犯罪や事件の謎を解いていく「ミステリー小説」。伏線が回収されていったり、どんでん返しがあったりと、読みがいがあり面白い作品が多数あります。

そこで今回は、ミステリー小説のおすすめ作品を新刊、初心者向け、どんでん返し系、海外ミステリーに分けてランキング形式でご紹介。読みやすい名作をピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

ミステリー小説とは?

ミステリー小説とは、殺人・詐欺・誘拐・盗難など、何かしらの犯罪や事件の謎を、論理的に解決していく小説ジャンルの1つ。推理小説や探偵小説などともいわれるジャンルです。

小説家のエドガー・アラン・ポーが、1841年に刊行した『モルグ街の殺人』が、ミステリー小説の始まりとされています。

読者も一緒に犯人や動機、犯行方法など事件の謎を推理できる作品も多いのが魅力。また、物語が進むごとに伏線が回収されていく様子が、ワクワク感やドキドキ感を呼ぶと人気の高いジャンルです。

新刊ミステリー小説のおすすめランキング

第1位 透明な螺旋

文藝春秋 著者:東野圭吾

東野圭吾氏によるミステリー小説、「ガリレオシリーズ」の第10作品目。本作品では、「ガリレオの愛と哀しみ」を描いており、ガリレオの最大の秘密が解き明かされるのがポイントです。

物語は、千葉県の房総沖で男性の銃殺遺体が見つかるところから始まります。失踪した男性の恋人の行方をたどると、関係者として浮上したのは天才物理学者であるガリレオ・湯川学の名前だったのです。

刑事である草薙と内海薫は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川を訪れますが…。著者自身が“ガリレオファンは驚くはず東野ファンはもっと驚くはず”と発言する衝撃作。ガリレオファンはもちろん、東野圭吾氏の作品が好きな方にもおすすめのミステリー小説です。

第2位 未来

双葉社 著者:湊かなえ

湊かなえ氏のデビュー10周年記念のミステリー長編小説。湊かなえ氏の作品は双葉社で刊行されたモノだけで、累計777万部を突破しました。

物語は家庭に恵まれず、辛い境遇にある10歳の少女・章子の元に、1通の手紙が届くところから始まります。差出人は未来の自分。章子は半信半疑の思いで、未来の自分宛に返事を書き始めますが…。

ほかにも、彼女に関わる人物が主人公のストーリーを3編収録。各登場人物には哀しく壮絶な人生がありますが、それぞれが絡み合い、救いようのない状況に陥っていく様子が描かれています。

重く辛い内容ながら、最後は登場人物たちに一筋の光が差し込み、未来への可能性を感じられる点が見どころ。怖いミステリー小説が苦手な方にもおすすめの作品です。

第3位 変な家

飛鳥新社 著者:雨穴

オカルト専門のフリーライター、雨穴氏による不動産ミステリー小説。Webサイトでは166万PVを超え、YouTubeでは850万回以上再生された話題作です。

謎の空間や二重扉、窓のない子供部屋など、さまざまな物件にある不可解な間取りの謎をたどった先に見た、衝撃の事実がつづられています。

物語の最初の物件は、雨穴氏の知人が購入を検討しているという、都内の中古一軒家。一見ごくありふれた物件に思えましたが、間取り図には謎の空間がありました。知り合いの設計士に間取り図を見せると、「奇妙な違和感」がそこかしこにあると言います…。

ドキュメンタリー形式で描かれており、ホラー要素もある1冊。不動産が好きな方や、怖いミステリー小説に興味がある方におすすめです。

第4位 硝子の塔の殺人

実業之日本社 著者:知念実希人

知念実希人氏のデビュー10周年作品であり、初の本格ミステリー長編小説。舞台は雪深い森にある、美しく巨大な硝子の尖塔です。

ミステリーを愛する大富豪により、刑事・霊能力者・小説家・料理人など、癖のあるゲストたちが館に招かれるところから物語はスタート。しかし、塔の中では次々と悲劇が巻き起こります。

館の主人が毒殺され、ダイニングでは血濡れの遺体が発見、そして血文字で記された13年前の事件…。名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬が、さまざまな謎を解決するのが見どころです。

