書類に捺印する際に欠かせない「朱肉」。スポンジタイプと練りタイプがあり、さまざまなサイズが展開されています。メーカーや製品によってインクの速乾性や耐久性が異なり、捺印後に素早く乾くモノや、長期にわたって鮮明な印影を残せるモノなどが人気です。
今回は、おすすめの朱肉をご紹介。選び方とインクの補充方法も解説しているので、どれを選ぶべきか悩んでいる方や、使い方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
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- 目次
- 朱肉とは?
- 朱肉のおすすめ|家庭・オフィス向け
- 朱肉のおすすめ|持ち運び向け
- 朱肉のおすすめ|高級
- 朱肉のおすすめ|練りタイプ
- 朱肉の選び方
- 朱肉のインク補充方法
- 番外編:朱肉補充用インクのおすすめ
- 朱肉の売れ筋ランキングをチェック
朱肉とは?
朱肉(しゅにく)とは、朱色のインクを染み込ませた印肉のこと。実印や銀行印、認印といった印鑑を押す場合に使用します。一見、赤色のスタンプ台と似ていますが、インクの成分や色合いが異なるので、まったくの別物です。
朱肉のインクは「朱油」や「朱の油」などと呼ばれ、ハンコの印面が傷まないように不乾性油が採用されています。また、耐光性に優れたモノが多く、印影が変色したり薄くなったりしにくいのも特徴。長期保存用の重要書類に捺印する場合におすすめです。
さらに、朱色とは、黄色みを帯びた赤色のこと。重厚感が出るため、大切な場面で重宝されます。一方、赤色のスタンプ台は、資料などに日付や文字を入れることが主な目的。ゴム印用にインクが調合されているところも相違点です。
書類に捺印するなら、スタンプ台ではなく朱肉を使いましょう。ハンコの印面が長持ちしやすいうえ、より鮮明できれいな印影を残せます。
朱肉のおすすめ|家庭・オフィス向け
コクヨ(KOKUYO) 速乾朱肉 60号 印面直径63mm IP-460
速乾性と耐転写性に優れたスポンジタイプの朱肉。鮮明に捺印できると謳われており、オフィスの事務作業などで使う場合に適しています。また、盤面サイズが直径6.3cmと大きめで、丸印から角印までさまざまな印鑑に対応しやすいのもポイントです。
かぶせ蓋タイプのケースを採用し、必要なときにサッと蓋を取り外して使えるのもメリット。よりスムーズに作業を進められます。さらに、別売で補充用インクが展開されているため、長く使い続けたい方にもおすすめの朱肉です。
シヤチハタ(Shachihata) 速乾シヤチハタ朱肉 50号 MQN-50
速乾性のインクを使用した朱肉です。毎日、多くの決済書類を処理するビジネスパーソンにおすすめのモデル。乾燥時間が約3秒と短いため、押印後の書類を重ね置きしても汚れる心配が少なく済みます。
ナノレベルでのインクコントロール技術を採用しているのもポイント。顔料粒子が均一にコントロールされているので、にじみにくくきれいに捺印することが可能です。
PPC用紙をはじめ、上質紙・薄口模造紙・和紙など、幅広い種類の用紙に捺印できます。長期保存性にも優れているため、重要な書類への捺印用途にぴったりです。
マックス(MAX) 朱肉 SA-6004PSカミバコ SA90233
蓋を開けたままでも、パッドが乾燥しにくい朱肉。「浸透性朱液」を採用しており、40℃で1週間開放したあとの残存率が95%以上であると謳われています。何度も印鑑を押す機会があり、蓋を開閉する手間を省きたい方などにおすすめです。
「超微粒子高級有機顔料」が使用されており、鮮明な印影を得やすいのもメリット。大切な書類への捺印にも適しています。また、捺印後の速乾性が高いため、連続作業にもおすすめの朱肉です。
