アメリカで一大ムーブメントを起こし、日本でもジャンルが確立された「ビッグスプーン」。ルアーの元祖ともいわれるスプーンを対ランカー仕様にしたアイテムで、強烈なフラッシングでディープに潜むバスを引きずり出せるのが特徴です。

そこで今回はビッグスプーンのおすすめモデルをご紹介。国内外のメーカーを問わずピックアップしたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

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ビッグスプーンとは?

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「ビッグスプーン」とは大きいスプーンのこと。「スプーン」とは金属片にフックが付いたルアーのことで、日本では渓流でヤマメやイワナを狙ったり、最近は管理釣り場でトラウトと狙ったりと、比較的小型の淡水魚種を釣る際におすすめのアイテムです。

スプーン自体はフィッシュイーター全般に効き、特にバス釣りに関しては独自に進化。なかでもアメリカ・テキサス州レイクフォークではビックバスを狙うローカルベイトとして巨大なスプーンが使われており、そのテクニックも磨かれていました。

そんななか、バスプロ大会での活躍が周知され、一気に普及。日本においてはビッグバスが多く潜む琵琶湖や、水深のある日本各地のリザーバーで使われるようになり、現在に至っています。

なお、その大きさゆえ「マグナムスプーン」と呼ばれたり、ヒラヒラと落ちていくさまから「フラッタリングスプーン」と呼ばれたりすることもあるので、留意しておきましょう。

ビッグスプーンの使い方

ビッグスプーンの使い方として代表的なのが「リフト&フォール」。ルアーを落としてロッドを煽り、しゃくり上げることでブルブルとした振動と光で魚を誘います。

キャストについてはそれほど遠投を必要とせず、距離としては20m前後がおすすめ。ストラクチャーに対してタイトに落とすか、バスが潜んでいるであろうレンジ、またベイトフィッシュが回遊している層を意識することが重要です。

決めたレンジまで落とし込んだら余分なラインスラックを取りつつも、糸の状態は張らず緩めずの状態をキープします。フォール中にバイトが多いので、意識しておきましょう。

なお、根がかりをした場合は強く引っ張らず、やさしくほぐすのが重要。また、掛かった際はバイトが浅い場合もあるので、特に水面に魚が上がってきた際は跳ねさせないように注意するのもポイントです。

ビッグスプーンの選び方

サイズで選ぶ

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ビッグスプーンのサイズは明確な定義がありませんが、総じて長く重め。ウエイトはオンス、またはグラムで表記されます。

当然、大きいルアーであればあるほどタックルはヘビー、ラインも太めを使うのがおすすめ。手持ちのタックルで許容範囲のルアーを使うか、ビッグスプーンに合わせたタックルを用意するかは確認しておきましょう。

フックで選ぶ

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フックは製品によって標準で付いている場合と付いていない場合とがあります。別途セットする場合はトレブルフックか、ジギング用のシングルフックを複数付けることになるので、留意しておきましょう。

なお、トレブルフックとジギング用のシングルフックの違いはフックの自由度と根がかりの度合い。トレブルフックは3本の針がひとつになっており、ジギング用のシングルフック仕様ではより動きに幅ができるので、根がかると回避は困難になります。

また、取り付ける位置にも注意。テール部分のフックが大きく重たいと、より垂直にフォールすることになるので、フラフラと落としてバイトを誘発したい場合はトップ側のみにフックを付けます。逆に、よりバーチカルに落としてジギング的に使いたい場合はテールフックのみにするのもアリ。フッキング率をアップさせるべく前後両方にフックを付けるアングラーもいるので、セッティングする際は事前に考慮しておきましょう。

ラインアイで選ぶ

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ルアーとラインとを結ぶ際にはラインアイを使うことになります。ビッグスプーンの場合はルアー全般に普及しているスプリットリング付きや、スイベル付き、または、どちらとも付いていないパターンがあります。

ビッグスプーンは金属の板なので、剥き出しの状態でラインを結ぶと擦れて切れる恐れがあるので注意。また、スイベルがある方が滑らかに回転するので、糸絡みなどが少なく、操作性が優位になります。購入する際はしっかりとチェックしておきましょう。

ビッグスプーンのおすすめ

ダイワ(Daiwa) スティーズ スプーン

ダイワ(Daiwa) スティーズ スプーン

金属板の片面にベイトフィッシュライクな加工が施されたビッグスプーン。滑らかに回転するスイベルと刺さりのよいフックを採用しており、アクションの質とフッキング率の向上を図っているのが特徴です。