散りばめられた伏線や、読者への挑戦状などで、楽しみながら読めるのがポイント。さまざまなミステリー要素が詰め込まれており、ミステリーマニアにもおすすめの1冊です。

第5位 狐色のマフラー

光文社 著者:赤川次郎

主人公・杉原爽香が読者と共に歳を重ねるという「爽香シリーズ」。爽香が事件やトラブルを、たくましく解決していく長編の青春ミステリー小説です。1988年のシリーズ開始当初は15歳だった爽香の、48歳の秋を描いています。

物語は、爽香が勤務する「G興産」に吸収合併の話があることを知ることからスタート。吸収合併には、社長・田端将夫の秘書で愛人と噂される朝倉有希が関わっており、何かと目障りな爽香を陥れようとしているようですが…。

また、幽霊騒動に揺れる「NK美術館」の謎など、さまざまな不可解な出来事が起こる点が見どころ。1話完結なので、「爽香シリーズ」が始めての方にもおすすめです。

初心者向けミステリー小説のおすすめランキング

第1位 容疑者Xの献身

文藝春秋 著者:東野圭吾

東野圭吾氏の人気ミステリーシリーズもの、「ガリレオシリーズ」の第3作品目。発行部数はシリーズ累計で1400万部を突破しています。単行本刊行時に、ミステリベスト1や直木賞のほか、さまざまな賞を総なめにした名作。映画化や舞台化もされています。

不遇な日々を送っていた天才数学者の高校教師・石神は、1人娘と暮らす隣人・靖子に想いを寄せていました。しかし、ある日靖子は、彼女の元夫・富樫に付きまとわれ、とっさに自室で彼を殺害してしまいます。彼女の犯行に気付いた石神は、靖子を救うために完全犯罪を企てるのです…。

本作品では、命がけの純愛が生んだ犯罪を描いています。天才物理学者の主人公・湯川学が事件の謎に挑み、最後までハラハラする展開がポイント。推理ものが好きな方はもちろん、愛の物語を読みたい方にもおすすめです。

第2位 謎解きはディナーのあとで

小学館 著者:東川篤哉

2011年に本屋大賞を受賞したうえ、年間ベストセラー1位も記録したミステリー小説です。ドラマ化・映画化もされた人気作品。「宝生グループ」の令嬢であり、国立署の新米刑事・宝生麗子と、毒舌な執事兼運転手・影山が難事件に挑戦する物語です。

数々の事件に奮闘する麗子が、家に帰りディナーを楽しみながら、難解な事件のことを影山に相談します。すると、影山は“お嬢様の目は節穴でございますか?”と毒舌で麗子に指摘しつつ、鮮やかに謎を解いていくのです…。

本作品には合計で6つの難事件が含まれています。ユーモアがたっぷり含まれており、笑える要素も多いのがポイント。学生やミステリー初心者でもおもしろく読みやすい、おすすめの1冊です。

第3位 氷菓

KADOKAWA 著者:米澤穂信

映画化・マンガ化・アニメ化されている、人気の「古典部シリーズ」第1作品目。米澤穂信氏のデビュー作でもある青春ミステリー小説です。シリーズの累計発行部数は245万部を突破しています。

主人公は、何事にも積極的にかかわらない、省エネ主義をモットーとする折木奉太郎。入学した高校で、姉・供恵の命令により部員0の古典部に入部します。そこで出会った少女・千反田えるの一言で、彼の伯父が関わったとされる、33年前の事件の真相を推理することになったのです…。

気になったことには猪突猛進するえると、真反対な性格の奉太郎の掛け合いもポイント。高校生ならではのビターな青春を描いています。学園ものや、読みやすいミステリー小説を求める方におすすめです。

第4位 屍人荘の殺人

東京創元社 著者:今村昌弘

今村昌弘氏のデビュー作で、「屍人荘の殺人シリーズ」の第1作品目です。多くの人気作家が大絶賛している、本格ミステリー小説。鮎川哲也賞や第18回本格ミステリ大賞を受賞しているほか、さまざまなランキングで1位を獲得しています。

主な登場人物は、神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と会長・明智恭介に加え、同じ大学の名探偵・剣崎比留子です。

3人はいわくつきといわれる映研の夏合宿に参加するため、ペンション「紫湛荘」を訪問。初日の夜に皆で肝試しに出かけると、想像しえない事態に巻き込まれ、紫湛荘へ立てこもらざるを得ない状況になります。

