ライブ・宅録・ライブストリーミングなど、幅広い用途で使われる「アナログミキサー」。音のバランスを整え、聴き取りやすいサウンドを作りたい方にとっては欠かせないアイテムです。
しかし、アナログミキサーは種類が豊富で搭載されている機能もさまざま。どれを選べばよいのか悩んでしまう場合もあります。本記事では、アナログミキサーのおすすめをご紹介。選び方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
アナログミキサーとは?
「アナログミキサー」とは、マイクやギターなど複数の音声信号に対し、音量・音質のバランスを整える装置です。信号の処理をアナログの回路で行うことができます。
また、演奏や講演などを聴き取りやすくできるのがアナログミキサーを使うメリット。ライブができるカフェや公民館などで使われることの多いアイテムです。
マイクやギターなど、複数の装置を接続できることから、宅録や配信などにもおすすめ。なお、音声信号をデジタルに変換して処理する装置は「デジタルミキサー」と呼ばれており、アナログミキサーとは区別されています。
アナログミキサーとデジタルミキサーの違いは?
アナログミキサーとデジタルミキサーの違いは、信号処理をアナログで行うか、デジタルで行うかです。さらに、コントロール面での違いもあります。
アナログミキサーは、基本的に機能とボタンが1対1の関係で割り当てられているのが一般的です。直感的に操作できるため、ミキサーを初めて使う方でも操作しやすいのが魅力。また、比較的リーズナブルな製品が多いのも特徴です。
デジタルミキサーは、さまざまな機能を持ったハイスペックなモノが多く、ライブハウスやスタジオなどプロの現場で用いられます。各種設定はデジタルデータとして記録されるため、簡単に呼び出しが可能。素早いセッティングに対応します。
デジタルミキサーは初心者だと操作が難しい点に注意しましょう。アナログミキサーとデジタルミキサーそれぞれにメリット・デメリットがあるため、用途に応じて選ぶ必要があります。
アナログミキサーの選び方
用途に合ったモノを選ぶ
屋外ライブにはモバイルバッテリー対応のモノを
屋外ライブで使いたい場合は、モバイルバッテリー対応の製品がおすすめ。屋外ライブでは限られた電源でギターアンプなどを駆動する必要があります。想定以上に多くのコンセントを使うケースも少なくないはずです。モバイルバッテリー対応のアナログミキサーであれば、電源を気にせずに使用できます。
ポータブルPAシステムとの組み合わせであれば、電源のない場所でもライブ環境の構築が可能です。
動画配信や音楽制作には出力端子が多様なモノを
動画配信や音楽制作には、出力端子が多様なモノを選びましょう。複数の出力端子を搭載したモデルであれば、スマホを使って配信しつつ、パソコン側で録音・録画することも可能。編集しなおした動画をアーカイブとして配信しなおすなど、拡張性が高まります。
音楽制作であれば、パソコン上のDAWソフトと連携させつつ、外部のエフェクトなどと接続するといった使い方も便利。両方の音をミックスすれば、音作りの幅が大きく広がります。
アナログな機材と組み合わせてあたたかみのあるサウンドを作るなど、さまざまなアイデアを試しやすいのもポイント。出力端子が多いほど拡張性も高まります。
動画配信や音楽制作などの用途でアナログミキサーを購入する場合、パソコンと接続できるUSB出力を搭載したモデルがおすすめです。
屋内ライブ用にはEQやコンプの性能をチェック
屋内でのライブで使いたい場合、ライブ会場の環境に合わせた音の作りこみが重要。EQやコンプの性能は観客にとっての聴きやすさ、バンド側にとっては演奏のしやすさにつながります。
EQはバンド数も重要なチェックポイント。バンド数が多いほど、詳細な音の作りこみが可能です。音の粒を整えるコンプレッサーは、入力ごとに調整できるモデルがおすすめ。ボーカル・ギター・ベース・ドラムとそれぞれ設定することで、バンドサウンドに一体感が生まれます。
チャンネル数をチェック
チャンネル数は、一度に接続できる機材の数のことです。宅録でギターとボーカルを同時に収録したい場合、少なくとも2チャンネルを使います。別の機材からバックトラックを入力したい場合は、さらにチャンネルを必要とします。
ライブで使いたい場合、マイクの数や入力する楽器の数など、バンドの形態に合わせたチャンネル数が必要です。チャンネル数にある程度の余裕を持っておくのがおすすめです。
