内蔵HDDは、パソコンやゲーム機本体に直接接続するストレージデバイスのことです。高速でデータの読み書きができるモデルを使用すれば、快適に操作できます。
内蔵HDDは、製品によってサイズ・データ容量・耐久性・回転数などが異なります。サイズが合わないモデルを選んでしまうと、パソコンやゲーム機に接続できないことも。そこで今回は、内蔵HDDのおすすめ品と選び方についてご紹介します。
- 目次
- 内蔵HDDとは?
- 内蔵HDDと外付けHDDの違い
- 内蔵HDDの選び方
- 内蔵HDDのおすすめメーカー
- 内蔵HDDのおすすめ|3.5インチ
- 内蔵HDDのおすすめ|2.5インチ
- 内蔵HDDのおすすめ|PS4向け
- 内蔵HDDの売れ筋ランキングをチェック
内蔵HDDとは?

内蔵HDDとは、パソコンやゲーム機などのマザーボードに直接接続するHDDのことです。HDDとは「ハードディスクドライブ」の略で、本体内部にある円盤「プラッタ」を高速回転させて、「磁気ヘッド」でデジタルデータの読み書きをする機器を指します。
内蔵HDDを新たに取り入れる、または既存の製品と交換することで、データの保存容量を増やすことが可能。HDDは長期間使用していると劣化してしまうので、データ管理のトラブルを未然に防ぐためにも、寿命を迎えるまでに交換するのがおすすめです。
また、高速に読み書きできる内蔵HDDに交換すれば、パソコンの動作がスムーズになるのもポイント。ただし内蔵HDDを取り付けるには、デバイスに専用のスペースを必要とします。
内蔵HDDと外付けHDDの違い

内蔵HDDはパソコンの内部に直接接続する仕組みのため、パソコンとの高速なデータのやりとりが可能なほか、物理的な破損を避けられるのが魅力。しかし、取り外しに手間がかかるので、持ち運びには不向きです。
外付けHDDは、パソコンとHDDをUSBケーブルなどによって接続するタイプ。内蔵HDDに比べてデータの読み書きに時間がかかります。加えて、耐久性に劣る点にも注意が必要です。
内蔵HDDの選び方
サイズで選ぶ
デスクトップパソコンで使うなら「3.5インチ」

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内蔵HDDのサイズは、3.5インチと2.5インチの2種類が主流です。3.5インチの内蔵HDDは、主にデスクトップパソコンに使用します。オーソドックスなサイズのため、製品のラインナップが豊富。比較的リーズナブルな価格で手に入るのも特徴です。
ノートパソコンなどに使われる「2.5インチ」

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2.5インチの内蔵HDDは、主にノートパソコンや省スペースのデスクトップパソコンに使われます。別途変換マウンタを用意すれば、3.5インチにも対応可能です。
なお、パソコンの仕様により、内蔵HDDが入らない機種がある点に注意。パソコンがどのサイズの内蔵HDDに対応しているのかを、あらかじめ確認しておきましょう。
PS4用は2.5インチかつ厚さ9.5mm以下のモノを

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PS4に搭載された内蔵HDDを交換したい場合は、2.5インチかつ厚さが9.5mm以下のモデルを選びましょう。それ以上のモノは、PS4のHDDアタッチメントに収まらないので注意が必要です。
サイズの大きい内蔵HDDをPS4に活用したい場合は、別途HDDケースを用意すれば、外付けHDDのような使い方が可能です。
バックアップなど用途に合った容量をチェック

内蔵HDDは、製品によって容量の大きさに違いがあるため、用途にあったモデルを選ぶことが大切です。容量の大きさは、小さいモノで500GB、大きいモノだと10TBを超える製品もあります。
容量が大きいほどたくさんのデータを保存できますが、価格も高くなります。内蔵HDDを選ぶ際は、価格と容量のバランスがよい3.5インチサイズの1~4TB、または2.5インチサイズの500GB~1TBからチェックするのがおすすめです。
寿命や耐久性をチェック

HDDの寿命は、使用する環境や管理方法により異なりますが、平均で3~4年が目安といわれています。HDDを使用していて動作が遅くなったり、エラーの頻度が増えたりすると、そのまま故障してしまう恐れがあるので注意が必要。バックアップを取るほか、HDDを交換するのがおすすめです。
HDDが故障すると、データを取り出せなくなることも。データ復旧ソフトでデータを取り出せる場合もありますが、状態が悪化して専門業者に依頼することになると費用がかさみます。
各モデルの寿命を知りたい場合は、仕様欄に記載されている「MTBF」の値をチェックしましょう。MTBFとは「平均故障間隔」のことで、故障するまでの稼働時間を表しています。
データ転送速度は「回転数」と「キャッシュ」をチェック

