より高音質なサウンドで音楽が楽しめる「ハイエンドDAP(デジタルオーディオプレーヤー)」。音楽の再生に特化したデバイスで、ハイレゾ音源などの高音質な音楽ファイルを気軽に持ち運べます。

本記事では、ハイエンドDAPのおすすめモデルをご紹介。選び方やおすすめのメーカーなどについても解説しているので、併せてチェックしてみてください。

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DAPとは?

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DAPは、「デジタルオーディオプレーヤー」の略称で、デジタル音源の再生をメインの機能としているデバイスです。本体内やmicroSDカードに保存した音楽ファイルを再生できます。また、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスに対応しているモデルも存在します。

本体には、イヤホンやヘッドホンを接続できる3.5mmステレオミニプラグなどの出力端子を搭載。さらに、Bluetoothによるワイヤレス接続に対応したモデルであれば、ワイヤレスイヤホンも接続できます。

最近では、Android OSを採用したタッチパネル対応のモデルも展開されています。見た目や操作性はスマホと似ていますが、ハード面・ソフト面ともに、音楽の再生に特化したDAPならではの機能を有しているのが特徴です。

ハイエンドDAPの魅力

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さまざまなモデルが販売されているDAPのなかでも、より多機能で高音質なサウンドが楽しめるのが「ハイエンドDAP」と呼ばれるタイプです。ハイエンドクラスの多くのモデルが、デジタル信号をアナログ信号に変換するための回路であるDACチップに、高性能なモノを採用しています。

そのほか、ハイエンドDAPは高音質なファイル形式に対応しており、ハイレゾ音源の再生やDSD音源のネイティブ再生も可能です。

また、バランス接続に対応したモデルが多いのも特徴。Bluetooth機能によるワイヤレス再生ができるモデルは、豊富かつ高音質なコーデックに対応している傾向にあります。そのほか、USB DACやBluetoothレシーバーとしても使用できる便利なモデルあるので、気になる方はチェックしてみてください。

ハイエンドDAPの選び方

対応ファイル形式をチェック

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音楽ファイルには、形式の異なるさまざまなモノがあります。基本的にDAPは豊富なファイル形式に対応しているので、代表的な形式であれば問題なく再生可能です。気になる場合は、自身が所有している音源のファイル形式が、購入予定のDAPに対応しているかどうか確認しておきましょう。

ハイエンドDAPを購入するのであれば、WAVやAIFF、FLAC、DSDなどの劣化が少ない高音質なファイル形式の音源を用意しておくのも選択肢のひとつ。ハイレゾを謳う音源も上記のファイル形式が広く採用されています。

そのなかでも、FLACはハイレゾ音源で採用されることが多いファイル形式。高音質ながらも容量が抑えめで、アートワークや楽曲情報も記録できる使い勝手のよさが魅力です。

音質をチェック

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ハイエンドDAPを購入するにあたって、音質はチェックしておきたい重要なポイントです。音質を左右するパーツのひとつにDACチップが挙げられます。DAPの心臓に相当するパーツで、各メーカーがフラグシップ級のDACチップを搭載。ハイレゾ音源などの音楽ファイルと組み合わせることで、より高音質なサウンドを再生できます。

Bluetooth機能を利用してワイヤレスイヤホンと使用する場合は、LDACやaptX HDなどのコーデックで接続することで、高音質なサウンドを再生可能。また、ソニーのハイエンドDAPは、圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングできる独自の「DSEE Ultimate」機能を搭載しています。

サウンドの傾向などもモデルやメーカーなどによって異なるので、チェックしておくと安心です。

容量の大きさをチェック

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DAPは、基本的に本体内部に音楽ファイルなどを保存しておくためのストレージを内蔵しています。ストレージの容量はモデルによってさまざま。容量の異なる複数のラインナップ展開しているモデルもあり、基本的にストレージ容量が増えるほど、価格は高くなります。

