ソルトにおけるルアー釣りのなかでもゲーム性が高い「メバリング」。ターゲットとなるメバルは通年狙える魚ですがベストシーズンとしては冬から春で、ほかの釣りがオフシーズンに入っても楽しめるのが魅力です。
そこで今回は、メバリングプラグのおすすめをご紹介。ワームを使った釣りとの違いについても言及するので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
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メバリングプラグとは?
「メバリングプラグ」とはその名の通りメバリングで使うプラグのこと。「メバリング」とはルアーで狙うメバル釣りのことで、「プラグ」とはプラスチック素材でできたハードベイトのことを指します。
そもそもメバリングにおいてはワームを使ったジグヘッドがメイン。メバルが捕食しているベイトフィッシュをオートマチックにイミテートできよう柔らかい素材を使用しているほか、それ自体小さく細く加工しやすいのが特徴です。
一方、プラグは浮力とウエイトのバランスを考慮して成形。動きや泳ぎによってアピール力が高く、より存在感があります。また、水中での抵抗によりどのレンジを引いているかのイメージがしやすいのもポイント。さらにルアー交換がスムーズで、手返しよくキャストできるのも魅力です。
なお、厳密な「プラグ」という意味においてはプラスチックでできたミノーやペンシルベイトが該当し、金属でできたメタルバイブなどは外させることがあります。ただ、本記事においては広義で捉え、それらも含んでいるので、その点は留意して読み進めてください。
メバリングプラグの選び方
カラーで選ぶ
メバリングプラグでカラーを分類する際は、まずボディに透け感があるかないかを確認。シルエットがぼやけたほうがよいか、はっきりさせたほうがよいかの判断はフィールド状況によって変わるので、反応のよいほうがその日の軸になります。なお、前者をクリア系、後者をソリッド系とすることがあるので覚えておきましょう。
次に紫外線に反応して発光する「ケイムラ」や夜光塗料が施された「グロー」もチェック。メバリングは昼夜を問わず楽しめますが、メバル自体は夜行性の魚なのでナイトゲームのほうが活性が上がります。月明かりや常夜灯ではケイムラやグローを積極的に使いましょう。
種類で選ぶ
ペンシルベイト
「ペンシルベイト」とは、細長い形状のプラグ。水面に浮くタイプのルアーで、メバリングでは捕食対象に合わせてサイズは小さめとなっています。
水面はメバルがベイトを追い込む際の最終局面となるので、バイトしてくるのはやる気のある魚。なお、水面が荒れていると動きが消され、よさが発揮できないのでその点は留意しておきましょう。
ミノー・リップレスミノー
「ミノー」とは魚を模したプラグのこと。細身のフォルムにリップが付いているタイプや、アゴがしゃくれたリップレスタイプがあり、一定層を泳がせて使うのが特徴です。
ただ巻きはもちろん、ロッドワークでアクションをつけてバイトを誘発できるのもポイント。捕食を促すか、リアクション気味に喰わせるかを意識して使い分けるようにしましょう。
シンキングペンシル
「シンキングペンシル」とは水面直下を泳がせることができるプラグ。略して「シンペン」と呼ばれるアイテムで、ペンシルベイトとは異なり、沈むタイプのルアーに分類されます。
動きとしては水を受ける面が少ないので、よりナチュラルに泳ぐのが特徴。喰わせを意識したい場合はゆっくりと巻き、リアクション気味に口を使わせたい場合はトゥイッチやジャークなどを加えるのもアリです。
メタルバイブ
「メタルバイブ」とはその名の通り金属でできたハードベイトのこと。プラスチックを採用したバイブレーションには厚みがありますが、メタルバイブは基本的に薄くできており、“鉄板バイブ”とも呼ばれます。
また、ルアーとしては金属の塊なので遠投しやすいのが特徴。ほかのルアーとは異なりウエイト部分が集約されているため、キャスト時の空気抵抗が少ないのもポイントです。
その他
メバリングで使うルアーにはイカ釣りで使う「エギ」や伝統漁具の「カブラ」などもあり、ほかのルアー釣りとは一線を画す部分もあります。
エギングに関してはメバルが捕食しているベイトフィッシュサイズに合わせてある程度小さめ。カブラとはいわゆる「土佐かぶら」のことで、見た目としてはセロハンやティンセルを組み合わせた少し長めのサビキといった感じです。なお、メバリングにおいてカブラは1パーツをジグヘッドリグのような感覚で使います。興味がある方はぜひチェックしておきましょう。
メバリングプラグのおすすめ
ダイワ(Daiwa) 月下美人 夜霧Z 42S
メバリング用に開発されたおすすめのミノープラグ。小型ながらボディ内部に重心移動システムが搭載されており、風が吹くフィールドでもしっかりと飛距離が出せるのが特徴です。