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内蔵HDDのデータ転送速度は、仕様欄に記載されている「回転数」と「キャッシュ」のスペックによって違いが現れます。
回転数は、主に7200rpmおよび5400rpmのどちらかで、数値が大きいほどプラッタが高速に回転し、データの読み書きが速くなります。一方、回転数が速いと動作音や発熱が大きくなりやすい点には注意が必要です。
キャッシュは、読み書きのデータを一時保存するメモリーで、別名「バッファ」と呼ばれるモノ。キャッシュの容量が大きいモデルであるほど、データの読み書き速度が速い傾向にあります。
接続端子にも注目

内蔵HDDには、パソコンと接続する端子の規格があります。規格によってデータ転送の速さに違いがあるので、製品選びの際はチェックしておきましょう。
多くの内蔵HDDにはSATA規格が採用されています。SATA規格を細かく分類すると、SATAI・SATAII・SATAIIIがあり、後述のモノほど転送速度が速い傾向にあります。
また、SATA規格の派生として、ノートパソコンに採用されることが多い「mSATA」や、外付けHDDの「eSATA」などの接続規格もあります。mSATAやeSATAは、いずれも接続するのに専用の端子が必要です。
内蔵HDDのおすすめメーカー
ウエスタンデジタル(Western Digital)

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ウエスタンデジタルは、アメリカに本社を構えるHDDメーカーです。一般消費者向けから企業向けまで、さまざまな種類のストレージ製品を展開。HDD以外にも、スマホや自動運転技術に使われるNAND型フラッシュメモリーも手がけています。
ウエスタンデジタルの内蔵HDDは、一般向けやNAS向け、スマートビデオ監視向けなどのさまざまなシリーズをラインナップ。同じシリーズのなかでも選択肢が豊富にあるので、細かな用途の違いで製品を選べます。
シーゲート(SEAGATE)

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シーゲートは、アメリカに本社を構えるHDDメーカーです。古くから続くメーカーで品質がよく、世界的に人気。内蔵HDD以外にも、外付けHDDやSSDなどのストレージを展開し、用途に応じたモデルを選択可能です。
シーゲートの内蔵HDDは、スタンダードモデルの「BarraCuda」や、信頼性と耐久性に優れた「IronWolf」シリーズなどがあります。保証期間は2~5年と長く、万が一のトラブルに備えたい方にもおすすめです。
東芝(TOSHIBA)

