音楽鑑賞を楽しみたい方にとって、イヤホンとヘッドホンのどちらを選ぶべきかどうかは悩みの種になりがちです。構造や特性が全く異なるため、どちらがより自分の目的や用途に適しているか、迷ってしまう場合もあるのではないでしょうか。

そこで今回は、イヤホンとヘッドホンの違いやメリット・デメリットを踏まえたうえで、タイプごとにおすすめのモデルをご紹介。ぜひ参考にして、ぴったりのアイテムを見つけてください。

イヤホンとヘッドホンの違いとは?

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イヤホンとは、耳の穴に装着するタイプのリスニング機器のことです。鼓膜の近くで音声を鳴らすため、音の響きを強く感じられるのが特徴。また、イヤホンには、耳介に掛けて軽快に使えるインナーイヤー型と、耳の穴に差し込んで高い遮音性を持つカナル型の2種類が存在します。

ヘッドホンとは、耳を覆うようにして装着するタイプのリスニング機器のことです。耳に近接した場所から音を発するため、空間の広がりを意識しながら音楽を楽しめるのが特徴。ヘッドホンには、音漏れしにくく迫力のある重低音が体感できる密閉型と、軽快な装着感で広がりのある中高音が味わえる開放型の2種類が存在します。

より高音質なのはどっち?

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イヤホンとヘッドホンのどちらがより高音質と感じるかは、場合によって異なります。聴く音楽のジャンルや音質の好みによって選ぶと、より満足感を得られるためチェックしてみてください。

基本的には本体のサイズに余裕があり、大口径のドライバーを搭載できるヘッドホンの方が音質面では有利。体の芯に伝わるような重低音の響きや、音域の広がりを感じるような空間的な響きもしっかりと表現できます。EDMやクラシックなどの音楽鑑賞を主に楽しみたい方にはヘッドホンの方がおすすめです。

ただし、細かい音の表現や中高音域の解像感では、BAドライバーを複数搭載したイヤホンの方が高音質と感じる場合もあります。J-POPや洋楽などの音楽鑑賞でボーカル音声のクリアさを重視したい方には、イヤホンがおすすめです。

イヤホンとヘッドホンそれぞれのメリット

イヤホンのメリット

コンパクトで持ち運びやすい

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軽量コンパクトで扱いやすいのがイヤホンのメリットです。イヤホン本体は軽いモノが多く、有線モデルでも20g以下、ワイヤレスモデルになると左右合わせて10g以下のモノもあります。イヤホンの重さで集中力が削がれないため、軽快な装着感で音楽鑑賞を楽しみたい方におすすめです。

ワイヤレスイヤホンの場合、付属する専用の充電ケースを含めても合計重量が100gに届かないモノが大半なのもポイント。小型デザインの採用によってポケットやバッグにもかさばらずに収納しやすく、通勤やお出かけにも手軽に携帯できるので、外出先でも積極的に音楽鑑賞が楽しめます。

スポーツ用途でも使いやすい

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イヤホンにはスポーツ用途に適したモデルも多く販売されています。生活防水を示すIPX4以上の防水性能を搭載したモデルであれば、汗による故障を気にせず使用可能です。激しく汗をかくジムでのエクササイズや、雨天下で決行するランニングにも積極的に使用できます。

密着性の高いイヤーチップを備えたモデルなら、スポーツで激しく動いた場合にも耳から脱落しにくいのもポイント。高い遮音効果を得られるので、周囲に気を削がれず目の前のトレーニングに没頭したい方にもおすすめです。

イヤホンについて詳しく知りたい方はこちら

ヘッドホンのメリット

音質に優れている

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優れた音質で音楽を楽しめるのがヘッドホンのメリットです。余裕のある本体サイズを生かすことで、高音質再生には欠かせない大口径のドライバーも無理なく搭載できるのが特徴。イヤホンでは再現が難しい重低音や空間的な広がりもしっかり表現できるため、音質に強いこだわりがある方に適しています。

より充実した音質での音楽鑑賞を堪能したい場合は、ハイレゾ対応のヘッドホンもおすすめです。CD音源と比べて3〜6.5倍の情報量を持つハイレゾ音源も音質を劣化させずに再生可能。通常のイヤホンやヘッドホンでは再現できない細かな音や高音域の音も漏らさず聴けるので、普段聴き慣れた曲も新たな一面を発見できます。

ファッションアイテムとしても人気

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ファッションアイテムとして取り入れられるのもヘッドホンのメリット。高音質にこだわった設計を採用するだけではなく、個性的でおしゃれなデザインを備えたモデルも販売されています。

イヤホンと違って、ヘッドホンは遠目から見ても大きなインパクトがあります。洋服のコーディネートにも埋もれにくいので、自分ならではの個性を周囲に向けてアピールしやすいのがポイントです。

