「輪行袋」は、遠征先に自転車を持ち込むための収納ケース。公共交通機関を使って自転車を持ち運ぶには、基本的に自転車全体をカバーできる輪行袋に入れなければなりません。輪行袋は使わないときに折り畳めるモノが多く、バッグに入れたりボトルケージに収めたりして持ち運べます。

今回は、輪行袋の選び方とおすすめのアイテムをご紹介します。どれを購入すべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

輪行袋とは?

輪行袋とは、輪行するのに必要な自転車用の収納袋のこと。「輪行」とは、自転車を電車やバスなどの公共交通機関に持ち込んで運ぶことを指します。

公共交通機関に自転車を持ち込むには、各機関で設けられているルールに従わなければなりません。多くの公共交通機関では「自転車を持ち運ぶ際は、輪行袋に入れなければならない」というルールがあるため、輪行したい方には必須のアイテムです。

輪行袋の選び方

輪行袋の種類

By: rakuten.co.jp

輪行袋は、大きく分けてスポーツバイク用と折りたたみ自転車用の2種類に分けられます。スポーツバイク用をさらに細かく分類すると、前輪のみを外して収納できるタイプや、両輪を外して収納するタイプがあります。

一方で、折りたたみ自転車用は、コンパクトに折りたたんだ自転車をそのまま輪行袋に入れて持ち運び可能です。輪行袋のサイズや形状は製品によって異なるので、製品選びの際は収納したい自転車に対応しているかを確認しましょう。

ハンドルの形に合わせて選ぶ

輪行袋を選ぶ際は、自転車のハンドルの形状に合ったモデルを選びましょう。自転車のハンドルは、主にロードバイクに採用されているドロップハンドルと、シティサイクルやクロスバイクなどに採用されているフラットハンドルがあります。

製品の仕様欄には、ハンドルの形状ではなく対応している自転車のタイプを表記している場合も多いので、内容をよく確認しましょう。

分解方法で選ぶ

分解の手間が少なく車移動におすすめの前輪外しタイプ

By: amazon.co.jp

前輪外しタイプは、自転車をしまうのになるべく手間をかけたくない方におすすめ。前輪のみを外して収納できるため、両輪外しタイプに比べて分解の手間が省けます。また、後輪が付いた状態なので、移動の際はカバーの一部を外して自転車を転がして移動できるのもポイントです。

しかし、収納したときのサイズが大きめで、公共交通機関のサイズ制限内に収まりにくい点に注意が必要。車で移動する際も積載するスペースを広くとってしまい、ほかの荷物が積み込みにくくなる場合があるので留意しておきましょう。

公共交通機関に持ち込める両輪外しタイプ

By: ostrich-az.com

両輪外しタイプは、公共交通機関に自転車を持ち込んで移動する方におすすめ。自転車の両輪を外す手間がかかるものの、収納サイズが小さくなるので、公共交通機関のサイズ制限をクリアしやすいのがメリットです。

コンパクトで車に積載しやすいのも魅力。なお、両輪外しタイプを使用する際は、リアディレイラーなどのパーツを防護する必要があります。

両輪外しタイプは横型・縦型から選ぶ

By: sanwa.co.jp

両輪外しタイプの輪行袋は、横型と縦型がラインナップされています。横型は、両輪を外した状態で逆さまにした自転車を収納します。全高が低く、小柄な方でも比較的持ち運びやすいのが特徴。また、収納時の手間が少ないのもメリットです。

縦型は、輪行時に幅をとらないのがポイント。人が多い状況でも周囲の邪魔になりにくく、持ち運びやすいのが魅力です。しかし、変速機のリアディレーラーや接続パーツのリアエンドを保護する部品が必須な点は留意しましょう。

持ち運びやすさ重視なら軽量なモノがおすすめ

By: rakuten.co.jp

持ち運びやすさを重視する方には、軽量なモノがおすすめです。特に、輪行の機会が多い方は、輪行袋の重さにも注目して選んでみてください。

しかし、軽量な輪行袋は生地が薄く、耐久性が低い傾向があるので、取り扱いには注意が必要です。電動タイプなど重さのある自転車に使用するなら、厚手で十分な強度を備えたモノをチェックしてみてください。軽さと丈夫さのバランスを考慮して選ぶのが大切です。

