ロードバイクのデリケートなパーツの整備に役立つトルクレンチ。適切なトルク管理はパーツの寿命を延ばし、安全な走行にも貢献します。しかし、製品によってトルク範囲やケースの有無などが異なるので、どれを選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ロードバイク整備用トルクレンチのおすすめをご紹介します。選び方のポイントもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

トルクレンチとは?

By: amazon.co.jp

トルクレンチは、ボルトやナットを「適正な力(トルク)」で締め付けるために設計された専用工具です。部品の締め付けが緩すぎることによる脱落や、逆に締め過ぎによる部品の破損といったトラブルを未然に防ぐために使用。トルクの強さを表す単位には、主にNm(ニュートンメートル)が用いられます。

精密機器であるトルクレンチは、使用後の取り扱いにも注意が必要です。適切な管理によって、工具の精度を長持ちさせられます。

ロードバイク整備用トルクレンチの選び方

タイプをチェック

プレセットタイプ

By: amazon.co.jp

プレセットタイプは、本体にある目盛りを見ながらグリップ(持ち手)部分を回転させて、あらかじめ締め付けたいトルク値を設定する方式のトルクレンチです。設定したトルク値に到達すると、「カチッ」という音や手に伝わる軽いショックで知らせます。内部のコイルスプリングの反発力を利用してトルクを検知する仕組みが一般的です。

先端のソケットやビットを交換できる製品がほとんどで、さまざまなサイズや形状のボルト・ナットに対応できる汎用性の高さもポイント。また、比較的求めやすい価格帯の製品が多く、予算を抑えたい方におすすめです。

デジタルタイプ

By: rakuten.co.jp

デジタルタイプは、液晶画面に現在のトルク値や設定トルク値が数字で表示されるトルクレンチ。設定したトルク値に近づいたり到達したりすると、ブザー音やライトの点灯などで知らせるため、初心者の方でも締め付け具合を把握しやすいのがポイントです。

精密なトルク管理が可能で、繊細な力が求められるカーボンパーツなどの締め付け作業に適しています。しかし、価格帯はプレセットタイプに比べて高くなる傾向にある点には注意が必要です。

トルク範囲をチェック

By: amazon.co.jp

ロードバイクの整備に使用するトルクレンチを選ぶ際には、対応するトルク範囲の確認が重要です。一般的に、ロードバイクの多くのパーツでは、3N・mから15N・m程度の範囲でトルク管理が行われます。製品によって対応範囲が異なるため、整備したい箇所の指定トルクをカバーできるかを確認しましょう。

ひとつのトルクレンチでさまざまな箇所の整備に対応したい場合は、2N・mから20N・mを超えるような、やや広めのトルク範囲をカバーするモデルを選ぶと便利です。

ビットサイズをチェック

By: amazon.co.jp

トルクレンチを選ぶ際には、使用するボルトやネジの頭に合うビットが付属しているか、または別途用意できるかを確認することが大切です。ロードバイクの整備では、主に六角レンチで回すヘックスタイプのボルトが多く使われており、3mm・4mm・5mm・6mmといったサイズが主流です。

加えて、一部の部品では星形のような形状をしたトルクスタイプのネジも使用されています。T20・T25・T30などのトルクスビットもセットになっていると、さまざまな整備に対応できて便利です。付属するビットの種類やサイズが豊富であるほど、作業効率が向上し、別途買い揃える手間も省けます。

ケース付きだと持ち運びやすい

By: amazon.co.jp

トルクレンチを選ぶ際には、専用の収納ケースが付属している製品も検討してみましょう。持ち運びがしやすいため、自宅での保管はもちろん、外出先やサイクリング中のメンテナンス作業にも対応しやすくなります。

また、ケースは大切な工具を保護する役割を果たすのもポイント。トルクレンチは精密な測定機器なので、落下などの衝撃や湿気は性能低下の原因になりかねません。ケースに入れて保管することで、外部要因から工具を守れます。

ロードバイク整備用トルクレンチのおすすめ|プレセットタイプ

ホーザン(HOZAN) PARK TOOL TW-5.2 2-14Nm

ホーザン(HOZAN) PARK TOOL TW-5.2 2-14Nm

設定トルク値に達すると首が折れるトルクレンチです。2~14Nmの幅広い設定範囲により、ロードバイクのさまざまな部品を安心して締め付けられます。また、ラチェット機構と左右両方向対応により、作業効率が向上するのがポイントです。