マックス(MAX) スタンプ台 SA-214NWカミバコ
朱肉と黒、2色のインクが利用できる2段式のスタンプ台です。省スペース設計の製品を探しているビジネスユーザーにおすすめのモデル。使いたい色がワンプッシュで選択できるため、朱肉と黒を目的に合わせて使い分けられます。
速乾インクを採用しているにもかかわらず、パッドが乾きにくいのもポイントです。大量の書類に捺印が必要なときも、開けたまま作業できます。
3層構造を採用しているのも特徴。長期間使用してもパッドがへたりにくく、耐久性は良好です。軽い力で捺印してもしっかり印影が残せるほか、インク補充時には短時間でなじむなど使い勝手に優れています。重金属を含まない有機顔料を使用しており、人と環境にやさしいのも安心ポイントです。
モリヤマ(Moriyama) 速乾朱肉 日光印クリア50 濃色 10211
印泥のような高級感のある色合いを楽しめるスポンジタイプの朱肉。速乾性があるため、ビジネスシーンで複数枚の契約書に捺印を押す場合にもおすすめです。盤面サイズが直径5.5cmなので、幅2.4cmの角印なども快適に使用できます。
ストッパーレス機構のケースが採用されており、蓋を持ち上げるだけで簡単に開閉することが可能。デスクなどの上に置いておけば、必要なときにサッと捺印できます。また、別売で補充用インクが展開されているため、長く使いたい方にも適した朱肉です。
新朝日コーポレーション SACOS スーパーエース朱肉 75号 NSA-75
速乾タイプのインクが採用されたスポンジタイプの朱肉。印影が素早く乾きやすいため、事務作業の効率が向上します。たくさんの書類に捺印する場合などにぴったり。また、転写防止性が高いのもメリットです。
盤面に「超極細表面布」と「硬質クッション」を搭載し、つぶれやかすれが少ないきれいな印影を得やすいのもポイント。さらに、別売で補充用インクが展開されているので、長く使いたい方にもおすすめの朱肉です。
クラフトデザインテクノロジー(Craft Design Technology) 朱肉 SHPH2-004
老舗事務用品メーカー「シヤチハタ」と、デザイン性の高い文房具を展開する「クラフトデザインテクノロジー」が共同で開発したモデルです。透明ケースを採用しているのが特徴。蓋には真田紐のパターンが刻まれています。
かぶせ蓋タイプで、持ち上げるだけで簡単に開閉することが可能。必要なときにサッと朱肉を使いやすいため、オフィスの事務作業などにおすすめです。
「シヤチハタ 朱の油」が採用されているのも魅力。速乾性があり、にじみやかすみの少ない鮮明な印影を得やすいのがメリットです。さらに、きれいな印影が長持ちしやすいので、長期保存用の書類に印鑑を押す場合にも適しています。
朱肉のおすすめ|持ち運び向け
シヤチハタ(Shachihata) 速乾シヤチハタ朱肉 コンパクトタイプ 40号 MQC-40-1
「しかくまる」形状の盤面を搭載し、丸印はもちろん、角印も使いやすいスポンジタイプの朱肉。盤面サイズが4cm角なので、社印などにも向いています。また、耐光性の高いインクを使用しており、重要書類への捺印にもおすすめです。
速乾性が高く、PPC用紙なら約3秒で印影が乾くのも魅力。すぐに書類を重ねられるため、作業効率が向上します。さらに、幅5.74×奥行5.74×高さ1.45cmとコンパクトで、持ち運びに便利。蓋一体型のケースなので、蓋の紛失を予防できます。
シヤチハタ(Shachihata) 印マット付朱肉 シクオス MGM-30/H
取り外すと捺印マットになる蓋が搭載されたスポンジタイプの朱肉。適度な弾力があり、軽い力できれいに捺印しやすいのがメリットです。
印影の乾きが速いので、作業の効率性を求める方にもおすすめ。耐水性・耐光性・耐薬品性が高いため、鮮明な印影が長持ちしやすいのも魅力です。盤面サイズは直径3.2cmで、認印から銀行印までさまざまな丸印に対応できます。
