小さな醸造所で作られる「クラフトビール」。日本でも全国各地に、多様なビールの造り手が存在します。ビールの製法やスタイルも多様で、のどごしで楽しめるモノからじっくりと香りや味わいを楽しむモノまで好みに合わせて選べるのが魅力です。
そこで本記事では、おすすめの日本のクラフトビールをご紹介します。ビールの製法やスタイルについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
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クラフトビールとは?

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クラフトビールとは、流通量の多い大規模な醸造所で作られるビールとは異なり、小規模な醸造所で作られる多種多様なビールを指します。ただのどごしだけを楽しむのではなく、個性的な香りや味わいをじっくりと堪能できるのがおすすめのポイントです。
「技術」や「工芸」といった意味を持つ「クラフト」の名の通り、クラフトビールは醸造所やビール醸造士のこだわりが光る銘柄が多くラインナップ。日本でも全国の醸造所から販売されており、多くのビールファンから注目されています。
日本のクラフトビールの歴史

日本でクラフトビール作りが始まったのは、1994年に施行された酒税法改正がきっかけとされています。ビールの製造免許取得に必要な最低製造量が年間60キロリットルと大幅に引き下げられたことで、日本全国で多数の小規模な醸造所が生まれました。
その後、1999年には醸造所の数が300ヶ所に増加。日本での地ビールブームが広がるものの、2013年にブームは終焉を迎え、醸造所の数は200ヶ所ほどに減少します。しかし近年再び盛り上がりを見せ、現在は醸造所の数は850ヶ所以上にまで急増しました。
また、クラフトビールと地ビールの使い分けには定義がなく、ほぼ同義語と考えられています。2000年代、アメリカでクラフトビールの人気に火が付いた頃、日本の地ビールもクラフトビールとして扱われるのが一般的になりました。
日本のクラフトビールの選び方
作り方・発酵方法をチェック
のどごしがよい「ラガー」

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ラガータイプのビールは、のどごしのよさが特徴です。ラガーは、下面発酵と呼ばれる製法で作られます。発酵が進むにつれて、タンクの底の方に沈降していく酵母を用いるのが特徴。発酵温度は約10℃と低めで、炒った麦芽を使用しています。
日本のビールの多くが下面発酵酵母を使用。下面発酵では、苦味が強く濃厚な口当たりのビールに仕上がります。苦味が強いことでキレのあるのどごしで、アルコール度数も比較的高め。寒い季節に飲むのにもぴったりのビールです。
アルコール度数は6~8%程度。キレのある味わいが好きな方は、ラガータイプのビールを選ぶのがおすすめです。
香り・味を楽しむなら「エール」

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エールタイプのビールは、香りや味を楽しみながら飲むのに適したビールです。ラガーのようにのどごしやキレで楽しむというよりは、ワインのように香りや味を捉えながら飲む楽しみ方が適しています。
エールは、上面発酵と呼ばれる製法で作られるのがポイント。上面発酵とは、発酵が進むにつれてタンクの上部に浮いてくる酵母を利用した発酵方法です。
発酵温度は15~20℃程度。ペールエール・ヴァイツェン・スタウトといったビールが、エールタイプに分類されます。風味に個性のあるモノが多いため、多様な味わいのビールを楽しみたい方におすすめ。普段はワインを好んで飲む方が挑戦するクラフトビールにもぴったりです。
独特な風味が特徴的な「自然発酵」

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自然発酵ビールは、自然に存在している野生酵母を利用して製造されるビール。自然発酵による酸味の強い味わいが特徴です。製造時は常温で発酵させます。
液体の表面で発酵するため、上面発酵ビールとして分類することも。 ベルギーの一部地域でのみ生産されている「ランビック」と呼ばれるスタイルが有名です。また、日本国内でも一部のブルワリーが自然発酵ビールに挑戦しています。独特な風味を持つビールを飲んでみたい方におすすめです。
ビアスタイルをチェック

