ポータブル音楽プレーヤーの代名詞的存在のウォークマン。iPodやスマホでの音楽鑑賞が広がった現在も高い人気を維持しています。その理由は何と言っても高い音質。他メーカーと比較しても負けないほどのクオリティーです。

また、iPodやスマホを超える多彩で便利な機能も魅力。加えて、伝統の小型・軽量もポイントです。そんなウォークマンには用途・予算に応じたモデルが多くあり、選ぶのに困ってしまうのも当然。そこで今回は、最新ウォークマンの選び方とおすすめモデルをご紹介します。

ウォークマンの選び方

容量をチェック

たくさんの音楽を持ち歩いて聴きたいのなら本体内蔵メモリの容量が大きいほど有利です。ただし、その分価格も高くなります。ちなみに、低価格モデル以外のウォークマンはmicroSDカードに対応しており、容量の追加もできるため安心です。

なお、必要なメモリ容量は聴く音源の品位にも大きく左右されます。MP3ならば数GBでも1000曲単位入れられる一方、ハイレゾ音源、特にDSD音源となるとわずか数十曲で数GBといった膨大な容量を要する点には注意が必要です。

付属品をチェック

By: sony.jp

ポータブルプレーヤーはイヤホンが付属することがほとんどですが、ウォークマンの場合は自分で好みの音質のイヤホンやヘッドホンを選んで欲しいという理由から、イヤホンが付属しないモデルも多数ラインナップされています。イヤホン付属タイプの場合は、ノイズキャンセリング機能に対応しているかどうかが選ぶ際の基準のひとつです。

また、スピーカー付属モデルなら、自宅や屋内でも音楽を手軽に楽しめるので便利。ただし、あくまでイヤホン・ヘッドホンでのリスニングがメインの機器なので、おまけ程度のスピーカーと考えましょう。

機能の有無をチェック

ハイレゾ音源再生対応

By: sony.jp

CDを大きく上回る高精細で広帯域な高音質音源である「ハイレゾ」。具体的にはCDの16bit/44.1kHzの量子化/標本化周波数のいずれか、あるいはどちらかが上回っているPCM系音源とDSD音源を指します。

ウォークマンでは「Aシリーズ」「ZXシリーズ」「WM1シリーズ」が対応。どこまでのスペックのハイレゾに対応するかはシリーズごとに違います。価格に幅があるので、ハイレゾ音源の初心者には「Aシリーズ」がおすすめです。

バランス接続

By: sony.jp

左右信号を完全に分離し、音の純度や立体感の面で音質を大幅に向上させたのがイヤホンのバランス接続。従来の接続がアンバランス接続と呼ばれることに対応しています。

ソニーは、電子情報技術産業協会(JEITA)が統一規格として提言している4.4mm径端子を採用。「ZXシリーズ」「WM1シリーズ」に搭載されています。バランス接続で音楽を聴くためには、イヤホン・ヘッドホンも4.4mm径端子に対応している必要があります。2.5mm径バランス端子も一部のメーカーで採用しているため、対応イヤホン・ヘッドホンがまだ少ないことに注意してください。

外音取り込み機能

By: amazon.co.jp

音楽を聴いている最中でも周囲の音を確認できる機能です。外を歩いている時でも車など周囲の音を拾えるので安全性が確保でき、電車でのアナウンスの聴き逃しも防げます。便利な機能ですが、付属イヤホンあるいはソニー製の対応イヤホン・ヘッドホン使用時に限られるので、イヤホンを替えたい方は注意しましょう。

USB-DAC機能

PCとUSB接続して、PC内の音楽ファイルを再生できるのがUSB-DAC機能。PC内蔵のDACに比べて高音質での再生が期待でき、ハイレゾ音源の再生に対応するウォークマンの一部で搭載しています。PCで高音質再生したいけれど、別にUSB-DACを買うのを迷っている方におすすめの機能です。

ウォークマンのおすすめモデル

真の高音質を追求した「WM1シリーズ」

「WM1シリーズ」はコストの制約や小型化・軽量化も二の次に真の高音質を追求したウォークマンです。海外メーカーにも高級なポータブルプレーヤーはありますが、「WM1シリーズ」はデジタルアンプへのこだわり、長時間再生の実現といった点が特徴。また、バランス接続時の高音質もポイントです。

ソニー(SONY) ウォークマン WM1シリーズ NW-WM1A

「WM1シリーズ」スタンダードモデル。フルデジタルアンプ「CXD3778GF」を搭載し、DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生や最大384kHz/32bitのPCM音源の再生に対応します。バランス接続時に250mW+250mW(16Ω)のハイパワーを実現しているのもポイント。ポータブルプレーヤーでは駆動が難しい国内外の高級ヘッドホンでも問題なく使えます。

