食用油のなかでも、ぶどうの種から作られるのが「グレープシードオイル」です。無味無臭で粘り気が少なく、油特有のニオイが少ないのが特徴。ドレッシング作りや油料理に適しているだけでなく、化粧品やマッサージオイルなどに使われることもあります。
そこで今回は、料理に使いやすいグレープシードオイルのおすすめ商品をご紹介。選び方や活用方法もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
グレープシードオイルの魅力とは?
「グレープシードオイル」とは、ぶどうの種から作られた油のことです。ぶどうの種から10%程度しか採れない希少な油。ワインの産地など、ぶどうを多く栽培している地域で主に作られています。料理に使うだけでなく、化粧品やマッサージオイルなどにも使われる話題の商品です。
無味無臭でクセがなく、薄い緑色で粘り気の少ない質感。油特有のニオイを感じにくく、素材の味を邪魔しないため、調味料やドレッシングにも使えます。また、油切れがよく重たくなりにくいため、炒め物や揚げ物などにも便利です。
体内では合成できない必須脂肪酸「リノール酸」や、ビタミンEなどを多く含んでいるのも特徴。コレステロール値が低く、ヘルシーなオイルとして知られています。一般的なサラダ油と置き換えたり、ドレッシングの材料に使ったりなど、用途に合わせて活用してみてください。
グレープシードオイルの選び方
製造方法をチェック
コールドプレス製法(低温圧搾法)
低温で時間をかけてグレープシードオイルを抽出するのが「コールドプレス製法(低温圧搾法)」です。加熱せず、30℃以下の低温で油を搾り取る、昔ながらの製造方法。低温で抽出するため、ビタミンEやポリフェノールなどの成分を壊すことなく抽出できます。
グレープシードオイルのフレッシュな風味やさわやかな味わいを、より楽しめるのが特徴。栄養成分などにこだわりがある方にもおすすめです。作るのに時間と手間がかかるのが、デメリットとしてあげられます。
高温圧搾法
採油効率を上げるため、高温で加熱して油を搾り取るのが「高温圧搾法」。圧力を一気にかけたときに生じる約80℃の摩擦熱を利用しています。コールドプレス製法では20~30%程度しか油が採れないのに対し、高温搾油法は60~70%もの油を採ることが可能です。
効率的に製造できるメリットがある一方で、摩擦熱により酸化が生じて栄養成分や風味が損なわれやすいのが特徴です。
化学抽出法・溶剤抽出法
さらに効率よく採油するため、溶剤を使って抽出する方法が「科学抽出法(溶剤抽出法)」です。高温圧搾法で残った搾りかすに溶剤を加え、油を溶かし出す製造方法。99%まで油を搾り出せるのが特徴です。
溶剤は高温で蒸発させており、オイルも遠心分離機にかけて風味に影響する成分を除去しているのがポイント。ただし、脱臭などのために高温の蒸気に通す過程で、トランス脂肪酸が生成されるデメリットがあります。
健康志向の方はオーガニックを
グレープシードオイルには、オーガニックのモノもあります。農薬や化学肥料に頼らず、有機栽培で育てたぶどうの種を使用しているのが特徴。環境への負荷をできる限り少なくする方法で生産されています。
オーガニックのグレープシードオイルは、製造過程や品質にこだわりたい方にぴったり。子供がいる家庭や健康志向の方におすすめです。海外のオーガニックのぶどうを使った商品もあわせてチェックしてみてください。
原産国をチェック
グレープシードオイルを選ぶ際は、原産国にも注目してみてください。グレープシードオイルはぶどうの種から作られるため、ぶどうの産地で作られることが多いのが特徴です。ワインの産地として知られるフランス・イタリア・スペイン・チリなどの商品が存在します。
最近では、日本で収穫されたぶどうの種を使った商品も発売されているのがポイントです。外国産と国産で風味などを味わい比べてみるのもおすすめ。ぜひ、さまざまな産地のグレープシードオイルを試してみてください。
ボトルの形状・素材をチェック
「遮光瓶」だと劣化しにくい
グレープシードオイルをはじめとした油は、光や熱などによって劣化しやすいのが特徴。直射日光だけでなく、蛍光灯の光に当てるだけでも劣化が進むため、光の当たらない冷暗所での保存が適しています。茶色など、濃い色を採用した遮光瓶は、品質の維持が目的です。
ペットボトル容器の商品には、容量が多くコスパがよいモノがあります。使用頻度が高くて、短期間で使い切れる方におすすめ。また、油は熱によって膨張する性質があります。購入した後、長時間車の中に置いておくと、キャップがゆるんで中身が漏れてしまう可能性があるので注意が必要です。
注ぎ口が狭くポアラー付きだと使いやすい
グレープシードオイルは光だけでなく、空気に触れることでも劣化が進みます。空気に触れることで酸化を起こし、品質に影響するのが特徴。ポアラーが付いた容器なら、使用時に油が空気に触れるのを防ぐ効果が期待され、劣化の予防に繋がります。
