潜行深度別にラインナップが揃っているクランクベイト。なかでもシャローとディープの中間に位置する「ミッドクランク」は、もう一段下のレンジを引きたいときや、もう一段上のラインを通したいときに便利なルアーです。
そこで今回はミッドクランクのおすすめモデルをご紹介。さまざまなサイズをピックアップしたので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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ミッドクランクとは?
「ミッドクランク」とは、浅く潜る「シャロークランク」と深く潜る「ディープクランク」の間を泳ぐクランクベイトのこと。具体的な潜行深度は決まっていませんが、本記事では2m前後のレンジを泳ぐルアーを対象としています。
ちなみに「ミッド」は英語で「MID」と表記されることから、製品によってはミドルレンジを表す「MR」や、ミッドを表す「MD」が名前に付いている場合もあるので要チェック。なお、必ず記載されているわけではないので、購入する際の目安として考えておきましょう。
ミッドクランクの選び方
潜行深度で選ぶ
ミッドクランクに限らず、クランクベイトの多くは潜行深度が決まっています。ほとんどの場合、メーカーのホームページなどに記載されているので、購入する際はあらかじめ確認しておきましょう。
また、アイテムによっては製品名で判断できるモノもあり、例えば「200」とあれば2mラインが潜行深度の目安です。ただし、海外メーカーの場合は単位にフィートが使われている場合があるので、留意しておきましょう。
なお、ルアーはラインの太さで潜行深度が変わります。細いほどラインの抵抗によってルアーの浮上が抑えられ深く潜るので、あわせてチェックしましょう。
カラーで選ぶ
クランクベイトのカラーは派手なアピール系から、ベイトフィッシュを意識したナチュラル系までさまざまです。水が濁っていればアピール系、クリアであればナチュラル系など、セオリーはいくつかありますが、天候や水質などフィールド状況によってハマるカラーは異なります。
また、カラーで迷う場合は、狙っている魚が捕食しているベイトのカラーに合わせるのがおすすめ。ルアーは信じて投げ続けることも重要なので、季節や場所を考慮したうえで、餌に近い色を試してみましょう。
ミッドクランクのおすすめ
メガバス(Megabass) DEEP-X 100 LBO
国内メーカーのクランクベイトにおいて名作といわれる「DEEP-X」シリーズ。サイズ別にラインナップを揃えており、それぞれ実績が高いのが特徴です。なかでも本製品は発売当時から人気を博しているモデルで、メガバスの知名度アップに貢献したルアーのひとつとして知られています。
最大潜行深度は2.5m。メーカーが独自に開発した重心移動システム「LBO II(リニアベアリングオシレーター)」を搭載しており、投げやすさと動き出しの早さに優れているのもおすすめポイントです。
メガバス(Megabass) MR-X グリフォン
知名度の高い小粒のミッドクランク。シャローモデルの「SR-X」が最大潜行深度1.3mであるのに対し、本製品の「MR-X」は2.5mに設定されており、一段下のレンジを攻略できます。
また、「ピンボールアクション」を採用しており、ボトムコンタクト時や障害物と接触した際に勢いよく跳ね返り、バイトが狙えるのも魅力です。なお、同シリーズにはひとまわり小さいベイトフィネスモデルもラインナップされているので、気になる方はあわせてチェックしておきましょう。
ラッキークラフト(Lucky Craft) Moonsault CB-200
豊富なラインナップが揃う「CBシリーズ」のミッドクランク。発売から年数が経っているものの、使用感と釣果が安定しているモデルです。
ラトルイン仕様でガラガラと音が鳴るため、魚に対してアピールがしっかりできるのもポイント。また、障害物回避性能も高く、魚の住処に対して、積極的に攻められるのも魅力です。
ノリーズ(Nories) ショットオーバー 2