タイプとしてはフローティングとシンキングの2種類をラインナップ。オリジナルモデルのほか、より深く潜るDRも用意されているので、レンジを意識したメバリングを楽しみたい方はぜひチェックしておきましょう。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 しらすJ
細身のベイトフィッシュを演出できるシンキングペンシル。3連ジョイントボディを採用しており、なまめかしい動きでバイトを誘えるのが特徴です。
低重心化を図るべくウエイト部分が張り出しているのもポイント。アクション時の姿勢が安定しており、デッドスローからファストリトリーブまでしっかりと対応できるのも魅力です。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 小次郎
直進性を図るためにアゴ下にスタビライザーを付けたメバル専用のI字系ミノー。ただ巻きすると棒引きで引っ張れるのが特徴で、タフコンディションの魚にも効果を発揮するのが魅力です。
また、トゥイッチやジャークを加えればリアクション気味に喰わせられるのもポイント。レングスは52.6mmで、ウエイトは2g、カラーは6色をラインナップしています。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 源五郎Z
やや太めのボディを採用したメバリングプラグ。マグネット式の重心移動システムを採用しており、ショートビルのミノーながらしっかりと飛距離が稼げるのが特徴です。
内部にはガラスラトルが2個入っており、サウンドアピールするのもポイント。なお、ラインナップとしてはリップレスタイプも用意されており、こちらはフロントフックとリアフックの間に3連ウエイトが配置されています。気になる方は併せてチェックしておきましょう。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 漂 SOLID 40S
丸みを帯びたボディが特徴的なメバリングプラグ。同シリーズには、ペンシルベイトにあたる「F」のフローティングタイプと、シンキングペンシルにあたる「S」のシンキングタイプが展開されており、本製品は後者にあたります。
横アイを採用しており、瀕死のベイトフィッシュを演出できるのが魅力。シンキングの場合はデッドスローでゆっくりと水面直下を引いてバイトを誘うのがおすすめです。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 漣Z
大型メバルを攻略するために開発されたミノープラグ。メバリングで使うにはやや長めの60mmボディを採用している一方、スリム化を図っており、違和感なく喰わせにもっていけるのが特徴です。
重心移動システムによって飛距離がしっかりと稼げるのもポイント。内部構造はワイヤーオシレートタイプとなっているので、動きが安定しているのも魅力です。
ラインナップとしてはフローティングとシンキングの2種類。なお、フローティングは厳密にはスーパースローフローティングに設定されており、ストップ&ゴーでじんわりと浮かせてバイトを誘発したいときに有効です。
ダイワ(Daiwa) 月下美人 艶カブラ
天然羽毛によるナチュラルな波動でメバルを惹きつけるカブラ。ラインナップとしては1.2gと2.2gの2種類がありますが、どちらもヘッド部分をABS樹脂で包み込んでおり、同重量のジグヘッドよりもスローフォールするのが特徴です。
使い方としてはレンジを意識してリフト&フォールを繰り返すのがおすすめ。ティップを軽く煽るように、ラインを軽く弾くように巻くことで逃げ惑うベイトフィッシュを演出できます。
シマノ(SHIMANO) ソアレ ライズショット スティック 60S AR-C
オーソドックなフォルムを採用した60mmサイズのシンキングペンシル。メーカー独自の重心移動機構「AR-C」を搭載することによってキャスト時の飛行姿勢が安定しているのが特徴です。
フックは大型メバルを意識した#10を採用。巻き抵抗のフィーリングにも配慮しているので、キャスト&リトリーブを繰り返し、広範囲を探る際に優位性を感じるアイテムです。
シマノ(SHIMANO) ソアレ ライズショット 37SS
ソルトのライトゲーム全般で使えるミノープラグ。若干ファットなボディデザインとなっており、メバルにおいてはイカパターンやアミパターンを意識したい際に有効なアイテムです。
内部はマグネット式の重心移動システムを採用しており、コンパクトながら飛距離が出せるのもポイント。ただ巻きではタイトなウォブル&ロールアクションが出せるので、弱すぎず強すぎずのアピールでバイトを誘発できます。
シマノ(SHIMANO) エクスセンス トライデント60S AR-C
