日本で家飲みのビールといえば缶ビールが主流ですが、海外で一般的なのは「瓶ビール」。大勢が集まるシーンで注ぎ合いができ、グラスに注いでも炭酸が抜けにくいのがメリットです。
また、海外産の瓶ビールはパッケージデザインがおしゃれで、見た目も楽しめるのでおすすめ。今回は、瓶ビールの選び方について解説するほか、おすすめの銘柄をご紹介します。
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瓶ビールと缶ビールの違いとは?
瓶ビールと缶ビールには、基本的にどちらも同じ工程で造った生ビールが詰められており、容器による中身の違いはありません。
しかし、瓶ビールと缶ビールの飲み方の違いが味わいに影響する場合もあります。直接缶に口をつけて飲むこともある缶ビールに対して、瓶ビールはグラスに注いで飲むのが一般的。グラスに注ぐとしっかり泡が立ちやすく、炭酸も程よく抜けるため、ビールの味をよりクリーミーでマイルドに感じる傾向があります。
瓶ビールの選び方
国産か海外産かで選ぶ
お馴染みの国産瓶ビールだけではなく、海外産の瓶ビールもおすすめ。大手メーカーの国産瓶ビールはラガービールと呼ばれるモノが主流ですが、海外産の瓶ビールにはエールビールと呼ばれるモノもあり、味わいが全く異なります。
国産でも、各地域で少量生産されるクラフトビールのなかにはエールビールも多くあり、一味違う風味を楽しめるのでおすすめです。気になる瓶デザインの銘柄を、見た目だけで選ぶという楽しみ方もあります。
容量で選ぶ
瓶ビールには、おもに大瓶(633ml)・中瓶(500ml)・小瓶(334ml)の3種類があります。飲食店で提供される瓶ビールは中瓶が一般的。2~3人で注ぎ合いながら飲む場合は、ビールがぬるくなる前に飲みきれる中瓶を数本揃えるのがおすすめです。
1人で飲む場合は飲みきりサイズの小瓶、親戚などが大勢集まるシーンでは大瓶を準備するなど、用途に合った容量の瓶ビールを選びましょう。なお、日本でも最近増えているクラフトビールは、小瓶で販売されている場合がほとんどです。
瓶ビールのおすすめ|人気・定番
アサヒ(Asahi) スーパードライ 中瓶 500ml
1987年に発売されて以降、高い人気を集めてきた定番のビール。「ドライビール」という新ジャンルを築き、日本ビール市場におけるムーブメントの発端ともなった銘柄です。容量は500mlの中瓶。20本入りで展開しています。
クリアな洗練された味わいと辛口でキレのよい飲みごたえが特徴。従来、強い苦みと重い味わいが主流だったなかで、キレ味のよさが強調された辛口のビールとして人気を博しました。
雑味がなくすっきりとしており、繊細な和食をはじめ肉料理などの脂味が多い洋食の旨みも際立たせます。苦みが少なく飲みやすいため、ビールを初めて飲む方にもおすすめです。
キリン(KIRIN) クラシックラガー 633ml 大びん
誕生から130年を超えて愛飲されてきた、キリンブランドの伝統を継承する定番ビール。低温熟成の熱処理製法によって、昭和40年当時の味わいを再現しています。深いコクと苦みにこだわって生み出された、本格的なビールの味わいが楽しめる銘柄です。
グラスに注ぐと、琥珀色に輝く美しいビールから香りが広がり、純白できめの細かい泡が盛り上がります。飲みごたえのあるホップが効いた味わいと、締りのよい後味も魅力です。
容量は633mlの大瓶。ビール本来のコクや苦みをたっぷりと味わいたい方や、複数人で楽しむのにも適しています。伝統的な味わいを大容量で堪能したい方におすすめの瓶ビールです。
キリン(KIRIN) 一番搾り生ビール 633ml 大びん
麦が持つ本来の旨みが存分に味わえる定番のビール。一番搾りの麦汁のみを使用する独自製法によってつくられており、雑味がなくクリアな味わいが楽しめる贅沢な銘柄です。また、麦芽100%で通常の製品より1.5倍(同メーカー比)の麦芽が使われ、たっぷりと麦の旨みが引き出されています。
さらに、雑味と渋味を少なく抑える「低温麦汁ろ過技術」の採用により、調和がとれた味わいで飲みやすいのも特徴。澄み切ったおいしさの人気は、日本だけに留まらず「KIRIN ICHIBAN」などの製品名で、世界40ヶ国以上にシェアを広げ親しまれています。
洗練された贅沢な味わいを楽しみたい方はもちろん、お酒に飲み慣れていない方にもおすすめの瓶ビールです。
サッポロ(SAPPORO) ヱビスビール 中瓶 500ml