ヘッドホンをファッションアイテムとして活用したい場合は、デザインに注目。ロゴが大きく目立つモデルや、特徴的な配色を採用したモデルならば、ファッションアイテムとしての効果を発揮します。

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イヤホンのおすすめモデル

ゼンハイザー(SENNHEISER) IE 100 Pro 508941

10mm広帯域トランスデューサーを採用したダイナミックインイヤーイヤホン。独自のダイナミックドライバーシステムと組み合わせることで、低音域から高音域までパワフルかつ正確に再生できます。

再生周波数帯域は20Hz~18kHzで、インピーダンスは20Ωに対応。イヤホンの遮音性を高める「パッシブ・ノイズ・キャンセリング機能」で、長時間快適にリスニングが楽しめるのも魅力です。

本製品はケーブルダクト内蔵のステージプルーフケーブルを採用しており耐久性も良好。イヤーピースはサイズの異なる3種類が付属しているので、耳に合わせてフィット感の調節ができます。

ファイナル(final) E3000 FI-E3DSS

価格と性能のバランスに優れたカナル型イヤホンです。気軽に購入できるリーズナブルな価格を実現していながら、精度の高い「6.4mmダイナミック型ドライバーユニット」を搭載。お気に入りの音楽が高音質なサウンドで楽しめます。

被覆素材を使用したオリジナルケーブルと、付属のイヤーフックで不快なケーブルタッチノイズを抑えられるのもポイント。イヤーピースはSS・S・M・L・LLの5種類が付属しているので、自分に合ったサイズが選択可能です。

本製品はステンレス削り出し筐体を採用しており、不要な振動を抑えて快適にリスニングが楽しめます。独自の「イヤーピーススウィングフィット機構」で、耳にしっかりフィットさせて使えるのも大きな特徴です。

ソニー(SONY) ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット WF-1000XM4

LDACコーデック対応のハイスペックワイヤレスイヤホン。お気に入りのハイレゾ音源がワイヤレスでも高音質で楽しめます。さまざまな音源をアップスケーリングする「DSEE Extreme」を搭載しているのも大きなポイントです。

機能面では、周囲の騒音を軽減させる「デュアルノイズセンサーテクノロジー」や、音楽を聴きながら周囲の音も確認できる「アンビエントサウンドモード」などに対応。外出先でも快適に音楽が楽しめます。

駆動時間はイヤホン単体で最大12時間、付属のケースと併用すれば最大36時間の音楽再生が可能。本製品はIPX4の防滴性能を備えているので、スポーツやアウトドアでも安心して使えます。

オーディオテクニカ(audio-technica) ワイヤレスイヤホン ATH-TWX9

基本性能が充実したワイヤレスイヤホンです。不要な雑音を打ち消す「ハイブリッドデジタルノイズキャンセリング」と、イヤホンを着けたまま外音が確認できる「ヒアスルー機能」を搭載。外出先でも安心して動画や音楽が楽しめます。

音質面では、独自の5.8mm⾼解像ドライバーを搭載。外磁型の磁気回路とエッジマウント方式を採用することで、迫力あるパワフルなサウンドが楽しめるのも大きなポイントです。

ほかにも、クリアな音声通話が楽しめる高性能MEMSマイクや、話しかけるだけで音楽再生や天気のチェックができる⾳声アシスタントなど、便利な機能が充実。深紫外線除菌システムを搭載した充電ケースにより、イヤホンを清潔な状態にキープできるのも魅力です。

ソニー(SONY) ワイヤレスステレオヘッドセット WI-C100

シンプルで使いやすいワイヤレスイヤホン。最大25時間の再生が可能なロングバッテリーを搭載しているので、外出先でも長時間音楽が楽しめます。わずか10分の充電で60分の再生が可能な「クイック充電」に対応しているのもポイントです。

安価なモデルながら、パワフルなサウンドが楽しめる「9mmドライバー」や、圧縮音源の高音域を補完する「DSEE」など音質面も良好。専用アプリ「Headphones Connect」を使えば、音質を自分好みにカスタマイズして楽しむことも可能です。

カラーバリエーションは、ブラック・ホワイト・ベージュ・ブルーの全4色から選択可能。イヤホンの見た目にこだわりたい方にもおすすめです。

タオトロニクス(TaoTronics) TT-BH07 MK2

高性能チップ「AB1531」を搭載したワイヤレスイヤホン。低遅延・高音質なAACコーデックに対応しており、iPhoneでお気に入りの動画や音楽が快適に楽しめます。Bluetooth 5.0に対応しているため、接続時の安定性が向上しているのも特徴です。

