ライブ・宅録・ライブストリーミングなど、幅広い用途で使われる「アナログミキサー」。音のバランスを整え、聴き取りやすいサウンドを作りたい方にとっては欠かせないアイテムです。
しかし、アナログミキサーは種類が豊富で搭載されている機能もさまざま。どれを選べばよいのか悩んでしまう場合もあります。本記事では、アナログミキサーのおすすめをご紹介。選び方のポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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アナログミキサーとは?
「アナログミキサー」とは、マイクやギターなど複数の音声信号に対し、音量・音質のバランスを整える装置です。信号の処理をアナログの回路で行うことができます。
また、演奏や講演などを聴き取りやすくできるのがアナログミキサーを使うメリット。ライブができるカフェや公民館などで使われることの多いアイテムです。
マイクやギターなど、複数の装置を接続できることから、宅録や配信などにもおすすめ。なお、音声信号をデジタルに変換して処理する装置は「デジタルミキサー」と呼ばれており、アナログミキサーとは区別されています。
アナログミキサーとデジタルミキサーの違いは?
アナログミキサーとデジタルミキサーの違いは、信号処理をアナログで行うか、デジタルで行うかです。さらに、コントロール面での違いもあります。
アナログミキサーは、基本的に機能とボタンが1対1の関係で割り当てられているのが一般的です。直感的に操作できるため、ミキサーを初めて使う方でも操作しやすいのが魅力。また、比較的リーズナブルな製品が多いのも特徴です。
デジタルミキサーは、さまざまな機能を持ったハイスペックなモノが多く、ライブハウスやスタジオなどプロの現場で用いられます。各種設定はデジタルデータとして記録されるため、簡単に呼び出しが可能。素早いセッティングに対応します。
デジタルミキサーは初心者だと操作が難しい点に注意しましょう。アナログミキサーとデジタルミキサーそれぞれにメリット・デメリットがあるため、用途に応じて選ぶ必要があります。
アナログミキサーの選び方
用途に合ったモノを選ぶ
屋外ライブにはモバイルバッテリー対応のモノを
屋外ライブで使いたい場合は、モバイルバッテリー対応の製品がおすすめ。屋外ライブでは限られた電源でギターアンプなどを駆動する必要があります。想定以上に多くのコンセントを使うケースも少なくないはずです。モバイルバッテリー対応のアナログミキサーであれば、電源を気にせずに使用できます。
ポータブルPAシステムとの組み合わせであれば、電源のない場所でもライブ環境の構築が可能です。
動画配信や音楽制作には出力端子が多様なモノを
動画配信や音楽制作には、出力端子が多様なモノを選びましょう。複数の出力端子を搭載したモデルであれば、スマホを使って配信しつつ、パソコン側で録音・録画することも可能。編集しなおした動画をアーカイブとして配信しなおすなど、拡張性が高まります。
音楽制作であれば、パソコン上のDAWソフトと連携させつつ、外部のエフェクトなどと接続するといった使い方も便利。両方の音をミックスすれば、音作りの幅が大きく広がります。
アナログな機材と組み合わせてあたたかみのあるサウンドを作るなど、さまざまなアイデアを試しやすいのもポイント。出力端子が多いほど拡張性も高まります。
動画配信や音楽制作などの用途でアナログミキサーを購入する場合、パソコンと接続できるUSB出力を搭載したモデルがおすすめです。
屋内ライブ用にはEQやコンプの性能をチェック
屋内でのライブで使いたい場合、ライブ会場の環境に合わせた音の作りこみが重要。EQやコンプの性能は観客にとっての聴きやすさ、バンド側にとっては演奏のしやすさにつながります。
EQはバンド数も重要なチェックポイント。バンド数が多いほど、詳細な音の作りこみが可能です。音の粒を整えるコンプレッサーは、入力ごとに調整できるモデルがおすすめ。ボーカル・ギター・ベース・ドラムとそれぞれ設定することで、バンドサウンドに一体感が生まれます。
チャンネル数をチェック
