「外付けHDD」は、パソコンやスマホに保存したデータのバックアップを取るのに欠かせない周辺機器。Wi-Fi接続に対応した外付けHDDなら、自分専用のクラウドストレージ環境を用意できます。
今回は、Wi-Fi対応外付けHDDのおすすめモデルをご紹介。製品数こそあまり多くはないですが、データ管理の利便性がより向上するので、ぜひ検討してみてください。
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Wi-Fi対応外付けHDDとは?

By: synology.com
Wi-Fi対応外付けHDDとは、別名で「NAS(ネットワークHDD)」とも呼ばれるモノで、Wi-Fi通信を利用したデータ管理が行える外付けHDDのことです。Wi-Fi環境下で使用すれば、外付けHDDとパソコンをケーブルで直接繋がなくてもワイヤレスでデータの転送が可能。外出先からデータの閲覧や保存も行えます。
自分専用クラウドストレージのように使えるので、一般に提供されているクラウドサービスに大切なデータを預けたくない方にもおすすめ。また、外付けHDDと端末を直接Wi-Fiで接続する「Wi-Fi Direct」機能に対応していれば、Wi-Fiルーターが設置されていない場合でも使用可能です。
複数の端末から保存データにアクセスできるのもポイント。同じ動画や音楽などのデータを複数人で共有したい場合にも重宝します。
外付けHDDのタイプは2種類
据え置き型

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据え置き型は、室内に常設して使用するタイプの外付けHDDです。ある程度の大きさと重さがあるため持ち運びには適しませんが、大容量モデルがポータブルタイプよりも安い価格で購入できるのが特徴。また、データの読み込み速度と書き込み速度もより高速なので、自宅で快適に運用できるストレージ環境を設置したい方におすすめです。
ただし、データのワイヤレス転送にはアクセスポイントとなるWi-Fiルーターが必要なため、使用に際して自宅にWi-Fi環境が事前に用意されていることが必須。さらに、駆動には常にAC電源を使用する関係上、設置可能な場所はACアダプターのケーブルが届く範囲に限られる点にも注意しましょう。
ポータブルHDD

ポータブル型は、持ち運びが手軽に行えるタイプの外付けHDDです。軽量でコンパクトなボディを採用しているので、バッグへの収納や移動も簡単。出張や旅行など外出先でもデータの管理を頻繁に行いたい方におすすめです。
通常のUSBケーブル接続やWi-Fi接続のほか、Wi-Fi対応モデルならWi-Fi Direct接続が利用できるのもポイント。公衆Wi-Fiスポットに接続しなくてもワイヤレスでのデータ管理が行えるので、外出先で大切なデータが漏洩するのを防げます。
ただし、衝撃に弱く、外付けHDDを誤って落とすと内部のデータが破損してしまうリスクが高いため、取り扱いには注意が必要です。また、現在は据え置き型が主流で選択肢が限られる点にも留意しておきましょう。
Wi-Fi対応外付けHDDの選び方
容量

ストレージ容量も外付けHDD選びでは重要なポイント。容量が大きくなるほど多くのデータを保存できます。特に据え置き型の外付けHDDでは、2TBを超える大容量モデルも比較的安い価格で入手できるのが特徴です。写真・動画・音楽など大量のデータを自宅内で管理する場合にも重宝します。
目安として1TBのストレージ容量には、1600万画素の画像で約10万枚、フルHD動画で約130時間、音楽なら約20万曲が保存可能。通常の用途なら1TBでも十分ですが、動画やテレビ番組などを大量に保管したい場合は、2TB以上の大容量モデルを選んでみてください。
外部ストレージ接続に対応しているか

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デジカメやビデオカメラを使った撮影でSDカードを使用する方には、外部ストレージ接続に対応するWi-Fi対応外付けHDDがおすすめです。外付けHDDに搭載されたSDスロットにSDカードを直接接続できるのが特徴。カードリーダーがなくても、SDカード内に保存したデータのバックアップが手軽に行えます。
また、USBポートを備えたモデルならば、別の外付けHDDなどを追加で接続することも可能。Wi-Fi対応外付けHDDのストレージ容量が残り少なくなってもストレージの増設が手軽に行えるため、動画やテレビ番組などを自宅で大量に保管しておきたい場合にも重宝します。
通信規格を確認する