緊張と混乱の夜が明けると、部員1名が密室で惨殺死体となって発見。しかし、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかったのです…。3人が生き残り、謎を解き明かせるかどうかが見どころ。奇想と本格が融合した、おすすめのミステリー小説です。

第5位 青の炎

KADOKAWA 著者:貴志祐介

ホラーをはじめとして、SF・ミステリーで数々のヒット作を生み出してきた、貴志祐介氏による青春ミステリー小説。2003年には映画化もされた作品です。

湘南の高校に通う17歳の少年・秀一は、女手1つで家計を担う母、素直で明るい妹と3人で平和に暮らしていました。しかし、3人の前に現れたのは、母が10年前に別れた元夫・曾根。彼は家に居座ると傍若無人に振る舞い、母や妹の体に手を出そうとします。

警察も法律も守ってくれず、話し合いも成立しないため、秀一は曾根を殺害することを決意するのです…。犯罪に手を染めてしまった秀一の哀切な心情が、リアルに描かれているのがポイント。貴志祐介氏の作品が初めての方にもおすすめの作品です。

第6位 すべてがFになる

講談社 著者:森博嗣

理系ミステリーを定着させたとされる「S&Mシリーズ」の第1作品目。講談社のエンターテインメント作品に贈られる、第1回メフィスト賞を受賞した森博嗣氏のデビュー作です。発行部数はシリーズ累計で390万部を突破し、アニメ化・ゲーム化・ドラマ化もされました。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全隔離の生活を送る天才工学博士・真賀田四季。N大の助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が孤島に訪れていた最中、真賀田博士の部屋からウエディングドレスをまとった死体が発見されます。

犀川と萌絵が不可解な密室殺人に挑む本格ミステリー小説です。物語に騙され、衝撃を受ける読者も多いのがポイント。密室ものや、孤島サスペンスものが好きな方におすすめの作品です。

第7位 占星術殺人事件 改訂完全版

講談社 著者:島田荘司

本格ミステリーの旗手として知られる、島田荘司氏のデビュー作。1981年に刊行されてから長年愛され続けるロングセラー作品です。東西ミステリーベスト100では、日本ミステリー部門第3位に選出されました。

名探偵・御手洗潔が事件を解決していく、「御手洗潔シリーズ」の第1作品目。密室で殺された画家が残した手記には、6人の処女の肉体から完璧な女性「アゾート」を創る計画が書かれていました。

彼の死後、実際に6人の若い女性が行方不明になります。そして、肉体の一部を切り取られた状態で、日本各地で発見。事件から40数年経ち、未解決である猟奇殺人のトリックを御手洗潔が解いていきます。推理小説の名作を読みたい方や、衝撃的なトリックに興味がある方におすすめです。

第8位 火車

新潮社 著者:宮部みゆき

数々の賞を受賞し、ヒット作を生み出している宮部みゆき氏によるミステリー小説です。本作品は山本周五郎賞を受賞した作品で、ミステリー史に残る傑作とされています。2011年にはドラマ化もされました。

物語の主人公は、休職中の刑事・本間俊介。彼は、遠縁の男性の婚約者・関根彰子の行方を探すことになります。彼女は自らの意思で失踪、足取りを消していました。

なぜ彰子は、自分の存在を消さなければならなかったのか、彼女は何者なのかという謎を解いていく物語。謎を解く鍵は、クレジットカード社会の犠牲になった、自己破産者の凄惨な人生に隠されていたのです…。

お金に関する社会問題を描いたミステリーで、ハラハラドキドキするストーリー展開が魅力。宮部みゆき氏の作品を初めて読む方にもおすすめです。

第9位 白夜行

集英社 著者:東野圭吾

累計発行部数は200万部を突破した、長編ミステリー小説。舞台化・ドラマ化・映画化された人気作品です。

物語は1973年、質屋を経営する男が大阪の廃墟ビルで殺されるところから始まります。容疑者は浮上するものの、事件は迷宮入り。暗い目をした被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の美しい娘・西本雪穂。別々の道を歩むことになった2人の周囲には、いくつもの犯罪の形跡が見え隠れします。

そして、19年の歳月が流れますが…。心を失った彼らの悲劇を、緻密な構成で描いた1冊です。大スケールで叙情的につづられているのがポイント。大ボリュームながら、一気読みしやすいおすすめの作品です。

