山やキャンプでの食事は無条件においしいものです。けれども、ラーメンやフリーズドライの食品でも、フィールドで手に入れた山菜を料理するのでも、鍋やフライパンがないと話になりません。アウトドア用品にはクッカーと呼ばれる、野外用の調理器具がちゃんとあります。今回は、ワイルドライフに必要なおすすめキャンプ用クッカーを紹介します。
キャンプにピッタリなおすすめクッカー15選
スノーピーク(snow peak) トレック900 SCS-008
900mlの容量の鍋と、250mlの容量のフライパンとで構成された基本的なクッカーのセットです。本体の材質はアルミで、取手はステンレス。チタン製の製品に比べて軽さや薄さに劣りますが、厚手の鍋肌は結構丈夫で、乱暴に扱ってもへこみにくい特徴があります。仮にへこんでしまっても、それが道具の味に見えるおおらかさが魅力です。
小さなソロ用ストーブであれば、鍋の中に収納して、荷物をコンパクトできますよ。
スノーピーク(snow peak) アルミパーソナルクッカーセット SCS-020
こちらはひとまわり大きく、大きな鍋は1000mlあります。また、鍋とフライパンがそれぞれ2個ずつセットされています。ソロクッカーですが、2人で使ってもいいですし、1人で使って本格的なアウトドアクッキングに取り組むこともできます。
鍋でお米を炊きながら、もう1つの鍋でレトルト食品を温めたり、フライパンに缶詰のものを開けたりと、アウトドアとはいえ食事は豪華に、と考える方におすすめのクッカーセットです。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャンピング食器3点セット M-7519
直径12cmの鍋と2枚の皿がセットになった、ステンレス製のクッカーセットです。ステンレスはアルミと比べて固く、傷がつきにくい上に汚れもつきにくいという特徴があります。値段もリーズナブルなので、防災グッズとして購入する人も多いようです。避難用品のなかに1つ持っておくと、調理はしなくても、食事の際に取り分けの皿として利用できて便利ですよ。
大概の汚れは布や紙で拭けばおちるので、衛生的でもあります。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ラグナステンレスクッカーLセット M-5504
2種類の大きさの鍋と、フライパン、そしてやかんがセットになったクッカーセットです。キャンプグッズで、しまう時にちゃんと他の鍋のなかに収まるやかんというのは実は結構貴重です。鍋でお湯を沸かすのと比べて、やかんはラーメンを作るにもコーヒーを淹れるのにも便利なのですが、その特性上取っ手や注ぎ口があるため、なかなか他のクッカーの中に収まらないことが多いのです。
コールマン(Coleman) パッカアウェイクッカーセット 2000010530
キャンプグッズでおなじみのコールマンからは、鍋とそのふた、そしてフライパンがセットにされたクッカーを紹介します。印象的な黒地の素材に、赤いハンドルが特徴的です。表面にはノンスティック加工がされていて、焦げ付きにくくなっています。油をひかなくてもくっつきにくいのはキャンプでは重宝します。
赤いハンドルはシリコン製で、使用すると熱くなる持ち手をカバーしています。
プリムス(PRIMUS) イージークック・ソロセット P-CK-K102
重量わずか201gの軽量なクッカーです。収納時は、内部にガスカートリッジやバーナーを収納することができるので、荷物を極力減らしたいミニマリストにおすすめです。表面はハードアノダイズド加工が施されていて、傷に強くアウトドアでのハードな使用にも耐えられるようにできています。コーヒーを飲んだり、フリーズドライの食品を温めるのにちょうどいい大きさです。
ダグ(DUG) BANQUET-2 DG-0205
取っ手つきで、さらに蓋もついた深めの鍋が2つに、フライパンがセットになったクッカーです。鍋の取っ手は折りたたみ式で、セットを重ねあわせても邪魔になりません。フライパンの底は波型になっていて、余分な油が波の谷間に落ちるので、さっぱりとした焼き上がりが実現できます。もちろん鍋の素材にも工夫がこらされいて、焦げ付きにくくなっていますよ。
ダグ(DUG) 焚き火缶3セット DG-0103
