近年、アメリカなどでも楽しまれている日本酒。冷酒でも燗酒でも飲めるため、日本酒用のグラスは素材も形もバリエーション豊かです。
そこで今回は、日本酒を楽しく飲めるさまざまな素材の日本酒グラスとおすすめのブランドをご紹介。併せて選び方も解説しています。お気に入りのモデルをぜひ見つけてみてください。
日本酒グラスとは?

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日本酒グラスとは、主に日本酒を飲む際に使われる酒器のこと。日本酒は見た目と器にこだわる日本料理と飲まれる機会が多く、日本酒グラスに使われる素材は陶磁器や漆器、ガラスなどさまざまです。形にも多くのバリエーションがあります。
日本酒グラスを購入する際は、日本酒の特徴や料理に合わせて選ぶのがおすすめ。グラスの形状や素材はお酒の味わいに影響するため、燗酒や冷酒など楽しみ方も考慮してセレクトしましょう。
日本酒グラスの選び方
素材をチェック

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日本酒は熱燗でも冷酒でも楽しめます。そのため、日本酒グラスに使用される素材は種類が豊富です。陶磁器は、主に熱燗に適した素材。味をまろやかにするといわれており、日本酒をゆっくりと味わう方に好まれます。
金属では錫が代表的。熱伝導性に優れ、サビや腐食に強いのが特徴です。お酒を冷たいまま楽しめるといわれています。漆器はあらたまった席でよく用いられる定番の酒器です。熱を伝えにくいため、熱燗などを飲みやすいのがメリット。軽く、口当たりがよいのもポイントです。
ガラスの酒器は、色味を確認しながら日本酒を楽しめるのが魅力。さまざまな銘柄の日本酒の色合いを比べてみるのにおすすめです。また、なかにはガラスと枡がセットになった製品もあります。
形をチェック

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日本酒グラスにはさまざまな形のモノがあります。飲みくちが外側に広がった形状のモノは、日本酒の香りを楽しめるのが特徴。舌の両脇に日本酒が入り込むため、しっかりと味わいたい場合に適しています。
ほかには円筒形も主流で人気。利酒などの際に使われる「蛇の目の利猪口」も円筒形をしています。また、最近ではワイングラスで日本酒を飲むことも。人気のブランド「リーデル」はワイングラス作りのノウハウを活かし、日本酒のタイプ別にグラスを展開しています。
日本酒グラス選びに役立つ酒器の基本

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酒を飲むときに使われる道具である酒器。代表的なモノとしては、盃・猪口・ぐい呑み・枡などがあります。酒器のなかで、あらたまった席などに使われるタイプが盃です。結婚式の三三九度などで用いられます。猪口とぐい呑みはサイズが異なるのが特徴。ぐい呑みの方が猪口より大きく作られています。
枡はお祝いごとやお正月などで使われるのが一般的。枡の中にグラスを入れた「もっきり」というスタイルが日本では親しまれています。
日本酒グラス選びに役立つ日本酒と温度の関係

さまざまな温度で味わえる日本酒は、燗の温度によって呼び方が細かく決められています。日本酒の香りを楽しむなら、飲みごろの温度が55℃の「とびきり燗」。シャープな香りと、キレのある辛口を味わうなら、50℃前後の「熱燗」がおすすめです。
45℃の「上燗」は、日本酒の香りが引き締まるのが特徴。ほかにも35℃を「人肌燗」、30℃程度を「日向燗」と呼びます。
一方、冷酒は15℃前後が「涼冷え」。爽やかな口当たりと、華やかな香りを感じられます。10℃前後の「花冷え」は、香りが後から広がっていくのが特徴です。5℃の「雪冷え」の状態では日本酒の香りが抑えられ、クリアな飲み心地を楽しめます。
日本酒グラスのおすすめブランド
カガミ(KAGAMI)

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カガミクリスタルは日本のクリスタルグラスメーカーです。1934年、日本で初めてのクリスタルガラス専門工場として設立されました。複数の万国博覧会で賞を獲得するなど、高い評価を受けているブランドです。
宮内庁や首相官邸、迎賓館などへの正餐用食器の納入実績が豊富なのもポイント。日本酒グラスでは、伝統的なガラス細工の「江戸切子」を使ったモデルが充実しています。
アデリア(ADERIA)

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アデリアは、2019年月に創業200年を迎えた石塚硝子株式会社の食器ブランド。比較的リーズナブルな価格で製品を展開しているのが魅力です。
日本酒グラスは、厚手でぬくもり感のある青森県伝統工芸「津軽びいどろ」シリーズなどがラインナップしています。華やかな色彩を使い、和をモチーフにしたモデルが多いのが特徴です。
リーデル(RIEDEL)

