日本のビールは下面発酵で造られるラガーが多いですが、「イギリスビール」は上面発酵のエールビールが主流です。上面発酵ビールは芳醇で味わい深く、日本のビールとはまた違った魅力があります。

そこで今回は、おすすめのイギリスビールをピックアップ。イギリスビールの特徴や種類なども解説するので、イギリスビールを飲んでみたいけれどどれがよいのかわからないという方も、ぜひ参考にしてみてください。

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• 目次
• イギリスビールの特徴
• イギリスビールの歴史
• イギリスビールの種類
• イギリスビールのおすすめ｜ペールエール
• イギリスビールのおすすめ｜インディア・ペールエール(IPA)
• イギリスビールのおすすめ｜スコッチエール
• イギリスビールの売れ筋ランキングをチェック

イギリスビールの特徴

日本のビールは主に下面発酵ですが、イギリスビールは下面発酵よりも高めの温度で発酵する上面発酵のエールビールが主流です。下面発酵で造られるラガービールはさっぱりした香りとキレが特徴ですが、エールビールは華やかな香りとコクが楽しめます。

エールビールは、日本で主流のラガービールのように渇いた喉に流し込む飲み方はあまりされません。基本的には10℃以上と少しぬるめの温度で飲む傾向にあり、ジョッキではなく、小さめのグラスで味わいながら少しずつ飲むといった飲み方が一般的です。

イギリスビールの歴史

イギリスにビールが初めて伝来したのは紀元前1世紀頃と言われています。その後、6世紀には、ローマ教皇グレゴリウス1世が修道院とともに醸造所を建設してキリスト教を布教したため、国内にビールが広まっていきました。

9世紀には、現在の居酒屋のような役割を果たす「エールハウス」が普及。自家醸造も盛んにおこなわれ、エールビールが一家の収入源としても重要な役割を担いました。さらに、中世になり都市が発展していくにつれて、ビール醸造専業の業者が現れます。ビールがイギリスの大衆文化のひとつとして一気に広がっていきました。

また、防腐作用に優れていることから、15世紀になると徐々にホップを使用したビールの醸造が広まります。17世紀にはホップをふんだんに使った防腐効果の強いペールエールが醸造されはじめました。19世紀になると、長期保存のしやすいペールエールがイギリスビールの主流になり、現在に至ります。

イギリスビールの種類

ペールエール

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ペールエールはイギリスビールのなかでも代表的なスタイルのビールです。上面発酵のエールビールで、日本のビールより色の濃い銅色が特徴。味に関しては、ホップが多く使用されているためしっかりとした苦みと甘みが共存しています。

ペールエールは泡立ちが控えめで炭酸も弱めなビールが多いですが、基本的にはホップやモルトの香りが強めです。そのため、食事と一緒に飲むというよりは、ビールを主役としてじっくり味や香りを堪能する飲み方が適しています。

インディア・ペールエール(IPA)

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インディア・ペールエールは、ペールエールの香りや苦みをさらに強めた上面発酵ビールです。18世紀、イギリスはインドにビールを輸出していました。イギリスからインドまでの長い航海に耐えられるビールを醸造しようとして造られたエールで、多めのホップやアルコールを加えて造られています。

最近のインディア・ペールエールはアメリカ産のホップを使っていることも多く、より強烈な苦みと強い香りが特徴です。

スコッチエール

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スコッチエールは外国向けに販売することを目的とした、度数が高めで味わいの深いエール。スコットランドの都市、エディンバラを発祥としています。

味わいとしては、モルトの風味やフルーツのような甘さが強いのがポイント。アルコール度数が高いものも多いため、飲みごたえがあります。

イギリスビールのおすすめ｜ペールエール

アイコン・ユーロパブ フラーズ(Fuller’s) ロンドン プライド

1845年に創業したロンドンの老舗ブルワリーが手がけるペールエールです。ドライフルーツを食べているかのような香りや爽快な喉ごしが特徴。原料には麦芽と、ターゲット・チャレンジャー・ノースダウンの3種類のホップを使用しています。

なめらかさと複雑さを兼ね備えた味わいと、芳醇な麦芽の風味を楽しめるのもポイント。内容量は1本あたり330mlでガラス瓶入りです。10～12℃で飲むのが適しています。

「グレートブリティッシュ・ビア・フェスティバル」にて金賞を受賞。ほかにも、2015年「ストックホルム・ビア・アンド・ウィスキーフェスティバル」では金賞を受賞するなど、多数の賞を受賞した経歴があります。イギリスで人気のあるプレミアムエールを飲んでみたい方におすすめです。

ブリュードッグ(BREWDOG) プラネットペール

爽やかな香りを楽しめるペールエールです。新種のホップ「タラス」と、アメリカンホップをブレンドしているのがポイント。シトラスやトロピカルフルーツのマイルドな味わいを楽しめます。

