YAMAHA) トロンボーン YSL-354
初心者にぴったりな扱いやすいテナートロンボーン。細管設計により軽量に仕上げられています。ヤマハの上位モデルから受け継いだ滑らかなスライド動作で、初めての演奏でも快適に練習に取り組めます。
イエローブラス製のベルが明るく張りのある音色を生み出すのが特徴。本来にはゴールドラッカーの塗装が施されており、フォルテの音抜けがよいのも魅力です。吹奏楽部やブラスバンドで初めてトロンボーンを始める方におすすめです。
Eastar テナートロンボーン ETB-330
初心者でも扱いやすいB♭調テナートロンボン。高品質な真鍮製ボディを採用しているのが特徴です。また、チューブに2層コーティングが施されており、耐久性に優れています。光沢のあるラッカー仕上げとレーザー刻印のロゴが施された美しいデザインも魅力です。
クリーンで正確な音色と明るく突き抜けるようなサウンドもポイント。7Cマウスピース・ハードケース・クリーニングキット・白手袋が付属するため、購入後すぐに練習を始められます。音楽を始めたい学生や吹奏楽部に入部した方におすすめです。
Jマイケル(J.MICHAEL) テナートロンボーン TB-480
息の量に自信がない方も鳴らしやすい細管設計のテナートロンボーン。抜差外管・スライド管は洋白を、ベルはイエローブラスを採用しています。
音抜けがよく明るい音色が特徴で、クラシックだけでなくジャズ演奏にも対応可能。専用ケースやマウスピースなど必要なアクセサリーが付属しているため、吹奏楽部やブラスバンドに入ったばかりの学生や、これからトロンボーン演奏を始めたい方におすすめです。
キング(KING) テナー・トロンボーン 606 SP
伸びのある音色と豊かな響きを実現したB♭調のテナートロンボーン。8インチのイエローブラス製ベルと銀メッキ仕上げが特徴です。ニッケル製スライドが滑らかな操作性を実現し、表情豊かな演奏表現ができます。
軽い吹奏感と優れた操作性により、アドリブソロも表現力豊かに演奏できます。ジャズでの演奏にぴったり。初心者からプロフェッショナルまで、幅広い方におすすめのモデルです。
ピーインストゥルメンツ(pInstruments) PBONE1
軽量かつ耐久性に優れたプラスチック製トロンボーン。従来の金属製に比べて半分以下の重さながら、堅牢な構造により落としたり衝撃を受けたりしても壊れにくい設計です。オレンジをはじめとする鮮やかなボディを採用しており、演奏のモチベーションにつながります。
グラスファイバー素材を採用したコンポジット仕様のスライドは、使い込むほど滑らかな動きが得られ、快適な演奏体験をサポート。軽く扱いやすいため、トロンボーン初心者や長時間の演奏を行う機会の多い方におすすめです。
トロンボーンのおすすめ|テナーバストロンボーン
バック(Bach) テナーバストロンボーン TB400B
ゴールドブラス製の8-1/2インチベルを採用したテナートロンボーン。あたたかみのあるサウンドを奏でられます。13.90mmの太管設計により、サウンドが豊かに響くのが特徴です。
ニッケルシルバー製のライトウエイトスライドが滑らかな操作感をもたらし、細かいパッセージに適した素早いスライドワークが可能。万能タイプの6 1/2ALマウスピースを付属しており、吹きこなしやすい設計のため、初めてトロンボーンを始める方におすすめです。
バック(Bach) テナーバストロンボーン BACH 42B
豊かな響きを奏でられるテナーバストロンボーン。職人の手で1枚ずつ丁寧に打ち出される一枚取りの8-1/2インチベルと内径13.90mmの太管設計により、あたたかみがあり遠達性に優れた音色を生み出します。
トラディショナルラップのロータリーバルブから放たれる音は密度が高く、引き締まったサウンドを実現します。大編成のオーケストラなどで演奏を行うトロンボーン奏者におすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) カスタムトロンボーン YSL-820GII
深みのある響きが魅了のヤマハのカスタムトロンボーン。二枚取りで作られたゴールドブラスベルを採用しており、繊細なピアニシモから重厚なフォルティッシモまで幅広い音域をカバーします。熟練の職人による手工技術で製作されているのが魅力です。
ワイドスライド仕様により優れた操作性を実現。初心者からプロフェッショナルまで幅広く対応する設計で、オーケストラやアンサンブル、ソロ演奏など多彩な場面で活躍したい演奏者におすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) テナーバストロンボーン YSL-456G
