ピアニカやメロディオンなどの名前で馴染み深い「鍵盤ハーモニカ」。幼稚園・保育園・小学校でも使われる頻度の高い楽器で、やわらかくあたたかみのある音色が特徴です。
ただし、鍵盤数や音域、付属品の種類などは製品ごとにさまざま。いざ購入するとなると、どれを選択するべきか悩んでしまいがちです。そこで今回は、おすすめの鍵盤ハーモニカをご紹介。選び方のコツも解説しているので、参考にしてみてください。
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鍵盤ハーモニカのおすすめメーカー
ヤマハ(YAMAHA)
鍵盤楽器や弦楽器、音響機器の製造で有名な「ヤマハ」。「ピアニカ」と称される鍵盤ハーモニカを販売しているメーカーです。ヤマハの鍵盤ハーモニカは、耐久性が高く長期間愛用できるのが特徴。唄口やホースなどが劣化した際も、比較的交換品が手に入りやすいメリットがあります。
また、伸びやかで澄んだ音色や豊かな音量も人気の理由。高品質な鍵盤ハーモニカを求めている方におすすめです。
スズキ(SUZUKI)
日本で初めて鍵盤ハーモニカを製造した「スズキ」。「メロディオン」と称される鍵盤ハーモニカは、ヤマハのピアニカと並んで高い知名度があります。スズキの鍵盤ハーモニカは、アフターサービスが充実している点でも人気。購入後も安心して使えるので、学校や幼稚園など教育現場でも多数使用されています。
型番によって音色が異なる製品を幅広くラインナップしているので、大人の趣味として鍵盤ハーモニカの購入を考えている場合にもおすすめです。
鍵盤ハーモニカのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) P-32E
使い勝手に優れたスタンダードな鍵盤ハーモニカ。園や小学校で推奨されることの多いモデルです。付属のハードケース横にはシールスペースを搭載。名前シールを貼っておけば、学校や幼稚園でも安心して使えます。
演奏用ホースの差し込み口には「パイプクリップ」を搭載。立奏するときや卓奏中の待機時にホースを固定できて便利です。
吹き込み口の形状がリコ-ダーに近く、授業でリコーダーを使うようになった際、スムーズに移行できるのもポイント。カーブしたデザインにより運指が見やすいメリットもあります。白鍵と黒鍵にはそれぞれ異なるバネを採用。自然でスムーズなタッチ感を実現している点もおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) P-25F
25鍵盤を搭載したアルトモデルの鍵盤ハーモニカです。運指が見やすいカーブした唄口が付属。吹き込み口の形状がリコーダーに近いので、スムーズにリコーダーに移行できるのもポイントです。白鍵と黒鍵には、それぞれ専用のバネを使用。「ブレ防止ガイド」も搭載されており、スムーズなタッチが可能です。
本体内には、薄紙製の「プレートパッキン」や継ぎ目のないスポンジゴム製の「フレームパッキン」を搭載。気密性を向上させ、息漏れを軽減する仕様です。リードには特殊防錆塗装が施されており、金属の劣化を予防。澄んだ音色と安定したピッチを実現しています。
本製品には、プラスチック製のハードケースが付属。中空二重ブロー成型を採用しており、鍵盤ハーモニカ本体をしっかりと保護できる点もおすすめです。
ヤマハ(YAMAHA) P-S25F
25鍵仕様の鍵盤ハーモニカです。本製品はF1~F3までの高音域をカバーしたソプラノモデル。軽やかでよく通る音色のため、リード合奏にもおすすめです。
本体重量530gと軽いので、園児や低学年の子供が使う場合もラクに演奏しやすいのがメリット。加えて、堅牢性と軽さを両立させた中空二重ブロー成型のプラスチック製ハードケースがついているため、持ち運び時の負担も軽減できます。
ヤマハ(YAMAHA) P-37D
幅広い音域をカバーする鍵盤ハーモニカです。37個の鍵盤を搭載しているので、アルトから高音よりのソプラノまで幅広い音域が鳴らせます。
本体内部に搭載されているリードには特殊防錆塗料を採用しているため、金属が劣化しにくく澄んだ音色が得られます。空気の入る部分には、薄紙製の「プレートパッキン」と継ぎ目のないスポンジゴム製の「フレームパッキン」を搭載。気密性が高く、息漏れしにくいメリットもあります。
