AIを利用した処理能力に優れており、ビジネス・クリエイティブ・プライベートとシーンを問わず便利に使えるのが「AIパソコン」。ただし、さまざまなモデルが販売されているため、どの機種にすればよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、AIパソコンを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。おすすめのモデルもご紹介するので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
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AIパソコンとは？何ができる？
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AIパソコンとは、AI機能を活用できるパソコンのことです。「NPU」と呼ばれるAI処理に特化したプロセッサを搭載しているのが、従来のパソコンと大きく異なる点。CPUの代わりにAIタスクを専門に実行することで、低消費電力で高速な処理を実現しています。
AIパソコンを利用すれば、作業の効率化を図ることが可能です。ビジネスシーンでは、長文のメールを要約したり適切な返信文を作成したりすることで、生産性の向上が期待できます。ネットでのリサーチ結果を整理して分かりやすくまとめたり、画像を生成してアイデアを視覚化したりもできるなど、使い勝手は良好です。
AI処理をパソコン本体で実行できるのもポイント。入力したデータをネット上に送らないので、個人情報や機密データの漏洩リスクが少なく済みます。セキュリティ性に優れており、安心して使えるのもAIパソコンの魅力です。
AIパソコンの選び方
画面サイズで選ぶ
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AIパソコンの多くが13〜16インチ程度の画面サイズを採用しています。持ち運んで使用する頻度が高い場合は、カバンやリュックの中でかさばらずスッキリと収納できる13インチ前後のモデルがおすすめです。コンパクトなので、カフェのテーブルや新幹線の車内などでも気軽に開けられます。
視認性を重視する方におすすめなのが15〜16インチ程度のAIパソコン。画面が見やすいうえ、広い作業エリアが確保しやすいため、さまざまなタスクを効率的におこなうことが可能です。携帯性と視認性の両方を求める方には、バランスに優れた14インチのAIパソコンも適しています。
重量をチェック
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AIパソコンを選ぶ際には、重量のチェックも重要。持ち運ぶ頻度が高い場合は、1.5kg以下を目安に選ぶのがおすすめ。カバンの中に入れても重さを感じにくいため、容易に携帯することが可能です。
AIパソコンのなかには、重さが1kgを切る軽量なモデルも販売されています。毎日の通勤や通学はもちろん、長時間の移動などでも体に掛かる負担が少なくて快適です。ただし、軽量なモデルほど価格は高くなる傾向にあるので、購入を検討している方は確認しておきましょう。
外出先で使用するならバッテリー駆動時間をチェック
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外出先でAIパソコンを利用する機会が多い場合は、バッテリー駆動時間のチェックも大切です。フル充電で8時間以上がバッテリー駆動時間の目安。コンセントのない環境でも、電池切れを心配せずに長時間作業に集中できるのでおすすめです。バッテリー駆動時間が10時間以上あれば、1日中安心して使用できます。
充電にかかる時間もポイント。急速充電に対応しているAIパソコンなら、出勤前の忙しい時間帯や途中で立ち寄ったカフェなどでも充電ができて便利です。
スペックをチェック
GPU
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GPUは画面の表示など、グラフィック処理を専門に受け持つパーツです。GPUの種類は「内蔵GPU」と「外付けGPU」の2タイプ。内蔵GPUはグラフィック機能がCPUに統合されており、コストが安く発熱が少ないのが特徴です。
一方の外付けGPUを搭載したAIパソコンは、ゲームを快適にプレイしたい方やクリエイティブな作業をする方などにおすすめです。グラフィック性能に優れているため、美しいゲーム映像を高いフレームレートで描画できます。
CPU
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CPUは、人間で例えると頭脳に該当する重要なパーツです。パソコン全体の処理性能を左右すると言っても過言ではありません。AIパソコンの多くは、CPUにインテルかAMDのプロセッサを採用しています。
