人々の恋愛模様や恋心を描く「恋愛小説」。ひとくちに恋愛小説といっても、胸キュンや感動などさまざまなテイストの小説があり、ロングセラーの名作からメディア化された話題作まで多種多様です。

そこで、今回は恋愛小説のおすすめタイトルをご紹介。名作といわれる小説、中高生向け作品、泣ける感動作、ドラマ化・映画化作品と大きく4つに分けて人気作品をピックアップしました。

名作恋愛小説のおすすめランキング

第1位 世界の中心で、愛をさけぶ

小学館 著者:片山恭一


ドラマ化や映画化もされ、累計発行部数は320万部超えのベストセラー恋愛小説。「セカチューブーム」という社会現象を巻き起こした名作です。

高校2年生の朔太郎と恋人のアキのラブストーリー。アキの死から物語は始まり、2人の出会いから無人島への旅行、アキの発病、入院が描かれています。病気で日に日に弱っていくアキを見守るしかできない朔太郎は、アキの17歳の誕生日にオーストラリアに一緒に行こうと決意しますが…。

最愛の人を失うとはどういうことかを考えさせられる1冊。多くの人々に感動を与えた、おすすめの恋愛小説です。

第2位 いま、会いにゆきます

小学館 著者:市川拓司


数々のベストセラーを生み出してきた純愛小説家・市川拓司氏の作品です。“感涙度100%”と評された恋愛小説の傑作。恋愛小説ですが、ファンタジー要素もあるのが特徴です。

主人公は、身体に不具合を抱えながら、町の小さな司法書士事務所に勤める巧。6歳の1人息子・佑司とともに、ひっそりと暮らしていました。妻・澪が亡くなって1年が経ち、再びめぐってきた雨の季節。週末、巧と佑司がいつも通り散歩に出かけると、街はずれの森で2人に奇跡が訪れます。

“おはよう”や“おやすみ”などの挨拶ができる、ささやかな日常に幸福があるという、シンプルな真実がファンタジックに描かれているのがポイント。ドラマ化・映画化もされている、おすすめの恋愛小説です。

第3位 マチネの終わりに

文藝春秋 著者:平野啓一郎


芥川賞作家・平野啓一郎氏の代表作。2019年には映画化もされた、ロングセラー長編恋愛小説です。切なく美しい大人の恋物語で、多くの著名人が絶賛しています。

物語はクラシックギタリスト・蒔野と、国際ジャーナリスト・洋子が出会うところからスタート。2人の切ない恋の行方が描かれています。ラブストーリーでありながら、芸術と生活、生と死、人生の苦悩などさまざまなテーマが重層的に描かれているのがポイントです。

本作品には、いつまでも物語の世界に浸っていたくなるような魅力があります。“40代をどう生きるか?”を読者に問いかけるといわれており、20~40代の大人におすすめの恋愛小説です。

第4位 ノルウェイの森 上

講談社 著者:村上春樹


日本を代表する小説家・村上春樹氏による、激しく物静かで哀しさもある恋愛小説です。上下巻で構成されている長編で、上下巻の累計発行部数は1000万部を突破した世界的大ベストセラー作品。2010年には映画化もされました。

物語は、飛行機がハンブルク空港に到着すると、天井のスピーカーからビートルズの曲『ノルウェイの森』が流れ出すところから始まります。僕は曲を聴き、1969年もうすぐ20歳になる秋の出来事を思い出して、激しく混乱・動揺していたのです…。

主人公・ワタナベの若いころに起こった限りない喪失や再生を描いた作品。哀しみや切なさのある恋愛小説に興味がある方におすすめです。

第5位 阪急電車

幻冬舎 著者:有川浩


数々の恋愛小説を世に送り出している有川浩氏の、胸キュンの長編恋愛小説。2011年には映画化もされ、100万部を突破したベストセラー作品です。

物語の舞台は、実在する片道約15分の阪急今津線。阪急電車に乗っている人々の人生模様を描いた、あたたかみのあるストーリーです。

隣に座った女性が、図書館で見かける少し気になる人だったなど、乗り合わせた人々の人生が少しずつ交差し、希望へと変わっていくのがポイント。多くの読者をときめかせてきた、心あたたまるおすすめの恋愛小説です。