また、ポアラーによって注ぎ口が狭くなり、使用量を調節しやすいのもメリット。サラダに直接かけるときにも便利です。ポアラーは単体でも購入できます。ボトルに取り付けるだけで使えるので、ぜひ試してみてください。
グレープシードオイルのおすすめ
第1位 デクノボンズ JAPAN GRAPE SEED OIL
国産のぶどうを使ったグレープシードオイルです。日本国内で栽培された「マスカットベリーA」「カヴェルネソーヴィニヨン」「ヤマブドウ」の種を時期に応じて使っているのがポイント。加熱することなく圧搾するコールドプレス製法で作っています。
抽出したオイルの数十倍にもおよぶワインの搾りかすを使用。豊醇な香りを楽しめます。さまざまな産地のワインや食材とあわせることで、地域ならではの味わいを感じられる商品。サラダ・スイーツ・カプレーゼなどの風味付けにぴったりです。
内容量は40g。空気の混入を抑え、使用量を調節しやすいポアラーを付属しています。瓶タイプですが、直射日光を避け冷暗所での保存が必要。日本のぶどうで作ったグレープシードオイルを試してみたい方におすすめです。
第2位 日清オイリオ 日清ピュアグレープシードオイル
ワインの産地として知られる、フランス産のぶどう種子を100%使ったグレープシードオイルです。コレステロールがゼロと謳っているのが特徴。体内で生成されない必須脂肪酸「リノール酸」が70%以上含まれるとされています。
日本国内でさらに精製し、鮮度を保って仕上げているのがポイント。JAS規格にも適合しています。さわやかで軽い風味なので、ドレッシングやマリネなど油をそのまま使う料理に便利。卵料理や肉、魚のグリルなどにも適しています。
内容量400gの瓶タイプです。開封前の賞味期限は製造日より1年6ヵ月。開封後は冷暗所に保存して早めに使い切ります。ヘルシーなグレープシードオイルを使いたい方におすすめです。
第3位 J-オイルミルズ AJINOMOTO ヘルシーグレープシードオイル
コレステロールがゼロと謳う、ヘルシーなグレープシードオイルです。ビタミンEや体内で生成されない必須脂肪酸「リノール酸」を多く含むとされる商品。フランスやスペインなどで搾油・精製した油を、日本国内でさらに精製しています。
さわやかな風味で、ドレッシングやマリネなどにぴったり。また、ステーキやローストビーフなどの加熱調理にも向いています。素材を生かしつつ油のしつこさを感じさせない仕上がりです。
内容量400gの瓶タイプ。1日あたりの摂取量は14gが目安です。開封後は1~2ヵ月程度で使い切るようにしてみてください。健康に気を使って選びたい方におすすめのグレープシードオイルです。
第4位 アサヤ食品 グレープシードオイル
チリ産のぶどう種子を使ったグレープシードオイルです。アンデスの山麓で有機栽培された、深みがかったクリスタルグリーンのぶどう。本商品1本ぶん搾り取るのに、500kgものぶどうを必要とする希少な商品です。
溶剤を使わず、コールドプレス製法で搾ったオイル。コレステロールゼロを謳っているほか、ポリフェノールやビタミンEを豊富に含んだ商品です。卵料理や炒め物などさまざまな料理に使えます。内容量は500mlで、賞味期限は常温保存で製造日より2年。チリ産ぶどうを使ったグレープシードオイルを試してみたい方におすすめです。
第5位 まるも グレープシードオイル
フランス産のぶどう種子を使ったグレープシードオイル。ビタミンEやポリフェノール、コレステロールを抑える成分をバランスよく含んでいるのがポイントです。油特有の嫌なニオイがなく、軽さのある後味のよさが魅力。粘り気の少ない使用感です。
水になじみやすく、マヨネーズやドレッシングを作るのに便利。油ハネが少ないので、天ぷらやフライなどにも使いやすい商品です。また、ご飯を炊くときに数滴入れると、まろやかでツヤのあるご飯が炊き上がります。内容量は200mlと1000mlをラインナップ。賞味期限は製造日より2年です。フランス産のぶどうを使ったグレープシードオイルが気になる方は、チェックしてみてください。
・200ml
・1000ml
第6位 株式会社谷沢新生物産 グレープシードオイル
チリ産のぶどう種子を使ったグレープシードオイルです。農薬を使わずに育てたぶどうを使っています。軽快な後味でクセがなく、さまざまな料理に利用できるのがポイント。なかでも卵料理と相性がよく、やわらかく弾力のある食感に仕上がります。
コレステロールゼロを謳う商品。また、オリーブオイルの2倍以上ものビタミンEを含むとされています。内容量は460ml。ペットボトルタイプなので、なるべく早めに使い切ってみてください。無農薬のぶどうを使ったグレープシードオイルが欲しい方におすすめです。
第7位 ファイジェス(FAIGES) ブエンエスパシオ グレープシードオイル