吟味された原料とこだわりの製法によって生まれた定番のビール。1890年に誕生して以来、ドイツビールが持つ旨みにこだわって造り続けてきた、本格的な味わいが堪能できる人気銘柄です。
同銘柄はビール純粋令という1516年に制定された法に則り、戦後初となる麦芽100%を使用したビール。さらに、ヱビス酵母とふんだんにバイエルン産アロマホップを使い、長期熟成によって仕上げられています。
熟成期間は同メーカー比で通常の1.5倍。長期間の熟成により麦芽が持つ旨みが一層際立ち、コク深くまろやかに広がる味わいが楽しめます。本場の上質なおいしさをじっくりと味わいたい方におすすめの瓶ビールです。
サッポロ(SAPPORO) 黒ラベル 中瓶 500ml
「サッポロびん生」という名称で1977年に誕生した定番の瓶ビール。主流が熱処理されたビールだった時代に、生ビールの先駆者的存在として人気を集めた銘柄です。印象的な黒のラベルが特徴で、1989年には親しまれていた「黒ラベル」の愛称が正式なブランド名に採用されました。
誕生より現代に至るまで生のうまさにこだわり進化を続け、さらなる高みを追求して磨かれてきた味わいが楽しめます。原料には、風味を劣化させる成分を含まない大麦より生まれた「旨さ長持ち麦芽」を採用。泡持ちがよく新鮮な味と香りを保ちやすいのが魅力です。
クリーミーできめが細かく美しい泡が、ビールの旨みをより引き立たせているのもポイント。本格的な生の味わいにこだわって選びたい方におすすめの瓶ビールです。
瓶ビールのおすすめ|日本
木内酒造 常陸野ネストビール ホワイトエール
茨城県の酒造メーカー「木内酒造」が展開する日本のクラフトビール。ワールドビアカップやジャパンビアカップなど、国内外で開催された数々のコンテストで金賞を獲得したクラフトビールの人気銘柄です。日本はもちろん、海外でも高い人気を集めています。
原料には、大麦と小麦の麦芽やスパイシーな風味のホップを使い、数種類のスパイスと果実が加えられたエールビール。爽やかなハーブ由来の香りや、やわらかく飲みやすい味わいが魅力です。
また、ロゴマークに描かれたフクロウのかわいいデザインもポイント。洗練された味わいはもちろん、ボトルのおしゃれさで選びたい方にもおすすめの瓶ビールです。
ナギサビール(Nagisa Beer) 南紀白浜・ナギサビール飲み比べセット 6本入り
香り高さと深いコクのある味わいが楽しめる日本のクラフトビール。和歌山県白浜町に拠点を置く「ナギサビール」が展開する、4種類のエールビール6本セットです。
ペールエール・アメリカンウィート・インディアペールエール・みかんエールから6本。ペールエールはバランスがよく爽やかな味わいが特徴です。アメリカンウィートはやわらかくもキレのよい飲み口。インディアペールエールは濃厚でしっかりとした苦みが感じられます。
みかんエールは、みかん果汁の甘さと酸味が漂うフルーツビール。それぞれ特徴が異なる味わいを飲み比べて楽しめる、コスパの高さが魅力のおすすめ瓶ビールセットです。
キリン(KIRIN) ハートランドビール 500ml びん
「素」をコンセプトに麦芽・ホップ・水のみで造られたオールモルトビール。本格的な麦芽の味わいや、厳選のアロマホップによるおだやかに漂う香りが楽しめます。
オールモルトビールでありながら、苦みのなかにもやわらかな甘みが感じられ、清々しく広がる香りで飲みやすいのが魅力。ビール初心者の方にもおすすめの瓶ビールです。
・6本セット
・20本セット
アサヒ(Asahi) プレミアム生ビール 熟撰
選び抜かれた素材と丹念な製法で仕上げられたプレミアムな瓶ビールです。麦芽と3種類のホップを使用しているほか、低温加工により鮮度と高い品質をキープ。3種類のホップを3回に分けて添加することにより、それぞれが持つ味が引き出されているのも特徴です。
長期熟成によってコク深く余韻を感じる味わいに仕上げられているのも魅力。上質で深い香りや味わいを存分に楽しみたい方におすすめの瓶ビールです。
ファーイーストブルーイング(Far Yeast Brewing) 馨和 KAGUA Blanc&Rouge 330mlボトルセット
自分へのごほうびやお世話になっている方へのプレゼントなどにおすすめの瓶ビール。山梨県小菅村に蒸留所を構える「ファーイーストブルーイング」が、和の素材を使用し、瓶内二次発酵で丹念に仕立てたこだわりのクラフトビールセットです。