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Wi-Fiはワイヤレスでデータ転送が行える通信規格ですが、さまざまな種類が存在するのが特徴。現在までに6種類のWi-Fi通信規格が策定されています。
製品のスペック表では「IEEE802.11◯」や「11◯」という表記で確認が可能。Wi-Fi対応外付けHDDでは主に2.4GHz帯のみをカバーする11bと11g、2.4GHz帯と5GHz帯の両方をカバーできる11nと11axの4種類に対応する製品が販売されています。
5GHz帯のWi-Fi電波は2.4GHz帯のモノと違って、ほかの通信機器や家電から電波干渉による影響を受けにくく、高速なデータ転送が可能なのもポイント。できるかぎり5GHz帯もカバーできる11nや11axにも対応するWi-Fi対応外付けHDDを選ぶのがおすすめです。
バッテリー持続時間

ポータブル型のWi-Fi対応外付けHDDを選ぶ際は、バッテリーの持続時間をチェック。ポータブル型は、USBケーブルを使ってパソコンからの給電を受けながら駆動する以外に、内蔵バッテリーを使用した自前での駆動にも対応します。充電が難しい場所でも、スマホやタブレットからワイヤレスでデータのやり取りができるのが便利なポイントです。
ただし、バッテリーの持続時間は決まっているため注意。バッテリーがなくなった場合は、パソコンや充電器などで充電しないと使用できなくなるので気を付けましょう。外出先でデータ管理を頻繁に行いたい方は、できるだけバッテリーの持続時間が長いモデルを選ぶのがおすすめです。
Wi-Fi対応外付けHDDのおすすめ
バッファロー(BUFFALO) ネットワークHDD 2TB LS210D0201G
安い価格で人気の据え置き型のWi-Fi対応外付けHDDです。パソコンはもちろん、スマホやタブレットだけでもアプリから簡単にセットアップが可能。わかりやすい導入マニュアルも付属するので、初めてWi-Fi対応外付けHDDを購入する方にもおすすめです。
USB 2.0ポートを搭載しており、外部機器の接続が可能。ストレージ容量の増設のほか、デジカメやUSBメモリに保存したデータのバックアップなども手軽に行えます。また、稼働する時間帯を設定できる「タイマーオンオフ機能」も便利。NASの利便性を保ちつつ、電源の消し忘れによる無駄な電力消費を防げます。
バッファロー(BUFFALO) LinkStation 2.5GbE搭載 高速モデル 2ベイ LS720D0202
2.5GbE搭載で高速転送できるWi-Fi対応の外付けHDDです。6つの独立したヘキサコアCPUを搭載。複数の端末から同時にバックアップをしても、安定したデータ転送ができます。
HDDを2台搭載しており、3つのモードがある「RAID」を使えるのがおすすめポイント。分散して書き込むRAID 0、同じデータをコピーするRAID 1、HDD2台にそれぞれデータを書き込む通常モードから、用途に合わせて選べます。
モバイル端末から自宅に設置した外付けHDDを使える「WebAccess」機能が特徴。モバイル端末に保存していないデータにも、外出先からアクセスできます。スマホやタブレットなどの容量不足解消におすすめです。
バッファロー(BUFFALO) ネットワーク対応HDD LinkStation LS220D0202N
1TBのドライブを2基搭載した外付けHDDです。通常モードのほか、RAID 1モードとRAID 0モードを備えているのが特徴。万が一ドライブが故障した際の信頼性を優先するか、アクセス速度の速さを重視するか、目的や用途に合わせてモードの選択ができるおすすめのモデルです。
また、「ダイレクトコピー機能」を搭載。対応するデジカメや外付けHDDのデータが、USBケーブル経由で簡単に転送できる便利な機能です。日付名付きのフォルダーを自動作成するため、転送や整理のためにパソコンを立ち上げる煩わしさはありません。
シノロジー(Synology) NASキット DiskStation DS223j
3.5インチのドライブを2基内蔵できる、2ベイ仕様のNASキットです。小規模チームでの共同作業におすすめの外付けHDD。マルチプラットフォームに対応しているため、Windowsをはじめ、Mac・Linux・Chromebookなどから容易にアクセスができ、効率的に作業を進められます。
クラウドストレージサービスとの連携に優れているのも特徴。Google DriveやDropboxに保存したデータとシームレスに同期ができるので、さまざまなデータが一元管理できます。無料アプリ「Synology Photos」を利用すれば、スマホで撮影した写真や動画が自動でアップロードできるのも便利です。
シノロジー(Synology) NASキット DiskStation DS224+
2つのドライブベイを備えたNASキットです。データの保存・同期・共有など、さまざまなビジネスシーンで活躍するおすすめの外付けHDD。デスクトップクライアントやブラウザベースのインターフェースのほか、モバイルアプリが用意されているため、外出先のスマホなどからでも容易にアクセスできます。
8300種類以上のIPカメラをサポートしているのも特徴。オフィス・店舗・倉庫などのリモート監視用途に利用できます。フル稼働状態で消費電力が15W以下に抑えられているなど、省エネ仕様なのも嬉しいポイントです。
シノロジー(Synology) NASキット DiskStation DS923+
4つのドライブベイを搭載したNASキットです。SOHOや小規模事業者におすすめの外付けHDD。50TB以上のデータが保存できるのに加えて、別売りの拡張ユニットを利用すれば140TB以上に増設できます。事業の拡大に合わせて柔軟に対応できるのが魅力です。
オプションのネットワークカードを装着すれば、最大10Gbpsの高速仕様にアップグレードもできるので、速度に不安がある方はチェックしてみてください。
サイト間のファイルやフォルダーの同期に対応しているのもポイント。複数拠点のスタッフで共同作業をするような使い方が簡単に行えます。
シノロジー(Synology) パーソナルクラウドストレージ BeeStation 4TB BST150-4T
4TBのドライブを内蔵したWi-Fi対応の外付けHDDです。家族みんなで使える、プライベートストレージが欲しい方におすすめのモデル。各人専用のスペースが確保されるため、プライバシーを心配せず安心して利用できます。付属のACアダプターとLANケーブルを接続し、電源を入れるだけですぐに使いはじめられる手軽さが魅力です。
AIを搭載しているのもポイント。写真の識別が可能なため、キーワード検索との併用により、必要なデータが素早く見つけられます。NPU(Nural Processing Unit)を内蔵しており、AIによる処理が高速で実行できるのも便利です。
場所やデバイスを問わず自分のデータにアクセスができるので、気になる方はチェックしてみてください。
キューナップ(QNAP) NASキット TS-233

