「ミラーレス一眼」は、一眼レフと同等以上の画質で撮影できるにも関わらず、小型・軽量で持ち運びが簡単にできることから幅広いユーザー層のなかで人気を伸ばしています。

ただし、ミラーレス一眼にはさまざまな製品があり、難しい専門用語も多く見受けられるので、初心者には選びにくいのが難点。そこで今回は、ミラーレス一眼が持つメリットを踏まえた上で、おすすめのミラーレス一眼をご紹介します。

小型・軽量のミラーレス一眼のメリット

レンズ交換で多彩な表現が楽しめる

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ミラーレス一眼は一眼レフと同じようにレンズ交換が可能です。広大な風景をダイナミックに撮りたいときは広角レンズ、遠くにいる野鳥を大きく引き寄せて撮影したいときは望遠レンズ、花や昆虫を至近距離で拡大して写したいときはマクロレンズなど、撮影したい被写体やシーンに最適なレンズに付け替えながら的確に撮影が進められます。

また、レンズを交換することで多彩な表現が楽しめるのも魅力。背景を大きくぼかしたり、近くにある被写体の大きさを強調したり、周囲の風景を歪曲したりしながら撮影することもできます。レンズによる光学的な効果で表現を行っているため、すべてをデジタル処理で行うスマホと違って画質の劣化がないのも魅力です。

一眼レフよりも持ち運びが楽

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ミラーレス一眼は一眼レフと比べて小型・軽量なのが魅力。一眼レフではAF(オートフォーカス)の駆動やファインダーでの構図確認のために反射鏡の搭載が必須ですが、ミラーレス一眼は反射鏡がなくてもAFや構図確認ができるように作られています。

内部の機構に反射鏡を必要としないため、ミラーレス一眼はボディの厚さが一眼レフと比べて半分以下。加えて、イメージセンサーのサイズが同じ場合、重量も一眼レフの2〜4割ほど軽いのも特徴です。

また、レンズに関しても、特に広角から標準域までの焦点距離のものは、大きさと重さが一眼レフ用レンズの半分以下。持ち運びが簡単なので軽快なフットワークで撮影が楽しめるのはもちろん、かさばりにくいのでバッグへの収納も簡単にできるのが魅力です。

ピント精度が優れている

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ミラーレス一眼はピント合わせの精度が高いのも特徴です。一眼レフのAFシステムは暗い場所やパターン模様の被写体が苦手。また、ピント合わせに使われるAFセンサーがイメージセンサーから離れた位置にあるため、ピント位置が若干ずれる場合があるのも難点です。

一方、ミラーレス一眼のAFシステムはイメージセンサー上でピント合わせを行なうため、狙った位置へより正確にピント合わせが可能。緻密なピント合わせが要求される花や小物などの撮影で重宝します。

また、一眼レフが苦手とする被写体やシーンでも確実にAFの駆動が可能。テレコンバーターを装着してレンズの開放F値が大きくなってもAFが使えるため、野鳥などの超望遠撮影でも活躍します。

機構ぶれが起こりにくい

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ミラーレス一眼では機構ぶれが起こりにくいのも特徴です。一眼レフでは撮影の際に光をイメージセンサーへ通すために内部の反射鏡が動きますが、このときに微細な振動が発生。その振動がイメージセンサーにも伝わるため、画像の精細感が低下してしまうのが難点です。

これが機構ぶれで、特に高画素機になるほど画像にぶれが顕著に現れます。しかし、ミラーレス一眼にはそもそも反射鏡が搭載されていません。加えて、最近は電子シャッターを採用することで、シャッター作動時の振動や音を完全に消して撮影できる機種も登場。それらに由来する機構ぶれが起こりにくいので、風景・建築・芸術品など画像の精細感を重視する撮影で重宝します。