なお、中空二重ブロー成型を採用したプラスチック製のハードケースも付属。幅広い音域を楽しみたい方におすすめのモデルです。
ヤマハ(YAMAHA) 大人のピアニカ P-37EBK2
デザインや音色にこだわって作られた大人向けの鍵盤ハーモニカです。懐かしさを感じさせる雰囲気が魅力。演奏する手元に大人の上質感をプラスできます。
吸音材を配置したり、バルブパッキンの開口部サイズを音域によって変えていたりと、内部の構造を工夫しているのが特徴。まろやかで心地よいメロウな音色を実現しています。広音域の37鍵タイプです。
ショルダーストラップが付属しており、立った状態での演奏に対応。専用のソフトケースもついているので、持ち運びに便利です。
スズキ(SUZUKI) メロディオン アルト FA-32
園や小学校などで推奨されることの多い鍵盤ハーモニカです。内部のリードには、防錆塗装を施したリン青銅を使用。錆びにくく折れにくいのが魅力です。
付属のセミハードケースはやわらかい質感の樹脂製で、ケースと本体あわせて約800gと軽量。譜面立てとしても使えるうえ、卓奏時にカタカタ音がしにくいのが魅力です。反射コーティングが施されたネームタグもついています。
また、卓奏唄口のほか、くわえ過ぎを防ぐストッパーがついた「立奏唄口」、お手入れ用クロスも付属。園や小学校で鍵盤ハーモニカが必要な子供におすすめです。
スズキ(SUZUKI) メロディオン アルト MXA-32G
アルト音域の鍵盤ハーモニカ。32鍵タイプなので、幼稚園や小学校で使う初めての鍵盤ハーモニカとしてもおすすめのモデルです。
リードにリン青銅を採用しており、きれいな音が長持ちするのもポイント。また、防錆塗装を施しているため、耐久性にも優れています。
付属品は立奏用唄口と卓奏用ホース、ハードケースの3点。卓奏用ホースは、ケースにはめ込まずに置くだけでさっと出し入れできるため、準備や片付けが簡単なのもメリットです。
スズキ(SUZUKI) メロディオン アルト M-37C plus
大人の趣味用としてもおすすめの鍵盤ハーモニカ。F~F3までの幅広い音域をカバーした37鍵仕様のアルトモデルです。
赤と青の配色で仕立てた、レトロな佇まいも魅力のひとつ。形状記憶型のフレキシブルマウスピースが付属しているため、演奏性に優れています。明るいイエローのソフトケース付きで、おしゃれに持ち運べるのもポイントです。
スズキ(SUZUKI) メロディオン ソプラノ S-32C
ハリのある澄んだ響きが特徴の鍵盤ハーモニカです。器楽合奏やアンサンブルの高音域を担当できるソプラノタイプ。F1~C4の音域をカバーできるので、合奏全体にメリハリをつけたい場合におすすめです。
32鍵盤仕様の本体サイズは、幅43×奥行10×高さ5cmと比較的スリムでコンパクト。ショルダーストラップがついた専用のソフトケースも付属しており、携帯性にも優れています。また、本体内部のリードには折れにくくて錆びに強い「特殊リン青銅」が使われているのも魅力です。
立奏用の唄口はストレートに息が通る設計。くわえ過ぎを予防するストッパーが搭載されているのもポイントです。唄口の差し込み口が、鍵盤に対して角度をつけて設計されているのも特徴。立奏時に鍵盤が見やすく、快適に演奏できる点もおすすめです。
スズキ(SUZUKI) マイク内蔵モデル バス HAMMOND PRO-24B
アンサンブルのベースパートで活躍するバス音域の鍵盤ハーモニカです。アコーディオンをもとにしたテーパーリードの採用により、息を吹き込んで鳴らす低音リードを実現。ベースラインはもちろん、中低音のメロディーも美しく響きます。
また、高音と低音の2ヶ所にピックアップマイクが内蔵されているのもおすすめポイント。それぞれのバランスやボリュームを繊細にコントロールできるため、深みと立体感のある重厚な低音を鳴らせます。
トロンボーンマウスピースやL字ジョイントロングマウスピースなど、付属品が充実しているのも魅力。トロンボーンマウスピースは息を効率よくたっぷり送り込める形状で、パワフルに演奏したい場合に重宝します。