第6位 時をかける少女

KADOKAWA 著者:筒井康隆


世代を超えて読み継がれる、SF恋愛小説の名作。アニメ・映画・マンガなどさまざまなリメイク作品があり、本をあまり読まない方にも読みやすい作品です。

放課後の誰もいない理科実験室で試験管が割れてしまい、こぼれた液体からただよう甘い香り。“この匂いを私は知っている”と感じたとき、主人公・芳山和子は意識を失い床に倒れてしまいます。目を覚ました和子の周囲で、時間と記憶をめぐる事件が次々と起こり始めるというあらすじです。

思春期の少女特有の、甘く切ない想いが描かれているのがポイント。多くの方をキュンキュンさせてきたおすすめの恋愛小説です。

第7位 センセイの鞄

文藝春秋 著者:川上弘美


谷崎潤一郎賞を受賞し、さまざまな世代の方を魅了している名作恋愛小説です。40歳目前の女性と、30と少し歳の離れた「センセイ」との、切なくあたたかい恋模様を詩的に描いた作品。ラジオやテレビでドラマ化されたほか、マンガ化や舞台化もされています。

37歳のツキコさんがひとり通いの居酒屋で隣り合った老人は、高校時代の古文の先生でした。以来、カウンターで酒を飲みかわすようになった2人。ときに憎まれ口をたたき合いながら、キノコ狩りや花見など、ゆたかに四季をめぐります。そして、ツキコさんは次第にセンセイを強く求めるようになっていくのです…。

歳の差がある2人の、飄々としていながら、切々と慈しみあう関係がしっかりと伝わってくる1冊。静かな、大人の恋愛小説を読みたい方におすすめです。

第8位 きみはポラリス

新潮社 著者:三浦しをん


読みやすい恋愛小説の短編集。世間の注目や原稿の注文などが「恋愛」のことばかりだと思った三浦しをん氏が、とことん恋愛のことを書こうと思ったことで、生まれた作品です。

本作品には同性愛、片思い、禁断の愛、崇拝の愛など恋愛感情に限らず、さまざまな「愛」の話を収録。誰かをとても大切に思うときに放たれる「恋」という光。形に囚われずにその光を見出し、感情の宇宙を広げていくような魅力があります。

サクッと読める恋愛小説を探している方や、「愛」というものが何なのかを考え直したい方におすすめの1冊です。

第9位 肩ごしの恋人

集英社 著者:唯川恵


直木賞を受賞した長編恋愛小説です。女性の本音と日常をリアルに描いているのがポイント。ドラマ化や映画化もされています。

主な登場人物は結婚3回目で自称サメ科のるり子と、仕事にも恋にものめりこめないクールな理屈屋の萌。性格も考え方も正反対な27歳、幼馴染の親友同士の2人が恋と友情を通し、それぞれ「幸せ」の形を模索していく物語です。

2人が貪欲でひたむきに生きる姿が、痛快かつ爽快な1冊。多くの読者の共感を呼んでおり、20代・30代におすすめの恋愛小説です。

第10位 A2Z

講談社 著者:山田詠美


読売文学賞を受賞した、大人の極上の恋愛小説と称される作品です。刊行から20年以上が経ちますが、今なお愛され続けている名作。AからZまでの26文字に込められた、恋や結婚、仕事への情熱など大人の恋愛が詰め込まれています。

主人公の文芸編集者・夏美と年下の郵便局員・成生との恋愛事情や、夏美と同業者の夫・一浩から恋人の存在を打ち明けられて抱く複雑な感情。大人のさまざまな恋愛模様が描かれています。

おしゃれかつユーモアがあり、爽やかさを感じる読者も多い1冊。20代以上の大人におすすめの恋愛小説です。

10代の中学生・高校生におすすめの恋愛小説ランキング

第1位 夜は短し歩けよ乙女

KADOKAWA 著者:森見登美彦


山本周五郎賞を受賞し、映画化・舞台化もされているファンタジー恋愛小説。大学生同士の純愛に中心をすえた、ドタバタ劇が描かれています。“恋愛ファンタジーの大傑作”とも評されている作品です。

主な登場人物は、「黒髪の乙女」と、彼女に密かに思いを寄せる先輩。彼は京都の町のいたるところで、彼女の姿を追い求めていました。2人を待ち受ける珍事件の数々や、運命の「大転回」とは何なのかがポイントです。