小型・軽量のミラーレス一眼おすすめモデル|コスパ重視

オリンパス(OLYMPUS) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ PEN E-PL9

オリンパス(OLYMPUS) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ PEN E-PL9

デザイン性の高い小型・軽量ボディと初心者に優しい操作性が魅力のミラーレス一眼カメラです。ボディ全体に配置された、手になじみやすい革調素材の高品位なデザインが魅力。重量は約380gと軽く、キットレンズも小さいので、バッグへの収納時にもかさばらず快適に持ち運べます。

スマホのカメラでは得られない、一眼カメラ特有の自然で大きなボケ味やきれいな夜景の撮影が気軽に楽しめるのが特徴。また、「アートフィルター」を使えば、インスタグラムのようなフィルター効果で写真を印象的に彩れるのも魅力です。

ネットワーク機能も充実。Wi-FiやBluetoothでスマホと連携すれば、スマホへの画像転送やカメラの遠隔操作がスムーズにできます。「シェア予約」を使うことで、カメラの電源オフ後にスマホへの画像の自動転送も可能です。
▼撮影イメージ

オリンパス(OLYMPUS) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 Mark II

オリンパス(OLYMPUS) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 Mark II

強力な手ぶれ補正と防塵・防滴機構を持つミドルクラスのミラーレス一眼カメラです。APS-Cやフルサイズよりも小さいフォーサーズのイメージセンサーを搭載。重量は約469gとその分小型・軽量なため、軽快な撮影が楽しめます。

シャッター速度換算で最高5段分の補正効果を持つ手ぶれ補正機構を搭載。旅先で三脚なしでも高精細な撮影ができるほか、慣れれば夜景や星空も手持ちで撮影できます。また、ボディの各所にシーリングが施されており、雨や砂埃の中でも撮影を続けられるので、アウトドアでの使用にもおすすめです。

独創的な撮影機能も魅力。複数枚の画像を合成して擬似的に4000万画素相当の高解像が得られる「ハイレゾショット」や、モニターで確認しながら夜間に走る車のライトの光跡や星の軌跡がほどよい明るさで撮れる「ライブコンポジット」などが搭載されています。
▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ LUMIX GX7 Mark III

パナソニック(Panasonic) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ LUMIX GX7 Mark III

街角でのスナップ撮影に特化したレンジファインダースタイルのミラーレス一眼カメラです。GXシリーズは小型・軽量ボディで高画質なスナップ撮影が楽しめることで人気ですが、本機も約450gと軽いため持ち運びが苦になりません。

新開発のイメージセンサーを搭載したことで画像の解像感がさらに強化。モノクロ撮影でも高い性能を誇り、新搭載の「L.モノクロームD」を使用すれば、細部描写にこだわりつつ陰影を強調した印象的なモノクロスナップが楽しめます。4K動画から静止画を切り出す「4K PHOTO」を使えば、決定的瞬間も逃しません。

電子ファインダーを上方向にチルトできるのもポイント。ウエストレベルを始めたとした、多彩なアングルからのファインダー撮影が楽な姿勢で楽しめます。さらに、同じマウント規格を採用するオリンパスとレンズを相互に共用できるのもポイントです。
▼撮影イメージ

富士フイルム(FUJIFILM) APS-Cミラーレス一眼カメラ X-E3

富士フイルム(FUJIFILM) APS-Cミラーレス一眼カメラ X-E3

フィルムライクの独特な色彩美が楽しめるレンジファインダースタイルのミラーレス一眼カメラです。本体重量は約337gと、Xシリーズのなかでも最小・最軽量。一眼レフスタイルの機種と違ってファインダー部の出っ張りがないので、かさばらないのも魅力です。

富士フイルムは80年以上も銀塩フィルムを製造してきた実績があり、同社のデジタルカメラにはその色彩再現のノウハウが投入。全部で9種類の色合いを持つフィルムから選べるほか、微調整や粒状感の追加も思いのままなので、デジタルで本格的なフィルムの描写が楽しめます。