第10位 かがみの孤城 上

ポプラ社 著者:辻村深月

ファンタジー仕立てで描かれたミステリー小説。2018年には本屋大賞のほか、さまざまな賞で8冠を達成し、発行部数が累計100万部を突破した人気のミリオンセラー作品です。

主人公は、同級生の発言がきっかけで、学校での居場所をなくしてしまった中学1年生の少女・こころ。ある日突然、閉じこもっていた彼女の部屋の鏡が輝きだします。鏡をくぐり抜けると先にあったのは、城のような建物。そこには、こころと似た境遇の7人の子供が集められていたのです…。

すべての謎が明らかになるとき、驚きだけでなく感動するのもポイント。中学生ごろから大人まで、生きにくさに悩んでいる方におすすめの小説です。

どんでん返し系ミステリー小説のおすすめランキング

第1位 十角館の殺人 新装改訂版

講談社 著者:綾辻行人

伝説の建築家・中村青司が、各地で建てた館で起こる惨劇を描いた「館シリーズ」の第1作品目。綾辻行人氏のデビュー作で、現代本格ミステリーの金字塔ともいわれています。発行部数は累計100万部を突破しているミリオンセラー小説です。

本作品の舞台は孤島・角島に建つ、十角形の奇妙な館。館を建てた中村青司は、半年前に燃えた青屋敷で焼死したといいます。その館を大学ミステリ研の7人が訪問。やがて、学生たちを連続殺人犯が襲うのです…。

「ミステリー史上最大級」ともいわれる、驚愕の結末が待ち構えているのがポイント。密室ものや王道ミステリー小説に興味がある方におすすめの作品です。

第2位 葉桜の季節に君を想うということ

文藝春秋 著者:歌野晶午

叙述トリックが特徴的で、騙される読者も多いミステリー小説。本格ミステリ大賞や日本推理作家協会賞を受賞した作品です。

物語の主人公は、自称「何でもやってやろう屋」の元私立探偵・成瀬将虎。ある日、同じフィットネスクラブに通う愛子から、霊感商法事件の調査を依頼されます。そして同時期に、自殺を図ろうとしていた女性・麻宮さくらを救い、運命的な出会いを果たすというあらすじです。

霊感商法の事件の真相や、将虎の恋の行方も見どころ。“必ず2度、3度と読みたくなる究極の徹夜本”とされています。恋愛小説の要素もある、おすすめのミステリー小説です。

第3位 殺戮にいたる病

講談社 著者:我孫子武丸

叙述ミステリーの極致ともいわれる、衝撃的なホラーミステリー小説。物語は、東京の繁華街で猟奇的殺人を重ねたサイコキラー・蒲生稔が逮捕されるところから始まります。

凌辱の果てに惨殺が繰り返され、最初から最後まで、身も凍るような殺人者の行動や魂の軌跡を見られるのがポイント。サイコパスを題材にした作品に興味がある方や、ゾッとするミステリー小説を読みたい方におすすめです。

第4位 イニシエーション・ラブ

文藝春秋 著者:乾くるみ

“必ず2回読みたくなる”といわれる、驚愕のミステリー小説。甘くほろ苦い、青春恋愛小説の要素もあります。累計発行部数は150万部を超え、2015年には映画化もされた作品です。

就職活動中の大学4年生・鈴木は代打で出た合コンでマユと出会い、2人は恋に落ちていきます。鈴木は就職活動で内定が出た東京の大企業を蹴り、地元静岡の会社に就職。しかし、いきなり東京勤務を命じられてしまいます。遠距離恋愛になってしまった2人の間には、いつしか隙間が生じていくのです…。

最後から2行目でどんでん返しが起き、まったく違ったストーリーに変貌するのが見どころ。恋愛小説が好きな方や、叙述トリックが好きな方、ミステリー小説の初心者にもおすすめです。

第5位 ハサミ男

講談社 著者:殊能将之

精緻にして大胆で、長編ミステリーの傑作とされる小説。メフィスト賞を受賞した殊能将之のデビュー作で、2005年には映画化もされた作品です。

連続美少女殺人事件が起き、被害者の喉には研ぎあげられたハサミが突き立てられていました。その残虐性から「ハサミ男」と名付けられた犯人。彼は3番目の犠牲者を決めて調べ上げますが、自分の殺人手口をまねて殺された女性の死体を発見します。