シンプルなデザインのWi-F対応外付けHDDです。パーソナルクラウドストレージの構築におすすめのモデル。スリムでコンパクトなボディを採用しているため、リビングや書斎のちょっとしたスペースにスッキリと設置できます。
NPU(Neural network Processing Unit)を搭載しているのが特徴。AIによる画像認識処理能力に優れているので、写真・音楽・ビデオなどのマルチメディアファイルがスマートに保存・整理できます。
ただし、NASキットのため、別途3.5インチのHDDを準備する必要がある点は覚えておきましょう。
キューナップ(QNAP) NASキット TS-216G

2.5GbE対応のLANポートを搭載したNASキットです。高解像度の動画や写真を扱う用途におすすめの外付けHDD。大容量ファイルの転送・バックアップ・リストア作業がスピーディーに実行できます。クアッドコアのプロセッサと4GBメモリを実装しているため、処理性能も良好です。
3.5インチのドライブを2つ搭載することが可能。RAID 1機能に対応しているので、万が一の故障に備え大切なデータを安全に保存できます。ホットスワップに対応しており、システムを停止せずにトライブの取り外しや交換ができる点も便利です。
アイ・オー・データ(I-O DATA) NASキット HDL2-AAX0/E
好みの容量のドライブが装着できるおすすめの外付けHDDです。RAID 1とRAID 0に対応しているため、目的や用途に応じて選択できます。ただし、9TB以上のドライブはRAID 0非対応なので、大容量かつアクセス速度の速いシステム構築を検討している方は注意が必要です。
独自のデータ2重化技術「拡張ボリューム」に対応しているのが特徴。2台のドライブへの書き込みタイミングに差を設けているため、故障時期を分散する効果が期待できます。高性能CPUを搭載しており、アクセスが集中するシーンで読み込み速度の低下が最小限に抑えられるのも便利です。
USB接続による外部ストレージに対応。USB 3.1 Gen 1に対応しているため、大容量ファイルのデータ転送を高速で実行可能です。
Wi-Fi対応の外付けHDDがあれば、日々のデータ管理やバックアップがより手軽に行えます。使用する度にケーブルで接続するのは面倒だけど、クラウドサービスには大事なデータを保管したくないという方にもおすすめです。目的や用途に合った外付けHDDを入手して、快適なデジタルライフを過ごしてみてください。