ベルトの形状や袋内の仕切りの有無をチェック

By: amazon.co.jp

多くの輪行袋には、肩などにかけて持ち運べるようベルトが付いています。ベルトの形状や位置などによって使い勝手が異なるため、自分に合ったモノをチェックしましょう。

また、製品によっては内部に仕切りが搭載されている場合も。車体と外したホイールが接触するのを防げます。使用頻度や予算を考慮しつつ、機能面にも注目して選んでみてください。

楽に移動できるキャスター付きにも注目

By: rakuten.co.jp

輪行袋のなかには、キャスターが付いているモノもラインナップされています。自転車を入れた状態で転がして持ち運べるので、輪行時の負担を軽減可能。特に、長距離を移動する場合に便利です。

しかし、キャスターの分だけ重さが増す点には注意が必要。平坦な場所では便利なものの、段差や不整地などでは持ち上げて移動する必要があるので留意しましょう。

輪行袋のおすすめ|横型タイプ

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) 輪行袋 800-BYBAG003

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) 輪行袋 800-BYBAG003

楽天レビューを見る

クロスバイクやロードバイクの収納に対応する、両輪外しタイプの横型輪行袋。外した前後輪を入れられるホイールポケットを備えているのが特徴です。車体とホイールが接触しないので、フレームやスポークが傷付く心配はありません。

サドルを置く位置が分かりやすいように、印字入りの当て布を採用しているのもポイント。パッド付きのベルトを備えているので、肩にかけて楽に持ち運べます。

撥水加工が施されたPVC素材を用いている点にも注目。急な雨にも対応可能です。

オーストリッチ(OSTRICH) 超速FIVE 輪行袋

オーストリッチ(OSTRICH) 超速FIVE 輪行袋

楽天レビューを見る

手間が少なくスムーズに収納しやすい、前輪外しタイプの輪行袋。ロードバイク・マウンテンバイク・クロスバイク・ランドナーなど、幅広いスポーツバイクに対応します。

サイズは、幅138×奥行き22×高さ80cm。ベルト付きで肩にかけて持ち運べます。収納袋が付属し、使わないときにはコンパクトにまとめられるのもメリット。また、サドル下部にベルトで固定できます。利便性の高さを重視して選びたい方におすすめの輪行袋です。

アールニーゴーマル(R250) 超軽量横型輪行袋

アールニーゴーマル(R250) 超軽量横型輪行袋

重量195gと軽くて扱いやすい輪行袋です。薄手のポリエステル素材を採用。自転車を逆さまにして置く際、中心に合わせやすいように底面に赤いラインが設けられています。

付属のストラップで3箇所を固定できるので、安定して持ち運べるのもポイントです。また、肩かけ用のベルトも同梱されています。収納袋付きで使わないときもかさばらず携帯性は良好。使い勝手のよいおすすめの輪行袋です。

Rhinowalk 折りたたみ自転車 輪行バッグ

Rhinowalk 折りたたみ自転車 輪行バッグ

16~20インチの折りたたみ自転車に対応する輪行袋です。ダブルファスナー仕様で開口部が大きいので、自転車をスムーズに出し入れしやすいのが特徴。素材には、耐久性の高い600Dのポリエステルを採用しています。

また、長さを調節できるベルトも搭載。手提げにしたり肩にかけたりと状況に応じた使い方ができるのもポイントです。外側にポケットが配置されているので、小物類も収納して持ち運べます。

使わないときは折りたたんで付属の収納袋に入れればコンパクトに。使い勝手のよいおすすめの輪行袋です。

輪行袋のおすすめ|縦型タイプ

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) 輪行袋 800-BYBAG005

サンワサプライ(SANWA SUPPLY) 輪行袋 800-BYBAG005

楽天レビューを見る

ロードバイクをコンパクトに収納できる縦型の輪行袋。電車内などで周囲の邪魔になりにくいのがメリットです。サドルを置く位置に印字があるので、スムーズに収納可能。車体と外した前後輪は付属のバンドで固定でき、安定して持ち運べます。