サイズは70mm・約14g・1/2oz、81mm・約22g・3/4oz、115mm・約35g・1-1/4oz、170mm・約73g・2-1/2ozの4種類で、フィールド規模やベイトフィッシュに合わせて選びやすいのもポイント。ランカーが潜むビッグレイクであれば大型を、野池であれば小型をチョイスするのがおすすめです。

ノリーズ(NORIES) ダイラッカ

ノリーズ(NORIES) ダイラッカ

ディープレンジ攻略におすすめのビッグスプーン。フォール時はボディをウォブリングさせてヒラヒラと落下、リフト時は頭までしっかりと揺れて強いフラッシングを放つのが特徴です。

事前にフォールスピードと深度を把握しておくのがポイント。キャストしたらしっかりとカウントダウンして、狙いたいレンジを意識することが重要です。

サイズは120mm・38gのみですが、カラーは27色と豊富。なお、フックはフラッシャー付きの#1が採用されています。

デプス(deps) グルカナイフ

デプス(deps) グルカナイフ

ボディに折り目が付いたり、テール部分が曲がっていたりと、独自の形状を採用しているビッグスプーン。リフト&フォールはもちろん、ただ巻きでもなまめかしく動くのが特徴です。

サイズは242mm・4.7ozクラスと165mm・2ozクラスの2種類。カラーは7色をラインナップしています。なお、本製品はフックが事前に付いていないので注意が必要。別途トレブルフックやジギング用のフックを取り付ける仕様です。購入を検討する際は併せてフックの準備もしておきましょう。

イマカツ(IMAKATSU) ビッグベラー175

イマカツ(IMAKATSU) ビッグベラー175

本体にプラスして2枚のウィローブレードがセットされているビッグスプーン。水の抵抗を受けてイレギュラーフォールするのが特徴で、橋脚や立ち木などの縦ストラクチャーはもちろん、浮き桟橋やボート、ゴミ溜まりなどのフローティングストラクチャーの下についているバスを攻略する際にも効果的なアイテムです。

セットする穴が複数用意されており、付ける場所によってアクションとスピード感を調節できるのもおすすめmのポイント。フォールさせたらレンジを意識し、強くロッドをしゃくるのがコツです。

サイズは175mm・3ozクラス。カラーは11色をラインナップしており、ゴールド・シルバー・コパーなどの定番はもちろん、やや奇抜なパターンも用意されています。

ジャッカル(JACKALL) カウンターバック

ジャッカル(JACKALL) カウンターバック

日本はもちろん、アメリカでの活躍も目覚ましいバスプロの藤田京弥氏がプロデュースしたおすすめのビッグスプーン。左右非対称のボディデザインを採用しており、バックスライド気味にフォールするのが特徴です。

ラインアイはスイベル仕様、フックはティンセルフックとなっており、細部にまでこだわりが感じられるのもポイント。サイズは120mm・38gで、カラーは12色をラインナップしています。

ティムコ(TIEMCO) ダズリングフラッシャー

ティムコ(TIEMCO) ダズリングフラッシャー

フラッシング効果の高さとゆったりとしたスローフォールが魅力的なビッグスプーン。キラキラ・フワフワと落ち、よりアピールの時間をしっかり取れるのが特徴です。

サイズは200mm・76gクラスで、カラーは6色をラインナップ。ラインアイはスイベル仕様、フックはティンセルフックを採用しています。

ニコルスルアーズ(Nichols Lures) ベンパーカー マグナムスプーン

ニコルスルアーズ(Nichols Lures) ベンパーカー マグナムスプーン

ブームの火付け役とも言えるおすすめのビッグスプーン。レングスは8in、ウエイトは3.5ozとかなり大きく、製品名の通りマグナムサイズとなっているのが特徴です。

注目されるきっかけとなったのはアメリカで開催されたバスプロ大会で上位入賞者がこぞって使っていたため。その話題は日本にも伝わり、ルアージャンルとして確立しました。

なお、フックは日本の専業メーカー「オーナーばり」のトレブルフック「ST-36」にティンセルが付いた仕様。なお、サイズラインナップには本製品のほか、ひと回り小さい「ミニマグナム」やひと回り大きい「スーパーマグナム」も用意しています。