操作性が優秀なのも魅力。ボディ背面にはAFポイントの移動に重宝するジョイスティックや、タッチ操作でピント合わせや画像送りが可能なタッチパネル式の液晶モニターなどが搭載されています。
▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) APS-Cミラーレス一眼カメラ EOS Kiss M

キヤノン(Canon) APS-Cミラーレス一眼カメラ EOS Kiss M

初心者に優しい操作性と便利な機能が魅力のミラーレス一眼カメラです。本体重量は約390gで、ファミリー層から人気のある一眼レフのEOS Kiss Xシリーズと比べても1回り以上小型・軽量なので、普段使いのカメラとして気軽に持ち歩けます。

操作性がわかりやすくシンプルなのも特徴。オート撮影機能が充実しているほか、液晶モニターを見ながら背景のボケ具合・明るさ・鮮やかさなどがスライド操作で直感的に操作が可能です。各撮影モードの効果が作例写真やイラストを交えて表示されるのもポイントで、カメラの操作に不慣れな初心者でも簡単に使えます。

バリアングル液晶モニターの搭載もポイント。人混みの上からのハイアングル撮影や地面すれすれからのローアングル撮影が楽な姿勢でできるほか、自撮り撮影も簡単に楽しめます。
▼撮影イメージ

キヤノン(Canon) フルサイズミラーレス一眼カメラ EOS RP

キヤノン(Canon) フルサイズミラーレス一眼カメラ EOS RP

フルサイズ入門機としておすすめなコストパフォーマンスの優れたミラーレス一眼カメラです。本体重量は約485gで、APS-C一眼レフ入門機のEOS Kiss Xシリーズよりも小型・軽量なボディの中に、面積が2倍以上大きな35mm判フルサイズのイメージセンサーを搭載。比較的安価なので、フルサイズならではの高画質と豊かなボケ味が手軽に楽しめます。

初心者でも簡単に操作できるのも特徴。EOS Kiss Mにも搭載されている「ビジュアルガイド」や「クリエイティブアシスト」が本機にも搭載されているので、モニターを見ながらタッチ操作で直感的に扱えます。

立ち上がってからまだ1年未満のシステムのため、対応レンズの本数が6本と少ないのが難点。しかし、専用のマウントアダプターを介せば、一眼レフ時代の豊富なレンズ群も使用できるのでレンズ不足に困ることはありません。
▼撮影イメージ

ソニー(SONY) フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 III

ソニー(SONY) フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 III

高画質・高感度・機動力の3拍子が揃ったオールラウンド型のミラーレス一眼カメラです。同クラスの一眼レフと比べても2割以上も小型・軽量。また、最上位機α9から多くの先進機能を受け継いでいるにも関わらず、リーズナブルなことから、ハイアマチュアを中心に高い人気があります。

有効約2420万画素のフルサイズセンサーを搭載。画素数は前機種α7IIとほぼ同じですが、裏面照射型構造の採用により常用感度が最高ISO51200まで使えるようになったので、暗所の撮影性能が向上しています。

AF性能も優秀。像面位相差AFが画面のほぼ全域をカバーしているので、高速に動く被写体も自由な構図で捉えられます。また、瞳AFがAF-Cモードでも使えるので動きのあるポートレート撮影がテンポよく撮影できるほか、動物の瞳検出に対応しているのもポイントです。
▼撮影イメージ

小型・軽量のミラーレス一眼おすすめモデル|ハイエンド

オリンパス(OLYMPUS) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 Mark II

オリンパス(OLYMPUS) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ OM-D E-M1 Mark II

高い機動力と高画質を両立させたハイエンドクラスのミラーレス一眼カメラです。E-M5 Mark IIの上位機として各性能がよりブラッシュアップ。有効画素数は25%増しの約2037万、手ぶれ補正効果も指定レンズとの組み合わせで最大6.5段分に向上しています。

