小学校や中学校の授業で演奏することから、馴染みの深い楽器のひとつである「リコーダー」。卒業してからは吹く機会が全くないという方も多いと思いますが、リコーダーは採用している素材や吹き口によって音色が変化する奥の深い楽器なので、大人になった今こそ改めて挑戦するのもおすすめです。今回はそんなリコーダーのイチオシをご紹介します。
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ソプラノリコーダー
リコーダーは、担当する音域によっていくつかの種類に分けられます。そのなかでも特に知られているのが「ソプラノリコーダー」と「アルトリコーダー」のふたつ。ソプラノリコーダーは小学校の授業で使用される小さめのリコーダーで、高音域を担当します。細くて固い音色を鳴らせるのが特徴です。
アルトリコーダー
中学校の授業で登場するのがアルトリコーダー。主に低音域〜中音域を担当しており、バランスのよい音色を鳴らせるため、ジャンルを問わずさまざまな曲で活躍してくれます。ソプラノリコーダーと比べて温かみのある柔らかい音になるのも魅力です。
リコーダーの選び方
バロック式かジャーマン式かで選ぶ
バロック式(イギリス式)
リコーダーの種類はソプラノやアルトなど担当する音域で分けられるほか、穴の開け方によっても「バロック式(イギリス式)」と「ジャーマン式(ドイツ式)」の2種類に分類されます。
ほとんどのリコーダーに採用されているのがバロック式。シャープやフラットなどの半音階を出しやすいので、表現の幅を広げられるのが特徴です。そのため、リコーダーで本格的な演奏を楽しみたい方はバロック式を選んでみてください。
ジャーマン式(ドイツ式)
ジャーマン式はソプラノリコーダーで採用される方式です。シャープやフラットなどの半音階を出すのは難しいですが、その代わり穴の押さえ方がシンプルで分かりやすいのが特徴。もともと教育用に作られたという経緯もあり、小学校の授業で多く使われています。リコーダーをとにかく手軽に吹きたい方はジャーマン式がおすすめです。
吹き口の種類で選ぶ
ストレートウインドウェイ
その名前の通り、真っ直ぐな吹き口は「ストレートウインドウェイ」と呼ばれます。吹いたときの抵抗感が少ないため、演奏しやすいのが特徴。音色は柔らかくて温かみのあるものになります。まだリコーダーを初めたばかりの方など、吹きやすさを重視したい場合はストレートウインドウェイを採用したモデルがおすすめです。
アーチ型ウインドウェイ
「アーチ型ウインドウェイ」のリコーダーは、吹き口がアーチのようにカーブを描いています。吹いたときに多少の抵抗を感じるものの、息の量を調節しやすいため表現力のある演奏が可能です。パワフルで張りのある音色を鳴らせるのも魅力。表情豊かな演奏を楽しみたい方に適しています。
素材で選ぶ
樹脂製
リコーダーの素材としてよく使われるのが樹脂です。リーズナブルな価格でありながら、音色が安定しており吹き心地もよいため、扱いやすいのが魅力。さらに耐久性に優れているので長く使用できます。水洗いができてメンテナンスしやすいのもポイントです。
木製
木製リコーダーは、使用している木材によって音色が異なり、それぞれの個性を楽しめます。樹脂製リコーダーにはない独特の温かさを感じられるのが特徴です。高価でメンテナンスも大変ではありますが、長く使用していくうちに味が出るため、自分だけの音色を見つけたい方はぜひ木製のリコーダーをチョイスしてみてください。
ソプラノリコーダーのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) リコーダー ソプラノ ジャーマン式 YRS-37III
ABS樹脂を採用しており、木製リコーダーに劣らない張りのある音色を鳴らせるソプラノリコーダー。吹き口の種類はアーチ型ウインドウェイで、表現力豊かな演奏が楽しめます。指掛けが付属しているため、安定した状態で吹けるのも魅力。シンプルで扱いやすいので、初めてのリコーダーにもおすすめの1本です。
ヤマハ(YAMAHA) リコーダー ソプラノ ジャーマン式 YRS-27III
吹き口がストレートウインドウェイで演奏しやすいソプラノリコーダー。高音域ながら、柔らかくて優しい音色を鳴らせるのが特徴です。本体の素材はABS樹脂を使用しています。アイボリーカラーを全面に採用しており、音色だけではなく見た目も温かみを感じられるのがポイント。リーズナブルな価格も魅力のひとつです。
ヤマハ(YAMAHA) リコーダー ソプラノ バロック式 YRS-402B
エコディアと呼ばれるポリ乳酸系樹脂を採用したソプラノリコーダー。これにより木製のリコーダーに似た豊かな音色を鳴らせます。高音域がキレイに出せるのも特徴です。本体は、ポリ乳酸系樹脂の原料として使われるトウモロコシやサトウキビをイメージした配色が施されており、優しい印象の見た目に仕上がっています。
アウロス(AULOS) ロビン ソプラノリコーダー ジャーマン式 204A-G