幅5.52×奥行5.52×高さ1.84cmとケースがコンパクトで、持ち運びに便利。カラフルでかわいいデザインなので、見た目を重視する方にもおすすめの朱肉です。
シヤチハタ(Shachihata) プチ朱肉 20号 MGP-20EC
盤面の直径が23mmと、非常にコンパクトな朱肉です。小型ながら一般的な実印のサイズに対応しているため、さまざまなシーンで活躍します。ビジネス・プライベート問わず、持ち運びに便利な製品を探している方におすすめのモデルです。カバンの中でかさばらないのはもちろん、自宅やオフィスで収納場所に困る心配もありません。
薄口模造紙・PPC用紙・上質紙・和紙といった幅広い種類の用紙に対して、良好な捺印適性を有しているのも嬉しいポイントです。
三菱鉛筆 朱肉 ユニ くっきり乾一 40号 HSN‐S40
幅6×奥行6×高さ1.7cmの薄型で、持ち運びに便利なスポンジタイプの朱肉。蓋一体型のケースが採用されているため、蓋を紛失する心配がありません。大きく開くので、ハンコの印面にインクを付着させやすいのも魅力です。
盤面の表布に超極細繊維を使用し、ポンポンと軽く叩くだけで、印面に適量のインクが付くのも特徴。鮮明な印影が得られます。さらに、耐水性と耐光性の高いインクを採用しており、公文書や長期保存用の書類に印鑑を押す場合にもおすすめです。
PPC用紙なら、約3秒で印影が乾くのもメリット。捺印後すぐに書類を重ねたい場合にも適した朱肉です。
サンビー(SANBY) 朱肉 シュイング べべ No.25 SG-B01
「クリックロック」付きのスライドケースが採用されたスポンジタイプの朱肉。蓋が外れにくいため、バッグなどに入れて持ち運びたい方におすすめです。また、幅4.5×奥行4.5×高さ1.5cmとコンパクトなので、ポケットや小物入れに収納できます。
新開発の表面布を使用した2層パッドを搭載し、くっきりと鮮明な印影を得やすいのも特徴です。さらに、超分散タイプの油性顔料系インクを採用し、速乾性が高いのも魅力。耐水性・耐光性・耐薬品性があるため、重要書類への捺印にも適しています。
盤面サイズが直径2.5cmなので、認印や実印といった丸印を使う場合に適した朱肉です。
ツキネコ(TSUKINEKO) イノスR IN-R0
ケースの蓋におしゃれな絵柄があしらわれたスポンジタイプの朱肉。デザイン性を求める方におすすめです。ケースの中には直径1.2cmまでのハンコを収納できるので、必要なときにサッと取り出して印鑑を押せます。
くっきり鮮明に捺印できるのも魅力。速乾性が高いため、すぐに書類を重ねたい場合などにも活躍します。盤面サイズは直径3.2cmで、認印や実印、銀行印といった丸印を使用したい方にぴったりです。
幅7.2×奥行7.2×高さ1.7cmとコンパクトで、持ち運びに便利。蓋一体型ケースなので、蓋の紛失を防止したい方にもおすすめの朱肉です。
マックス(MAX) 朱肉 SA-2004PS
携帯性を重視する方におすすめの朱肉です。43×46×12mmとコンパクトなうえ、重さもわずか11gと非常に軽量。常にカバンに入れて持ち歩けます。外回りの機会が多いビジネスパーソンにぴったりの朱肉です。
速乾性のプレミオインクを採用。約3秒で乾くと謳われているので、複数枚の書類の捺印がスムーズに進められます。しかし、乾燥に要する時間は用紙の種類によって異なるため、あらかじめ留意しておきましょう。
小型の朱肉ながら直径24mmの盤面サイズを確保しているのがポイント。認印から実印まで、幅広い種類の印鑑で利用できます。上蓋一体型のケースを採用しており、カバンの中で容易に外れる心配がないのも安心です。