ただし、チャンネル数が増えると、サイズが大きくなるのが一般的。チャンネル数の多いアナログミキサーを購入する場合は、設置を予定している場所のスペースを確認しておくようにしましょう。
入力・出力の種類をチェック
入力・出力の種類はメーカーや製品ごと異なります。購入前に、目的と用途に合った入出力を搭載しているのかをしっかりとチェックしておきましょう。
入力に関しては、同等のチャンネル数でもマイクの入力数が異なるケースがあります。ステレオの入力数もさまざまです。
出力に関しても、パソコンと接続できるモノやiPhone・iPadに対応しているモノ、外部のエフェクターと接続しやすいモノなど、さまざまな種類があります。用途に応じて、必要な入力・出力の種類を確認しておくのがおすすめです。
エフェクトの有無や種類をチェック
アナログミキサーには、エフェクトを搭載しているモデルも多数あります。エフェクトとは、入力した信号にダイナミックな音の変化を与える機能。残響音を強調するリバーブや、やまびこのような効果が得られるディレイなど、さまざまな種類があります。
ライブのミキシングでエフェクトを使えば、ダイナミックな音作りに挑戦できます。カフェのホールのような雰囲気を演出可能です。宅録用でアナログミキサーを使いたい場合にも、エフェクト機能は便利。アイデア次第でアレンジの幅が広がります。
一方、エフェクトは必ずしも必要なモノではありません。どのようなシチュエーションでアナログミキサーを使いたいのかを考えたうえで、エフェクトの有無や種類を選択してみてください。
アナログミキサーのおすすめメーカー
ヤマハ(YAMAHA)
ヤマハのアナログミキサーは、種類の豊富さが特徴。ライブハウスなどプロ向けのハイスペックな製品から、宅録に便利なアイテム、ライブストリーミング向けのモノまで、さまざまなシリーズがラインナップされています。
各シリーズでチャンネル数のバリエーションが豊富なのもポイント。価格のバリエーションも幅広く、目的と用途に合わせたモノを見つけやすいのも魅力。マイクプリアンプ「D-PRE」など、オリジナルの機能もポイントです。
マッキー(MACKIE)
マッキーは、リーズナブルな価格帯のアナログミキサーを多数ラインナップしているのが特徴。軽量・小型のアイテムも多いため、アナログミキサーを持ち歩きたい方もチェックしてみてください。
また、ライブハウスやスタジオなど、プロ向けの高性能な製品も展開しています。上位モデルでは、オリジナルのマイクプリアンプを搭載。ミドルクラスのモデルでは、上位モデル同様のマイクプリアンプを内蔵しつつ、価格が抑えられています。自分に適したアナログミキサーを探している方におすすめです。
ベリンガー(BEHRINGER)
ベリンガーのアナログミキサーの特徴は、多くの製品でUSBインターフェースを搭載している点。パソコンとの連携が簡単で、DAW用途でミキサーを探している方におすすめ。また、24bitのマルチエフェクターを内蔵したアイテムも多く、音作りの幅が広いのもポイントです。
持ち運びに便利な小型のモデルから、ライブやスタジオなどでも使える大型のアイテムまで、製品の幅が広いのも魅力。チャンネル数も幅広く、ちょうどよいサイズのアナログミキサーを見つけやすいメーカーです。
アナログミキサーのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) 6チャンネルミキシングコンソール MG06X
プロ用のハイエンドモデルで培った技術を使い、ライトユーザーにも使いやすい形で提供しているヤマハの「MGシリーズ」。シンプルな6チャンネルのアナログミキサーです。
マイク用プリアンプ「D-PRE」を搭載しているのが特徴。大電流で低インピーダンスな信号により、艶やかでスムーズな中音域を実現しています。
低音から高音までフラットで、自然なサウンドもポイントです。ヴォーカルを際立たせたい方におすすめ。声が聴き取りやすいため、スピーチ用などにも便利です。48Vnoファンタム電源対応で、コンデンサーマイクも接続できます。
リバーブ・ディレイなど、高品位なデジタルエフェクト6種類を内蔵しているのも魅力。小規模ライブなど、迫力を生み出します。
ヤマハ(YAMAHA) ライブストリーミングミキサー AG03MK2
ライブストリーミングにおすすめのミキサーです。マイク・楽器・スマホなどと簡単に接続できるため、弾き語りなどの配信におすすめです。
コンプレッサー・EQ・REVERBなどを搭載しており、聴きやすさを調節できるのもポイント。また、ギター向けのアンプシミュレーターを内蔵しており、生々しいギターサウンドを収録できます。