独特な文体や、奇想的な世界観にのめり込む方も多い作品。コメディタッチで描かれており、中高生から大人まで多くの方をキュンキュンさせてきた、おすすめの恋愛小説です。

第2位 小説 君の名は。

KADOKAWA 著者:新海誠


大ヒットを記録した長編アニメーション映画の原作で、新海誠監督自らが執筆した恋愛小説。シリーズの累計発行部数は全世界で320万部を突破しているベストセラーです。

山奥の田舎町で暮らす女子高校生・三葉は、東京に住む男の子になる夢を見ます。一方で、東京で暮らす男子高校生・瀧が見たのは、山奥の田舎町で自分が女の子になる夢。やがて2人は夢の中でお互いの中身が入れ替わっていることに気付きますが…。

キャッチコピーは“まだ会ったことのない君を、探している”。入れ替わりものが好きな方や、読みやすい恋愛小説を探している方におすすめです。

第3位 君は月夜に光り輝く

KADOKAWA 著者:佐野徹夜


佐野徹夜氏のデビュー作で、第23回電撃小説大賞を受賞した恋愛小説。2019年には映画化もされ、多くの方の心を震わせた人気作品です。

主な登場人物は姉を亡くして以来、投げやりに生きている高校1年生・岡田卓也と、不治の病にかかり、余命わずかの少女・渡良瀬まみず。卓也はまみずが死ぬまでにしたいことがあると知ります。

そして、“それ、僕に手伝わせてくれないかな?”“本当に?”という約束から、止まっていた卓也の時間が動き始めるというあらすじです。生きていく力を読者にプレゼントしてくれると評判の1冊。感動の恋愛小説を読みたい中高生におすすめです。

第4位 小説 言の葉の庭

KADOKAWA 著者:新海誠


劇場アニメーション『言の葉の庭』を、新海誠監督自らが小説化した作品。アニメにはなかった人物やエピソードが多数織り込まれているのが特徴です。

愛に至る以前の孤独 、“孤悲”の物語。靴職人を目指す高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野が雨の日に出会い始まる、ひと夏の恋愛模様を描いています。作中には、登場人物の心情と重ねられた万葉集の1節が用いられているのもポイントです。

雨の描写が美しいと評判の1冊。本作品に初めて触れる方はもちろん、映画を観た方も楽しめるおすすめの青春恋愛小説です。

第5位 黄色い目の魚

新潮社 著者:佐藤多佳子


高校生の男女の恋愛を描いた、青春恋愛小説の傑作。主人公はイラストレーターの叔父にだけ心を許し、周囲と溶け合わない村田みのりと、絵を描くのが好きな木島悟。2人の語りで、真っ直ぐな気持ちや揺れる思いが描かれています。

海辺の高校で同級生として出会った2人。悟は美術の授業でデッサンをしてから、気が付くとみのりの表情を追っています。友情でも恋愛でもない、名付けようのない思いが、2人の間に生まれていくというあらすじです。

恋愛や夢で揺れ動く、高校生ならではの葛藤を見られるのがポイント。青春ものが好きな中高生から大人までおすすめの恋愛小説です。

第6位 小説 秒速5センチメートル

KADOKAWA 著者:新海誠


小学校卒業と同時に離れ離れになった、明里と貴樹の恋心の彷徨を描いた恋愛小説。劇場アニメーション『秒速5センチメートル 』を、新海誠監督自らが小説化しました。

明里と貴樹の再会を描いた『桜花抄』と、その後の2人を別視点から描いた『コスモナウト』、そして、2人の魂の彷徨を切り取った表題作、3編の連作です。

風景や登場人物の心情描写が丁寧で、物語の世界に入り込みやすいのが魅力。新海誠監督作品が好きな方や、切ない恋愛小説を読みたい方におすすめです。

第7位 クジラの彼

KADOKAWA 著者:有川浩


自衛隊員を題材にしたラブコメの短編集。男前でかわいい女の子たちの恋愛事情が描かれており、有川浩氏の人気作『空の中』や『海の底』の番外編を含む6編が収録されています。

表題の『クジラの彼』は、聡子と、潜水艦乗りの冬原の話です。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかも分からない冬原。そんな「クジラの彼」との恋愛の前には、いつも7つの海が横たわっているのです…。胸がときめく、甘い恋愛小説を求める方におすすめです。