白いラベルの「Blanc」は、柚子と厳選酵母が華やかに香る爽やかかつドライな味わいで、ペアリングには魚料理が好相性。赤いラベルの「Rouge」は、ロースト麦芽とスパイシーな山椒が織りなす重厚な味わいで肉料理とよく合います。
瓶内二次発酵による、クリーミーな泡立ちとやさしい口当たりも魅力的。ワイングラスや大吟醸グラスに注いで飲めば、「馨和 KAGUA」ならではのエレガントな香味を一層おいしく堪能できます。
瓶ビールのおすすめ|海外
ヴェルテンブルガー(Weltenburger) 白ビール
西暦1050年にビール醸造を開始したという記録が残る、修道院醸造所で醸造されるドイツビール。華やかに漂う小麦由来の香りと、やわらかく広がる風味が楽しめます。爽快な口当たりとおだやかな苦みで飲みやすいのも魅力です。
一次発酵後、地下にある石造りセラーによって貯蔵され、ろ過を行い、再度酵母を加えて瓶詰めされています。貯蔵期間中に瓶内発酵が行われる特殊製法を採用しているのも特徴。酵母が瓶内に沈殿して白く見えるので「白ビール(ヴァイスビール)」と呼ばれます。
ドイツビールの伝統的な味わいを試してみたい方におすすめの瓶ビールです。
ハイネケン(Heineken) ロングネック 330ml
1873年にオランダで誕生し、世界192ヶ国以上で人気を博すブランド「ハイネケン」が展開する海外産の瓶ビール。グリーンカラーかつスマートなフォルムのボトルを採用しており、見た目で選びたい方にもおすすめです。
飲み口は、「ハイネケンA酵母」によるフルーティーな香りが特徴。麦芽100%からなるコク深さと、バランスのよい飲みやすい味わいも魅力です。プレミアムな味わいをおしゃれに楽しみたい方はチェックしてみてください。
・1本
・12本セット
ギネス(GUINNESS) エクストラスタウト
重たい飲み口でコクのある味わいが楽しめるフルボディのスタウトビール。250年以上の歴史があるギネスのレシピと、熟練技術で造られてきた豊かな味わいは、世界150ヶ国以上で高い人気を集めています。
苦みに甘さが調和した絶妙な味わいと、ほのかに熟した果実香やロースト香が漂うのが特徴。キレがよくスムースな口当たりと、ドライな後味を堪能できます。高品質なスタウトの味わいを楽しみたい方におすすめの瓶ビールです。
ヒューガルデン(Hoegaarden) ヒューガルデン ホワイト
ベルギーのヒューガルデン村で誕生した、日本でも高い人気を集める瓶ビール「ヒューガルデン」。大麦麦芽や小麦などの主原料に、オレンジピールとコリアンダーシードを加えた、ベルジャンホワイトスタイルの王道ともいえる1本です。
グラスに注ぐとあらわれる、酵母由来の華やかな香りとクリーミーな泡立ちが好印象。口に含めば、小麦由来のフルーティーな甘みに、オレンジピールのほろ苦さと酸味、コリアンダーシードのスパイシーさが絶妙に重なり合って心地よく広がります。
330mlの程よい容量と、爽やかで親しみやすい香味は、普段あまりビールを飲まない方の入門編にもおすすめ。単体飲みはもちろん、ジャンルを問わず幅広い料理と合わせやすいので日々の食中酒にもぴったりです。
・1本
・24本セット
ダム(DAMM) INEDIT イネディット
ビール通にはもちろん、ワイン好きの方にもぴったりの瓶ビール。「セレブを迎えるためのビール」をコンセプトに、スペイン・バルセロナの老舗ブルワリー「ダム」社と伝説の三ツ星レストラン「エル・ブジ」が共同開発した高級銘柄です。
原材料にコリアンダー・オレンジピール・リコリスを用いているのが特徴で、フルーティーな柑橘香と、甘く漂うスパイスや花のアロマが魅力的。クリーミーな泡とともに広がる上品な味わいは、魚料理にも肉料理にも相性がよく食中酒として活躍します。
飲む際には白ワイン用のグラスに注ぎ、繊細な香りを堪能しながら優雅に味わうのがおすすめ。シャンパンボトルを想わせるスタイリッシュでおしゃれなパッケージは、特別な日を彩る1本や大切な方への贈り物にも適しています。
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瓶ビールは、海外産の銘柄や国内産のクラフトビールなど、おしゃれに飲めるモノとして注目を集めています。ビールを注ぎ合ってコミュニケーションをとる、日本でおなじみの風景にも欠かせない存在です。本記事を参考に、新しい銘柄にも挑戦し、瓶ビールのよさを再確認してみてください。