特に、ハイレゾ音源などの容量の大きいファイルをたくさん保存したい方は、最低でも64GB以上のストレージを搭載したモデルがおすすめです。また、なかにはmicroSDカードに対応したモデルもあります。内蔵ストレージの容量が少なくなった場合に、microSDカードに音楽ファイルを保存できるので安心です。

音楽ストリーミングサービスでの再生がメインの方は、容量の少ないモデルでも不便なく使用でき、予算も抑えられます。将来的に容量を圧迫する可能性がある場合は、microSDカードで容量を増やせるモデルをチェックしてみてください。

有線で楽しむならヘッドホンアンプの抵抗値に注目

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ヘッドホンアンプとは、ヘッドホンやイヤホンを接続したときの音声信号を増幅させるためのパーツのことです。ハイエンドDAPは、高品質なヘッドホンアンプを内蔵。単位は「Ω(オーム)」を用い、インピーダンスとも呼ばれます。

DAPのなかには、対応インピーダンスを記載しているモデルもあるので要チェック。対応インピーダンス内のヘッドホンやイヤホンであれば、問題なく利用できます。

また、なかにはゲインを調節できるモデルも。接続するヘッドホンやイヤホンに合わせてゲインを調節することで、インピーダンスの高いヘッドホンなどもしっかりと鳴らしきることが可能です。

Bluetooth対応ならワイヤレスで接続可能

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DAPにワイヤレスイヤホンやワイヤレススピーカーを接続したい場合は、Bluetoothに対応したモデルがおすすめです。ケーブルの長さや取り回しを気にすることなく、音楽を楽しめるのがメリット。通勤・通学などの移動中などにも便利です。

Bluetooth接続を利用する場合は、コーデックと呼ばれる音声データの圧縮方式をチェック。基本となるSBCに加えて、aptXやAACなどが主流です。さらに、ハイエンドDAPの場合は、より高音質なサウンドを再生できるaptX HDやLDACなどのコーデックに対応しているモデルも多く販売されています。

ただし、接続するデバイス側も同じコーデックに対応していないと性能を発揮しきれないので、その点は注意が必要です。購入予定のDAPと自身が使用しているワイヤレスヘッドホンなどのコーデックを事前に確認しておくと安心です。

バランス接続の有無をチェック

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主にDAPと有線接続して音楽を楽しみたい方は、ヘッドホン・イヤホンの接続方式も確認しておきましょう。DAPには、一般的な3.5mmアンバランス端子に加えて、バランス端子を搭載したモデルが数多く販売されています。

バランス端子を用いたバランス接続は、左右のチャンネルが独立して接続されるので、より分離感のあるサウンドを再生可能。音場が広がり、音の定位感も感じやすくなる傾向にあります。

DAPに採用されるバランス端子は、主に4.4mmバランス端子と2.5mmバランス端子の2種類。バランス接続を楽しみたい方は、購入予定のDAPがどの端子を採用しているか、事前にチェックしておきましょう。

音楽ストリーミングに対応しているかどうか

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ハイエンドDAPのなかには、SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスに対応しているモデルもあります。Wi-Fiに接続できる環境であれば、さまざまな音楽を手軽に楽しむことが可能です。

また、音楽ストリーミングサービスを活用すれば、DAP内のストレージを圧迫しないのもメリット。ストレージ容量の少ないモデルでも安心です。すでに音楽ストリーミングサービスを利用している方は、追加料金なしで使用できるので、ぜひ対応モデルの購入も検討してみてください。

ハイエンドDAPのおすすめメーカー

ソニー(SONY)

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ソニーは、東京都港区に本社を置く総合家電メーカーです。設立は1946年と古く、多種多様な製品やサービスを取り扱っています。

オーディオ関連機器に関しては、現在のDAPの先駆けともいえるステレオカセットプレーヤー「ウォークマン」を開発したことで有名です。1号機は1979年に発売され、現在に至るまでさまざまなモデルのウォークマンを販売しています。