オーソドックスなミッドクランクです。障害物回避能力とアクションの質が高く、フィールドを問わず、汎用性が高いのが特徴。潜行深度は2mで、大きさは62mm、重さは16gです。
また、ウエイトはタングステン・スチール・ブラスの3種類をミックスしており、固定重心を採用しているのもポイント。ハイピッチなウォブルとロールを生み出し、しっかりとアピールできます。出しどころが多いおすすめのルアーです。
エバーグリーン(EVERGREEN) コンバットクランクミニMR
スモールクランクにも位置付けられる小型のミッドクランク。マグネットとタングステンウエイトを使用した重心移動システムを採用しており、サイズのわりに飛距離が出せるのが特徴です。
潜行深度は1.2~1.6m。全長は44mm、重さは5.5gなので、扱う際はライトめのベイトフィネスタックルかスピニングタックルを使用するのがおすすめです。
エバーグリーン(EVERGREEN) コンバットクランク250
潜行深度別にラインナップが分かれている「コンバットクランク」シリーズのミッドクランク。カバーするレンジは1.5~2.5mで、汎用性が高いのが特徴です。
また、サイズ感や重さ、飛距離、アクションなどトータルバランスに優れているのもおすすめポイント。なお、本製品よりももう一段上のレンジを引きたい場合は「コンバットクランク180」を、もう一段下のレンジであれば「コンバットクランク320」をチョイスするようにしましょう。
エバーグリーン(EVERGREEN) ワイルドハンチ8フッター
人気のクランクベイト「ワイルドハンチ」の実力を継承したミッドクランク。潜行深度は2~2.5mとオリジナルモデルよりも一段深くなっているほか、レングスもウエイトもひと回り大きくなっています。
釣果としては日米で活躍したバスプロであり、開発者でもある清水盛三氏が実証済み。自身が出場したタフな大会での活躍は国内外と問わず、多くのアングラーに知られています。信じて巻き続けられるルアーを求めている方はぜひチェックしておきましょう。
オーエスピー(O.S.P) ブリッツ MR
人気のシャロークランク「ブリッツ」のミッドクランクバーション。薄い基板のスクエアリップを採用しており、キビキビと泳ぐのが特徴です。
潜行深度としては2mラインにかかる程度で、やや鋭角に入っていくのもポイント。ボディ形状はラウンドタイプをベースとしながらも、フラットサイドの要素を加味されており、光の反射と波動が強いのも魅力です。
ペイフォワード(Pay Forward) ワンエイトMR
中層早巻きを意識して開発されたミッドクランク。MRとの記載がありますが、潜行深度は約1.5mと、同ジャンルの製品のなかではやや浅めのレンジをカバーします。
リップは直進性のあるラウンドリップと障害物回避能力が高いスクエアリップの中間で、扇型のファンリップを採用。さまざまなシーンで使えるおすすめのルアーです。
なお、製品ラインナップとしてはシャロー用の「SR」がありますが、スペック的にはレングス、ウエイトともに共通。ただ、本製品のほうがより深く潜るため、若干ボディを細身にして浮力とのバランスを取っています。
デプス(deps) イヴォーク 2.0
ハスの葉や杭のようなカバーに対して果敢に攻められるクランクベイトシリーズ。本製品のレングスは66.5mm、ウエイトは18gとやや大きめのシャロークランクのようですが、潜行深度は2m前後で、ミッドレンジを引ける仕様です。
シリーズ共通で十分な浮力を備えており、障害物回避能力が高いのもおすすめポイント。なお、もうワンレンジ下を引きたい場合はひと回り大きい 「イヴォーク 3.0」をチョイスするようにしましょう。
デプス(deps) コリガンMR
やや小ぶりのミッドクランク。ボディに対してやや水平気味にリップが入っているのが特徴で、障害物に当てて止めるのを繰り返しながらバイトを誘うのがコツです。
潜行深度は2~2.5m。なお、同シリーズの「SR」は潜行深度1.2~1.5mですが、レングスは53mm程度と大きさは共通しています。購入を検討する際はあわせてチェックしておきましょう。