アルコール度数は4%です。内容量は1缶あたり330mlで、グリーンカラーを基調とした缶に入っています。サステナブルな企業をめざすメーカーが手がけるイギリスビールです。

アイコン・ユーロパブ フラーズ(Fuller’s) イーエスビー

世界中のビールコンテストで金賞を受賞した経歴を持つイギリスビールです。培ってきた技術を用い、厳選した原料だけを使用して造られています。通常のビールよりも、麦芽やホップを贅沢に配合しているのが特徴です。

商品名のイーエスビーとは、エクストラ・スペシャル・ビターの略のこと。力強い風味とともに、柑橘のフルーティーな味わいを楽しめます。内容量は330mlの瓶入りと30L入りをラインナップ。アルコール度数は6%です。イギリスを代表する銘柄を試してみたい方におすすめです。

日本ビール サミエルスミス オーガニック ペールエール

香りと苦味のバランスに秀でたイギリスビールです。醸造所に湧き出る井戸から汲み上げた硬水を使用しているのも特徴。原材料にこだわり、有機大麦麦芽・有機ホップ・酵母を用い、受け継いできたオーク樽の中で醸造しています。

内容量は1本あたり355ml。ビールの色は茶色で、マイルドな苦みが魅力の銘柄。アルコール度数は5.0%です。「The Vegan Society」に登録されているため、ベジタリアンの方も楽しめるのがポイント。黒ビールは苦手という人でもおすすめのビールです。

・1本

・24本

日本ビール 1488 ウィスキービール

ビール会社とウィスキー会社が共同開発したイギリスビールです。コク深いペールエールと、シングルモルト・スコッチの絶妙なバランスの取れた味わいが楽しめます。

アルコール度数は7.0%です。1488という数字は、1488年に戴冠式へ行くジェームス4世がビール醸造所に立ち寄ってビールを飲んだことを記念して付けられています。

内容量は1瓶あたり330ｍl入り。ビールの色は薄い茶色で、王冠と1488の数字が描かれたラベルの瓶に入っています。酒造メーカーがコラボレーションして造ったビールを試してみたい方はチェックしてみてください。

イギリスビールのおすすめ｜インディア・ペールエール(IPA)

ブリュードッグ(BREWDOG) パンクIPA

2007年にスコットランドで創業した、クラフトビールメーカーが手がけるインディア・ペールエールビールです。スコットランド産モルトを贅沢に使用。グレープフルーツやライチなどのトロピカルフルーツとキャラメルを合わせた複雑な香り、スパイシーな苦味を感じる後味が特徴です。

独自製法を用いて丁寧に作られているため、ホップの芳醇なアロマを楽しめます。アルコール度数は5.4%。内容量は330m入りの缶タイプと瓶タイプ、20L入りの樽入りを展開しています。こだわって作られた特別なビールを試してみたい方におすすめです。

ブリュードッグ(BREWDOG) クロックワーク タンジェリン

タンジェリンオレンジを使って造られたイギリスビールです。柑橘系フレーバーの果実味あふれる豊かな香りがポイント。ホップを加えることで得られる、グレープフルーツやライムのような風味も楽しめます。香ばしいキャラメルの後味が特徴です。

内容量は330ml。アルコール度数は4.5％です。黄色とオレンジを基調としたデザインの缶を採用しています。フレッシュな味わいのビールが好きな方におすすめのイギリスビールです。

日本ビール 新 ダブルホップ モンスター IPA

By: nipponbeer.jp

7種類のホップを使って醸造したインディア・ペールエールです。ビールの色は茶色で、ホップを2回に分けて加えているため、ホップの爽快な香りや強い苦みを楽しめます。

大麦と小麦は4種類ブレンドして使用しているのもポイント。豊潤な味わいに仕上げています。内容量は1本あたり330ml。ワニのイラストが描かれたラベルの瓶に入っています。アルコール度数は7.2%です。珍しいイギリスビールを飲んでみたい方はチェックしてみてください。

ブリュードッグ(BREWDOG) エルビス・ジュース

フルーティな味わいを堪能できるイギリスビールです。ホワイトとピンク2種類のグレープフルーツと、ブラッドオレンジの果実味あふれる香りが特徴。控えめな苦味と酸味のある後味が楽しめる銘柄です。

アルコール度数は6.5%。内容量は330ml入りの缶タイプと瓶タイプ、業務用の20Lの樽入りを展開しています。

自分好みのビールにアレンジするのもおすすめ。カンパリと合わせたり、ミントやライムを加えてモヒートを作ったり、グレープフルーツ果汁を加えたりしてさまざまな味わいを楽しめます。フルーティーなビールが好きな方はチェックしてみてください。

ブリュードッグ(BREWDOG) ヘイジージェーン

ホップ由来の爽やかさを堪能できるインディア・ペールエールです。ろ過せず濁りを残しているのがポイント。ホップやモルトの旨味を閉じ込めることで、マイルドな苦味とフルーティな風味を残した爽やかな味わいに仕上げています。