USB経由でパソコンと簡単に接続でき、専用ソフト「AG Controller」を使えばエフェクトの詳細な設定が可能です。Windows・Mac・iOSに対応しています。
幅126×高さ63×奥行き201mmとコンパクトなのも特徴です。堅牢性に優れたメタルシャーシで、持ち歩きにも便利。外出先から配信したい方にもおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) 10チャンネルミキシングコンソール MG10XUF
最大4Mic・10Line入力のアナログミキサー。バンド形式など複数楽器でのライブに使いたい方におすすめです。
ヤマハオリジナルのマイクプリアンプ「D-PRE」を搭載。ボーカルやアコースティック楽器の魅力をしっかりと引き出します。ファンタム電源対応で、コンデンサーマイクの使用も可能です。
ディレイ・フランジャー・オートワウなど、24種類のデジタルエフェクターを内蔵。音作りの幅が広いのも特徴です。
USB出力付きで、オーディオインターフェースとしても便利。自宅で本格的な録音環境を構築したい方にもおすすめです。iPhoneやiPadとも接続できます。
マッキー(MACKIE) 5-チャンネル コンパクト ミキサー MIX5
コンパクトで使い勝手のよいアナログミキサー。大きさは幅140×高さ43×奥行き196mmで、重さは600gと軽量。頑丈な金属製の筐体で、持ち運びたい方にもおすすめです。省スペースで設置できるため、宅録用にも便利。リーズナブルな価格なので、サブのミキサーとしてもぴったりです。
入力は5チャンネルで、2バンドのイコライザー付き。ヘッドホンは独立したボリュームコントロールで、宅録から小規模なライブまでカバーできます。マイク入力はファンタム電源でスタジオ用のコンデンサーマイクも接続可能です。
上位モデルで培った技術が使われており、音のよさも魅力。直感的に使えるため、アナログミキサー入門機としてもおすすめです。
マッキー(MACKIE) 8チャンネル USB駆動アナログミキサー MobileMix
2種類の給電スタイルで使える8ch仕様のアナログミキサーです。USBバスパワー駆動に加えて、別売りのモバイルバッテリーからの給電でも動作が可能。底面にはモバイルバッテリーを収納できるスペースも備えています。電源の確保が難しい屋外でも身軽にライブや撮影を楽しみたい方におすすめです。
XLRコンボ端子を採用したプロ仕様のマイクプリアンプ入力を2系統搭載しているのも特徴。48Vファンタム電源とハイインピーダンスにも対応しており、コンデンサーマイクやエレキギターなどの使用にも好適です。スマホやカメラから音声信号を入出力できるTRRS端子も2系統備えているので、ライブ撮影にも重宝します。
Bluetooth入出力機能に対応するのもポイント。スマホの音楽をBGMに使いながら、タブレットで配信や録画が同時に行えます。また、各入力チャンネルでは、2バンドEQに加えて、レベル調整できる3種類のリバーブも利用可能です。
マッキー(MACKIE) 6チャンネルアナログミキサー WITH ENHANCED FX、USBレコーディング&BLUETOOTH ProFX6v3+
プロ仕様の6chアナログミキサーです。超低ノイズを実現する高品位なOnyxマイクプリアンプを入力の2系統に搭載。さまざまな音源を歪みのないクリアで明瞭なサウンドで入力できるため、本格的な音楽制作やライブ配信録音などにもおすすめです。
12種類のプリセットエフェクトを内蔵しているのもポイント。アナログミキサー搭載のLCDスクリーンからリアルタイムで編集・設定・保存も行えるので、多彩な現場に重宝します。Bluetooth入出力に対応するのも便利。スマホからBGMを取り込んだり、通話を介して遠隔のリスナーを番組に参加させたりもできます。
USBオーディオインターフェース機能の内蔵も魅力。24bit/192kHzの高品位サウンドで配信中や録音中の音声をPCに取り込めます。ライブ会場やスタジオなど過酷な環境にも耐える戦車級に頑丈なデザインも好評です。
ベリンガー(BEHRINGER) アナログミキサー XENYX 502S
コンパクトでコスパの高い5ch仕様のアナログミキサーです。入力の構成はマイク・モノラルライン・ステレオライン・ステレオストリーム。手頃な価格ながらマイク入力には低ノイズで音割れしにくいXENYXマイクプリアンプを搭載しています。低コストで高品質な配信を行いたい方にもおすすめです。
