スモークチップは燻製調理に使われるチップ状の燻煙材です。スモークウッドと違って細かく破砕されており、少量からでも気軽に使用できて扱いも簡単なため、燻製調理を始めたばかりの初心者にも人気があります。
そこで今回は、おすすめのスモークチップをご紹介。初めての方向けにスモークチップの選び方も解説するので、燻製調理を始めるための参考としても活用してみてください。
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スモークチップとは?

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スモークチップとは、燻製調理時に使用するチップ状の燻煙材のこと。木材を細かく破砕することで加工されています。少量からでも気軽に使用でき、分量の調節もしやすいので、燻煙調理の経験が浅い初心者にもおすすめです。
使用時はコンロなどの熱源から間接的に熱を加えて煙を発生させるのがポイント。直火を当てないように扱いには注意しましょう。
スモークチップから煙が出続ける燃焼時間はやや短め。時間をかけて作るモノより、短時間で仕上げる燻製調理におすすめです。
スモークウッドとの違い

スモークウッドも燻製調理で使われる燻煙材の一種。フレーク状に細かく加工されたスモークチップと違って、棒状やブロック状の原木を塊のまま使用します。
スモークチップとは異なり、燻煙材に直接火を点けて使うのもスモークウッドの特徴。最初の着火時は熱源が必須ですが、一度火が点けば煙を出し続けるので、以降は燃焼状態を保つのに熱源が必要なくなります。
燃焼時間が長いのもスモークウッドの注目ポイント。大きな食材や大量の食材を時間をかけてじっくり仕上げる燻製調理におすすめです。
スモークチップの選び方
種類で選ぶ
オールジャンルに使えるヒッコリー

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ヒッコリーとは、北米が主な原産地になっているクルミ科の樹木のこと。アメリカではスモークチップなどの燻煙材としても馴染みの深い樹種になっており、バーベキューの際にもよく使われています。ハム・ベーコン・魚などの燻製にもおすすめです。
ヒッコリーは材質が堅く、煙が出やすい点にも注目。燻煙材の扱いに不慣れな方でも失敗しにくいので、これから燻製調理を始める初心者が使う最初のスモークチップとしても向いています。
短時間で香りと色がつき初心者におすすめのサクラ

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サクラは日本人にとって馴染み深い樹木の1つ。春にふんわりとした優しい色づきの花を咲かせることで人気がありますが、スモークチップなどの燻煙材に使われる樹種としても一般的です。
どっしりとした強い薫香を食材に纏わせられるのが、サクラのスモークチップが持つ特徴。優しい桜花のイメージとは異なりますが、燻製後は香りと見た目が短時間でわかりやすく変わるため、初心者でも仕上がりを実感できます。
サクラのスモークチップから出る薫香は味やクセの強い食材とも相性がよいので、肉・魚などにもおすすめ。また、汎用性も高いため、さまざまな種類の食材を一度にまとめて燻製にする場合にも有効です。
マイルドな仕上がりになり淡白な食材に合うリンゴ

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リンゴは世界的にも人気の高い果物を作る果樹の1つ。果物はデザートや果実酒などの原材料として好まれていますが、樹木の一部はスモークチップなどに加工されて燻製調理に使われています。
果樹ならではの上品で甘い香りを食材に添えられるのが、リンゴのスモークチップが持つ特徴。香りや色づきはあまり強くなく、マイルドに仕上げることが可能です。また、燻製後は食材にほのかな酸味を足せるため、爽やかな味わいも楽しめます。
淡白な食材との相性がよく、鶏肉や白身魚の燻製にほのかな香りづけを施したい場合などにおすすめです。
煙が出やすく幅広い食材に使えるクルミ