アルコール度数は5.0%。内容量は1缶あたり330mlです。鮮やかな水色が特徴的なパッケージの缶に入っています。やわらかな飲み口のビールが好きな方におすすめのイギリスビールです。

ハービストンブルワリー ヘブンセントセッションIPA

醸造する際に使用しているホップ「センテニアル」を元に「ヘブンセント」と名付けられたイギリスビールです。４種のホップをバランスよくブレンドしているのがポイント。それぞれの特徴が程よく調和し、柑橘系の爽やかな香りを楽しめるビールに仕上げています。

アルコール度数は4.6%。黒と黄緑を基調とした缶にネズミのイラストが描かれた、特徴的なデザインの缶に入っています。インパクトのあるパッケージデザインのビールを探している方におすすめです。

ブリュードッグ(BREWDOG) ミスタープレジデント ディファイアント ダブルIPA

スコットランドのビールメーカーが醸造するインディア・ペールエールです。ホップの強い苦味による重厚感ある味わいを堪能できるのがポイント。マンゴーやグレープフルーツのような果実味豊かな香りを楽しめます。

ホップの苦味とモルトの甘味のバランスに秀でた銘柄です。色は琥珀色の液面で、爽やかなオレンジビターの後口を堪能できます。内容量は1本あたり440ml。鮮やかな紫色の缶が特徴です。アルコール度数は9.2％。ホップの強いビールを楽しみたい方におすすめです。

ソーンブリッジブルワリー ジャイプル IPA

鮮やかなオレンジ色の缶に入ったイギリスのビールです。2005年にイングランド北部に創業したクラフトビールメーカーが手がけています。麦芽のコクとホップの爽快感の調和を楽しめるビールです。

数多くのコンテストで賞を受賞した経歴があります。内容量は1缶あたり330ml入り。 アルコール度数は5.9%です。正統派IPAを楽しみたい方におすすめです。

・1本

・3本

ブリュードッグ(BREWDOG) スペルバウンド コールドIPA

原料にお米を使用して造られた、インディア・ペールエールです。お米を使用しているため軽やかな飲み口で飲みやすい銘柄。ホップをふんだんに入れることで、ホップ由来のフルーティな香りと苦味の調和を楽しめます。

内容量は1缶あたり330ml入り。アルコール度数は6.8％です。お米を使ったイギリスビールを飲んでみたい方はチェックしてみてください。

日本ビール IPA 100

7種類のホップを使用して造られたイギリスビールです。使用するタイミングをずらして使っているのが特徴。ホップをふんだんに加え、コク深い苦みを感じる味わいに仕上げています。

他にも、3種類のペール系大麦麦芽・特別栽培の小麦・自然豊かなイングランドのヨークシャー州にある渓谷から採用したウォーフ川の水など素材にこだわっているのがポイント。濃い金色のビールです。内容量は 330ml。アルコール度数は6.8%です。素材にこだわって造られたイギリスビールを楽しみたい方に適しています。

イギリスビールのおすすめ｜スコッチエール

トラクエア(TRAQUAIR) ハウスエール

ビールの専門書で、必ず紹介されるほど人気の高いイギリスビールです。イギリスの老舗メーカーが手がけています。代々伝わる受け継がれてきたレシピを元に作っているのがポイント。約300年前から使い続ける 木製の大桶を使い、伝統的な製法を用いて製造しています。

コク深い味わいと、濃厚な味わいを兼ね備えているのがポイント。麦汁濃度が高いため、ビンテージビールとして約10年間おいしく楽しめます。内容量は1瓶あたり330ml。アルコール度数は7.2%です。「世界のビール50選」に選出されている銘柄。人気のあるイギリスビールを飲んでみたい方におすすめです。

トラクエア(TRAQUAIR) ジャコバイトエール

スコットランド王家の歴史をたたえて造られたイギリスビールです。「ジャコバイト」はスコットランド王家の末裔のジェームス２世の守護者のことを指します。地中海産コリアンダーを使用。柑橘系の香りが楽しめる銘柄です

イギリスのトラクエア・ハウス醸造所にて製造されています。内容量は330ml。アルコール度数は10%です。深い味わいのビールが好きな方に適しています。

・1本

・3本

トラクエア(TRAQUAIR) 160シリング

世界中のビール専門家から認められるトラクエアハウスエール限定醸造ビールです。1800年代にビールの濃さを示す単位として活用していた「シリング」を用いて名付けています。160シリングは、最も贅沢で濃厚なエールとされている銘柄です。

樽で長期熟成を行っているのもポイント。ローストクリスタルモルトとクリスタルモルトの2種類をブレンドし、麦芽由来の豊かな風味を楽しめるビールに仕上げています。

アルコール度数は9.5%。内容量は330mlで、瓶に入っています。イギリスサフォーク州で製造されている一品です。保存する際は紫外線の当たらない冷暗所で保存します。ヴィンテージビールを探している方におすすめのイギリスビールです。

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