DAPは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、スペックの異なる複数のモデルをラインナップ。予算や用途に合わせて自分に合ったモノを選択できます。そのなかでも、ハイエンドDAPは今まで培ってきたさまざまな技術が活かされており、高音質なサウンドを実現する独自の機能も充実しています。

アステル&ケルン(Astell&Kern)

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アステル&ケルンは、韓国のドリームアスカンパニーの前身であるアイリバーが立ち上げたブランドです。同ブランドは、ハイエンドクラスのDAPを複数ラインナップしています。

特に、「A&ultima」シリーズには、「世界最高峰のハイエンドポータブルプレーヤー」を謳うフラグシップモデルがラインナップ。高品質なパーツを搭載し、機能も充実しています。ぜひチェックしてみてください。

フィーオ(FiiO)

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フィーオは2007年に設立されたメーカーで、本社は中国の広州です。DAPやポータブルヘッドホンアンプ、ヘッドホン、イヤホンなどのオーディオ機器を数多く取り扱っています。日本でも高い人気を有しており、価格が抑えられたコスパのよさも魅力のひとつです。

DAPも複数取り扱っており、主にミドル~ハイエンドクラスのモデルをラインナップしています。高音質なサウンドを再生でき、高品質かつ多機能ながらも価格は抑えめ。初めてハイエンドDAPを購入する方にもおすすめです。

ハイエンドDAPのおすすめ

ソニー(SONY) ウォークマンWM1シリーズ NW-WM1ZM2

ソニー(SONY) ウォークマンWM1シリーズ NW-WM1ZM2

人気のウォークマンシリーズから販売されている、フラグシップモデルのハイエンドDAP。数多くの音響機器を取り扱ってきたソニーの技術と厳選した高品質なパーツにより、高音質なサウンドを実現しています。

ヘッドホンアンプには、ハイレゾ音源の再生に対応した「S-Master HX」を採用。最大384kHz/32bitのPCM再生と、有線接続の場合にはDSDのネイティブ再生も可能です。また、PCM音源をDSD信号に変換できる「DSDリマスタリングエンジン」や、圧縮音源をハイレゾ相当にアップスケーリングできる「DSEE Ultimate」などの機能も搭載しています。

ディスプレイのサイズは5インチで、解像度は1280×720。タッチ操作に対応しており、音楽再生向けに設計されたUIでスムーズに操作できます。接続端子には、3.5mmアンバランス端子と4.4mmバランス端子を採用。BluetoothやWi-Fiにも対応しており、音楽ストリーミングサービスも利用できます。

フィーオ(FiiO) M23 FIO-M23-B

フィーオ(FiiO) M23 FIO-M23-B

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AKMのフラグシップDACチップ「AK4191EQ+AK4499EX」を搭載した、ハイエンドDAP。PCM最大384kHz/32bitの再生と、DSD256の再生に対応しています。

また、給電用のUSB Type-Cポートを電源に接続すれば、バランス接続時最大1000mWの高出力を実現する「DESKTOP MODE」も利用可能。より高音質かつ迫力のあるサウンドを再生できます。

接続端子には3.5mmヘッドホン端子と、4.4mmヘッドホン端子を搭載。アンバランス接続時の対応インピーダンスは8~150Ωで、バランス接続時は8~350Ωです。Bluetooth機能も搭載しており、ワイヤレスでも高音質なサウンドを再生できるLDACやaptX HDなどのコーデックにも対応しています。

画面のサイズは5.5インチ。SoCに「Snapdragon 660」を搭載しています。加えて、AndroidをベースにしたOSも採用。ストレージの容量は64GBで、microSDカードにも対応しています。

フィーオ(FiiO) M15S FIO-M15S-B

フィーオ(FiiO) M15S FIO-M15S-B

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人気のハイエンドDAP「M15」の後継機として製造されたハイエンドDAP。DACチップには「ESS Technology」のフラグシップモデルである「ES9038PRO」を、SoCには「Snapdragon 660」を搭載。高音質なサウンドとスムーズに動作する高い処理能力を実現しています。