クルミは日本でも食材として一般的なナッツ類のひとつ。ヒッコリーと同じクルミ科に属しており、スモークチップとしてもよく似た性質を備えています。燻製に少し慣れた頃にヒッコリーと燻し比べるのもおすすめです。
ヒッコリーに比べると香りや色づきが少し控えめに付くのが、クルミのスモークチップが持つ特徴。香りのクセは少なく、より上品ですっきりした仕上がりになるので、幅広い食材に使える燻煙材として重宝します。
ヒッコリーと同様、煙が出やすいのもクルミのスモークチップの魅力。初心者でも比較的簡単に扱えます。相性のよい食材として肉や魚が挙げられます。
重厚で強めの香りを楽しめるウイスキーオーク

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ウイスキーオークとは、ウイスキーを熟成する樽に使われた木材のこと。熟成樽としての長い役目を終えた木材を細かく破砕することで、燻製調理に使うスモークチップとして再利用しています。
長年にわたって熟成されたウイスキーの甘く芳醇な香りを食材に纏わせられるのが、ウイスキーオークのスモークチップが持つ特徴。燻製時に洋酒独特の渋みと酸味も微かに付けられるので、大人の味わいに仕上げられます。
鶏肉や白身魚などの淡白な食材と相性良好。使いどころは選びますが、定番のスモークチップに少しだけブレンドして使うのもおすすめです。
容量をチェック