明るい音色と安定した音程を実現するテナーバストロンボーン。204mmのゴールドブラス製ベルとデュアルボア設計を採用しています。Fレバーの搭載により、操作性・演奏性を高めているのも特徴です。
ヤマハ独自の音程設計により、無理なく正しい演奏方法を身に付けることが可能。これからトランボーンを始める中学生や高校生や、正しい奏法を身に付けたい方まで、幅広い演奏者におすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) トロンボーン YSL-620II
豊かな響きと奥深い表現力を備えたテナーバストロンボーンです。二枚取りのイエローブラスベルのサイズは直径214mmで、太管のサイズは13.89mm。ベルが大きい分、抵抗感が増しますがより迫力のあるサウンドを奏でられます。
ゴールドラッカー仕上げの美しい外観と安定した吹奏感が特徴です。専用ケースとマウスピースが付属します。音圧と迫力のあるサウンドを求める方や、表現力豊かな演奏を目指す方におすすめです。
Jマイケル(J.MICHAEL) テナーバストロンボーン TB-650L
明るく張りのある音色を奏でるイエローブラス製ベルを採用したテナーバストロンボーン。洋白製スライドの組み合わせにより、軽快な操作性を両立しています。一般的なロータリー式バルブを搭載したおすすめのトロンボーンです。
太管タイプながら取り扱いやすく、基本的な奏法から応用テクニックまでカバーできるため、吹奏楽部の学生や入門者におすすめです。
ソレイユ(Soleil) テナーバストロンボーン STBB
低音域の豊かな響きと機動性を両立したテナーバストロンボーン。F管を搭載しており、レバー操作で低音域を拡張できます。日本人スタッフの厳しい監修と検品により、バランスのとれた吹奏感と安定した音色を実現しているのが魅力です。
必要なアクセサリーが揃っているため、入門セットとしてもおすすめ。吹奏楽部での練習用に使えるモノを探している方や、これからトロンボーンを始めたい初心者におすすめです。
ゼット・オー(ZO) テナートロンボーン
軽量で気軽に演奏できるプラスチック製トロンボーン。670gの軽いボディと豊富なカラーバリエーションで、楽しく演奏できます。B♭調のデュアルボア設計を採用。プラスチック製ながら金属製のトロンボーンのように演奏することが可能です。
シンプルな構造なのでトロンボーン初心者におすすめ。また、オリジナルマウスピースとソフトケースが付属し持ち運びも便利です。
カラーバリエーションは、レッド・オレンジ・ダークブルー・パープル・ブラック・シルバー・ゴールドの7色。音楽を気軽に楽しみたい方におすすめの製品です。
トロンボーンのおすすめ|バストロンボーン
ヤマハ(YAMAHA) バストロンボーン YBL-421G
重厚な低音域と優れた音抜けを実現するバストロンボーンです。二枚取りのゴールドブラス製ベルのサイズは241mm。また、イエローブラスの外管と洋白の内管を組み合わせたスライドは、軽量ながら素直なレスポンスを実現しています。
シングルロータリー構造により、手の小さな奏者でも操作しやすい設計。バストロンボーンならではの太いボアサイズながら扱いやすく、吹奏感も快適です。スチューデントモデルながら本格的な音色と演奏性を兼ね備えた、吹奏楽部の学生や初心者の方におすすめのトロンボーンです。
ヤマハ(YAMAHA) バストロンボーン YBL-620G
重厚感ある音色と優れた操作性を兼ね備えたバストロンボーン。二枚取りのゴールドブラス製ベルが豊かな響きと深みのある音を生み出します。外管にイエローブラス、内管に洋白を採用したスライドにより、クリアで表現力豊かな演奏が可能です。
ヤマハ独自の「オフセット・ダブル・ロータリー・バルブ」を搭載し、F管を使用していないときの抵抗感を軽減した設計も魅力。本製品は、14.30mmのボアを採用しています。オーケストラやブラスバンドでの低音パートを担当する奏者におすすめです。
トロンボーンの売れ筋ランキングをチェック
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トロンボーンには、テナートロンボーンやテナーバストロンボーンなど、いくつかの種類が存在します。材質やボアサイズ、F管アタッチメントの有無によっても、吹奏感や音色は変わる楽器です。本記事では、初心者が扱いやすいモデルから、経験者向けの本格的なモデルまでピックアップしています。