マックス(MAX) 朱肉 エスパクトLite SA-2004S
朱肉と印鑑が一緒に持ち運べる多機能なケース。自宅・オフィス・外出先など、さまざまな場所で便利に使えるおすすめのモデルです。本体を斜めにしてもインクがかたよらない朱肉構造を採用しているため、カバンやポーチの中に入れて安心して持ち運べます。
ポップアップ機能を搭載しているのが特徴。蓋を開けると印鑑が持ち上がるので、簡単に取り出して使えます。ソフトな捺印マットが付属しており、きれいに捺印できるのも便利です。
超微粒子油性顔料インクを採用することで、約5秒の乾き時間と鮮明な印影を実現しています。
朱肉のおすすめ|高級
加藤木工(KATOH MOKKOU) 朱肉・スタンプ・捺印マット km-62
ケースに朱肉やスタンプ台が付いたモデル。蓋の裏側にある天然皮革製の捺印マットを使うことにより、軽い力できれいに捺印しやすいのが魅力です。
ケースは高級材ウォールナットの1枚板を削り出して作られており、つぎ目がなくナチュラルな木目を楽しめます。木のぬくもりを感じられるおしゃれなデザインなので、プレゼント用の朱肉を探している方もチェックしてみてください。
朱肉にシヤチハタ社の「シヤチハタ 朱肉 エコス 50号」が採用されているのもポイント。印影の耐久性が高いため、長期保存用の書類に印鑑を押す場合にもおすすめです。
雅覧堂 螺鈿朱肉入れ 沙羅花に山鵲 大 夏
ケースに「螺鈿(らでん)」と「錆絵(さびえ)」があしらわれたスポンジタイプの朱肉。伝統工芸品「高岡漆器」の伝統的技法であり、美しく上品な光沢感を楽しめます。おしゃれなデザインなので、プレゼント用としてもおすすめです。
ケースは約直径6.7×高さ2cmで、家庭用として使いやすいサイズ感。また、老舗事務用品メーカーであるシヤチハタ社の朱肉が採用されています。別売で補充用インクが展開されているため、長く愛用したい方にもぴったりです。
サンビー(SANBY) 寺院用朱肉 スポンジ朱肉 単体品小 SN-601
寺院や神社で使用される御朱印や、大きな印鑑を押す場合に活躍するスポンジタイプの朱肉。ケースの内寸サイズが奥行17×幅11.5×高さ3.2cmと大きいため、さまざまな印鑑サイズに対応できます。
また、別売で補充用インクが展開されているので、長く使い続けたい方や、毎日頻繁に捺印する方にもおすすめの朱肉です。
モリヤマ(Moriyama) 日光印 練り朱肉 四季 桐箱入り
落ち着いた色合いが特徴の練りタイプの朱肉です。公文書やビジネス文書への捺印におすすめのモデル。秋景色の「赤茶」をはじめ、春景色の「黄口」、夏景色の「赤口」、冬景色の「濃赤」といった具合に、季節の移ろいに合わせた4色がラインナップされています。捺印回数が増えると印影が薄くなりますが、練り直すことで使えるため、長く愛用することが可能です。
長期間の保存で硬化しないのも特徴。乾いて固まらないので、再度使いはじめる際に練り直しの手間が省けます。専用の桐箱に入っており、プレゼント用として利用できるのも嬉しいポイントです。
白木屋漆器店 本朱 卵形朱肉入 ホタル stamp-pad-04
卵型のユニークなケースが魅力的なスポンジタイプの朱肉。表面に明るい朱色の漆塗が施されており、ホタルの蒔絵(まきえ)がアクセントになっています。おしゃれなデザインなので、玄関やテーブルの上に出しっぱなしにしたい方などにもおすすめです。
ケースのサイズは、直径約6.4×高さ約7.2cmとやや小さめ。持ち上げるだけで簡単に蓋を開閉できるため、必要なときにサッと使用できます。また、老舗事務用品メーカーであるシヤチハタ社の朱肉が採用されているのもポイントです。
朱肉のおすすめ|練りタイプ
シヤチハタ(Shachihata) 鯱旗印肉 公用 50号 MNK-50