小型ベイトパターンにマッチするシンキングペンシル。キャスト時の飛行姿勢が安定している重心移動機構の「AR-C」を搭載しているほか、スリムな60mmサイズで空気抵抗が少ないので、フルキャストして広範囲を探るのがおすすめです。
アクションとしてはしっかりと動くクイック系のワイドロール。フォール姿勢は水平ながらも小刻みに揺れ、バイトを誘発できます。
ブリーデン(BREADEN) ビーナッツ 40
つぶらな目が特徴的なメバリングプラグ。ルアーとしては小粒のミノーで、タイプとしては2種類あり、目玉が赤いのがフローティングタイプ、目玉が青いのがサスペンドタイプとなっています。
低重心設計を採用しており、スイム姿勢が安定しているのも特徴。ただ巻きで捕食を促すのはもちろん、トゥイッチやジャークを時折入れてもんどり打つようなリアクションバイトを狙えるのもポイントです。
ブリーデン(BREADEN) ビーバイブ30
ソルトシーンのライトゲームで使いやすいメタルバイブ。メバリングにも有効なルアーで、小型ながらしっかりと動くのが特徴です。
リフト&フォールはもちろん、トゥイッチなどのロッドアクションを加えると平打ちをしてバイトが誘えるのもポイント。さまざまなアプローチ方法で攻められる便利なアイテムです。
ブリーデン(BREADEN) ミニマル エボロジー
メバリングに対応したコンパクトかつライトウエイトのエギ。本製品はイカ釣り専用に思われがちなエギをライトゲームに活用した「ミニマル」から 進化させたモデルで、切れ味鋭いダートでバイトを誘発できるのが特徴です。
ラインナップとしてはノーマルのほか、シャロー、ディープの3種類を用意。それぞれ狙うレンジを意識して使い分けるのがポイントです。メバルはもちろん、ほかの魚にも有効なので、魚種を問わず楽しめるのも魅力。興味がある方はぜひ試してみてください。
ブリーデン(BREADEN) メタルマル
細く小さいエギのようなフォルムを採用したアイテム。ルアージャンルとしてはスピンテールジグとも言えるタイプで、ウエイト部分を前方にもってきており、前傾姿勢でフォールするのが特徴です。
フロントはトレブルフック、リアはダブルフック、ブレードはコロラドを採用。フラッシング効果でバイトを誘いつつも、バラシを軽減できるような仕様となっているのも魅力です。
ブリーデン(BREADEN) めばるingかぶら
伝統漁具である「土佐カブラ」をメバリング用にしたアイテム。専用のメバルタックルで扱いやすいようにセッティングされており、特にデイゲームで強さを発揮するのが特徴です。
全体のバランスを考慮しているほか、フックを吟味しているのもポイント。さらに魚皮やティンセルの素材、シルエットのもこだわっています。本製品は1パケージあたり5個入り。サイズは10号・11号・12号の3種類で、タイプはグリーン皮とグリーン皮フラッシャーの2種類をラインナップしています。
スミス(SMITH) メバペン メバル
水平浮きにこだわったメバリング専用のペンシルベイト。風や波、潮の流れに乗せて誘う「ナチュラルドリフト」がしやすいようにセッティングされており、水面でもがくベイトフィッシュを演出できるのが特徴です。
ただ巻きではS字を描き、波紋を出してバイトを誘えるのがポイント。ここぞという場面でトゥイッチやジャークを入れたり、リトリーブスピードに変化をつけたりするのも有効です。サイズは45mm、重量は3gと軽量コンパクトながら飛距離が出るのも魅力。魚が水面を意識しているときに活躍するおすすめのプラグです。
スミス(SMITH) シラスミノー48リップレス
魚種を問わず、さまざまなフィッシュイーターに対応できるリップレスミノー。製品名にシラスとありますが、メバルやアジ、カサゴなどさまざまな小魚をイミテートできるのが特徴です。
同シリーズは「LSP」のサスペンドと「LLS」のシンキングの2タイプを展開。前者は動かしすぎず、潮や流れに乗せるイメージで、ナチュラルに漂わせるのがおすすめです。一方、後者はデッドスローや高速巻き、ストップ&ゴーなど、リトリーブスピードやリズムに変化をつけるのがポイント。ステイ中のフォールでもバイトを誘えるので、ぜひ試してみてください。
スミス(SMITH) ガンシップ
ソルトのライトゲーム用に開発されたミノープラグ。サイズラインナップとしては36mmと45mmがあり、前者はフローティングとスローシンキングの2種類、後者はフローティング・ハイフローティング・スローシンキングの3種類が用意されています。
ミノーにしては若干目が大きい仕様となっていますが、これは子イカをイメージしているため。ウエイトはタングステンの固定重心かつ低重心設計で、キャスタビリティのほか、アクションの質も良好です。オーソドックスな小型プラグを求めている方はぜひおさえておきましょう。