キクタニ(KIKUTANI) KIKUTANI 鍵盤ハーモニカ メロディメイト MM-32
一般的な32鍵盤仕様の鍵盤ハーモニカです。F~C3までの音域をカバーするアルトモデルなので、音楽の授業で学ぶ曲の多くを演奏可能。小学校や幼稚園で使う鍵盤ハーモニカとしてもおすすめです。
本製品には、ハードケース・ホース・唄口などが付属。交換用の唄口やホースも販売されています。ハードケースは開けば、譜面台としても使用可能。開いた蓋が途中で止まる設計がポイントです。
本体背面には、ボタンタイプの水抜きを搭載。軽い力で押せるのが魅力です。比較的リーズナブルな価格で購入できるので、初めて鍵盤ハーモニカを購入する方にも適しています。
キョーリツ(KYORITSU) KC Melody Piano P3001-32K
比較的リーズナブルな価格で購入できるコスパに優れた鍵盤ハーモニカです。スタンダードな32鍵盤仕様のアルトモデルなので、小学校の音楽の授業にもおすすめ。名前シールや音階シールがついているのもポイントです。
本体内にたまった水滴をだせる「水抜きボタン」も搭載。簡単にお手入れできるのもポイントです。ボディ背面には「ホールドベルト」がついており、立奏時に手を通してしっかりと保持できます。本製品はカラーバリエーションが豊富に用意されているので、好みの色を選びたい方にもおすすめです。
また、付属品は、卓奏用のホースや立奏用の唄口、クリーニングクロスなど充実。携帯時や収納時に便利なハードケースもついています。
ゼンオン(ZEN-ON) ゼンオンピアニー BMH-32
明るくはっきりした音色が特徴の鍵盤ハーモニカです。32個の鍵盤を搭載したスタンダードなモデルなので、幼稚園のお遊戯会や小学校の授業用としてもおすすめ。堅牢性に優れたハードケースがついており、通学や通園時に本体をしっかりと保護して持ち運べる点も魅力です。
立奏用の唄口や卓奏用のホースに加えて、クリーニング用のクロスも付属。こまめに本体を掃除して、清潔に使用したい場合にも適しています。
HOHNER STUDENT MELODICAS STUDENT 32
ドイツの楽器メーカー「HOHNER」が製造する鍵盤ハーモニカ。スタンダードな32鍵盤仕様なので、学校や幼稚園での利用から大人の趣味としての使用まで、幅広い用途で使えるのがポイントです。また、シンプルながらスタイリッシュなデザインも、人気を集めています。
本製品は32鍵盤タイプですが、コンパクトな26鍵盤タイプや本格的な演奏ができる37鍵盤タイプなど、ラインナップが豊富。さまざまな用途に活用したい方にもおすすめの鍵盤ハーモニカです。
HOHNER FIRE MELODICA
見た目にこだわる方におすすめの鍵盤ハーモニカです。光沢のある赤いボディにブラックの鍵盤が映える、おしゃれで個性的な佇まいが魅力的。ステージ演奏などで使用すれば、存在感をアピールできます。
32鍵を搭載したスタンダードなアルトモデルで、初心者から上級者まで広く楽しみやすいのもポイント。立奏用唄口などの付属品に加えて、ハードケースもついています。使い勝手や携帯性も良好です。
ホビナビ 鍵盤ハーモニカ 32鍵 pianc001
32鍵仕様のスタンダードな鍵盤ハーモニカです。音色や鍵盤の押しやすさなどといった、さまざまな検品基準をクリアしている高品質なモデル。比較的価格も安く手に取りやすいので、幼稚園や小学校で使う初めての鍵盤ハーモニカにもおすすめの1台です。
卓奏用ホース・口吹き用マウスピース・クリーニングクロスなど、付属品が充実しているのもうれしいポイント。あると便利なアイテムがひと通り揃っているので、購入後すぐに使用できます。
また、スモークピンク・オレンジ・パープル・ダークレッドなど、個性的なカラーが展開されているのも魅力のひとつ。人と被りにくい鍵盤ハーモニカを持ちたい方にもぴったりです。
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鍵盤ハーモニカの選び方
鍵盤の数をチェック