グリップ下のノブを回すだけでトルク値を調整できる設計。専用ケースが付属しているため、持ち運びや保管にも便利です。ボトムブラケットの締め付けに役立つモノを探している方におすすめです。

トピーク(TOPEAK) トルクスティック 4-20Nm TOL47900

トピーク(TOPEAK) トルクスティック 4-20Nm TOL47900

0.5Nm単位の精密設定ができるトルクレンチです。重量187gと軽量性を実現しており、外出先でロードバイクをメンテナンスしたいときに携帯しやすい形状が魅力。ボディにはアルミ合金とエンジニアリンググレードポリマーを採用しています。

六角とトルクスの合計9種類のビットが付属。ビットには滑り止めのローレット加工が施されているので、着脱時のグリップ力が良好です。さまざまなビットが付属するトルクレンチが欲しい方におすすめです。

トピーク(TOPEAK) ナノ トルクバーDX TOL37200

トピーク(TOPEAK) ナノ トルクバーDX TOL37200

軽量な62gのプリセット式トルクレンチです。ロードバイクのツールケースにも収めやすいコンパクトな設計でありながら、4Nm・5Nm・6Nmの3段階のトルク設定が可能です。

ビット差し替え式で六角ビットとトルクスビットの両方に対応。さまざまな箇所のメンテナンスが行えます。出先でのトラブル時にも適切なトルクで調整できるため、ロードバイクでのロングライドを楽しむ方におすすめです。

シマノPRO トルクレンチ アジャスタブル 3-15Nm PR100340

シマノPRO トルクレンチ アジャスタブル 3-15Nm PR100340

3Nmから15Nmまでの幅広いトルク設定が可能な、ロードバイク整備におすすめのトルクレンチです。ステムやハンドルバー、シートポストクランプなどを締めるために設計された製品。締めすぎによるパーツ破損を確実に防げます。

M3からM6までの六角ソケットやT25・T30トルクスビットなどが付属しており、さまざまな箇所のボルトに対応可能。専用収納ボックス付きで持ち運びにも便利なため、持ち運びやすいトルクレンチを探している方におすすめです。

ロードバイク整備用トルクレンチのおすすめ|デジタルタイプ

藤原産業 SK11 デジタルトルクレンチ SDT3-030 1.5-30Nm

藤原産業 SK11 デジタルトルクレンチ SDT3-030 1.5-30Nm

液晶画面でトルク値を正確に確認できるデジタル式トルクレンチです。1.5~30Nmの幅広い測定範囲と高精度なトルク管理により、ロードバイクの繊細な部品も安心して締め付けられます。目標トルク値に達するとブザー音とLED光で知らせるため、締め過ぎを防止できるのが魅力です。

ボタン操作で簡単にトルク値を設定可能。また、作業中の最大値を表示するピークホールドモードと常に現時点の値を表示するトラックモードの切り替えも可能。右ネジと左ネジ両方向に対応しているため、さまざまな箇所の作業に活用できるおすすめモデルです。

京都機械工具(KTC) 6.3sq デジラチェ GEW025-R2 5-25Nm

京都機械工具(KTC) 6.3sq デジラチェ GEW025-R2 5-25Nm

充電式でバックライト付きディスプレイを搭載したデジタルトルクレンチです。暗所でも作業しやすいのが魅力。また、光・音・振動で目標トルクへの到達を知らせる機能を備えています。締め付けすぎるリスクを低減できて便利です。

5件まで目標トルク値を登録する機能により、異なる部品への切り替えが効率的に行えます。スムーズに作業を行えるモノが欲しい方におすすめです。

TONE ラチェットデジトルク T2DT30H

TONE ラチェットデジトルク T2DT30H

0.01Nm単位で表示されるラチェット式デジタルトルクレンチです。6〜30Nmの範囲により、幅広いメンテナンス作業に対応します。

設定トルクに到達するとLEDランプとブザー音で明確に知らせるのが魅力。合否判定機能により、適切な締め付けかどうかを確認できます。また、データ保存機能を搭載しており、測定したトルク値を最大250件まで保存できるのもおすすめポイントです。