圧縮音源をハイレゾ相当に変換・再生する「DSEE HX」は曲に合わせた5つのモードを装備。他にも多彩なイコライザー機能により、音楽を好みの音で再生できます。ハイレゾ相当でBluetooth伝送できるLDACコーデックに対応しているのも特徴です。

内蔵メモリ128GBに加え、外部microSDカード増設にも対応しているので、大容量ハイレゾ音源も保存できます。高級プレーヤーとしては異例の30時間再生バッテリーも備えています。

ソニー(SONY) ウォークマン WM1シリーズ NW-WM1Z

ウォークマンの最上級モデル。機能・スペック面では内蔵メモリ256GB以外「NW-WM1A」とほぼ同一です。金メッキを施した高純度な無酸素銅切削筐体を採用しています。これにより、伸びのある高音やクリアで力感溢れる低音を実現。また、アンプからヘッドホンジャックへの線材に、Braid構造の4芯ケーブルを採用し、表現力豊かで上質なサウンドを再現しています。

電源部・回路部・クロック部それぞれに高品位なオーディオ専用品を使用しているのも特徴。筐体・線材・部品の高品位化によって音質を向上させる高級据え置きオーディオの手法により、高音質を聴かせるのが魅力です。

サイズが72.9×124.2×19.9mm、重量は455gとウォークマンの中では大型のモデル。幅広く誰にでもおすすめのモデルではありませんが、ポータブル環境でも最高の高音質が欲しい方におすすめです。

ハイレゾ対応のプレミアムモデル「ZXシリーズ」

ハイレゾ再生に対応した上で、下位の「Aシリーズ」以上の高音質と最上位「WM1シリーズ」の技術を投入しつつ、高額になりすぎないバランスのよいプレミアムモデルが「ZXシリーズ」です。

豊富な機能と高音質を実現した上で、ウォークマンらしい小型・軽量・ロングバッテリーも確保しています。音質はよくても大きくて重いプレーヤーは使いたくないという方にもおすすめです。

ソニー(SONY) ウォークマン ZXシリーズ 64GB NW-ZX300

イヤホンのバランス接続に対応する特にリーズナブルなウォークマン。「WM1シリーズ」同様の最大11.2MHzのDSDネイティブ再生と、最大384kHz/32bitのWAV再生を実現しているのも魅力です。

「高品位電源」「無酸素銅プレート」といった音質に大きく関わる部品も「WM1シリーズ」譲り。サイズ57.7×120.4×14.9mm、重量157gの本体は最大30時間再生のスタミナを備えます。内蔵メモリは64GB。もちろん、microSDカード増設にも対応しています。USB-DAC機能も内蔵しているので、PCでのハイレゾ再生用にもおすすめです。

ソニー(SONY) ウォークマン ZXシリーズ 128GB NW-ZX2

イヤホンのバランス接続には対応していませんが、コストを従来のアンバランス回路に注力したウォークマン。バランス接続を使わない方におすすめです。銅板と総削り出しのアルミニウムフレームで構成された「ハイブリッドシャーシ」を採用。見た目や手触りのよさに加え、クリアで力強い低音再生を生み出しています。

アンプ性能の品質を決定付けるはんだに高品位品を使用しているので、高級ヘッドホンの実力も発揮させられます。内蔵メモリは128GB。microSDカード増設にも対応しています。

気軽にハイレゾ音源を楽しめる「Aシリーズ」

ハイレゾ対応ウォークマンとして特にリーズナブルなのが「Aシリーズ」です。本体メモリ容量は16GB・32GB・64GBの3種類。microSDカード増設にも対応しているので、ハイレゾの大容量音源もしっかり楽しめます。

省電力で高音質なフルデジタルアンプ「S-Master HX」、非ハイレゾ音源もハイレゾ相当に変換再生できる「DSEE HX」を搭載するなど、機能性が高い点でもおすすめです。ウォークマンらしい小型・軽量・ロングバッテリーも備えます。

旧AシリーズであるNW-A30との主な違いは、USB-DAC機能・外音取り込み機能・再生可能ファイル・対応コーデックの増加などです。

ソニー(SONY) ウォークマン Aシリーズ 16GB NW-A45

「Aシリーズ」のエントリーモデルで「NW-A35」の後継機。内蔵メモリを16GBとし、イヤホンも付属しないことにより価格を抑えています。シリーズ最上位モデルとは約1万円以上の差がありますが、市販のイヤホン・ヘッドホンを使用する限りにおいては音質に大きな差はありません。外音取り込み機能とノイズキャンセリング機能については別売り専用イヤホンを使用すれば対応可能です。

低価格ですが、最大11.2MHzまでのDSD再生ができます。3.1型タッチディスプレイにより操作も快適。本体は約98gと軽量で、最大45時間再生のロングバッテリーもおすすめポイントです。