第8位 八月の終わりは、きっと世界の終わりに似ている。

KADOKAWA 著者:天沢夏月


たった40日間の切ない恋を描いた恋愛小説。高校2年生の夏にこの世を去った恋人・透子のことを未だ引きずっている少年・成吾が物語の主人公です。

透子が亡くなって4年。当時の交換日記の空白に新しい返事がつづられていきます。それは見間違いようもない、彼女の文字でした。ノートにつづられた、生きていた頃の透子の言葉を見て、成吾は過去を変えられるのではないかと思い始めます。泣ける、切ない恋愛小説を読みたい中高生におすすめです。

第9位 夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく

スターツ出版 著者:汐見夏衛


主に10代の学生を中心に人気を博している小説家・汐見夏衛氏の大ヒット恋愛小説。マンガ化もされ、累計発行部数は20万部を突破している話題作です。

高校2年生の丹羽茜は、誰からも信頼される優等生でしたが、隣の席の深川青磁にだけ“嫌いだ”と言われます。自分とは正反対で自分の気持ちをはっきり言う、自由奔放な彼を茜も嫌っていましたが、茜を救ってくれたのはそんな彼でした。青磁の隣で過ごす時間は茜の気持ちをゆっくり溶かしていきますが…。

“少年の秘密とタイトルの意味を知った時、涙が止まらない”ともされる感動小説。中高生ごろの年代の方や、読みやすく泣ける恋愛小説を求める方におすすめです。

第10位 君と会えたから

ディスカヴァー・トゥエンティワン 著者:喜多川泰


各地で講演やセミナーを行い、“出会った人の人生を変える講師”として評判の、喜多川泰氏による恋愛小説。感動のストーリーとともに、「人生を変える7つの教え」が読める自己啓発本でもあります。

主人公は将来に漠とした不安を抱えながらも、自分のやるべきことや、やりたいことを見つけられず、何もせず無気力に過ごしている平凡な高校生・僕。ある夏の日、彼の前に美しい女の子がやってきます。そして、彼女からその後の僕の人生に対する教えを聞くことになるのです。

いつしか女の子に恋心を募らせる僕。次第に明らかになっていく彼女の秘密も見どころです。短いので、本をあまり読まない方でも読みやすい作品。恋愛小説だけでなく、自己啓発本が好きな方にもおすすめです。

泣ける恋愛小説のおすすめランキング

第1位 サヨナライツカ

幻冬舎 著者:辻仁成


はかなく、切ない大人の恋愛を描いた長編小説。映画化もされ、ミリオンセラーを突破している人気作品です。

“好青年”と評される主人公・豊が、赴任先のバンコクで出会ったのは謎の美女・沓子。豊には日本に婚約者がいますが、2人は逢瀬を重ねます。しかし、2人は愛し合っていながらも別れを選択。そして、25年後に再会しますが…。

切ない男女の思いに、多くの読者の心を震わせてきた名作。忘れられない恋がある方や、愛している人がいる方におすすめの恋愛小説です。

第2位 桜のような僕の恋人

集英社 著者:宇山佳佑


2022年にNetflixでの映画化が決定している、泣ける恋愛小説です。SNSで“泣ける小説”“感動”などと話題になり発行部数は60万部突破。ベストセラーとなりました。

写真家見習い・晴人と、人の何十倍もの早さで老いてしまう難病を発症した美容師・美咲の恋の物語。2人が出会い、愛し合い、駆け抜けた季節をはかなく美しく描いています。

恋人と同じように歳を重ねられないという事実を前に、晴人と美咲がどう歩んでいくのかが見どころ。人を愛するということの喜びや痛み、強さが感じられるおすすめの恋愛小説です。

第3位 陽だまりの彼女

新潮社 著者:越谷オサム


映画化もされ、ミリオンセラーを突破した人気の恋愛小説です。誰かを好きになるという素敵な瞬間から、恋の切なさまで描かれた作品。“女子が男子に読んでほしい恋愛小説No.1”と謳われています。

物語は、かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ、いじめられっ子だった幼馴染み・真緒と主人公・浩介が、10年ぶりに再会するところからスタート。彼女はモテ系でデキる女性に大変身していました。しかし、彼女は浩介には計り知れない過去を抱えていたのです…。