高級有機顔料を使用した練りタイプの朱肉です。重金属を含有していないのが魅力。また、印影の保存性が高いので、公文書などの重要書類への捺印に適しています。
印肉の繊維が付着しにくいため、にじみが少なく、鮮明で美しい印影を得やすいのもメリット。大切な場面での使用におすすめです。さらに、印肉の硬化や油分の分離が少なく、使用前に練り直す必要がないので、手軽に使用できます。
インクの補充ができるため、長く使い続けたい方にもぴったりです。比較的手頃で、手に取りやすいのもポイント。初めて練りタイプの朱肉を試してみたい方も、ぜひチェックしてみてください。
日光印 印泥 40号 10103
リーズナブルでコストパフォーマンスのよい練りタイプの朱肉です。インクの原料に重金属を使用していないのがメリット。また、自然環境にやさしい有機顔料が採用されています。
朱肉のきめの細かさや色合いにこだわって作られているのも特徴。濃赤・赤口・黄口の3色を展開しているので、好みや用途に合わせて選べます。さらに、ほんのりとした上品な墨の香りを楽しめるのもおすすめポイントです。
ヒシエム朱肉本舗 ヒシエム練り朱肉 彩
高級もぐさが使用された練りタイプの朱肉。やわらかく、ソフトタッチで印面にインクが付着しやすいのが特徴です。また、硬くなりにくいため、練り直す頻度を抑えることが可能。書類への捺印はもちろん、書画への落款(らっかん)などにも向いています。
白檀の香料を配合し、和やかな香りを楽しめるのもメリット。さらに、有機・無機顔料が採用されているのもポイントです。
朱赤・赤・黄・赤茶・濃赤茶・撫子の6色を展開しているのも魅力。好みや用途にぴったり合う色をチェックしてみてください。
新朝日コーポレーション SACOS 銀朱印肉 GS-1
厳選した原料で作られた練りタイプの朱肉です。日本の伝統色を再現したと謳われており、高級感のある銀朱が特徴。公文書や重要な契約書など、特別な捺印用途におすすめのモデルです。
盤面直径が52mmの小型モデルのほか、直径65mmの中型と直径79mmある大型がラインナップされています。重厚な見た目の印影を求める方にもおすすめの朱肉なので、気になる方はチェックしてみてください。
朱肉の選び方
タイプで選ぶ
乾きが早く一般的に使われている「スポンジ」
スポンジタイプの朱肉は、事務用朱肉とも呼ばれ、オフィスやビジネスシーンで一般的に使用されます。スポンジにインクを染み込ませたモノで、軽く押さえるだけで印面全体にインクが付着しやすいのが特徴。手早く印鑑を押したい場合に便利です。
捺印後の速乾性に優れているのも人気の理由。約3秒で印影が乾くモノもあり、書類を乾かす手間を軽減できます。すぐに書類を重ねやすいため、たくさんの書類に捺印する場合などにもおすすめです。
使い方やお手入れが比較的簡単なので、初心者の方にもぴったり。また、インクを補充できるモノが多いため、長く使い続けたい方にも適しています。
高級感があり大切な場面で使われる「練りタイプ」
練りタイプの朱肉は、植物油や顔料などを泥状に練り合わせたモノで、「練り朱肉」や「印泥(いんでい)」と呼ばれます。古い歴史があり、本格的で高級感のある見た目を楽しめるのが魅力です。
ポンポンと軽く押しあてることで、ハンコの印面にインクが付着します。スポンジタイプよりも厚みがあり美しい印影を得やすいほか、長期にわたって印影が変色したり色抜けしたりしにくいのがメリット。大切な場面で使う場合におすすめです。
なお、印影が乾くまでに時間がかかりやすいのがデメリット。また、使い方やお手入れの方法に多少のコツが必要です。手軽さよりも、印影の色合いや耐久性にこだわりたい方に向いています。
用途に合わせてサイズを選ぶ
家庭やオフィスでの使用には大きめのモノがおすすめ