NPU搭載のプロセッサとしては、インテルなら「Core Ultra」シリーズ、AMDでは「Ryzen 8000」や「Ryzen AI 300」シリーズなどが人気です。Core Ultra 5 ・7・9やRyzen AI 5・7・9といった具合に、後に続く数字が大きいほど性能が高くなります。
メモリ
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メモリは、CPUが作業をする際の作業台の役割を担うパーツです。作業台が広いほど、一度に多くの作業をこなせるため、処理効率が向上するのがポイント。同じCPUを搭載していても、メモリ容量が大きいパソコンの方が高い処理性能を発揮することが可能です。
特に、AI処理をおこなうAIパソコンは、一般的なパソコンよりも大量のデータを扱うので、大容量のメモリが必要。AIパソコンを選ぶ際は、最低でも16GB以上のメモリを搭載したモデルがおすすめです。さらに、動画生成AIなどより高度なAI処理を頻繁におこなう場合は、32GB以上のモデルも検討してみてください。
ストレージ
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ストレージはOSをはじめ、アプリやデータを保存しておくためのパーツです。パソコンの多くは、AIパソコンも含めアクセスが高速なSSDを採用しています。ストレージ容量は、インストールするアプリの数や保存するデータの量に合わせて余裕を持って選ぶのが基本です。
AIパソコンで画像や動画を生成する頻度が高いのであれば、512GB以上を目安に選ぶのがおすすめ。たくさんのデータを保存する場合でも、容量不足で困る心配が少なく済みます。
AIパソコンのおすすめ
ヒューレット・パッカード(HP) ノートパソコン HP Pavilion Aero 13-bg
約990gと軽量なノートパソコンです。携帯性を重視する方におすすめのAIパソコン。コンパクトなうえ、ボディも薄型なので、カバンやリュックの中でかさばらず容易に持ち運びできます。Copilotキーを搭載しており、AIアシスタントが素早く呼び出せるのも便利です。
本製品はロングライフバッテリーを内蔵。フル充電で最大11.5時間動作するので、電池残量を心配せずに長時間使えます。30分で約50%充電が可能なファストチャージに対応しているため、出かけるまでに時間がない場合でも安心です。
インターフェースが充実しているのもポイント。HDMI・USB Type-A・Type-Cポートを搭載しているので、USBハブを使わずにさまざまな周辺機器が接続できます。Type-Cには電源オフUSBチャージ機能が付いているため、電源がオフの状態でもスマホを充電することが可能です。
エイスース(ASUS) ノートパソコン Vivobook S 14 M5406WA-AI9321W
CPUに「Ryzen AI 9 HX 370」プロセッサを採用したノートパソコンです。32GBの大容量メモリを実装しているため、AIタスクをはじめさまざまな処理が高速で実行できます。
14インチの有機ELディスプレイを搭載しているのが特徴です。120Hzのリフレッシュレートに対応しているほか、2880×1800ピクセル表示が可能なため、鮮明で滑らかに動く映像が見られます。16:10のアスペクト比を採用しており、Webサイトの閲覧や書類の確認がしやすいのも便利です。
約1.39cmの薄型ボディを採用しています。重さも約1.3kgと軽量なので、カバンやリュックに収まりやすく気軽に持ち出すことが可能です。
パナソニック(Panasonic) Let’s note FVシリーズ CF-FV5GDTCR
重さ約0.999kgと軽量なノートパソコンです。携帯性を重視するビジネスユーザーにおすすめ。「Core Ultra 5 125U」プロセッサと16GBメモリを実装しているため、さまざまなビジネスアプリが快適に操作できます。512GBのSSDを内蔵しているので、一般的なビジネス用途にもぴったりです。
大型のホイールパッドを備えているのが特徴です。マウスなしでも画面のスクロールやズームなどの操作がスムーズにおこなえます。Windows Hello対応の顔認証カメラとタッチ式の指紋認証センサーを内蔵しており、外出先で安全かつ素早くロックを解除できる点も便利です。
富士通(FUJITSU) ノートパソコン FMV LIFEBOOK UH90/J3
ミリタリーグレードの堅牢性を備えたAIパソコンです。安心して持ち運べるノートパソコンを探している方におすすめ。バッテリーで最大約30時間動作するため、コンセントのない場所で1日作業するシーンでも電池切れの心配はほとんどありません。急速充電に対応しており、約1時間で約80%まで充電できるのもポイントです。
本製品は軽量なボディを採用しており、ACアダプターを含めても1kgを切ると謳われています。長期の出張や旅行などにも気軽に持ち出せるのがメリットです。
16コア22スレッドの「Core Ultra 7 155H」プロセッサを搭載しているため、処理性能は良好。AIを活用しながらのマルチタスクもスムーズにこなせます。