スミス(SMITH) ルナメバル
ロッドワークでアングラーから仕掛けてバイトを狙えるミノープラグ。もともとはトラウト用ミノーとして開発されたプラグですが、フックの軽量化などを図り、メバル用にビルトアップされたモデルとなっています。
操作としてはトゥイッチやジャークなどで誘うのが基本。藻に絡めてハングオフさせ、リアクションバイトを狙うのも有効です。タイプとしては1.8gのフローティングと2.2gのシンキングがあり、サイズは47mmで共通となっています。
スミス(SMITH) シーブリット
軽量・コンパクトなメタルバイブ。デフォルトでのフックはリアにダブルフック1本となっており、根がかり回避を意識しつつも後方重心に寄せ、ライトウエイトながら飛距離が出るのが特徴です。
メバルを狙う際はスローリトリーブを意識。追わせて喰わせるイメージで使うのがおすすめです。また、ラインアイが2つ用意されているのもポイント。特にリフト&フォールによるフラッシングとリアクションで口を使わせたい場合は、調整してアジャストしていくようにしましょう。
アムズデザイン(AMS Design) アイマ メバカーム
シーバスで有名なシンキングペンシル「カーム」をメバリング仕様としたプラグ。スリムながら遠投性能に優れており、広範囲を探りやすいのが特徴です。
レンジは水面直下10〜30cmをカバー。サイズは60mm、ウエイトは4.8gとなっています。ゆっくりと引いてもバランスが崩れにくく、ハードプラグながらソフトベイトのように喰わせを意識して使えるので、気になる方はぜひおさえておきましょう。
アムズデザイン(AMS Design) アイマ メバ コスケ F
ポッパーカップにも見えるリップが搭載されたミノープラグ。ぷりっとしたフォルムの35mmサイズで、タイプとしてはフローティングとシンキングの2種類が用意されています。
フローティングは潜行レンジ5〜20cmで、ウエイトは2.2g。一方、シンキングは潜行レンジ20〜60cm、ウエイトは2.7gと1段下を引けます。メバルプラッキングで扱いやすいアイテムなので、ぜひタックルボックスのなかに忍ばせておきましょう。
タックルハウス(TACKLE HOUSE) ショアーズ オルガリップレス
多くのアングラーから信頼を得ているメバリングプラグ。ただ巻きでも十分釣れるルアーとして知られており、食べやすいサイズ感と泳ぎで捕食を促すのが特徴です。
ルアージャンルとしてはリップレスミノーで、タイプとしてはスローフローティング。水面直下20cm前後を水平に近い姿勢で泳ぎ、ゆらゆらとしたローリングでバイトを誘います。カラーラインナップも豊富に揃っているので、色合いの傾向別に複数用意しておくのがおすすめです。
ジップベイツ(ZIP BAITS) リッジ
極小サイズながらキャスタビリティに優れたミノープラグ。流れや潮を意識してナチュラルドリフトさせたり、ストップ&ゴーでリトリーブスピードに緩急をつけたり、トゥイッチやジャークでリアクションを意識したりと、さまざまな使い方ができるのが特徴です。
タイプとしてはフローティングとスローシンキングの2種類。サイズは35mm共通となっています。メバルプラッキングにおいては定番とも言えるアイテムなので、しっかりとおさえておきましょう。
デュオ(DUO) テトラワークス トト48HS
高速リトリーブによるスピードを意識した釣りやキレのあるアクションで勝負したい際に有効なミノープラグ。本製品は従来モデルからアップデートしたヘビーシンキングモデルで、水噛みを重視した立ち気味のスクエアリップを採用しているのが特徴です。
サイズは48mmで、ウエイトは4.3g。潜行レンジは40〜80cmです。強めのアクションでバイトを引き出したい際にぜひ試してみてください。
ジャクソン(Jackson) アスリート 55LL メバルチューン
同メーカーを代表するミノー「アスリート」をシンキングペンシルに、水面直下10cmをトレースするようにメバルチューンされたプラグ。表層をとにかくゆっくりと引きたい際に有効なアイテムです。
ボディバランスを考慮してダングステンウエイトをフロントフックの前後に2つ配置。キャストすると水平姿勢でフォールし、リトリーブすると控えめなS字を描き、ナチュラルにアピールできます。シンキングペンシルでカバーしていたレンジをさらに細分化できるおすすめのルアーです。
メバルをルアーで狙う釣りがジャンルとして確立してから年数が経ち、アングラーが増加、そしてそれに合わせて多様なニーズにマッチしたアイテムがリリースされています。ルアーに関してもワームだけでなくライトプラッキングへ、タックルにしてもスピニングだけでなくベイトフィネスへと裾野が広がり細分化。さまざまなアプローチ方法があるので、ぜひあらゆる角度からメバリングを楽しんでみてください。