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リーデルは、ワイングラスを主力製品としているグラスメーカーです。ハンドメイドのクリスタルグラスをラインナップする「ソムリエ」シリーズや、マシンメイドでリーズナブルな「ヴィノム」シリーズなど、幅広い製品を展開しています。
日本酒グラスは、大吟醸向けや純米酒向け専用グラスなど、ピンポイントに使える製品を取り扱っています。
日本酒グラスのおすすめ
カガミ(KAGAMI) ペア冷酒杯 江戸切子 笹っ葉に斜十文字紋 2406
高いガラス加工技術を誇る、カガミクリスタルのペア冷酒杯。赤と青のグラスに、江戸切子伝統分葉の「笹っ葉」と「斜十文字」の繊細なカットが施されているアイテムです。見た目が繊細で美しく、飲まないときは棚に並べて鑑賞しても楽しめます。
サイズは口径67×高さ66mm、容量は各120mlで日本酒をたしなむのにちょうどよいサイズ。木箱入りで、プレゼントにおすすめの日本酒グラスです。
カガミ(KAGAMI) 江戸切子 酒器揃 七宝に星紋 BPS170-893-CCB
鮮やかなブルーのクリスタルガラスに、江戸切子伝統文様の「七宝」と「星」が施されたアイテム。徳利と日本酒グラス2個のセットです。
サイズは、徳利が高さ128mm、日本酒グラスが径56×高さ50mm。容量は、徳利230ml、日本酒グラス90mlで、お酒を少しずつゆっくり楽しみたい方におすすめです。
「七宝」は、輪が繋がっていることから、縁起のよい吉祥紋として人気。美しい輝きと澄んだ色合いで、結婚祝いなどの贈り物にもおすすめです。
アデリア(ADERIA) 日本酒グラス
グラスの底に、古来より利き酒で使われてきた「蛇の目模様」がデザインされた日本酒グラス。飲みくちが外側に広がった形状で、日本酒の繊細な甘みや香りが堪能できます。
本体サイズは、口径約60×高さ約90mm、容量約220ml。日本酒グラスとしてはもちろん、普段の食事シーンにも使える汎用性の高さも魅力です。
気軽に購入できるリーズナブルな価格も嬉しいポイント。日本酒の美味しさをじっくり味わえるようにデザインされているので、日本酒初心者にもおすすめです。
アデリア(ADERIA) 盃コレクション 盃 夜風 F49787

青森県の伝統工芸「津軽びいどろ」の日本酒グラス。ぽってりと厚手で、手作りならではのぬくもりを感じられるアイテムです。
サイズは、口径65×高さ51mmで、満水容量は75ml。日本酒を楽しむほか、珍味入れにも使える便利な大きさです。また、リーズナブルな価格も魅力。日本酒初心者で、これからグラスにもこだわってみたい方におすすめです。
アデリア(ADERIA) 津軽びいどろ 五様ミニグラス FS-49573

鮮やかな色合いがおしゃれな、津軽びいどろのミニグラス5客セットです。形は、丸みのあるタイプから、脚が付いているタイプまでさまざま。友人を招いたホームパーティーで使うと、テーブルの上が華やぎます。
容量は各約50mlで、ぐい呑みとして使うのにぴったり。日本酒グラス以外には、珍味入れとしても利用できます。化粧箱入りなのでプレゼントにもおすすめです。
アデリア(ADERIA) 枡酒グラス 丸紋 6601

日本酒グラスと枡がセットのアイテムです。グラスは、サイズは約口径55×高さ90mm、容量は100mlのソーダガラス製。表面を、特殊技術によってみぞれのようにキラキラと輝く風合いに仕上げています。
グラスには、「円満にことが進む」「物事が丸くおさまる」と、縁起がよいとされている丸紋をデザイン。青と金の色を使い、上品に描かれています。また、枡は岐阜県産のヒノキを使用。グラスと同様に、丸紋が描かれています。
さらに、高級感のある箔押しの化粧箱付きで、ギフトにもぴったり。日本酒が好きな方や、ご両親へのプレゼントなどにおすすめです。
リーデル(RIEDEL) オー・トゥー・ゴー ホワイトワイン 大吟醸 2414/22

大吟醸酒や吟醸酒を飲むのに適した日本酒グラス。縦長のボウル形状で、お酒のみずみずしさやフルーティな香り、さわやかな喉ごしが感じられるアイテムです。
サイズは高さ106mm、容量375mlで、日本酒だけでなく、ワインを飲むにもちょうどよい大きさ。また、シンプルなデザインで使うシーンを選ばないのもポイントです。
そのほか、高品質ながらリーズナブルな価格も魅力。日本酒とワインが好きな方は、ぜひチェックしてみてください。
リーデル(RIEDEL) エクストリーム 純米 1441/27