駆動時間は最大20時間。音声通話が楽しめるマイクや、再生・一時停止などの操作が可能なリモコンなど、便利な機能が充実しているのも大きなポイントです。

イヤピースとイヤーフックはサイズの異なる3種類が付属しており、耳に合わせてフィット感の調節が可能。気軽に購入できるリーズナブルな価格も魅力のひとつです。

ヘッドホンのおすすめモデル

ソニー(SONY) ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット WH-1000XM5

快適性と高音質を両立したワイヤレスヘッドホンです。柔らかい素材の「ソフトフィットレザー」を採用することで、高い装着安定性を実現。長時間装着しても疲れにいため、リスニングからテレワークまで幅広く使えます。

音質面では、カーボンファイバーコンポジット素材を使用した「30mmドライバーユニット」を搭載。メリハリのある解像度の高いサウンドが楽しめます。

直感的に操作できるタッチセンサーコントロールパネルや、2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント、周囲の騒音を軽減するノイズキャンセリングなど、使い勝手も良好。1回の充電で最長40時間使えるロングバッテリーも特徴です。

ゼンハイザー(SENNHEISER) MOMENTUM 4 Wireless

最大60時間の連続再生が可能なワイヤレスヘッドホン。バッテリー残量を気にせず長時間音楽や動画を楽しめます。ヴィーガンレザーを採用したオリジナルのイヤーパッドを採用することで、快適な着け心地を実現しているのも魅力です。

音質面では、全周波数帯域を忠実に再現できる「42mmトランスデューサー」を搭載。コーデックは低遅延・高音質を実現した「aptX Adaptive」に対応しているので、お気に入りの音楽を高音質なサウンドで楽しみたい方におすすめです。

本製品はノイズキャンセリングのレベルを自動で調整する「アダプティブノイズキャンセリング」と、ワンタッチで環境音が確認できる「外音取り込み機能」を搭載。通勤・通学などの移動中でも快適に音楽が楽しめます。

ソニー(SONY) ステレオヘッドホン MDR-1AM2

機能性と携帯性のバランスに優れた有線ヘッドホンです。重量約187gの軽量ボディながら、なめらかな超高域特性を実現するフィボナッチパターングリルや、不要な振動を抑制する制振ハウジングを搭載。お気に入りの音楽をクリアに再生できます。

再生周波数帯域は3Hz~100kHzで、インピーダンスは16Ωに対応。本製品はハウジング部を折りたためるスイーベル機構を採用しているので、頻繁に持ち歩いて使う方にもおすすめです。

イヤーパッドには、安定した着け心地を維持できる低反発のウレタンフォームを採用。さらに、メカノイズを低減する「サイレントジョイント」で、快適に動画や音楽が楽しめるのも魅力です。

オーディオテクニカ(audio-technica) プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M50X

大口径の45mmCCAWボイスコイルドライバーを搭載した有線ヘッドホンです。再生周波数帯域は15Hz~28kHzで、対応インピーダンス38Ωを実現。音楽鑑賞からスタジオレコーディングまで、幅広いシチュエーションで使えます。

本製品は遮音性に優れた楕円形状のイヤーカップを採用しており、長時間の使用にもおすすめ。未使用時はコンパクトに折りたたんで収納できるため、外出先にも気軽に持ち運んで使えます。

シーンに合わせて使い分けられる3本の着脱コードや、持ち運びに便利な専用ポーチなど付属品も充実。手軽にメンテナンスできるバヨネット式ロック機構の着脱コードを採用しているのも大きなポイントです。

ゼンハイザー(SENNHEISER) ヘッドフォン HD 599

エルゴノミックデザインを採用したゼンハイザーのプレミアムモデルです。やわらかい皮素材を使用したヘッドバンドと、ベロア生地を使用した大きなイヤーパッドを採用。ワンランク上の装着感で快適に音楽が楽しめます。

音質面では、立体的な音像認知を実現する「EARテクノロジー」と、パワフルなサウンドが楽しめる38mm径のダイナミックドライバーを搭載。6.3mmステレオ標準プラグや、3.5mmステレオミニプラグなど、さまざまな接続方法に対応しているのもポイントです。

本製品は空気が自由に出入りできるオープンエアー構造を採用。圧迫感が少なく音の広がりを感じられるため、長時間音楽を楽しみたい方にもおすすめです。

タゴスタジオタカサキ(TAGO STUDIO TAKASAKI) スタジオヘッドホン T3-01

機能性とデザイン性を兼ね備えた有線ヘッドホンです。独自の高性能40mmドライバーユニットを搭載しており、お気に入りの音楽が高解像度で楽しめます。ハウジング部分に楓木材を使用することで、ナチュラルな響きとクリアな音質を実現しているのも特徴です。

また、本製品はリケーブルが可能。ケーブルが断線しても付け替えれば使用できるほか、好みの音質に調整しやすいのがポイントです。楓材がアクセントのおしゃれなデザインも魅力なので、個性的なヘッドホンが欲しい方にもおすすめです。