そのほか、各オーディオ回路に独立した電源を用意することで、音質の劣化と電源ノイズを抑制。ゲインはヘッドホンやイヤホンのインピーダンスに応じて、5段階で調節可能です。

接続端子には、3.5mmシングルエンドヘッドホン端子・2.5mmバランスヘッドホン端子・4.4mmバランスヘッドホン端子を搭載。推奨インピーダンスは8~350Ωです。Bluetooth接続は、LDACやaptX HDなどの豊富な高音質コーデックに対応しています。

Wi-Fiも利用できるので、音楽ストリーミングサービスの音源も再生可能。さらに、USB DACやBluetoothレシーバーとしても使用できるほか、microSDカードにも対応しています。

アステル&ケルン(Astell&Kern) A&ultima SP3000T

アステル&ケルン(Astell&Kern) A&ultima SP3000T

真空管アンプに「RAYTHEON JAN6418」を採用した、ハイエンドDAP。真空管ならではのあたたかいサウンドを再生できるのが特徴のひとつです。DACチップには「AK4191EQ」と「AK4499EX」を搭載し、デジタル信号とアナログ信号を完全にセパレート。低ノイズで分離感のあるサウンドを実現しているのもポイントのひとつです。

また、独自の「トリプルアンプシステム」により、OPアンプモード・TUBEアンプモード・HYBRIDアンプモードからなる3つのアンプモードを切り替えられます。それぞれサウンドの特徴が異なるので、気分や楽曲に合わせて選択可能です。

本製品は、5.5インチサイズのフルHDディスプレイを採用。ストレージ容量は256GBで、最大2TBまでのmicroSDカードも利用可能です。そのほか、USB-DAC機能やBluetooth 5.0、2.4/5GHzのデュアルバンドWi-Fi、ワイヤレスでファイルを転送できる独自機能などを搭載しています。

HiBy Music デジタルオーディオプレイヤー R8 II

HiBy Music デジタルオーディオプレイヤー R8 II

「ポータブルコンサートホール」を謳う広がりのあるサウンドが楽しめる、ハイエンドDAP。5.9インチのディスプレイを搭載しており、本体は持ちやすい曲線的なデザインに仕上がっています。

デュアルヘッドホンアンプ仕様で、「Class Aモード」と「Class ABモード」を好みに合わせて切り替え可能。Class Aモードは迫力のある豊かなサウンドを再生でき、Class ABモードでは音質を維持しながらもバッテリーの消費と発熱を抑制できます。

また、「Turbo mode」を有効にすれば、バッテリーの消費と発熱が増えるのと引き換えに、より高出力な駆動を実現します。好みや環境に応じてさまざまなモードに切り替えられるので便利です。

接続端子には、3.5mmフォンアウト端子・4.4mmフォンアウト端子・3.5mmラインアウト端子・4.4mmラインアウト端子の4ポートを搭載。そのほか、BluetoothやWi-Fiにも対応するだけでなく、最大2TBまでのmicroSDカードも使用できます。

SHANLING デジタルオーディオプレーヤー M7

SHANLING デジタルオーディオプレーヤー M7

5インチのフルHDディスプレイを搭載した、ハイエンドDAP。精細な映像を表示できます。ボディには航空機グレードのアルミニウムを採用。高剛性が高く、美しいデザインに仕上がっているのも魅力のひとつです。

DACチップには「ES9038Pro」をベースに設計されており、最大768kHz/32bitまでのPCM再生と最大22.4MHzまでのDSD再生が可能。原音に忠実で高音質なサウンドの再生を実現しています。

FLACやWAV、AIFFなど対応ファイルも豊富。ゲインはLow・Medium・Highの3段階で、ヘッドホンやイヤホンの抵抗値に合わせて調節できます。接続端子には3.5mmシングルエンド端子と4.4mmバランス端子を搭載。LDACなどの高音質コーデックに対応したBluetoothの送受信機能や、2.4GHz/5GHz帯のデュアルバンドWi-Fiなどにも対応しています。