約8年の開発期間を経て完成した日本酒グラス。蔵元の方をはじめ、日本酒の専門家とともにさまざまな形状のグラスで純米酒を飲み比べし、作られているのが特徴です。
純米酒の美味しさを引き出すため、大ぶりで横長、飲み口の口径を広くした形状を採用。複雑で奥深いうま味を存分に堪能できます。サイズは高さ 200mmで、容量は495ml。純米酒のよりじっくり味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。
松徳硝子(Shotoku GLASS) うすはり 大吟醸 木箱入 3021001

職人の手により、ひとつずつ丁寧に作られている「うすはり」。繊細に作られた飲み口と、底の突起物が特徴です。
サイズは、口径54×高さ90mm。満水容量は約250mlと日常使いしやすいのもポイント。名前の通り大吟醸を味わうために作られており、冷酒を楽しみたい場合に適しています。木箱入りでプレゼントにもおすすめの日本酒グラスです。
田島硝子(Tajimaglass) 江戸硝子 富士山祝盃 青赤富士セット

富士山をモチーフにした日本酒グラス。瑠璃色と赤色の部分は、透明の硝子に薄く吹いた色硝子を重ね、熟練職人の手によりひとつひとつ吹き上げられています。また、第54回全国推奨観光土産品審査会において、経済産業大臣賞を獲得しているのもポイントです。
お祝いの席で使用したり、親しい方にプレゼントしたりするのがおすすめ。お土産としても喜ばれる日本酒グラスです。
能作(NOUSAKU) ぐい呑 2個ペアセット 本錫100%

錫100%の日本酒グラス。工芸の町、富山県高岡市に工場を構えている鋳造メーカー「能作」が、昔ながらの製法で鋳造し、ひとつずつ手作業で作っています。
また、熱伝導率に優れているのも嬉しいポイント。飲み物の冷たい状態をキープしやすく、冷酒を飲むのに適しています。2個ペアセットなので、家呑みはもちろん、結婚祝いなどのプレゼントにもおすすめの日本酒グラスです。
有田焼やきもの市場 龍門 至福の半酒器セット 107050

有田焼の徳利1つ、盃2つの3点セット。盃は飲み口が広いため、日本酒の繊細な香りと味を楽しめます。サイズは、径85×高さ40mm。ダイヤ型高台で持ちやすく、安定感に優れているのもポイントです。
徳利の容量は約270mlで、1.5合まで注げます。蓋が付いているため中に粉塵が入りにくく、清潔さを保ちやすいのも魅力です。注ぎ口はお酒がたれにくいV型形状を採用。また、電子レンジに対応しているのであたため直すときに便利です。
さらに、筆でサッと描かれたようなデザインもおしゃれ。来客時のおもてなしなど、さまざまなシーンで活躍します。
かじゅあるらいふ(Kakuni) 黒備前 ゆらり盃 W30001

美濃焼の日本酒グラスです。ざらつきのある質感と、落ち着いた色合いは利用するシーンを選ばず、晩酌はもちろん食事シーンにもマッチします。シンプルなデザインで飽きにくく、長く愛用しやすいのもメリットです。
径60×高さ38mmで、手に馴染みやすいサイズ感が魅力。また、リーズナブルな価格も嬉しいポイントです。来客用にまとめて購入するのも検討してみてください。
イチキュウ(Ichikyu) ぐい呑 鬼深紅

深い紅色に、黒色がアクセントとなっているぐい呑み。焼き物ならではの渋い風合いに仕上げられているのが特徴です。
サイズは、約65×高さ45mmで、容量は約60ml。素材は陶器で、つるつるとした手触りが魅力です。「鬼深紅」のほかに、さまざまな色合いや形のモデルがラインナップされています。好みのモノをいくつか揃え、お酒シーンを楽しんでみてください。
華正工房(Kasyou Studio) うるしけんこう盃 波塗 夫婦盃 VS-0304SET

茶道具をメインに製造している「華正工房」の日本酒グラス。本体外側は職人が加飾し、波を表現しています。内側には、銀梨子地加工が施されており、お酒を注ぐと底がキラキラと輝き、日本酒シーンをより華やかに演出可能です。
軽くて持ちやすく、口当たりのよさも魅力。冷酒、熱燗どちらも美味しく楽しめます。また、普通の食器と同様に洗剤を使って洗えるのも嬉しいポイント。プレゼントにもおすすめのアイテムです。
お酒だけを飲んでも美味しく、料理の味も引き立てる日本酒。コップで飲むのにはもったいないと感じる方も多いはずです。季節に応じて、また料理に合わせて楽しむためには日本酒グラスにも注目したいもの。ぜひ本記事も参考にして、愛用できる日本酒グラスを探してみてください。