菅壁中空システムと呼ばれる独自技術が採用されており、湿気の影響を抑えてくれるソプラノリコーダー。素材を一定の厚みにすることで、本体が軽量化されているのも特徴です。また、ダブルスリープジョイントという二重構造により、息が漏れて音がひっくり返ってしまうのを防げます。広がりのある音色が鳴らせるおすすめの1本です。
アウロス(AULOS) ベルカント ソプラノリコーダー ジャーマン式 104A-G
高音域はもちろん、低音域から中音域にかけての部分もキレイに鳴らせるソプラノリコーダー。職人が国内の工場で一貫生産しており、高品質な1本に仕上がっています。
吹き口の種類は息の調節がしやすいアーチ型ウインドウェイで、表現豊かな演奏が可能。湿気の影響を抑える菅壁中空システムや、息漏れを防ぐダブルスリープジョイントなどの技術・構造が採用されているのも特徴です。
スズキ(SUZUKI) ソプラノリコーダー バロック式 PLUMA ステンズビーJr.モデル SRE-530
象牙と似た高比重のプラスチック素材を採用しているリコーダー。ソプラノながら低音域の響きが豊かで、芯と艶のある美しい音を鳴らせます。リコーダーの名器「ステンズビーJr.」をベースにしており、その音色を忠実に再現しているのが魅力です。白を基調としたデザインも特徴で、爽やかな印象を与えられます。
メックワールド(MOECK world) 木製ソプラノリコーダー バロック式 S-01
温度変化に強いメイプル材を使った木製ソプラノリコーダー。柔らかくて温かみのある音色が鳴らせます。1本ずつ職人の手作業で作られており、品質が保たれているのが特徴です。木製リコーダーとしては比較的リーズナブルなのも魅力。入手しやすい価格の木製リコーダーを探している方はぜひチェックしてみてください。
ゼンオン(ZEN-ON) パストラル 木製ソプラノリコーダー バロック式 S-7M
上品で深みのある音色が鳴らせる木製ソプラノリコーダー。高音域と低音域のバランスがよいため、合奏や独奏を問わずさまざまな演奏シーンで活躍してくれます。
息の調節がしやすいアーチ型ウインドウェイを採用しているので、表現力のあるリコーダーを探している方にもおすすめ。リコーダーのメーカーとして世界的に知られる「竹山木管楽器製作所」が製造しており、その品質は折り紙付きです。
アルトリコーダーのおすすめ
ヤマハ(YAMAHA) リコーダー アルト バロック式 YRA-38BIII
音のバランスに優れており、オーソドックスに使えるヤマハのアルトリコーダー。本体の素材は、木製リコーダーのような音色が鳴らせるABS樹脂を採用しています。息を吹いてから音が鳴るまでの立ち上がりがよいのも特徴。演奏シーンやジャンルを問わずに活躍するおすすめの1本です。
ヤマハ(YAMAHA) リコーダー アルト バロック式 YRA-314BIII
表面にマカッサルエボニー調の木目コーティングが施されているアルトリコーダー。吹き口は、息を調節して音色の変化が付けやすいアーチ型ウインドウェイを採用しています。素材にABS樹脂を使用しているのもポイント。おしゃれな見た目と表現力の高さを両立させたアルトリコーダーを探している方は、ぜひチェックしてみてください。
ヤマハ(YAMAHA) アルトリコーダー YRA-64
ローズウッド材を採用している木製のアルトリコーダー。柔らかくて甘い音色ながら、力強さも感じられるのが特徴です。繊細な響きの音を鳴らせるため、美しくて上品な演奏が楽しめます。ローズウッド材らしい深みのある色合いで、落ち着いた雰囲気のデザインに仕上がっているのも魅力です。
アウロス(AULOS) シンフォニー アルトリコーダー バロック式 509B-E
空気の流れを滑らかにする構造が採用されており、ボリューミーで力強い音色を鳴らせるアルトリコーダー。響きが上品なので、豊かな音量ながら美しい演奏を楽しめます。ダブルスリーブジョイントを使用しているため、接続部からの息漏れやゆるみを防げるのが魅力です。
素材の厚みを一定にして、湿気の影響を防ぐ管壁中空システムが採用されているのもポイント。また、リコーダー本体が軽くなるため演奏時の負担も軽減できます。
モーレンハウエル(Mollenhauer) DENNER アルトリコーダー バロック 5206
ペアーウッドと呼ばれる木材を素材に使用したアルトリコーダー。低音域から高音域にかけて柔らかさと明るさを兼ね備えており、キレイに抜ける音色を鳴らせるのが特徴です。これにより、独奏はもちろん合奏でも美しい響きを活かして演奏ができます。
音の立ち上がりがよいのも魅力のひとつ。リコーダー本体には艶消し加工が施されており、マットな質感の落ち着いたデザインに仕上がっています。
リコーダーは、小学校・中学校を卒業してしまうとなかなか触れる機会のない楽器ですが、大人になってからの趣味としても十分楽しめる奥深さがあります。本格的にリコーダーの演奏を楽しみたい場合は、音域のバランスがよいアルトリコーダーがおすすめですが、「まずは手軽に吹いてみたい」という方や「高音域を演奏したい」という方はソプラノリコーダーもおすすめ。初心者でも比較的始めやすい楽器なので、新しい趣味を探している方はぜひチェックしてみてください。