肩かけベルトは、自転車のペダル根本にとり付けて本体上部から外へ通し、再び内部に戻してヘッドチューブにとり付ける仕様。ベルトには、クッション性のあるパッドが備わっているので、肩に食い込みにくいのも魅力です。持ち運びやすさにこだわって選びたい方は、チェックしてみてください。

オーストリッチ(OSTRICH) ロード220 輪行袋

オーストリッチ(OSTRICH) ロード220 輪行袋

楽天レビューを見る

開口部が大きく開き、自転車をスムーズに出し入れできる縦型の輪行袋。内部に仕切りが設けられているため、車体とホイールの接触を防げます。

本体のサイズは、幅83×奥行き20×高さ107cmとコンパクト。重量も320gと比較的軽く、使い勝手は良好です。不使用時は折りたたんで収納袋に入れ、ボトルケージに差し込んで持ち運べます。実用性の高い輪行袋を求める方におすすめです。

オーストリッチ(OSTRICH) L-100 輪行袋 エアロ&ワイド

オーストリッチ(OSTRICH) L-100 輪行袋 エアロ&ワイド

エアロタイプのロードバイクなど、ハンドルの切れ角が制限された自転車の収納に対応する輪行袋。付属のベルトを用いて、ハンドルが正面を向いた状態で固定して収納します。

サイズは、幅103×奥行き28×高さ115cm。サイズが大きめのロードバイクをはじめ、太いタイヤを装着したグラベルバイクなども収納できます。

薄手のナイロン生地を採用しており、265gと比較的軽量なのもおすすめポイント。また、持ち運びに便利なショルダーベルトが付属します。

アールニーゴーマル(R250) 縦型軽量輪行袋

アールニーゴーマル(R250) 縦型軽量輪行袋

楽天レビューを見る

付属品が充実しており、別途揃える手間が省ける縦型の輪行袋です。フロントやリアをカバーするエンド金具のほか、スプロケットカバーやフレームカバーなども同梱しています。

輪行マニュアルが付いているので、初めて輪行袋を使用する方も安心。縦型なので周囲の邪魔になりにくく、スムーズな移動をサポートします。フレームやサドル下部などに固定できる収納袋がセットになっているのもポイント。付属品を含めた総重量は約400gです。

輪行袋のおすすめ|キャスター付き

ベロライン(Velo Line) MOBILLY 輪行キャリーバッグ

ベロライン(Velo Line) MOBILLY 輪行キャリーバッグ

14~20インチと幅広いサイズの折りたたみ自転車に対応する輪行袋。開口部が大きく、スムーズに自転車を出し入れできます。

サイズは、約幅85×奥行き42×高さ68cm。3個のキャスター付きで、移動の際に転がして楽に持ち運べます。また、肩かけ用のベルトが付属しており、シーンに応じて使い分けられるのもおすすめポイントです。

輪行袋の売れ筋ランキングをチェック

輪行袋のランキングをチェックしたい方はこちら。

番外編|輪行袋以外の必須アイテム

輪行の際は、自転車のパーツ同士が接触して傷付くのを防ぐためのアイテムが必要。必要なアイテムは、収納したい自転車がリムブレーキの場合とディスクブレーキの場合で異なるので要注意です。

リムブレーキの場合は、輪行袋のほかに、エンド金具・スプロケットカバー・チェーンカバー・フレームカバーを用意するのがおすすめ。最低限のアイテムを揃えたい方は、輪行袋とエンド金具だけでも輪行できます。

ディスクブレーキの場合は、エンド金具・スプロケットカバー・チェーンカバー・フレームカバー・パッドスペーサー・ローターカバーを用意しましょう。なかでも、自転車に油圧ディスクが採用されている場合は、パッドスペーサーは必須のアイテムとなります。

また、エンド金具を導入する際は、クイックレバーやスルーアクスルなどのホイールの固定方式に合わせたタイプを選ぶようにしてみてください。