彼女の秘密を知ったとき、物語は「前代未聞のハッピーエンド」へと走り始めるというのがポイント。多くの読者にときめきと感動を与えてきた、おすすめの恋愛小説です。

第4位 余命10年

文芸社 著者:小坂流加


2017年に難病で亡くなった小坂流加による恋愛小説。2022年には映画化も決定しており、発行部数は65万部を突破している人気作品です。

主人公は数万人に1人という、不治の病にかかった20歳の少女・茉莉。彼女は自分が余命10年であることを知ります。何かを初めても途中で諦めなくてはならないという、未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々と日々を過ごしていました。

茉莉は生きることに執着しないように恋はしないと決めていましたが、地元の同窓会で和人と出会ったことで、彼女の人生は大きく動いていきます…。著者自身も生前に抱いていた「生きる」という思いにあふれた、おすすめの恋愛小説です。

第5位 100回泣くこと

小学館 著者:中村航


2007年に刊行され、発行部数は85万部を記録しているロングセラー恋愛小説。2013年には映画化もされた、切ないラブストーリーです。

物語は僕が実家で買っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けるところからスタート。彼女からは“バイクで帰ってあげなよ”と言われ、4年近く乗っていなかったバイクを彼女と修理します。そこで僕はプロポーズをしました。彼女からは“1年間結婚の練習をしよう”という返事をもらえます。

愛犬も回復し、バイクが直り、プロポーズもした僕。幸せの連続線はどこまでも続くと思っていましたが…。物語が淡々ときれいに描かれている、おすすめの恋愛小説です。

第6位 恋愛寫眞 もうひとつの物語

小学館 著者:市川拓司


市川拓司氏の『いま、会いにゆきます』と並び、“もう1つの名作”といわれる恋愛小説です。堤幸彦監督の映画『恋愛寫眞』の競作として刊行された作品。その後、『ただ、君を愛している』というタイトルで再度映画化されました。

写真家志望の大学生・瀬川誠人と、嘘つきで謎めいた女の子・里中静流を中心とした物語。物語のラストの名ゼリフ“別れはいつだって思いよりも先に来る。それでもみんな微笑みながら言うの。さよなら、またいつか会いましょう。さよなら、またどこかで、って。”という言葉の意味がポイントです。

恋の切なさや美しさを、叙情的に描いているのが特徴。映画を知らない方でも楽しめる、おすすめの恋愛小説です。

第7位 塩の街

KADOKAWA 著者:有川浩


塩害で崩壊寸前の東京で暮らす男女の恋愛を描いた、SFファンタジー恋愛小説。有川浩氏のデビュー作で、電撃ゲーム小説大賞の大賞を受賞し、マンガ化もされています。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩が着々と街を飲み込み、崩壊寸前で男・秋庭と、少女・真奈は暮らしていました。ある日、その2人に“世界とか、救ってみたくない?”と、そそのかすように囁く男が運命を連れてやってくるです…。

真奈と秋庭が何度も崩れ落ちそうになりながらも懸命に生き、愛を獲得していく姿に感動する方も多いドラマチックな物語。大きいスケールの物語や、SFファンタジーが好きな方におすすめの恋愛小説です。

第8位 百瀬、こっちを向いて。

祥伝社 著者:中田永一


“恋愛の持つ切なさすべてが込められた、みずみずしい恋愛小説”と評された作品。2014年には映画化もされた人気作です。

主人公は「人間レベル2」の僕。教室のなかでも地味で、薄暗い電球のような存在でした。そんなある日、野良猫のような鋭い目つきの美少女・百瀬陽が僕の彼女になります。しかし、その裏には僕にとって残酷な仕掛けがあったのです…。

主人公の恋の芽生えや、恋を育むなかで知る痛みなどを繊細につづっているのが特徴。切ない恋愛小説の傑作を読んでみたい方におすすめです。

第9位 三日間の幸福

KADOKAWA 著者:三秋縋


Webサイト上で人気を博したショートストーリー『寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。』を、三秋縋氏が自ら文庫化した恋愛小説です。