大鍋、中鍋、小鍋の3つの鍋がひとまとめになったセットです。少し薄めのアルミでできているので、使っているうちにボコボコになる可能性がありますが、それもまた愛着のわく要素の1つです。鍋の取っ手が本体をぶら下げる方向についているので、ストーブの上に載せて使うよりも、焚き火缶の名のとおり、ぶら下げて使うほうが適しています。
複数人で使うのにも、1人で豪華なディナーのために使うのにもおすすめです。
イーピーアイ(EPI) アルミ6点食器セット C-5307
ボーイスカウトや林間学校での定番クッカーです。鍋が3つと、ボウルや皿としても使えるふたが3つずつセットになっています。本格的な料理は焦げ付きの心配があるのでおすすめしませんが、お湯を沸かしたり、そのお湯でラーメンやソーセージを茹でるぐらいのことは問題なくできるので、ソロキャンプには十分な機能なのではないでしょうか。
ユニフレーム(UNIFLAME) 山クッカー角型 667705
異色の角形クッカーです。その利点は多く、袋麺を割らずに茹でられること(割ると麺が短くなり食べにくくなってしまいます)、湯切りやお湯を注ぐことがしやすいこと、無駄なスペースがなく、パッキングしやすいことなどが挙げられます。それぞれふた付きの大鍋、小鍋、そして当然ながら四角いフライパンがセットになっています。
ユニフレーム(UNIFLAME) ラーメンクッカー1400 667675
キャンプやツーリングでの料理の定番、ラーメンを作るのに特化したその名もラーメンクッカーです。容量は1400mlと一般的なインスタント袋麺を1人分作るには十分な大きさです。特徴的な長細い形は、底面が小さくストーブの熱を効率的に水に伝えることができるので、湯沸かし時間の短縮につながります。
また、長細いことで必然的に取っ手の位置が高いところになっているので、湯沸かし直後でも取っ手を触っても熱くないというメリットもあります。
モンベル(mont-bell) アルパインクッカー 16+18パンセット 1124567
複数人でのキャンプにおすすめのクッカーセットです。最も大きいフライパンの直径が18.5cmで、大きな鍋が18.0cm、小さな鍋が16.0cmとなっています。鍋にはそれぞれふたが付いているので、カレーやシチューなどの煮込み料理も問題なく作ることができます。1人用のストーブでの調理より、カセットコンロやツーバーナーなどの大きなコンロでの使用がおすすめです。
スタンレー(STANLEY) キャンプクックセット 01290-012
直接火にかけられるステンレス製のクッカーと、保温性のあるマグが2つ一緒になった珍しいクッカーセットです。クッカーのふたには湯切り用の穴があいているので、パスタを茹でたあとの湯切りに使ったり、茶葉で紅茶を淹れたりと便利に使えますよ。最低限のクッカーだけでいいという方におすすめです。
エスビット(Esbit) クックセット・アルコールバーナー付 ESCS985HA0
985mlの容量の鍋と、コップにもなるふたのセット、それにアルコールストーブとその風防兼ゴトクがひとまとめになったクッカーセットです。アルコールストーブが初めからセットになっているので、このセットだけで調理ができてしまいます。もちろんすべての道具がひとまとめにして鍋のなかに収納することができるので、持ち運びも場所を取りません。
トランギア(trangia) ストームクッカー TR273UL
こちらもクッカーとストーブが一緒になったセットです。クッカーは直径18.0cmのフライパンに、1Lの容量の鍋が2つセットになっていて、その他にアルコールストーブと五徳付き風防、台座、取っ手が一緒になっています。
アルコールストーブの性能を最大限に発揮するためにすべてが工夫されているため、風防や鍋がおおぶりに見えますが、こちらも1つにコンパクトにまとめることができますよ。
ゆらゆらと燃えるストーブの炎を眺めながら、クッカーの中のお湯がわくのを待つ時間。やけどに気をつけながらカップに注ぐお湯から立ち上る湯気。かじかんだ手をゆっくりとほぐす温かいカップ。そんなひとつひとつの道具や所作が最高のごちそうのためには必要です。たとえインスタントコーヒーでも、一度味わってしまうとその魅力に取りつかれてしまいます。今回紹介したクッカーのなかから、是非あなたの相棒を選んでみてください。