チャンネル数は、一度に接続できる機材の数のことです。宅録でギターとボーカルを同時に収録したい場合、少なくとも2チャンネルを使います。別の機材からバックトラックを入力したい場合は、さらにチャンネルを必要とします。
ライブで使いたい場合、マイクの数や入力する楽器の数など、バンドの形態に合わせたチャンネル数が必要です。チャンネル数にある程度の余裕を持っておくのがおすすめです。
ただし、チャンネル数が増えると、サイズが大きくなるのが一般的。チャンネル数の多いアナログミキサーを購入する場合は、設置を予定している場所のスペースを確認しておくようにしましょう。
入力・出力の種類をチェック
入力・出力の種類はメーカーや製品ごと異なります。購入前に、目的と用途に合った入出力を搭載しているのかをしっかりとチェックしておきましょう。
入力に関しては、同等のチャンネル数でもマイクの入力数が異なるケースがあります。ステレオの入力数もさまざまです。
出力に関しても、パソコンと接続できるモノやiPhone・iPadに対応しているモノ、外部のエフェクターと接続しやすいモノなど、さまざまな種類があります。用途に応じて、必要な入力・出力の種類を確認しておくのがおすすめです。
エフェクトの有無や種類をチェック
アナログミキサーには、エフェクトを搭載しているモデルも多数あります。エフェクトとは、入力した信号にダイナミックな音の変化を与える機能。残響音を強調するリバーブや、やまびこのような効果が得られるディレイなど、さまざまな種類があります。
ライブのミキシングでエフェクトを使えば、ダイナミックな音作りに挑戦できます。カフェのホールのような雰囲気を演出可能です。宅録用でアナログミキサーを使いたい場合にも、エフェクト機能は便利。アイデア次第でアレンジの幅が広がります。
一方、エフェクトは必ずしも必要なモノではありません。どのようなシチュエーションでアナログミキサーを使いたいのかを考えたうえで、エフェクトの有無や種類を選択してみてください。
アナログミキサーのおすすめメーカー
ヤマハ(YAMAHA)
ヤマハのアナログミキサーは、種類の豊富さが特徴。ライブハウスなどプロ向けのハイスペックな製品から、宅録に便利なアイテム、ライブストリーミング向けのモノまで、さまざまなシリーズがラインナップされています。
各シリーズでチャンネル数のバリエーションが豊富なのもポイント。価格のバリエーションも幅広く、目的と用途に合わせたモノを見つけやすいのも魅力。マイクプリアンプ「D-PRE」など、オリジナルの機能もポイントです。
マッキー(MACKIE)
マッキーは、リーズナブルな価格帯のアナログミキサーを多数ラインナップしているのが特徴。軽量・小型のアイテムも多いため、アナログミキサーを持ち歩きたい方もチェックしてみてください。
また、ライブハウスやスタジオなど、プロ向けの高性能な製品も展開しています。上位モデルでは、オリジナルのマイクプリアンプを搭載。ミドルクラスのモデルでは、上位モデル同様のマイクプリアンプを内蔵しつつ、価格が抑えられています。自分に適したアナログミキサーを探している方におすすめです。
ベリンガー(BEHRINGER)
ベリンガーのアナログミキサーの特徴は、多くの製品でUSBインターフェースを搭載している点。パソコンとの連携が簡単で、DAW用途でミキサーを探している方におすすめ。また、24bitのマルチエフェクターを内蔵したアイテムも多く、音作りの幅が広いのもポイントです。
持ち運びに便利な小型のモデルから、ライブやスタジオなどでも使える大型のアイテムまで、製品の幅が広いのも魅力。チャンネル数も幅広く、ちょうどよいサイズのアナログミキサーを見つけやすいメーカーです。
アナログミキサーのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) 6チャンネルミキシングコンソール MG06X
プロ用のハイエンドモデルで培った技術を使い、ライトユーザーにも使いやすい形で提供しているヤマハの「MGシリーズ」。シンプルな6チャンネルのアナログミキサーです。
マイク用プリアンプ「D-PRE」を搭載しているのが特徴。大電流で低インピーダンスな信号により、艶やかでスムーズな中音域を実現しています。
低音から高音までフラットで、自然なサウンドもポイントです。ヴォーカルを際立たせたい方におすすめ。声が聴き取りやすいため、スピーチ用などにも便利です。48Vnoファンタム電源対応で、コンデンサーマイクも接続できます。