“自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。”という謎を解くため、ハサミ男は第3の殺人の真犯人を探す羽目になるのです…。サイコキラーが真犯人を調査するという、一風変わった物語がポイント。スリルのあるミステリー小説に興味がある方におすすめです。

第6位 カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

講談社 著者:道尾秀介

日本推理作家協会賞の受賞作品で、直木賞にもノミネートされた人情派ミステリー小説。映画化もされた人気作品です。

主人公は人生に敗れた詐欺師の中年2人組、武沢と入川。ある日、彼らの生活に1人の少女が舞い込みます。やがて、少女の姉とその彼氏も同居することになり、「他人同士」の奇妙な生活がスタート。しかし、残酷な過去は彼らを離さなかったのです…。

それぞれの人生をかけ、彼らは大計画を企てます。驚愕のどんでん返しと感動のラストがポイント。道尾秀介氏の真骨頂ともされる、おすすめの1冊です。

第7位 連続殺人鬼カエル男

宝島社 著者:中山七里

無差別殺人を描いた、戦慄の社会派ミステリー小説。このミステリーがすごい!大賞の最終候補として、『さよならドビュッシー』とともにダブルエントリーされ、“こっちを読みたい”という声が続出した話題作です。2020年にはドラマ化もされました。

物語はマンションの13階で、フックで吊り下げられた女性の全裸死体が見つかるところから始まります。死体のそばには、子供が書いたような拙い犯行声明文がありました。本事件が、「カエル男」の最初の犯行だったのです。

警察の捜査が進まないまま、第2第3と無秩序に猟奇的な殺人が起こり、街はパニックに陥ります。カエル男の正体が何なのかが見どころです。また、本作品では、法律の問題点についてつづられているのもポイント。どんでん返しが繰り返される、おすすめのサイコ・サスペンスものです。

第8位 向日葵の咲かない夏

新潮社 著者:道尾秀介

2009年のベストセラーランキング文庫部門で1位に輝いたミステリー小説。また、発売から2年で100万部を突破したミリオンセラー作品です。

夏休みを迎える直前、終業式の日に僕は先生に頼まれて、欠席したクラスメイトの家を訪れます。すると、きい、きいと妙な音が聞こえており、僕はS君が首を吊って死んでいるのを発見。さらに衝撃もつかの間、彼の死体が忽然と消えてしまいます。

そして、1週間後、あるものに姿を変えて僕の前に現れ、“僕は殺されたんだ”と訴えるS君。僕は半信半疑の思いで、妹・ミカと事件の謎を追い始めるのです…。本作品にはミステリーにホラーやファンタジーの要素があるのがポイント。推理やどんでん返しも楽しめるおすすめの1冊です。

第9位 満願

新潮社 著者:米澤穂信

全6編を収録したミステリーの短編集。山本周五郎賞を受賞し、ほかにも「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリーが読みたい」で3冠を達成したベストセラー小説です。2018年にはドラマ化もされました。

表題作は“もういいんです”と人を殺めた妻が控訴を取り下げ、静かに刑期を終えた彼女の本当の動機を描いた物語です。

ほかにも、美しい中学生の姉妹による官能と戦慄を描いた『柘榴』、ビジネスマンが最悪の状況に直面する『万灯』などを収録。さまざまな職業の人物を主人公にした物語で、息が詰まるような驚愕の結末が待ち構えています。

いずれの作品も、入念で精緻なトリックが魅力。ミステリー短編集の金字塔ともいわれるおすすめの小説です。

第10位 アヒルと鴨のコインロッカー

東京創元社 著者:伊坂幸太郎

吉川英治文学新人賞の受賞作品で、映画化もされた青春ミステリー小説。大学生特有の青春が描かれているのが特徴です。

主人公・椎名が大学入学のために引っ越してきたアパートで出会ったのは、最初に黒猫、次に悪魔めいた長身の美少年・河崎。彼はいきなり僕に“一緒に本屋を襲わないか”という話を持ちかけます。

河崎の目的は広辞苑1冊。おかしな話に乗る気はなかった椎名ですが、彼は決行日の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまっていたのです…。物語のなかに複数散りばめられている伏線が、きれいに回収されていくのが魅力。ミステリー小説の初心者にも読みやすいおすすめの作品です。

