自宅でも目の前で演奏されているような迫力と臨場感で音楽を聴きたい。
そのためにはやっぱり高品質のオーディオが欠かせません。さらにプレイヤー、スピーカーに加えて、アンプも必須。良質な高級オーディオアンプがあれば、よりスピーカーの能力を引き出し、リアルな音質を聴かせてくれます。
オーディオアンプは幅広い価格で製品が展開されていますが、今回は高級オーディオアンプに絞っておすすめ機をご紹介。極上の音質で音楽を聴きたい方は必見です。
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オーディオアンプとは、CD、レコード、DACなどプレイヤー機器と、スピーカー(パッシブタイプ)の間に接続するコンポの一種。プレイヤーから入力された音楽信号を、スピーカーから音として鳴らす役目を果たします。
そのために、各種入力のセレクター、ボリュームと音質調整、そして、音楽信号の増幅を経て、スピーカーへの電力送信を行います。
オーディオアンプはボリュームを司るプリアンプ部と、スピーカーへの電力供給を司るパワーアンプ部から成ります。これが一体となっているので、インテグレーテッド(統合)アンプとも、プリメインアンプとも呼ばれます。
数千円から100万円ほどと非常に価格は幅広いです。高級オーディオアンプであるほど、高音質でスピーカーを鳴らせると考えてください。
おすすめの高級オーディオアンプ7選
ソニー(SONY) ステレオアンプ TA-A1ES
効率のよいAB級と、小出力ながら高音質とされるA級を両立した高級オーディオアンプ。1Wから10Wまでは自動的にA級、そこから最大の80WまでをAB級で動作します。小型スピーカーの近接試聴時にはほとんどA級となり、滑らかで温かみのある音質が楽しめますよ。必要な時にはパワーが出るので安心。
大メーカーによるスケールメリットにより、専門メーカーよりもコスパに優れるのも特徴です。A級動作する高品位ヘッドホンアンプも魅力。デスクトップで高音質を目指す方にもおすすめ。
デノン(DENON) プリメインアンプ プレミアムシルバー PMA-2500NE
高級オーディオアンプの代名詞と言われた「PMA-2000」シリーズの後継。デノンを国内屈指の人気アンプブランドに押し上げた、「UHC-MOS」増幅素子の最新バージョンを搭載しています。繊細さと力強さを両立した音質は、幅広い音楽にマッチする万能性です。動作はAB級。
従来から新たに各種デジタル入力も装備しました。DSDは最大11.2MHz、PCMは最大384kHz/32bitまでの超ハイスペックです。さらにフォノMM/MC入力も搭載して音質を担保。実に幅広い音源を優れた音質で楽しめます。21世紀の高級オーディオアンプのスタンダードとしておすすめ。
エヌモード(Nmode) 高音質1bitプリメインアンプ X-PM7
PDM変調によるD級増幅方式を採用する高級オーディオアンプ。Nmodeは日本の新進気鋭のオーディオメーカー。しかし、創業者は某大手メーカーで「1bitアンプ」と呼ばれる高音質のD級アンプに携わっていた実績のある方です。本機も「1bitアンプ」採用。
D級でよく使われるPWM変調よりも、自然の音に近いリアルな音質を持ちます。技術的に難しいことから現在採用するのはNmodeのみ。大手メーカー製よりもサンプリング周波数を上げるなど、確実に進化しているのもポイント。
25W+25Wとやや小出力です。しかし、遥かに高価で重いアンプよりも情報量の多い鮮烈なサウンドは唯一無二。見た目や価格にこだわらず、いい音が欲しい方におすすめです。
ラックスマン(LUXMAN) プリメインアンプ L-550AXII
A級増幅を採用した高級オーディオアンプです。日本を代表する老舗オーディオメーカーによる人気機。A級動作で20W+20Wの出力を持ちます。高能率スピーカーをほどほどの空間で鳴らせば、厚みのあるウォームなサウンドを楽しめます。
最新設計らしく、どんな音源でも素材を生かしたリアリティーの高い音質も持ち合わせます。A級アンプは熱を持ちやすいので、放熱には注意してください。
ヤマハ(YAMAHA) フルバランス伝送 高級プリメインアンプ A-S2100
デザインとバランス入力への注力が特徴の高級オーディオアンプです。老舗オーディオメーカーであり、音質に定評のあるピアノメーカーでもあるヤマハの歴史を活かしています。1970年代のヤマハアンプをイメージしたレトロデザインを採用。レベルメーターの明かり、つまみ類の質感など懐かしさと新しさがうまく同居しています。