鍵盤ハーモニカの鍵数は、小学校でも使われる頻度の高い「32鍵盤」がスタンダード。黒鍵と白鍵をあわせて、32個の鍵盤を搭載した製品です。コンパクトで携帯性に優れたモデルを求めるのであれば、「25鍵盤」のモデルもおすすめ。鍵盤数が少なくなるほど、サイズも小さくなります。
また、サイズは大きめですが、より広い音域を使用して本格的な演奏する場合には「37鍵盤」や「44鍵盤」などの製品もおすすめです。
小学生には32鍵がスタンダート。学校・園の指定をチェック
小学校では、「32鍵盤」の鍵盤ハーモニカを使用するのが一般的。幼稚園や保育園では、一回りサイズの小さい「25鍵盤」の製品が使われる場合もあります。音楽の授業やお遊戯会用に購入するのであれば、学校や園の指定に合う製品を選択するのがおすすめ。音楽の教科書にある曲の音域であれば、多くが32鍵の鍵盤ハーモニカでカバーできます。
音域をチェック。子供用には「アルト音域」がおすすめ
鍵盤ハーモニカは、バス・アルト・ソプラノなどの種類によってカバーする音域が異なります。こだわりがなければ、小学校・幼稚園・保育園で使われる頻度の高い「アルト音域」がおすすめ。人の声に近い一般的な音域から、少し高い音域までをカバーできるのが特徴です。
また、低音よりの「バス音域」や高音よりの「ソプラノ音域」は、鍵盤ハーモニカだけの合奏や本格的な演奏をする場合に適しています。
ケースの素材をチェック
頑丈なハードケース
収納時はもちろん、携帯する際に鍵盤ハーモニカ本体をしっかりと保護したいのであれば、堅牢性に優れた「ハードケース」付属モデルがおすすめ。樹脂やプラスチックなどの素材を使用しており、ぶつけた場合や落としてしまった場合に本体にかかる衝撃を軽減できるメリットがあります。
また、多くのハードケースに唄口やホースの専用収納スペースが設けられているのも特徴。付属品を本体と一緒にまとめて持ち歩けるのもおすすめポイントです。
軽量なソフトケース
鍵盤ハーモニカを気軽に携帯したいのであれば、「ソフトケース」もおすすめ。布やビニールなどの素材を使用しており、軽量で持ち運びやすい点がメリットです。
また、ハードケースに比べて、デザイン性に優れたモデルが多いのも特徴。かわいらしいモノからシンプルな外観のモノまでさまざまなデザインのソフトケースが存在するので、好みのケースで鍵盤ハーモニカを持ち運びたい場合におすすめです。
付属品をチェック
鍵盤ハーモニカには、ハードケースまたはソフトケース・ホース・唄口などの付属品が同梱されているのが一般的。小学校・幼稚園・保育園で使用するのを想定して、名前を記入するシールや鍵盤に貼りつけられる音階シールが付属した製品もあります。清潔に使用したい方は、クリーニングクロスが付属したモデルも便利です。
また、使用を重ねるうちに劣化してしまう可能性のあるホースや、紛失しやすい小さなパーツの唄口は、交換品の有無をチェックしておくのもおすすめ。製品によって取りつけサイズが異なるので、対応する交換品が販売されているかもチェックしておきましょう。
保証・サポート体制をチェック
小学校や幼稚園への持ち運びに加えて、音楽の授業やお遊戯会の練習など使用頻度が高い場合には、保証やサポート体制をチェックしておきたいところ。万が一故障してしまった場合でも、スムーズに修理に対応してもらえる製品がおすすめです。
最近ではリーズナブルな価格の海外製も多数販売されていますが、ヤマハやスズキなど大手メーカーの鍵盤ハーモニカであれば、サポートも充実しており安心して購入できます。
大人の趣味にもおすすめ
小学校や幼稚園で使用するイメージの強い鍵盤ハーモニカですが、大人の趣味としてもおすすめ。息遣いで強弱がつけられる繊細な音色が人気で、プロのミュージシャンが使用する場合もあります。
本格的な演奏を楽しみたいのであれば、価格は高くなりますが音域の広い製品が便利。「37鍵盤」や「44鍵盤」などの鍵盤数の多いモデルが適しています。
鍵盤ハーモニカには、小学校の授業に適した32鍵盤仕様のスタンダードモデルだけでなく、鍵盤数の少ないコンパクトなモデルや本格的な演奏ができる44鍵盤モデルまで幅広い製品があります。音色・音域・付属品・サポート体制を考慮して、使用用途や好みに合うモデルを選ぶのがおすすめです。