スペイン産のぶどう種子を使ったグレープシードオイルです。ファイジェスはスペインで人気のある、1870年創業の老舗メーカー。全ての工程を、スペインの自社工場で製造しています。
白ワインを造る過程で出たぶどうの種を使用。軽快な口当たりでクセがなく、無味無臭で揚げ物によく合います。コレステロールとトランス脂肪酸ゼロを謳っており、ポリフェノールやビタミンEを豊富に含んだ商品です。内容量は約1L。スペイン産のぶどうを使ったグレープシードオイルを試してみたい方におすすめです。
第8位 オッタビオ(OTTAVIO) グレープシードオイル
イタリア産のぶどう種子を使ったグレープシードオイルです。口当たりがよく、軽快な味わいが特徴。クセがないので、調味油としてさまざまな料理とよく合います。
コレステロールゼロを謳っており、ポリフェノールやビタミンEを豊富に含んでいるのがポイント。体内で生成できない必須脂肪酸「リノール酸」も含まれています。内容量は920g。イタリア産のぶどうを使ったグレープシードオイルが欲しい方におすすめです。
・1本
・4本
第9位 ルブラン(J.Leblanc) グレープシードオイル
フランス産のぶどう種子を使ったグレープシードオイルです。ルブランは1878年創業の老舗オイルメーカー。果実や種子の選定から製造・出荷まで、一貫して家内工業で手作りしています。昔ながらの自然な味わい・風味・色を感じられるのが魅力です。
緑がかった黄色の外観と、繊細な風味や味わいが特徴。素材そのものを生かし、料理の味を邪魔しません。内容量は1L。フランス産のぶどうを使ったグレープシードオイルを味わいたい方におすすめです。
第10位 アルモソーレ(Almo Sole) グレープシードオイル
イタリア産のぶどう種子を使ったグレープシードオイルです。アルモソーレとは、生命を育む太陽を意味するイタリア語。イタリアで育てられた新鮮なぶどうの種から、オイルを抽出しています。
無味無臭で油特有のベタつきがなく、使い心地がよいのが特徴。油はねが少なく、揚げ物をしても臭いがしみつかないと謳われています。また、油から煙が出る温度が高く、天ぷらなどの高温調理にもぴったり。酸化しにくいので、2~3回程度なら油を交換せずそのまま使えます。
ノンコレステロールを謳っており、ポリフェノール・オレイン酸・ビタミンEを豊富に含んでいるのがポイントです。内容量は約1L。ペットボトルタイプなので、早めに使い切ってみてください。イタリア産のぶどうを使ったグレープシードオイルが欲しい方におすすめです。
第11位 ソル・レオーネ(SOLLEONE) グレープシード・オイル
イタリア産のぶどう種子を使ったグレープシードオイル。ソル・レオーネとは「太陽の獅子」を意味するイタリア語です。1983年に誕生し、本場イタリアの素材・味・品質にこだわっているのが特徴。イタリアだけでなく日本でも広く親しまれているとされています。
新鮮なぶどうの種を搾った、しつこさを感じさせない味わいが魅力。ドレッシング・炒め物・揚げ物だけでなく、ケーキやお菓子を作るのにも向いています。内容量は約500ml。ペットボトルタイプなので、なるべく早めに使い切ってみてください。イタリア産のぶどうを使ったグレープシードオイルを味わってみたい方におすすめです。
第12位 ユイルリークロワヴェルト(Huilerie Croix Verte) クロワヴェルト グレープシードオイル
フランスの老舗メーカーが作ったグレープシードオイルです。ユイルリークロワヴェルトは、19世紀に創業したフランスの老舗オイルメーカー。白ワインに使われるぶどうの種を搾って作られています。
軽快な口当たりと、しつこさのない味わいが特徴。マヨネーズやドレッシング作りのほか、耐熱性を生かして揚げ物や炒め物などにも使えます。素材の持ち味を損なうことなく、より美味しさを引き出せるのがポイントです。内容量は約1L。老舗メーカーのグレープシードオイルを使いたい方におすすめです。
グレープシードオイルの使い方
グレープシードオイルは油特有のニオイやクセがないため、さまざまな料理と相性がよいのが特徴です。サラダのドレッシングやマリネなど、油をそのまま使う料理に便利。ドレッシングを作るのが面倒な方には、グレープシードを配合したドレッシングも販売されています。
油切れがよく重たくなりにくいため、炒め物や揚げ物などに使うのもおすすめ。ポテトフライ・ローストビーフ・ポークソテーなど、様々な料理にぴったりです。使う油によっては重たくなりがちな揚げ物などを軽快な食感に仕上げられます。
グレープシードオイルの売れ筋ランキングをチェック
グレープシードオイルのランキングをチェックしたい方はこちら。
ぶどうの栽培が盛んな国でよく使われている「グレープシードオイル」。オーガニックのぶどうを使ったり、コールドプレス製法で作ったりなど、さまざまな魅力があります。輸入品や日本で栽培されたぶどうを使ったモノも作られており、外国産と味わいを比べてみるのもおすすめです。