ジャッカル(JACKALL) ブロックリッパー48MR
オカッパリでのクランキングを意識して開発されたハードプラグ。護岸沿いはもちろん、目に見えるストラクチャーやバスが好むハードボトムを積極的に攻められるのが特徴です。本製品は「MR」と記載されており、ミッドクランクともいえますが、潜行深度は1.2mと浅め。岸からアプローチに配慮した仕様です。
動きとしてはややタイトで、位置付けとしては従来のクランクベイトとシャッドプラグの間。また、ダッグビルリップ(コフィンリップ)を採用しているので、障害物回避を考慮しながらも、カバーに絡めて使うのがおすすめです。
ジャッカル(JACKALL) チャブルMR
ややスリムな形状を採用したミッドクランク。従来のラウンドタイプとは異なりミノーやシャッド寄りのボディにすることで、より喰わせを意識できるのが特徴です。
本製品の最大潜行深度は1.8mで、同シリーズの「SR」が最大潜行深度1.2mであることを考えると、より深いレンジを引くことが可能。また、直進性があり、スローリトリーブはもちろん、高速巻きにもしっかりと対応できます。
なお、SRのリップが角の立ったスクエアタイプであるのに対して、MRは角が取れたダッグビルリップ(コフィンリップ)を採用。カバーに対してタイトながら、障害物回避に配慮して引けるのも魅力です。
デュオ(DUO) レアリスクランク M65 8A
さまざまな魚種に精通する村田基氏が開発に携わったクランクベイト。数多くのビッグフィッシュを仕留めてきた経験とノウハウが注ぎこまれているのが特徴です。
本製品は潜行深度が約2〜2.5mの「8A」モデルで、ミッドクランクに位置します。なお、よりシャローを意識したい場合は潜行深度1.2〜1.8mの「5A」を、より深いレンジを通したい場合は潜行深度が3m前後の「11A」をチョイスしましょう。
シマノ(SHIMANO) バンタム マクベス ビッグ ZQ-C75T
潜行深度2m程度のクランクベイト。レングスは75mm、重さは21gとマグナムクランクほどではありませんが、従来のクランクベイトよりは大きいサイズです。
なお、同シリーズは4タイプありますが、いずれもボディは体高があり、浮力も高め。ハイピッチアクションでアピール力が高いものの、障害物回避能力にも優れているので、カバーに潜むバスをも引きずり出せます。ミッドクランクを探している方はもちろん、カバークランキングで使いたい方にもおすすめです。
ダイワ(Daiwa) スティーズクランク 200
オーソドックスなミッドクランクです。潜行深度は型番に準拠しており、本製品は2mラインをカバーできるのが特徴。サイズは54mmでウエイトも10.6gと平均的なので、広範囲をサーチするのはもちろん、ショートディスタンスで手返しよく撃っていくのもおすすめです。
また、遠投性能に優れているほか、障害物を回避できるのもポイント。心地よい巻き感も得られる使い心地に優れたモデルです。
ハイドアップ(HIDEUP) HU-200
ボディサイズに対してやや長めのリップを採用しているミッドクランク。潜行深度は2m程度で、ボトムトレースする際はまとわりつくように引けるのが特徴です。
また、ルアー自体に浮力がしっかりとあるので、巻き止め時に浮かせて喰い上げる「ライザーテクニック」を駆使できるのもポイント。飛距離もしっかりと出せるため、広範囲を素早くサーチできる能力にも長けています。
レイドジャパン(RAID JAPAN) レベルクランク ミッド
潜行深度1.5~2mレンジをカバーするミッドクランク。ラインアイからボディ先端にかけてのリップに突起を設けた「カタパルトリップ」を採用しており、なだらかな角度で泳ぐのが特徴です。
急潜行せず、ボトムに対して刺さり過ぎないのもポイント。一方で障害物回避にも配慮しているので、積極的にカバーと絡めて使うのがおすすめです。
また、ボディ内部に竜骨リブを採用しているのも魅力。強度がありつつも肉薄にすることで、浮力を確保し、アクションのレスポンスのよさにも寄与しています。