ソニー(SONY) ウォークマン Aシリーズ 32GB NW-A46HN

外音取り込み機能・ノイズキャンセリング機能搭載のハイレゾ対応専用イヤホン「IER-NW500N」が付属。いつでもどこでも快適なリスニングが楽しめます。内蔵メモリは32GBです。

USB-DAC機能も搭載しているので、PCと接続して本格的なオーディオとして使えるのもポイント。Bluetooth送信コーデックはハイレゾ相当の伝送が可能なLDACとaptX HDにも対応しています。

語学学習機能・各種音質調整機能も豊富。音質・便利さ・携帯性の3拍子揃った使い勝手のよいモデルとしておすすめです。

性能と安さを両立した「Sシリーズ」

「Sシリーズ」はウォークマンのエントリーライン。「オンガクを、手軽に楽しむ」をコンセプトにして、主に10~20代の若者をターゲットにしています。

ハイレゾ再生には対応せず、機能も絞ることで低価格化を実現。一方、ウォークマン初心者にもわかりやすい操作を心がけているので、機械が苦手な方も含め幅広いユーザーに向いています。内蔵メモリは4~16GBと少なめで、外部メモリ増設にも対応していませんが、MP3メインなら十分な容量です。

イヤホン付属モデルに加え、スピーカー付きモデルがあるのは「Sシリーズ」の魅力。カジュアルに音楽を楽しめるウォークマンです。

ソニー(SONY) ウォークマン Sシリーズ 4GB NW-S313

ウォークマンとしては特にリーズナブルなモデルで、ポータブル音楽プレーヤー初心者におすすめです。内蔵メモリ4GBと少なめにすることで価格を抑えています。

音源や音楽に適した音質を選べる多彩な「イコライザーモード」を搭載。さらに、好みの音質に細かく設定できる「カスタムイコライザー」も搭載しているので、設定を追い込めばエントリーモデル以上の高音質を楽しめます。

重量約53gと軽量でコンパクトなボディながら約52時間の長時間駆動が可能。「小型・高性能」がウリのウォークマンらしさとイヤホンが付属しているのもうれしいポイントです。

周囲の騒音をカットする、デジタルノイズキャンセリング機能も搭載。Bluetooth送信にも対応しているので、対応イヤホンを用意すればワイヤレスリスニングも楽しめます。

ソニー(SONY) ウォークマン Sシリーズ 16GB NW-S315K

充電台兼用の総合出力1.0Wアンプ内蔵スピーカーが付属したウォークマン。スピーカーから音楽を再生しながらウォークマンの充電も可能です。

スピーカーはAC給電に加え、ウォークマン内蔵充電池での再生も可能。電源のない屋外でもスピーカーリスニングを楽しめます。デジタルノイズキャンセリング機能に対応したイヤホンも付属。屋内でも屋外でも活躍できるウォークマンとしておすすめです。

ヘッドホン一体型「Wシリーズ」

「Wシリーズ」は音楽プレーヤー部が耳掛け型ヘッドホンと一体化しています。そのため、ウォークマンの中でも小型・軽量性ではトップクラス。また、スポーツ時の使用に向いた防水設計も特徴です。

液晶画面がないため細かい選曲操作ができない点には注意しましょう。また、内蔵メモリのみで、microSDカード増設には対応していません。

ソニー(SONY) ヘッドホン一体型ウォークマン Wシリーズ 4GB NW-WS413

「Wシリーズ」のエントリーモデル。内蔵メモリ4GBと少なめにすることで約1万円という価格を実現しています。深さ1.5mの水没にも耐えられるIPX5/8相当の高度な防水性能とIP6X相当の防塵性能、さらに海水対応、-5℃から45℃の温度範囲で使用できるタフさが大きな特徴です。

「外音取り込み機能」も備えているので、屋外でのランニングでも安全を確保できます。約32gの軽量さもポイント。内蔵バッテリーで最大12時間再生できます。3分間の充電で約1時間使用できますが、ハイレゾ再生には対応していません。小型・軽量・リーズナブルな点ではウォークマン入門機としてもおすすめです。

ソニー(SONY) ヘッドホン一体型ウォークマン Wシリーズ 16GB NW-WS625

本体メモリ16GB内の音楽に加え、Bluetooth接続したスマホ・タブレット内の音楽も再生可能。本体の容量に縛られず、快適なワイヤレスリスニングを楽しめます。

専用リングタイプリモコンが付属。音楽の再生や停止、音量調節が手元で行なえるのも魅力です。「NW-WS413」同様の高い防水・防塵・耐寒熱性能も備え、スポーツをはじめ、屋外でのラフな使用に適しています。

音楽の臨場感を高める「クリアフェーズ」機能も装備。スマホでのハンズフリー通話にも対応しているのでヘッドセットとしても使用できます。ハイレゾ再生は非対応ですが、Bluetooth接続を活用できる方におすすめできるウォークマンです。