動体撮影性能も大幅に強化。高速・高精度なピント合わせが可能な像面位相差AFと最高18コマ/秒(AF・AE追従)の連続撮影機能によって、野鳥など高速かつ不規則に動き回る被写体もしっかりと捕捉が可能です。また、「プロキャプチャーモード」を使用すれば人間の反応速度の遅れを克服できるので、狙った被写体を理想的な構図位置で捉えられます。

専用の防水プロテクターを装着すれば水深60mまでの水中撮影にも対応が可能。水中での色の青かぶりを補正できる「水中オートホワイトバランス」など、水中撮影で重宝する機能も充実しています。
▼撮影イメージ

パナソニック(Panasonic) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ LUMIX GH5

パナソニック(Panasonic) マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ LUMIX GH5

写真・動画の両方で高い撮影性能を持つハイブリッド型のミラーレス一眼カメラです。マイクロフォーサーズとしては少し大きめですが、特別な機材を追加しなくてもプロユースの動画が身軽に撮影できることから動画クリエイターにも人気があります。

4K/60pでの高精細な動画記録が可能。スポーツなど動きの速い被写体でも、コマ落ちが少なく自然で滑らかな表示の4K動画が撮影できます。また、ボディ単体で4:2:2 10bitでの映像記録にも対応。一般的な記録形式と比べて128倍の豊富な色情報を記録できるため、動画編集時に大胆な色調整を行っても画質が劣化しにくいのがポイントです。

静止画の撮影性能も優秀。高速・高精度な「空間認識AF」に、6K(約1800万画素)で最高30コマ/秒の超高速連写が可能な「6K PHOTO」を組み合わせれば、動く被写体も難なく追従できます。
▼撮影イメージ

富士フイルム(FUJIFILM) APS-Cミラーレス一眼カメラ X-T3

富士フイルム(FUJIFILM) APS-Cミラーレス一眼カメラ X-T3

富士フイルムの色彩美でハイレベルな動体撮影が楽しめるミラーレス一眼カメラです。新開発となる有効約2610万画素のAPS-Cセンサーを搭載。フィルムライクな温かい色合いはそのままに、より高画質な画像が撮影できます。

優秀なAF性能が特徴。一眼レフと同等以上の速度と精度を持つ像面位相差のAFエリアが画面の全域をカバーしているので、鉄道や野生動物なども自由な構図でピント合わせができます。また、キャンドルライトのしかないような光量の少ないシーンで高速AFが使用できるのも魅力です。

連写速度はメカシャッター時で最高約11コマ/秒、電子シャッター時は最高約30コマ/秒。「スポーツファインダーモード」を使えば、画素数は約1660万になるものの、電子ファインダーのブラックアウトがほぼなくなるので、動く被写体も快適な見え具合で追うことができます。
▼撮影イメージ

ソニー(SONY) フルサイズミラーレス一眼カメラ α7R III

ソニー(SONY) フルサイズミラーレス一眼カメラ α7R III

圧倒的な解像感で緻密な細部描写ができる高解像型のミラーレス一眼カメラです。本体重量は約657gで、α7IIIと同型のボディに有効約4240万画素のフルサイズセンサーを搭載しています。

さらに、イメージセンサーはローパスフィルターレス仕様なので、通常の高画素機よりもワンランク上の解像感で撮影が可能です。加えて、連写した4枚の画像を合成して擬似的に約1億6960万画素相当の超高解像画像を得る「ピクセルシフトマルチ撮影」も搭載。風景・建築物・芸術品など高い解像性能が要求される撮影で重宝します。

単に高画素なだけではなく、高感度や連写性能も充実。裏面照射型センサーの採用により、常用感度は最高ISO32000まで使用が可能です。また、約4240万のフル画素を維持したまま、最高約10コマ/秒の高速連写が使えるので、動物や鉄道など動く被写体の撮影も難なくこなせます。
▼撮影イメージ