ティムコ(TIEMCO) ファットペッパージュニア
シャローから2mラインのミドルレンジをカバーするクランクベイト。飛距離が出る、しっかりと泳ぐといった基本的な要素が網羅されており、扱いやすいのが特徴です。
使い方としてはボトムノックやカバークランキングというよりは中層を引くのがおすすめ。一見プアな場所に思えても水中にはさまざまな沈み物があるので、そこへのコンタクトを意識しておくのが重要です。
また、バスは自分が泳いでいる位置よりも上を通るモノに反応がよいので、その日のレンジを徐々に下げながら探っていく際にも有効です。中層クランキングに興味がある方はぜひ試してみてください。
ストライクキング(Strike King) KVD 4.0 スクエアビルクランクベイト
ややサイズが大きめのミッドクランク。最大潜行深度は2mほどで、長さ約7.5cm、ウエイトは35gと、十分なスペックを要しているのが特徴です。
本製品はシリーズ化しており、立ち位置的にはシャロークランクで実績の高い「KVD 1.5」とマグナムクランクで有名な「KVD 8.0」の間。ランカー狙いの方におすすめのアイテムです。
ボーマー(BOMBER) モデルA 6A
ロングセラーモデルとして有名なクランクベイトシリーズ。サイズ別にラインナップが揃っていますが、いずれも完成度が高いのが特徴です。本製品はミッドクランクに位置しており、潜行深度は2m前後をカバーし、長さは約50mm、ウエイトは約10gです。
耐久性があり、気兼ねなく使えるのもポイント。また、リトリーブの姿勢が安定しているので、積極的に攻められるのも魅力です。
ボーマー(BOMBER) ファットフリーフィンガリング BD5F
ややフラットサイドな形状を採用したミッドクランク。巻き抵抗を抑えた設計で、ストレスなくキャスト&リトリーブできるのが特徴です。
潜行深度は8〜10フィートで、メートル換算すると2m後半をカバー。なお、同シリーズはディープクランクの「ファットフリーシャッド」が有名ですが、本製品はより浅いレンズを通せるタイプです。気になる方はぜひ試してみてください。
ラパラ(Rapala) DT6
2m前後をトレースできるミッドクランク。ややずんぐりむっくりとした体高のあるボディを採用していますが、高浮力のバルサ素材と固定重心によってよく動くのが特徴です。
ラインアイの位置がリップ先端からやや距離があるので、急潜行して深場に到達するのもポイント。特に縦ストラクチャーやハードボトムにルアーを当ててバイトを誘発したい際におすすめです。
ストーム(STORM) ウイグルワート
コミカルな見た目とは裏腹に激しい動きが特徴のミッドクランク。ロングセラーモデルとして知られるアイテムで、現在でも多くのアングラーから支持されています。
また、不規則に泳ぎが変化する、いわゆる「千鳥アクション」でも有名。リップだけでなく、横幅の広いボディでも水をしっかりと受けることによって左右に軌道がブレて、バイトを誘発します。
潜行深度は2mが目安で、レングスは約50mm、ウエイトは約12g。カラーラインナップも豊富に揃っているので、色違いでルアーローテーションするのもおすすめです。
バンディット(Bandit) 200
プロアングラーからも信頼されているミッドクランク。根がかりしにくいのが特徴で、テンポよくキャスト&リトリーブを繰り返せます。
潜行深度は2m前後で、全長は5.1cmほど。重さは約7gです。ブレイクラインをトレースするのに適しており、特に消波ブロックなどのハードボトムを攻略する際におすすめ。カラーバリエーションも豊富に揃っているので、気になる方はぜひチェックしておきましょう。
ミッドクランクで悩むのがロッド選び。例えば、シャロークランクであればそれほどロッドの長さは必要なく、やや柔らかめを選択するのが王道です。一方、ディープクランクの場合はロングレングスで、やや張りがあるタイプが主流。ミッドクランクはどちらも当てはまるので、専門と呼べるロッドは少なく、汎用性の高いロッドを使用するのがおすすめです。その点はぜひ留意しておきましょう。