海外ミステリー小説のおすすめランキング

第1位 そして誰もいなくなった

早川書房 著者:アガサ・クリスティー

1939年初版で今なお世界各国で愛され続けている、海外ミステリーの古典的名作です。著者は海外ミステリーの女王として知られるアガサ・クリスティー。戯曲・ドラマ・映画・ゲームなどさまざまなリメイク作品があります。

物語は職業や年齢もバラバラな10人の男女が、孤島「兵隊島」集められるところからスタート。マザーグースの童謡の歌詞通りに、1人1人殺されていくという内容が緻密な構成で描かれています。

本作品では見立て殺人や、外部との接触ができない状態で起こる「クローズドサークル」など、さまざまなミステリー要素が含まれているのが特徴です。

登場人物たちの間で緊張感が高まると同時に、自分も登場人物の1人になったかのように、ドキドキハラハラの体験ができるのもポイント。小学生ごろからでも読めるため、初めて海外ミステリー小説に触れる方にもおすすめです。

第2位 シャーロック・ホームズの冒険

新潮社 著者:コナン・ドイル

世代を超えて愛される、ミステリー小説の名作シリーズもの「シャーロック・ホームズシリーズ」の第1作品目。近代の探偵小説を確立した作品ともいわれます。

物語はロンドンで巻き起こる事件を追って、名探偵シャーロック・ホームズが神出鬼没するというもの。赤毛の男が入った奇妙な組合の謎を追う『赤髪組合』や、乞食を3日やったらやめられない『唇の捩れた男』などの物語が10編収録されています。

読者の意表をつくような事件な展開や、ホームズの鋭い推理、個性的なキャラクターなど魅力にあふれた1冊。ユーモアもあり、海外ミステリーの初心者にもおすすめです。

第3位 オリエント急行の殺人

早川書房 著者:アガサ・クリスティー

アガサ・クリスティーの有名なシリーズ「エルキュール・ポアロシリーズ」のなかでも有名なミステリー小説。ドラマ化・舞台化・ゲーム化などのほか、過去に2度にわたり映画化された名作です。

舞台は、真冬のヨーロッパを走る豪華列車「オリエント急行」。国籍・身分ともにさまざまな乗客が乗っていました。しかし、深夜にオリエント急行は積雪で立ち往生。そして翌朝、アメリカの老人・ラチェットが無惨な刺殺体として発見されます。

偶然急行に乗り合わせた名探偵・ポワロが捜査を始めますが、乗客全員に完璧なアリバイがあったのです…。外の世界と断絶され、緊迫した状況でストーリーは進みます。ミステリーの魅力が詰まった、おすすめの1冊です。

第4位 ABC殺人事件

早川書房 著者:アガサ・クリスティー

「エルキュール・ポアロシリーズ」のうちの1冊。アガサ・クリスティー全盛期の代表作ともされる海外ミステリー小説です。

物語は名探偵・ポワロのもとに、「ABC」と名乗る奇妙な犯人から、殺害予告の挑戦状が届くところからスタート。すると、予告通りAで始まる名前の地で、頭文字がAの老婆が殺害されます。現場には、「ABC鉄道案内」が残されていました。

間もなくして第2・第3の挑戦状が届くと、Bの地で頭文字Bの娘、Cの地で頭文字Cの紳士といった具合に次々と人が殺害されていくのです…。犯人の目的や正体をポアロと、相棒・ヘイスティングズが解き明かしていきます。ポアロが真相に迫っていくドキドキ感を味わいたい方におすすめです。

第5位 ダ・ヴィンチ・コード 上

KADOKAWA 著者:ダン・ブラウン

世界中で社会現象といえるほどの大ヒットを記録し、映画化もされた歴史ミステリー小説。「ロバート・ラングドンシリーズ」の第1作品目です。本作品を含め、ダン・ブラウン氏の著書は世界で総累計部数2億部を突破しました。

ハーヴァード大学教授で宗教象徴学専門のロバード・ラングドンが、芸術作品に隠されている暗号を解いていく物語です。

本作品では、ルーヴル美館長であるジャック・ソニエールが、館内で異様な死体として発見。そして、ラングドンは警察から捜査協力を求められます。ソニエールの死体は、ダ・ヴィンチの有名なデッサンを模した格好で横たわっていたのです…。