リバーブ・ディレイなど、高品位なデジタルエフェクト6種類を内蔵しているのも魅力。小規模ライブなど、迫力を生み出します。
ヤマハ(YAMAHA) ライブストリーミングミキサー AG03MK2
ライブストリーミングにおすすめのミキサーです。マイク・楽器・スマホなどと簡単に接続できるため、弾き語りなどの配信におすすめです。
コンプレッサー・EQ・REVERBなどを搭載しており、聴きやすさを調節できるのもポイント。また、ギター向けのアンプシミュレーターを内蔵しており、生々しいギターサウンドを収録できます。
USB経由でパソコンと簡単に接続でき、専用ソフト「AG Controller」を使えばエフェクトの詳細な設定が可能です。Windows・Mac・iOSに対応しています。
幅126×高さ63×奥行き201mmとコンパクトなのも特徴です。堅牢性に優れたメタルシャーシで、持ち歩きにも便利。外出先から配信したい方にもおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) 10チャンネルミキシングコンソール MG10XUF
最大4Mic・10Line入力のアナログミキサー。バンド形式など複数楽器でのライブに使いたい方におすすめです。
ヤマハオリジナルのマイクプリアンプ「D-PRE」を搭載。ボーカルやアコースティック楽器の魅力をしっかりと引き出します。ファンタム電源対応で、コンデンサーマイクの使用も可能です。
ディレイ・フランジャー・オートワウなど、24種類のデジタルエフェクターを内蔵。音作りの幅が広いのも特徴です。
USB出力付きで、オーディオインターフェースとしても便利。自宅で本格的な録音環境を構築したい方にもおすすめです。iPhoneやiPadとも接続できます。
マッキー(MACKIE) 5-チャンネル コンパクト ミキサー MIX5
コンパクトで使い勝手のよいアナログミキサー。大きさは幅140×高さ43×奥行き196mmで、重さは600gと軽量。頑丈な金属製の筐体で、持ち運びたい方にもおすすめです。省スペースで設置できるため、宅録用にも便利。リーズナブルな価格なので、サブのミキサーとしてもぴったりです。
入力は5チャンネルで、2バンドのイコライザー付き。ヘッドホンは独立したボリュームコントロールで、宅録から小規模なライブまでカバーできます。マイク入力はファンタム電源でスタジオ用のコンデンサーマイクも接続可能です。
上位モデルで培った技術が使われており、音のよさも魅力。直感的に使えるため、アナログミキサー入門機としてもおすすめです。
マッキー(MACKIE) プロフェッショナルエフェクトミキサーWITH USB ProFX6v3
マッキーのミドルクラスアナログミキサーです。6チャンネルのライン入力に対応しており、小規模のライブにおすすめ。ディレイやリバーブなど空間系エフェクターを24種類内蔵しており、ダイナミックなミキシングも可能です。
上位モデル同様にマイク入力用の「Onyxプリアンプ」を搭載しているのがポイント。大音量でも音割れしにくいハイヘッドルームで、ボーカルやアコースティックギターもクリアに再生できます。USB経由でパソコンとも接続できるため、自宅に本格的な録音環境を整備したい方におすすめです。
金属製のシャーシやABS樹脂製のサイドパネルなど、堅牢性の高さも特徴。持ち歩きたい方にもおすすめです。
マッキー(MACKIE) Onyx シリーズ プレミアムアナログミキサー with マルチトラックUSB Onyx8
マッキーのアナログミキサーの上位モデルです。マイク用の「Onyxプリアンプ」を搭載しているのが特徴。クリアなサウンドを再生可能です。
イコライザーは60~70年代のブリティッシュサウンドを意識したモノ。ダイナミックなアレンジから、細かな調節までさまざまなアイデアを形にします。各チャンネルはハードウェアバイパススイッチ付きで、操作性の高さも魅力です。
各種ボタンはバックライトLED付き。視認性に優れたノブで、ライブハウスや屋外夜間のステージなど、暗い場所で使いたい方にもおすすめです。
USB経由でパソコンとの接続にも対応。24Bit・96kHzの高解像度で録音できます。