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東芝は、フィリピンを主力製造拠点として世界にストレージ製品を提供。クラウドデータセンター用のニアラインHDD、エンタープライズ向けの高転送速度HDD、パソコンやデスクトップ向けのクライアントHDDなど、幅広い種類をラインナップしています。
オーソドックスなデスクトップパソコンやノートパソコン向けのモノから、パフォーマンスの高いゲームミングパソコン向け、ビデオストリーミング向けの内蔵HDDまで展開。用途に合ったモデルを選択可能です。
内蔵HDDのおすすめ|3.5インチ
ウエスタンデジタル(Western Digital) WD Blue デスクトップハードディスクドライブ 1TB 7200rpm WD10EZEX
デスクトップパソコンやオールインワンパソコンにおすすめの内蔵HDDです。本体は、多数のシステムやプラットフォームと互換性があります。データ容量は1TB、回転数は7200rpm、サイズは3.5インチのスペック。1TBの容量のため、値段が手頃で予算が少ない方でも導入しやすいモデルです。
本製品は無料でダウンロードできる「Acronis True Image WD Edition」ソフトウェアにより、ドライブを複製してさまざまなデータをバックアップ可能。また、電力管理機能により、消費電力を抑えられるのもポイントです。
ウエスタンデジタル(Western Digital) WD Red Plus NAS ハードディスクドライブ 3.5 1TB WD10EFRX
中小企業のNAS環境におすすめの内蔵HDDです。本製品は、最大8ベイのNASシステム向けに構築・テストされていて、自宅や職場で重要なデータを管理するのに適しています。
本体は優れたNAS互換性を備えた「NASware3.0」テクノロジーを搭載。NASシステム向けに設計された独自のアルゴリズムにより、NASおよびRAID環境で、高いパフォーマンスを発揮します。
データ容量は1TB、キャッシュサイズは64MB、回転数は5400rpmのスペック。データ容量は最大14TBまでのモデルをラインナップしています。製品の保証期間が3年と長いのも嬉しいポイントです。
ウエスタンデジタル(Western Digital) WD BLACK 3.5 ゲーミング ハードディスクドライブ2TB WD2003FZEX
ゲーム用途におすすめの内蔵HDDです。本製品はDRAMキャッシュが256MBの優れたスペックで、ロード時間の短縮が期待できます。また、デュアルコアプロセッサの採用により、ドライブのパフォーマンスを最大限発揮できるのもポイントです。
2TB以上のモデルに搭載されている「StableTracテクノロジー」は、本体に生じる振動の影響を低減。プラッタの安定性がよくなり、優れたパフォーマンスを持続できます。
容量500GB〜10TBのモデルをラインナップ。容量の多いモデルを選べば、古いゲームを削除することなく、遊びたいときにすぐに遊べます。
シーゲート(SEAGATE) BarraCuda 3.5 4TB 内蔵ハードディスク ST4000DM004
リーズナブルながら信頼性が高いシーゲートのスタンダードモデル。内蔵HDDを初めて導入する方にもおすすめです。データ容量は4TB、回転数は5400rpm、サイズは3.5インチのスペックで、デスクトップパソコンでの使用に適しています。
また、読み書きが速いので、ハイパフォーマンスを重視する方にもおすすめ。ビジネス用途や映画・音楽などの保存にもぴったりです。製品の保証期間は2年と長く、安心して使えます。
シーゲート(SEAGATE) IronWolf 3TB ST3000VN007
高品質かつ耐久性に優れた人気の内蔵HDDです。HDDの耐久性を示す指標ワークロードは180TB/年。年間想定通電時間は8760時間です。365日24時間稼働を想定した作りで、常時電源を付ける用途にもおすすめです。
MTBFは最大100万時間で信頼性を重視する方にも適しています。本体には、振動による性能低下を軽減するRVセンサーを搭載。安定したデータ転送を実現します。
また、ストリーミング用の専用コマンドに対応し、音飛びやコマ落ちに強いのも嬉しいポイント。そのほか、3年間の製品保証が付帯します。
シーゲート(SEAGATE) IronWolf Pro 10TB ST10000NT001
NAS使用時にトラブルを起こしたくない方におすすめの高性能な内蔵HDDです。本製品は、ワークロードが550TB/年、MTBFは250万時間と、優れたスペックを有しています。また、RVセンサーを搭載し、振動による性能低下を抑制。安定したデータ転送を実現します。
IHM(IronWolf Health Management)対応NASで使用することで、トラブルのもととなる温度・衝撃・振動などの異常を検知。システムの安定性を維持します。
年間想定通電時間は8760時間。365日24時間の稼働を想定したモデルで、長時間の録画や動画編集などにもおすすめです。製品の保証期間は5年と長く、安心して使えます。
東芝(TOSHIBA) 内蔵HDD 6TB 3.5インチ 省電力モデル DT02ABA600
6TBの大容量で、データをたくさん保存したい方におすすめの内蔵HDDです。本製品は、デスクトップパソコンや外付けストレージなどの信頼性が求められるアプリケーションにぴったりのモデル。ディスクの回転数は5400rpmで、価格が安く抑えられています。
省電力モデルなのも嬉しいポイント。バッファサイズは128MiBで、快適性が向上しています。容量6TBのほか、4TB・2TBもラインナップ。用途や予算に応じたモデルを選べます。
東芝(TOSHIBA) X300 8TB