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スモークチップ選びでは含まれる内容量も重要なポイントです。燻製を始めたばかりの頃は、好みの味わいを見つけるためにさまざまな樹種を試すのが一般的。最初から大容量が入ったお徳用を購入してしまうと、燻製の仕上がりが気に入らなかった場合、以降は使わずに無駄になってしまうことも考えられます。
燻製初心者や、使ったことのない樹種を初めて購入する場合は、100g程度の小容量が包装されたお試し用のスモークチップがおすすめ。少量から手軽に試せるので、万一好みに合わなくても無駄を最小限に減らせます。
燻製にある程度慣れてきたら、一般的な容量である300〜500gや、より大容量のお徳用を選びましょう。
スモークチップのおすすめ
ソト(SOTO) スモークチップスミニ ヒッコリー 100g ST-1534
初心者でも使いやすいヒッコリーを使用したスモークチップです。ヒッコリーの新鮮な国産原木のみを原材料に使って製造しているのが特徴。薬品が添加されていないほか、水分調整にもこだわって作られているので、ヒッコリー本来の香りが楽しめます。
材質が堅く、発煙しやすいのもポイント。燻煙材を初めて使う方でも失敗が少なく、色づきと香りを食材に付けられます。オールマイティに使えるため、燻製調理の初心者にもおすすめです。
容量100gのお試し用が選べるのも初心者に嬉しいところ。燻製にある程度慣れた方向けに、500gのレギュラーサイズも用意されています。スモークチップはチャック付きのミニパックに封入。風味を保ったまま保管しやすいのが魅力です。
進誠産業 スモーク・チップ ヒッコリー 500g
燻煙関連製品を手掛けるメーカーのスモークチップです。ヒッコリーの原木から樹皮を取り除き、純粋な木質部だけをチップ化して仕上げられています。
人工乾燥によって内部の水分が12%以下に抑えられている点にも注目。長期間保管してもスモークチップに細菌やカビが発生しにくいため、ある程度まとまった量をまとめ買いすることが多い方にもおすすめです。
本スモークチップの容量は500g。お試し用に適した100gの小容量パックも選べます。香りにクセが少ないので、味のしっかりしたベーコンやハムなどの肉類のほか、魚介類の調理にもおすすめです。
ロゴス(LOGOS) LOGOSの森林 特選薫製チップ300g ヒッコリー 81066205
人気のアウトドア用品ブランドが開発したヒッコリーのスモークチップです。アメリカから輸入したヒッコリー天然木を使用。燻煙材の質にこだわる方にもおすすめです。
スモークチップから出る香りの強度は強め。色づきもよいためほとんどの食材に合います。特に、ベーコンやサーモンとの相性が良好。煙が出やすいので、初心者でも簡単に燻製が楽しめます。
封入量は使い勝手に優れた約300g。チャック付きのパッケージに入っているため、開封後もスモークチップの香りを維持したまま長く保管できます。
ソト(SOTO) スモークチップスミニ さくら 100g ST-1531
燻製初心者にも人気のあるサクラ材のスモークチップです。原料には新鮮な国産原木を細かく砕いて使用。薬品が添加されていないため、自然なままのサクラの香りが楽しめます。
強い香りを燻製する食材に纏わせられるのもポイント。汎用性が高いので、肉や魚などさまざまな種類の食材を一度にまとめて燻す場合にもおすすめです。
内容量は100g。初心者でも手軽に試せるため、最初のスモークチップとしても人気があります。燻製に慣れた方向けに500gのレギュラーサイズも用意。本製品は保存に適したチャック付きのミニパックに封入されています。
尾上製作所(ONOE) スモークチップ サクラ 500g
多彩な食材にマッチするサクラのスモークチップです。尾上製作所はリーズナブルで機能的なアウトドア用品を手掛ける日本のブランド。本製品はスモークチップのなかでポピュラーで特徴的な香りを持つサクラで作られています。
サクラならではの高い汎用性を備えており、クセのある肉類や魚に使うとマイルドに仕上げられるのもポイントです。本製品は内容量500g。たっぷり入っているため、使用する頻度や量が多くなる場合でも対応可能です。
ロゴス(LOGOS) LOGOSの森林 特選薫製チップ300g サクラ 81066200
ロゴスのなかでも人気のあるサクラのスモークチップです。原木からじっくり吟味した国産のサクラを使用。素材の100%全てに天然木が使われているため、品質にこだわりのある方にもおすすめです。
本スモークチップは香りの強度が強め。ロースハムやベーコンなどの燻製調理に適しています。色づきはやや控えめです。
内容量のバリエーションが多いのも魅力。本製品は容量約300gを封入したパッケージですが、より大容量が入った500gや1kgのモノも用意されています。燻製調理を行う頻度に応じて選択可能です。
ソト(SOTO) スモークチップス りんご 500g ST-1312
フルーティーな香りの燻製が作れるリンゴのスモークチップです。果樹特有の甘い香りとほのかな酸味を食材に纏わせられるのが特徴。鶏肉や白身魚など淡白な食材をマイルドな味わいの燻製に仕上げたい場合におすすめです。
原料には新鮮なリンゴの国産原木を使用。加工時に薬品が添加されていないため、リンゴの木本来の風味が楽しめます。また、スモークチップ内部の水分量にこだわっているのも魅力です。
本製品は容量500g。チャック付きの自立型パッケージに封入されているので、ほかの樹種のスモークチップと一緒に見栄えよく棚に保管できます。