レノボ(Lenovo) ノートパソコン ThinkPad T14s Gen 6 Strix Point 21M10035JP
最大5GHzで駆動する「Ryzen AI 7 PRO 360」プロセッサと32GBの大容量メモリを搭載した、高性能なAIパソコンです。高い処理性能を求めるビジネスユーザーにおすすめ。1秒間に最大50兆回の演算が可能なNPUを内蔵しているため、多様なAIタスクが高速で処理できます。
セキュリティ性に優れているのもポイントです。指紋認証センサー内蔵型の電源ボタンを採用しているので、外出先でも安全かつスマートにロックの解除がおこなえます。プライバシーシャッター付きのWebカメラを搭載しており、リモートワークでも使いやすいのがメリットです。
レノボ(Lenovo) ノートパソコン IdeaPad Slim 5 Gen 83HV000RJP
最大5.1GHzで駆動する「Ryzen 7 8845HS」プロセッサと32GBの大容量メモリを搭載したAIパソコンです。さまざまなAIタスクがスピーディーに実行できるため、作業の効率化が図れます。1TBの大容量SSDを内蔵しており、たくさんのデータを保存して持ち運べる点も便利。高い処理性能を求める方におすすめです。
フルHD+解像度の14インチ有機ELディスプレイを搭載。HDRに対応しているので、白飛びや黒つぶれを抑えた美しい映像が見られます。Dolby Audioに対応するなど、サウンド性能も良好です。映画などの映像コンテンツも快適に視聴できます。
ドスパラ(Dospara) ノートパソコン THIRDWAVE F-14LN5LA
14インチの液晶を搭載したコンパクトなAIパソコンです。最薄部が約18mmと薄型で、重さも約0.95kgと軽量のため、カバンの中でかさばらず容易に持ち運べます。16:10のアスペクト比を採用しており、ウィンドウを並べて配置しやすいのが魅力です。
HDMIに加えて、Thunderbolt 4対応のType-Cポートを搭載しているのが特徴。2台の外部モニターが接続できるので、最大3画面のマルチディスプレイ環境が構築できます。外出先はもちろん、オフィスでの使い勝手に優れている点も魅力です。
ドスパラ(Dospara) ゲーミングノートパソコン GALLERIA XL7C-R45-6
2560×1600ピクセル表示タイプの16インチ液晶を搭載したゲーミングノートパソコンです。大きく鮮明な映像でゲームが楽しめるのが魅力。最大240Hzの高リフレッシュレートに対応しているため、FPSやレーシングゲームが快適にプレイできます。「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」を採用しているので、グラフィック性能は良好です。
16コア22スレッドの「Core Ultra 7 155H」プロセッサを搭載。16GBのメモリを採用しているため、さまざまなAIタスクが効率的に処理できます。動画編集など、クリエイティブ用途でも活躍するので、気になる方はチェックしてみてください。
ヒューレット・パッカード(HP) ゲーミングノートパソコン OMEN by HP Transcend 14 9T649PA-AAAC
14インチのOLEDディスプレイを搭載した、コンパクトなゲーミングノートパソコンです。重さが1.63kgと軽量なため、気軽に持ち運んで遊べます。
120Hzのリフレッシュレートに対応しているのに加えて、「GeForce RTX 4060」を実装しているのがポイントです。AIで新しいフレームを生成するDLSS 3機能により、フレームレートの向上を実現しています。FPSなどの高速系タイトルを快適にプレイすることが可能です。
半透明と黒の2色構造を採用したキーボードを搭載。RGBライトにより、ゲーム中の雰囲気が盛り上げられます。26キーロールオーバーに対応しており、素早いキー入力に対して正確に反応するのも魅力です。
マウスコンピューター(MouseComputer) ゲーミングノートパソコン NEXTGEAR J6A7G60GNADCW102DEC
シンプルなデザインが特徴のAIパソコンです。ゲームはもちろん、ビジネスシーンでも違和感なく使えるノートパソコンを探している方におすすめ。天板中央にブランドカラーのロゴマークが配置されています。
DLSS3対応の「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」を搭載しているのも特徴です。ゲームのグラフィックを高い設定にした状態でも滑らかな描画がおこなえるため、FPSなどの高速系タイトルが快適にプレイできます。「Ryzen 7 7840HS」プロセッサーと32GBの大容量メモリを備えているなど、処理性能も良好です。
ライターからヒトコト
AIパソコンを購入する際には、画面サイズや重量はもちろん、CPU・GPU・メモリ・ストレージといったパーツスペックなど、事前に確認すべき項目が複数存在します。チェックを怠ると期待したほど便利に使えない可能性があるので注意が必要です。本記事も参考に、目的や用途にあったAIパソコンを探してみてください。