高さ47×幅134×奥行き177mmと省スペース設計なのも特徴。限られたデスクスペースでも、ほかの音響機材と一緒に設置可能です。また、マイク入力では2バンドEQでの音質調節にも対応。ステレオ4/5chではTRS入力とUSBプレイバックを自動で切り替える機能も利用できます。
USBオーディオインターフェース機能を内蔵しているのも魅力。アナログミキサーに入力した音声を高音質のままパソコンやタブレットなどに取り込み可能です。
ベリンガー(BEHRINGER) アナログミキサー XENYX 1003B
屋外イベントにも活躍する10ch仕様のアナログミキサーです。ACアダプターでの駆動に加えて、3個の9Vバッテリーによる駆動にも対応。電源が確保しにくい即席の野外ステージで音楽のパフォーマンスやライブ配信を行う場合にもおすすめです。
高音質なXENYXマイクプリアンプを搭載したマイク入力を5系統も搭載しているのもポイント。コンデンサーマイクが使える48Vファンタム電源も備えており、細かなサウンド調整が手軽に行える3バンドEQにも対応可能です。独立したステレオライン入力も搭載しています。
出力はメイン・モニター・ヘッドホンを用意。加えて、FXセンド出力も搭載しており、外部エフェクターとの連携も可能です。
サウンドクラフト(Soundcraft) アナログミキサー Notepad-5
コンパクトボディに多機能を備えた5ch仕様のアナログミキサーです。MacやWindows PCと接続して使えるUSBオーディオインターフェース機能を搭載。DAWソフトで簡単に録音・編集・再生ができるため、DTM初心者にもおすすめです。
入力の構成はモノラル1とステレオ2。モノラルチャンネルは2バンドEQに加えて、48Vファンタム電源にも対応しており、高音質なコンデンサーマイクが使用可能です。さらに、ハイインピーダンス入力も備えているので、エレキギターやベースも存分に活用できます。
重さ900g、幅203×高さ82×奥行き230mmと小型軽量で持ち運びやすいのも魅力。ギグバッグにも簡単に収まるため、セッションやリハーサルに持って行く用途にも適しています。また、AUX/FXセンドも搭載しており、外部エフェクターとの連携も可能です。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) 配信向けUSBコンパクトミキサー AM03
コスパの優れた3ch仕様のアナログミキサーです。手のひらサイズのコンパクトボディにUSBオーディオインターフェース機能を内蔵。バスパワー駆動なので、パソコンに繋げるだけで手軽に導入できます。価格が安いので、配信初心者やビデオ会議などにおすすめです。
入力は18Vファンタム電源対応のモノラルマイク・ステレオライン・2トラックの3つを搭載。高音質マイクプリアンプも内蔵しており、各チャンネルに2バンドEQが付いています。手頃な価格ながら、音質にこだわった高品質な配信が可能です。
Bluetoothリンク機能に対応するのも魅力。iPhoneやAndroidなどのスマホで再生した音楽をワイヤレスで受信できるため、お気に入りの楽曲を配信時のBGMとして手軽に利用できます。
クラシックプロ(CLASSIC PRO) コンパクト・アナログミキサー AM602FX
ライブ演出に彩りを添える6ch仕様のアナログミキサーです。48Vファンタム電源のモノラルマイク入力を始め、ステレオラインと2トラックも含めたそれぞれで2系統ずつ搭載。手頃な価格ながらステレオAUXリターンにも対応しており、チャンネル数以上の入力が行えます。
高音質なデジタルエフェクトを内蔵しているのもポイント。さらに、全てのチャンネルで3バンドEQが利用でき、FXセンド出力にも対応します。アナログミキサーを外部のエフェクターと接続して、ライブ中に多彩な効果を適用したい場合にもおすすめです。
本体に堅牢なメタルシャーシを採用しているのも特徴。スタジオなどでのハードな使用にも耐えられます。初心者でも直感的に扱いやすい操作パネルも魅力です。
アナログミキサーの売れ筋ランキングをチェック
アナログミキサーのランキングをチェックしたい方はこちら。
ライブ・宅録・ライブストリーミングなど幅広い用途で使えるアナログミキサーですが、搭載されている機能やチャンネル数などはさまざま。どのような用途・目的で利用するのかをはっきりさせるのがアナログミキサー選びのポイントです。選び方やおすすめの機種を参考に、お気に入りの1台を見つけてみてください。