ベリンガー(BEHRINGER) X1204USB XENYX
USBオーディオインターフェース搭載のアナログミキサー。DAW用途に便利です。8チャンネルで、ギター・ベースなど機材が多めの方におすすめ。リバーブ・コーラス・ディレイなど16種類のエフェクトを内蔵しており、多彩な音作りが可能です。AUXはリターン付きで外部のエフェクターも簡単に使用できます。
入力チャンネル個別のマイクプリアンプ付きで、生音をしっかりと録音したい方にもおすすめ。ヘッドルームが高く、音割れしにくいのも魅力です。
イコライザーは3バンドで、細かな音の作りこみにも対応。内蔵のコンプレッサーが音のまとまりを生み出します。
ベリンガー(BEHRINGER) MX400 MICROMIX
手のひらサイズのコンパクトなアナログミキサーです。大きさは約幅103.6×高さ46.5×奥行き57.2mm、重さは約370g。設置スペースを最小限に抑えたい方におすすめです。
入力は4チャンネルあり、それぞれのボリュームコントロールが可能。ノイズを抑えたアクティブ仕様で、ミキサーの入力が不足した際の拡張用としても便利です。
ベリンガー(BEHRINGER) 302USB XENYX
2チャンネルのコンパクトなアナログミキサーです。USBオーディオインターフェースを搭載しており、パソコンとの連携に便利。ライブストリーミングなどの用途にもおすすめです。
大きさは幅114×高さ46×奥行き136mmで、重さは380g。持ち運びやすく、外出先から配信したい方にもおすすめです。電源はUSBバスパワーと電源アダプターの両方が可能で、パソコンなどからの給電にも対応しています。イコライザーは2バンドで、出力はメインとヘッドホンの2系統です。
ローランド(Roland) GO:MIXER PRO-X
楽器演奏をライブストリーミングしたい方におすすめ。スマホやタブレットとの接続に便利なアナログミキサーです。大きさは幅104×高さ41×奥行き155mm、重さは215gとコンパクトかつ軽量。外出先からのストリーミングにも便利です。
電源はUSBでモバイルバッテリーからの給電も可能。電池での駆動にも対応しています。
入力はコンデンサーマイクのほか、ギター・ベース・キーボードなどさまざまな楽器と接続可能。操作はシンプルで、機械の操作が苦手な方にもおすすめです。
スマホやタブレットを使っての録音にも便利。ギターなどと一緒に持ち歩けば、思いついたアイデアをすぐに形にできます。
サウンドクラフト(Soundcraft) Notepad-8FX
宅録やちょっとしたライブ用におすすめの8入力のアナログミキサーです。各チャンネルのボリュームにロータリースイッチを使っているのが特徴。フェーダータイプのアナログミキサーと比較すると縦方向にコンパクトで、設置しやすいメリットがあります。
USBは2in・2outでパソコンや外部機器と接続しやすいのもポイント。DAW用途で検討している方にもおすすめです。
Lexicon PROのエフェクトプロセッサーを搭載。リバーブ・コーラス・ディレイなどの空間系エフェクトで多彩な音作りに対応しています。EQは3バンドです。
サウンドクラフト(Soundcraft) FX16 ll
しっかりとしたライブ環境を構築したい方におすすめ。16チャンネルの本格的なアナログミキサーです。各チャンネルのフェーダーは100mmと長く、細かなセッティングにも対応しています。
上位モデルと同等のハイスペックなヘッドホンアンプを搭載しているのもポイント。ボーカルや生楽器など、原音に忠実かつ艶やかに響かせます。
Lexiconのデジタルエフェクターを32種類内蔵しており、多彩な音作りが可能。レコーディングにも便利で、本格的な宅録環境を構築したい方にもおすすめです。
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ライブ・宅録・ライブストリーミングなど幅広い用途で使えるアナログミキサーですが、搭載されている機能やチャンネル数などはさまざま。どのような用途・目的で利用するのかをはっきりさせるのがアナログミキサー選びのポイントです。選び方やおすすめの機種を参考に、お気に入りの1台を見つけてみてください。