ゲーミングパソコンやハイエンドデスクトップパソコンにおすすめの内蔵HDDです。本製品は128MB/256MBのキャッシュを搭載。加えてディスク回転数も7200rpmと高速で、快適な操作を実現します。
MTTFが60万時間と長く、信頼性の高い製品です。ショックセンサーの搭載により、データの保護性能に優れているのも特徴です。本製品の容量は8TBで、ゲームや動画などの重たいデータを保存するのに便利。さらに容量が必要な方向けに、10TB・12TB・14TB・16TBの内蔵HDDもラインナップしています。
東芝(TOSHIBA) 内蔵HDD 3.5インチ 8TB MN08ADA800
家庭用NASにおすすめの内蔵HDDです。8TBの大容量で多くのデータを保存できます。ワークロードは180TB/年、MTTFおよびMTBFは100万時間と高スペック。24時間365日の連続稼動に対応可能です。耐久性や信頼性を重視する方に適しています。
ディスクの回転数は7200rpmで高速のデータ送受信が可能。また、本体にRVセンサーを搭載し、安定したデータ転送を実現しています。
内蔵HDDのおすすめ|2.5インチ
ウエスタンデジタル(Western Digital) WD Blue PC モバイル ハードディスクドライブ 2TB WD20SPZX
日常使いのパソコンにおすすめの高品質な内蔵HDDです。2TBの容量を備えており、たくさんの写真や動画データを保存するのにぴったり。ノートパソコンや外付け筐体などの使用を想定した作りで、動作の安定性を求める方にもおすすめです。
本体はアルミニウム素材を用いた作りで、耐久性に優れています。また、堅牢なタイドシャフトモーターの採用により、パフォーマンスの低下が少ないほか、ドライブの強度も良好です。
メーカーにて、さまざまなプラットフォームでテストが行われているのもポイント。無料でダウンロード可能な「Acronis True Image WD Edition」ソフトウェアを使えば、ドライブを複製してデータのバックアップが可能です。
東芝(TOSHIBA) 内蔵HDD 2.5インチ 2TB PCモデル MQ04ABD200
2.5インチのコンパクトタイプながら、2TBのデータ容量を備えた内蔵HDDです。本製品は、薄型ラップトップパソコン・ノートパソコン・オールインワンデスクトップパソコン用におすすめのモデル。低消費電力仕様かつ堅牢性に優れているのがポイントです。
本体は、振動や衝撃にから保護する加速度センサーを搭載。使用中に本体を落としてもセンサーが落下を検知し、ヘッドを退避させることでトラブルを回避します。
ディスクの回転数は5400rpm、MTTFは60万時間と長く使える設計。使用時の機械音が少なく、作業に集中しやすいのもポイントです。
FFF 2.5インチHDD SATA 500GB 7mm 7200RPM MAL2500SA-T72L
なるべくコストを抑えて導入したい方におすすめの内蔵HDD。必要最低限の梱包に加え、データ容量が500GBと抑えられている分、安い価格設定になっています。回転数は7200rpmで、データの読み書きが速いのも特徴です。
インターフェースはSATA規格を採用。2.5インチサイズで、ノートパソコンでの使用におすすめです。
内蔵HDDのおすすめ|PS4向け
シーゲート(SEAGATE) BarraCuda 2.5 2TB 内蔵ハードディスク ST2000LM015
厚さわずか7mmで、薄型のノートパソコンやデスクトップパソコンなどのさまざまな機器に対応できる内蔵HDD。本製品は価格と性能面のバランスがよく、コスパ重視でPS4用のモノを導入したい方におすすめです。
PS4動作確認済み製品のため、安心して使用可能。容量は2TBと大きく、ゲームや動画などのデータをたくさん保存できます。回転数は5400rpm、キャッシュは128MBのスペック。消費電力が少ないのも特徴です。
東芝(TOSHIBA) 内蔵HDD 2.5インチ 1TB MQ01ABD100
静音性を重視する方や、低消費電力を求める方におすすめの内蔵HDD。本製品は「東芝サイレントシーク技術」により、静音性に優れた設計です。ノートパソコン・テレビ・ゲーム機向けに作られています。価格が安くて人気のモデルです。
2.5インチかつ厚み9.5mmとコンパクトながら、容量は1TBのスペック。MTTFは60万時間と長く使えるのも嬉しいポイントです。1TB以外にも500GBと320GBのモデルをラインナップしており、用途に応じたモデルを選べます。
アイ・オー・データ(I-O DATA) 内蔵ハードディスク 2.5インチ 1.0TB HDN-S1.0A5
効率よくデータの読み書きができる内蔵HDDです。本製品はSATAII対応の2.5インチモデル。最大300MB/sの高速転送により、スムーズなデータの読み書きを実現します。また、アクセス最適化技術「NCQ(Native Command Queuing)」対応なのもポイントです。
ドライブを丸ごとバックアップできる「HD革命/BackUp12 Lite」、ドライブのサイズ変更や分割ができる「HD革命/Partition EX2 Lite」などのソフトウェアが付属。簡単に操作できるため、初心者でも安心です。
PS3・PS4の交換用に使える製品なので、ゲーム内でのさまざまなデータを保存したい方におすすめ。容量は、250GB・500GB・1TBの3種類をラインナップしています。
内蔵HDDは、一般的にデスクトップパソコンに使われている3.5インチと、ノートパソコンに使われている2.5インチのサイズがあるので、使用する機器に応じたモノを選びましょう。スムーズなデータの読み書きをしたい場合は、回転数とキャッシュの数値もチェックしてみてください。