スリリングな内容で、読みやすいのが魅力。海外ミステリーの大ヒット作に触れたい方はもちろん、宗教学・歴史・芸術に興味がある方にもおすすめです。

第6位 ザリガニの鳴くところ

早川書房 著者:ディーリア・オーエンズ

2019年・2020年にアメリカで1番売れたとされているミステリー小説。日本では本屋大賞の翻訳小説部門1位を受賞し、全世界で1000万部を突破したヒット作です。

主人公は、ノースカロライナ州の湿地で1人生きてきた孤独な少女・カイア。1950年代、彼女は幼いころに家族に見捨てられ、人々に迫害されながら生きてきました。カイアは兄の友人だった少年・テイトから文字を教わって言葉を知り、本を読んで世界を知っていきます。

彼に惹かれたり、別離を経験したりしながらも強く生き抜いてきたカイア。しかし、ある日青年の遺体が見つかり、村の人々は彼女を容疑者にします。カイアは果たして事件の犯人なのでしょうか…。

カイアが孤独のなかでも、強く成長していくさまに胸を打たれる方も多い1冊。ミステリーのドキドキ感はもちろん、美しい描写も魅力的なおすすめの作品です。

第7位 オペラ座の怪人

KADOKAWA 著者:ガストン・ルルー

1910年に刊行され、20世紀のフランス大衆小説の傑作ともいわれる古典ミステリー小説。過去には何度も映像化されています。ミュージカルなども作られており、世代を超えて愛される不朽の名作です。

物語の舞台は19世紀末のパリ。華やかなオペラ座の舞台裏では、首吊り死体が発見されたり、シャンデリアが落下したりと奇怪な事件が続発します。

事件の陰には「オペラ座の怪人」と呼ばれる妖しい男がいました。そして、オペラ座の歌姫・クリスティーヌと、彼女に恋をしたラウルは、恐ろしい事件に飲み込まれていくのです…。

オペラ座の怪人と対峙したラウルが目にした光景や、怪人と歌姫の真実が解き明かされるのが見どころ。ミュージカルが好きな方や、歴史的名作に触れたい方におすすめの1冊です。

第8位 その女アレックス

文藝春秋 著者:ピエール・ルメートル

「新感覚」といわれる誘拐ミステリー小説。本屋大賞や、このミステリーがすごい!大賞など、さまざまな賞で史上初の7冠を達成した作品です。

物語は、“おまえが死ぬのを見たい”と、アレックスが男に監禁されるところからスタート。衰弱して死を目前にした彼女は脱出を図ります。孤独な女・アレックスの壮絶な秘密が明かされるとき、物語は大逆転を繰り返すのが見どころです。

最後に待ち受ける驚愕の事実が、英米のミステリー界を戦慄させた1冊。衝撃的なミステリー小説を読みたい方におすすめの小説です。

第9位 Xの悲劇

東京創元社 著者:エラリー・クイーン

「アメリカの推理小説そのもの」として評され、数多くの傑作を著した巨匠、エラリー・クイーンの代表作ともいわれる推理小説。鋭敏な頭脳を持つ元俳優の探偵、ドルリー・レーンが謎に挑む「レーン4部作」の第1作品目です。

本作品でレーンは、ブルーノ地方検事とサム警視から、ニューヨークの路面電車で起きた殺人事件についての調査を依頼されます。事件の凶器は前代未聞の凶器である、毒針を植え付けたコルク球。大胆な犯行でしたが、容疑者は複数人いました。レーンは「犯人X」を特定できるのでしょうか。

綿密に練られたトリックや物語で、歴史的名作といわれる理由が分かるとうなずく方も多い1冊。王道の古典ミステリー小説を読みたい方におすすめです。

第10位 湖畔荘 上

東京創元社 著者:ケイト・モートン

翻訳ミステリー大賞に2度輝いた作家、ケイト・モートン氏によるミステリー小説。本作品は1910年代・1930年代・2000年代を物語が行き来するのが特徴です。

イギリス、コーンウォール地方にたたずむ古い湖畔荘が舞台。1933年、湖畔荘で暮らすエダヴェイン家が開いたパーティーの最中、赤ん坊が姿を消してしまいます。さらに同日、一家の友人である童話作家が湖畔荘で服毒自殺を遂げていたのです…。

そして2003年、謹慎中のロンドン警視庁の女性刑事、セイディ・スパロウが事件の謎に立ち向かいます。息の詰まるような展開と、驚愕の結末が待ち構えているのが見どころ。さまざまな伏線が張り巡らされており、読みごたえがあるおすすめの作品です。

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