ソト(SOTO) スモークチップス くるみ 400g ST-1313
万能型で初心者でも使いやすいクルミのスモークチップです。原料には新鮮なクルミの国産原木を使用。薬品は添加せず、保管に影響する水分量も調節するなど、製法にもこだわって製造されています。
発煙しやすいのもポイント。燻製に不慣れな方でも扱いやすいので、初心者にもおすすめです。香りや色つきはヒッコリーに比べるとやや控えめ。上品な味わいの燻製に仕上げられます。
クルミのスモークチップは肉類や魚と相性がよく、燻し焼豚も美味しく調理可能です。本製品の内容量は400gで、チャック付きの自立型パッケージに封入されています。
ソト(SOTO) スモークチップス なら 500g ST-1315
色づきの美しい燻製に仕上げられるナラのスモークチップです。ナラはブナ科に属する落葉樹。新鮮な国産原木を使い、製法にもこだわって作られています。
タンニンを多く含むのがナラのスモークチップが持つ特徴。燻製に使うと、短時間で素早く色をつけられます。クセのない優しい香りのなかに、ほのかな渋みがあるのもポイント。ただし、燻しすぎると渋みが強くなるため、調理を終了するタイミングの見極めが重要です。
ナラのスモークチップは魚介類全般の燻製におすすめ。また、チーズ類との相性も良好です。内容量は500gで、保存や収納がしやすいチャック付きの自立型パッケージに入っています。
進誠産業 スモーク・チップ ブナ 500g
深い香りと濃い色づきに仕上げられるブナ材のスモークチップです。ブナはナラと同じくブナ科に属する落葉樹。燻製の本場ヨーロッパでは主流の燻煙材としても親しまれています。ヨーロッパでは肉類にも多く使われており、ハムやソーセージを仕上げる際にもおすすめです。
本製品は内容量500g。100gのみ入ったお試し用も選べるため、ブナのスモークチップが初めての方でも気軽に使い始められます。水分量は12%以下に抑えられており、細菌やカビが発生する心配を軽減して保存可能です。
ソト(SOTO) スモークチップス ウイスキーオーク 500g ST-1317
洋酒の甘い香りを食材に纏わせられるウイスキーオークのスモークチップです。ウイスキーの酒樽として30年以上使われたホワイトオーク材を原料に使用。長年にわたって熟成された洋酒特有の芳醇な香りを燻製に活用したい方におすすめです。
燻すことで独特の渋みや酸味がほどよく現れるのもウイスキーオークのスモークチップが持つ特徴。色づきも良好で、燻製後の見た目がエレガントになるのも魅力です。鶏肉や白身魚などの淡白な食材を大人の味わいに仕上げるのに重宝します。
スモークチップへの加工時に薬品が添加されていないのもポイント。洋酒樽が持つ本来の香りをそのまま楽しめます。本製品は内容量500g。保存に適したチャック付きの自立型パッケージに封入されています。
進誠産業 スモーク・チップ ホワイトオーク 500g
ホワイトオーク材のスモークチップです。ウイスキーの熟成に使われた樽から加工されており、ウイスキー特有のほのかで甘い香りが楽しめます。
香りにクセが少ないのが特徴。多少の渋みはありますが、味に深みが加えられ、色づきも美しく良好に現れます。ウイスキー特有の香りをいかして、鶏肉や白身魚などの淡白な食材を燻製にするのにおすすめです。
本製品は内容量500gのレギュラーサイズ。100gのお試し用も用意されているので、ウイスキーオークのスモークチップが初めての方でも気軽に試せます。
ロゴス(LOGOS) LOGOSの森林 特選薫製チップ300g メイプル 81066206
燻煙材としての希少価値が高いメイプルのスモークチップです。加工の難しさからレア度の高い樹種の1つのため、珍しい燻煙材を試したい方におすすめです。
甘く濃厚な風味を持つメイプルシロップのイメージに反して、香りの強度は中程度なのが特徴。クセがなくすっきりした香りで、色づきも良好なので、使う食材を選びません。チーズ類のほか、鶏肉など淡白な食材ともよく合います。
原料には国産天然木を使用。本スモークチップの内容量は約300g。保存に適したチャック付きパッケージに封入されています。
スモークチップの使い方

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燻製を始めるには、スモークチップを入れる燻製器と熱源となるコンロを用意。あらかじめ燻製器にアルミホイルを敷いておくと、スモークチップの焦げつきやベタつきを防止できるので、後片付けが楽になります。
食材の下準備ができたら、一掴みほどの量を目安にスモークチップを燻製器に投入。コンロの火力を中火に設定して燻製器を火にかけます。網や食材は煙が出るのを待つ間にのせましょう。溶けやすいチーズ類は網にアルミホイルを敷いてから置くのがおすすめです。
スモークチップから煙が出てきたら火力を弱火に調節。燻製器に蓋をかぶせて食材を燻します。生のままで食べられる食材の場合は5〜15分ほどで燻製が完了。香りや色をより強めたい場合は30分ほど待つ必要があります。なお、樹種によっては渋みも強くなる場合があるため、燻しすぎには注意しましょう。
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初心者でも本格的な燻製調理に挑戦しやすいのがスモークチップの魅力。定番の樹種以外にも、ウィスキーオークやメイプルなどの珍しいモノも販売されているため、多彩な仕上がりの燻製が手軽に楽しめます。ぜひ気になった樹種のスモークチップで試行錯誤を繰り返して、自分好みの香りや色づきを追求してみてください。