家庭やオフィスで朱肉を使う場合は、さまざまなサイズの印鑑に対応しやすい大きめのモノがおすすめです。また、ハンコの印面よりも十分に大きなモノを選ぶのがポイント。印面全体にムラなくインクが付着しやすいため、きれいに捺印できるのがメリットです。
印面の破損を予防したい場合にも、大きめの朱肉を検討してみてください。ケースのフチに、印面をぶつけてしまう心配を減らせます。
持ち運びにはハンコに合わせたコンパクトなモノを
朱肉を携帯する場合は、かさばりにくいコンパクトなモノがおすすめです。しかし、小さすぎると、均一にインクが付着せずきれいに捺印できなかったり、印面が破損したりする原因になるため注意。使いたい印鑑よりも、少し大きめの朱肉を探してみてください。
朱肉の大きさだけではなく、ケースのサイズもチェックしておきたいポイント。薄型であれば、ポケットや小物入れに収納しやすいので便利です。また、持ち運び中に蓋が外れないように、蓋一体型やネジ式のケースが採用されたモノを選びましょう。
価格で選ぶ
朱肉では、1000円前後のモノが多くラインナップ。朱肉の盤面サイズが大きくなるほど、価格が高くなります。また、スポンジタイプよりも練りタイプのほうが高価になる傾向があるため、価格で選ぶ際は参考にしてみてください。
なかには、5000円以上の高級な朱肉も展開されています。美しい装飾が施されたケースや重厚感のある木製ケースなど、ケースのデザインにこだわって作られたモノが豊富。見た目を重視する方やプレゼント用の朱肉を探している方などにおすすめです。
朱肉のインク補充方法
印影が薄くなってきたら、朱肉にインクを補充しましょう。ただし、朱肉に使われるインクは、メーカーや製品によって成分が異なります。互換性のないインクを補充すると成分が分離したり印面を傷めたりする原因となるため、専用インクを使うのがポイントです。
スポンジタイプの朱肉に補充する場合は、盤面にノズルを軽く押し当てながら、ゆっくり円を描くように少しずつインクを出します。5周ほど繰り返し、インクを十分に浸透させれば補充完了です。
練りタイプの場合は、朱肉にノズルが触れないようにインクを数滴落とし、ヘラを使ってムラなく練り込みます。もう一度繰り返し、朱肉を中央に集め、表面を平らにしましょう。また、仕上げに印鑑の試し押しをして、補充具合を確認しておくことも大切です。
番外編:朱肉補充用インクのおすすめ
シヤチハタ(Shachihata) 速乾シヤチハタ朱の油 OQN-28
品番がMQNもしくはMQCではじまる「速乾シヤチハタ朱肉」専用の補充用インクです。印影の長期保存性に優れているのが特徴。契約書など、重要な書類への捺印用にしている朱肉にぴったりのモデルです。
乾燥時間が短いため、こすれなどによる汚れや転写のリスクが軽減できます。しかし、補充可能な製品が限られているので、購入を検討している方はあらかじめ留意しておきましょう。
マックス(MAX) 朱液 SA-20シュ カミバコ
朱肉と黒の両方が使える「瞬乾2段式ワンタッチスタンプ台」用の補充インクです。捺印後約3秒で乾燥すると謳われているため、毎日多くの決済処理が必要なビジネスユーザーにおすすめ。裏写りのリスクが少なく、捺印済み書類が素早く重ねられるので、決済処理がスムーズに進められます。
油性顔料インクを使用しており、水でにじまないのも安心なポイントです。また、蓋を開けっ放しでもインクの残存率が高いので、閉め忘れた場合に仕事が停滞する心配が少なく済みます。
朱肉の売れ筋ランキングをチェック
朱肉のランキングをチェックしたい方はこちら。
朱肉とひとくちにいっても、濃赤茶・濃赤・赤口・黄口などインクの色合いはさまざまです。一般的には黄口や赤口が使われますが、白い用紙とのコントラストが際立ちやすい濃赤もおすすめ。また、書画などに落款するなら、渋みのある濃赤茶などもチェックしてみてください。