主人公は将来を悲観して、寿命を3か月だけ残して売り払った青年・クスノキ。わずかな余生で幸せをつかもうとしますが、何をしても裏目に出てしまいます。

そんなクスノキを冷めた目で見つめるのは「監視員」のミヤギ。クスノキが、彼女のために生きることが1番の幸せだと気付く頃には、寿命が残り2ヵ月を切っていたのです…。

多くの若いネットユーザーたちの心を癒してきた作品。走り続ける人生に疲れてしまった方や、切ない恋愛小説を求める方におすすめです。

第10位 ぼくらは夜にしか会わなかった

祥伝社 著者:市川拓司


輝く星のように、優しく切ない純愛小説の短編集。文章が詩的に書かれており、静かな哀しみがあるのが特徴の作品です。

表題作は、天文台の赤道儀室で幽霊を見たという早川美沙子と、クラスメイトの僕らが夜の雑木林へと出かけるところから始まります。しかし、幽霊は現れませんでした。彼女は目立ちたがり屋の嘘つきだと言われ、学校で浮いてしまいます。

怯えながらぎこちなく微笑む美沙子に、僕は心の底から笑ってほしいとある嘘をつくのです…。きれいで美しい描写が本作品のポイント。忘れられない人がいる方におすすめの恋愛小説です。

ドラマ化・映画化した恋愛小説のおすすめランキング

第1位 君の膵臓をたべたい

双葉社 著者:住野よる


住野よる氏のデビュー作で、代表作でもある青春恋愛小説。映画化・アニメ化もされており、発行部数は300万部を突破した大ベストセラー作品です。

物語は高校生の僕が病院で、1冊の文庫本を拾うところから始まります。「共病文庫」と書かれた文庫本の持ち主は、クラスメイトの山内桜良。日記には彼女が膵臓の病気で、余命がいくばくもないという内容がつづられていました。

僕は桜良にとって、「ただのクラスメイト」から「秘密を知るクラスメイト」になったのです。2人の心の交流を描き、主人公である僕が成長していく様子や、衝撃的なラストも見どころの作品。読後、タイトルの意味に感動する方も多い、おすすめの恋愛小説です。

第2位 ぼくは明日、昨日の君とデートする

宝島社 著者:七月隆文


口コミで広がり、映画化もされたことにより、累計160万部を突破した人気の恋愛小説です。奇跡の運命で結ばれた、2人の恋愛を描いています。

物語は、京都の美大に通う南山高寿が、通学電車の中で福寿愛美に一目ぼれするところからスタート。高寿は意を決して彼女に話しかけ、交際にこぎつけます。しかし、気配り上手で寂しがりやな愛美には、想像もつかない大きな秘密が隠されていたのです…。

“彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる”というのがポイント。甘く切ないおすすめの恋愛小説です。

第3位 植物図鑑

幻冬舎 著者:有川浩


ピュアな恋愛模様が描かれた、おいしく少しほろ苦い「道草」恋愛小説です。「道草料理レシピ」が付属しているのが特徴。2016年に映画化され、120万部を突破した有川浩氏のベストセラー作品です。

仕事もプライベートもうまくいかないOL・河野さやかは、ある日、マンションの前に男性が倒れているのを発見。“よかったら俺を拾ってくれませんか”と言われたさやかは思わずイケメンを拾います。

彼の名前は樹といい、家事万能なスーパー家政婦で、重度の植物オタクでした。そんな彼との風変わりな同居生活が始まります。しかし、樹には隠された秘密があったのです…。

数ある有川浩氏の恋愛小説のなかでも、胸キュン度が高いといわれている名作。心があたたまり、ときめく恋愛小説を読みたい方におすすめです。

第4位 ジョゼと虎と魚たち

KADOKAWA 著者:田辺聖子


“恋愛小説の金字塔”とも称され、世代を超えて愛される、田辺聖子のロングセラー作品。さまざまな愛や別れの物語9編が収録された短編集です。アニメ化・映画化され、累計発行部数は65万部を超えています。

表題作の主人公は、足が悪く車いすがないと動けない、市松人形のようなジョゼと、「管理人」として同棲している恒夫。2人のどこかあやうい、不思議かつエロティックな関係が描かれています。

読者に結末を想像させる余白があり、想像力がかきたてられる作品。ほかにも、仕事を持つ女性たちの恋愛模様を描いた物語に、胸が躍るような魅力があります。独特の世界観を感じられる、おすすめの恋愛小説です。

第5位 恋愛中毒

KADOKAWA 著者:山本文緒


吉川英治文学新人賞受賞作で、山本文緒のベストセラー恋愛小説です。恋愛感情の極限をえぐり、“ラスト40ページで世界は暗転する”といわれている衝撃作。2000年にドラマ化されました。

“どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。”と心を堅く閉ざしている主人公・水無月。そして、彼女の心に小説家・創路が強引に踏み込んできます。調子がよく甘ったれ、依存たっぷりの彼に水無月はどんどんのめり込んでいくのです…。

揺れる登場人物の感情や、恋愛にしばりつけられた人間の狂気をリアルに描き出しています。怖さも感じられ、物語に引き込まれる読者も多い1冊。戦慄の恋愛小説に触れたい方におすすめです。

第6位 ナラタージュ

KADOKAWA 著者:島本理生


先生と元生徒の恋愛模様を描いた恋愛小説です。映画化され、累計発行部数は40万部を突破。著者の島本理生氏は、野間文芸新人賞を最年少で受賞した実力派の若手小説家です。

大学2年の春、主人公・泉のもとに、学生時代思いを寄せていた母校の演劇部顧問・葉山先生から電話がかかってきます。後輩の舞台の客演を頼まれた泉は、葉山先生への想いを再認識。そして、彼のなかにも、消せない炎があることを知ります…。

ごまかすこともそらすこともできない、鮮烈で、苦しい20歳の恋を描いた1冊。忘れられない恋をしたことがある方やしてみたい方におすすめの恋愛小説です。

第7位 レインツリーの国

KADOKAWA 著者:有川浩


有川浩氏の完結した人気作品「図書館戦争シリーズ」の第2巻、『図書館内乱』の作中に出てくる架空の恋愛小説を、実際に有川浩氏自らが執筆した作品です。2015年には映画化もされており、「図書館戦争シリーズ」を知らない方でも楽しめます。

「忘れられない本」をきっかけに、メールから始まった2人のラブストーリー。メールをやり取りするなかで、僕はあっという間に、彼女に会いたいと思うようになっていました。しかし、彼女はどうしても会えないと言います。彼女には頑なに会うのを拒む理由があったのです…。

不器用で真っ直ぐな2人の恋愛事情が描かれている珠玉の作品。心あたたまる恋愛小説を読みたい方におすすめです。

第8位 イニシエーション・ラブ

文藝春秋 著者:乾くるみ


“必ず2回読みたくなる”と絶賛された、恋愛ミステリー小説の傑作。甘くほろ苦い青春のラブストーリーが、ラストで変貌するのがポイントです。2015年に映画化され、累計発行部数は180万部を突破しています。

鈴木がマユに出会ったのは、人数が足りないからと呼び出された合コンの席でした。理系学生の鈴木と、歯科衛生士の彼女。夏の海へのドライブなどデートを繰り返し、やや奥手で真面目な2人にはやがて恋に落ちていきます。

驚愕のラストが待ち受けており、衝撃を受ける読者も多い作品。どんでん返しのミステリーを楽しめる、一風変わった恋愛小説を求める方におすすめです。

第9位 ふがいない僕は空を見た

新潮社 著者:窪美澄


「生」と「性」を繊細かつ赤裸々に描いた衝撃の恋愛小説です。山本周五郎賞とR-18文学賞大賞をW受賞し、2012年に映画化されています。

高校1年生の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度か情事にふけっていました。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気付きますが…。

登場人物たちの抱える、生きることの痛みや喜びを鮮やかに写し取った作品。大きな話題と共感を呼んだ、大人の恋愛小説に興味がある方におすすめです。

第10位 ボクたちはみんな大人になれなかった

新潮社 著者:燃え殻


“オトナ泣き”が続出しているといわれる、過去と現在をSNSがつなぐ新時代の恋愛小説。Webサイト「cakes」での連載中からアクセスが殺到し、書籍化された人気作です。ブクログ大賞のフリー投票部門を受賞し、2021年には映画化もされました。

43歳独身・ボクの混沌とした1日の物語。ある朝の満員電車でボクは昔フラれた、大好きだった彼女に間違えてFacebookの「友達申請」を送ってしまいます。そして、1990年代の渋谷でふたりぼっち、世界の終わりへのカウントダウンを聴いた日々がよみがえるのです…。

1990年代の雰囲気がリアルに描かれており、懐かしさを感じる方も多い1冊。切なくほろ苦い、話題の恋愛小説に触れたい方におすすめです。

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