サイドには自慢のピアノ塗装パネルを装備。美しい外観はインテリアにもぴったりです。アンプとしては全段フルバランス伝送とフローティング&バランス・パワーアンプ採用。バランス入力時に最高の音質を発揮するよう設計されています。AB級で最大190W+190Wの出力はパワフル。
大きめの空間で大オーケストラやピアノを思い切り聴くのにおすすめ。もちろん、スピーカーにもヤマハがおすすめです。さすがの高級オーディオアンプ、音質的マッチングも最高ですよ。
マランツ(Marantz) プリメインアンプ PM-10
大出力と適度な筐体を両立した、最新の高級オーディオアンプです。PWM変調D級増幅を採用。高級機には従来課題が多いとされてきましたが、Hypex社製NCore NC500モジュールを採用。従来を大きく超える高域特性を持つため、音質的デメリットを払拭できました。
効率の良さを生かして、なんと400W+400Wの大パワー。これで中級アンプ程度の大きさ、重量に抑えているのも特筆ものです。フォノMM/MC、バランス入力にも対応。肉厚なアルミ素材を使用したスタイリッシュなデザインも見事です。高級オーディオアンプの最先端機としておすすめ。
マッキントッシュ(MACKINTOSH) プリメインアンプ MA6700
マッキントッシュはオーディオ黎明期からある、世界的な人気アンプメーカーです。ガラスパネルにブルーに光る出力メーターは、マッキントッシュのアイコンであり、オーディオ愛好家の憧れ。
マッキントッシュの特徴は見た目だけではなく、「マッキンサウンド」と呼ばれる独特の音質。艶やかで厚みのあるゴージャスな音は、目の前を別世界に変えてくれます。伝統の出力オートフォーマーが音の秘密。AB級による200W+200Wもの大出力もポイントです。
USB/デジタルを含む豊富な入力も便利。変わらないデザインに最新の機能も備え、まさに無敵の高級オーディオアンプです。全ての音楽ファンにおすすめ。
オーディオアンプの選び方
出力、増幅方法で選ぶ
オーディオアンプは一般的に、大出力なほど音質がよいと言われてきました。高価な機種ほど大出力で、高価な部品が使われやすいためで、実際にはそれほど関係ありません。
現実に、一般的な部屋(20畳くらいまで)で、常識的な能率(85dB前後)のスピーカーを鳴らすなら、数十Wもあれば十分です。ただ、一部の高級スピーカーを広い空間で大音量で鳴らす方なら100W以上が必要なこともあります。
アンプの出力はパワー部の増幅方法によっても左右されます。出力が小さい順にA級、AB級、D級です。ざっくり言うとA級が滑らかな音で、D級はパワフルで低音が明確、AB級はバランスの良さを持つと言われます。
入力で選ぶ
最近は音源も多様化しています。従来のオーディオアンプではアナログライン入力を備えるのが普通。これに加えて、デジタル音源の直接入力に対応するアンプも増えています。USBによるPC直結タイプなら、CDプレーヤーが不要なのがメリット。ハイレゾ音源も簡単に楽しめます。
なお、レコードをよい音質で再生したい方には、フォノイコライザー内蔵型のアンプがおすすめ。その場合、MMに加えてMCにも対応するかもチェックポイントです。
また、アナログ入力は一般的なRCAに加えて、XLRバランス型を備えるものが高級オーディオアンプでは多いんです。XLR出力機器を持っているならここも注目しましょう。
機能で選ぶ
オーディオアンプには基本的に入出力セレクターとボリューム機能があります。加えて、音質を調整することができるトーンコントロール機能、ヘッドホン、イヤホンも使えるヘッドホン端子も備えるものがあります。また、リモコンもあると便利です。高くても機能が少ない機種もあるのでよく確認しましょう。
なお、高級オーディオアンプ(概ね定価20万円以上)の多くは筐体が大きく、重さも20kgを超えるものが大半です。大きいほど取り回しは難しくなりますから、無暗に高くて重いものを買うのではなく、自分の使用環境に合ったアンプを選ぶことが大切です。
各社、各機種ごとに個性がありました。これだけの高級オーディオアンプにもなると、単にリアルで原音志向なだけでなく、いかに魅力的な音作りをするかも重要だからです。ですから、自分好みの「音」のイメージを持った上で選ぶことが大切です。そのためには日頃の愛聴盤を持って、実際に試聴するのが一番。素晴らしいオーディオアンプとの出会いを果たしてくださいね。