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ビアスタイルとは、ビールの種類を指す言葉です。基本的なビールの原材料には麦芽・ホップ・水・酵母が使用されますが、原材料や製造工程の違いにより幅広い種類に分けられるのが特徴。現在では、世界で150種類を超えるビアスタイルが存在しています。
日本で最も流通量が多く、一般的に飲まれているビールはピルスナーというビアスタイルに分類。クラフトビールではペールエールやIPA、ホワイトエールなどが定番のビアスタイルとして親しまれています。
ビアスタイルによって香りや味わいの個性が変わるので、飲み比べを楽しみながら好みの種類を見つけるのもおすすめです。
容器をチェック

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日本のクラフトビールは主に瓶入りか缶入りの商品に分かれているため、シチュエーションに応じて容器から選択するのもおすすめです。缶タイプは簡単に飲めるのが魅力。持ち運びも容易で栓抜きが必要なく、アウトドアなどで楽しむためのクラフトビールとしても適しています。
瓶タイプはグラスに注ぐ必要があるため、グラスによって高級感を演出できたり、自分好みの泡を立てられたりするのがメリット。瓶から注ぎ分けてシェアするのにも適しており、パーティーシーンなどにもおすすめです。
ギフト用には詰め合わせセットがおすすめ

大切な方へ日頃の感謝を伝えるために日本のクラフトビールを贈るなら、複数種類のビールが入ったセットがおすすめです。ビアスタイルのバリエーションが豊かなセットをチョイスすれば、飽きることなくビールを楽しんでもらえます。
ギフト用にチョイスするなら、のしやメッセージカードに対応しているかどうかを確認することも大切。入っている本数にも注目しながら、詰め合わせセットを選んでみてください。
日本のクラフトビールのおすすめ
ヤッホーブルーイング よなよなエール
日本のクラフトビールの王道として、長年全国のビールファンから高い支持を得る銘柄です。「家庭でも飲める手軽な本格エールビール」をコンセプトに、1997年に販売を開始。日本で初めて全国向けの缶入りクラフトビールとして発売されたことでも有名です。
原材料にはアロマホップの代表格である、カスケードホップを使用。レモンなどの柑橘類を思わせる香りを持ちます。仕込みの段階に加え、発酵の段階でもビールにホップを漬け込む製法を採用することで、苦味を抑えつつ香りを際立たせているのも特徴です。
ビアスタイルはアメリカンペールエールで、アメリカのクラフトビールブームの原点とされるスタイルを採用。クラフトビールならではの香り高く華やかな味わいを、日本でも夜な夜な楽しんでほしいという願いを込め、「よなよなエール」と名付けられました。
・1本
・24本
ヤッホーブルーイング インドの青鬼
強い苦味と鮮烈な香りを堪能できる日本のクラフトビールです。ビアスタイルはホップをふんだんに使ったIPAで、グレープフルーツのような華やかな香りも併せ持った個性的な風味が特徴。アルコール度数は7%と高いので、飲みごたえを求める方にも適しています。
食事と合わせて飲む場合は、濃いめの味付けの料理やこってりとした肉料理のほか、スパイスをたっぷり使った料理とも好相性。餃子やチョリソー、キーマカレーといったメニューともよく合います。
飲むときは冷蔵庫で冷やしすぎず、軽く冷やした9℃前後が飲み頃温度。もしくは、少しぬるめの温度でもおいしく飲めます。美しい色味や立ちのぼる香りも楽しめるよう、飲み口が広めのグラスに注いで飲むのがおすすめです。
・1本
・24本
銀河高原ビール 小麦のビール
小麦と酵母の自然なまろやかさを味わえる日本のクラフトビールです。原材料には小麦麦芽を50%使用。最終工程で酵母を取り除かない無濾過製法で生まれる、フルーティーでほのかなスパイス感もある奥深い香りが特徴です。
ビアスタイルはヘーフェヴァイツェンで、南ドイツ伝統の小麦ビールであるヴァイツェンのなかでも、酵母を含んだモノを指します。ホップの使用を抑えているので、苦味が少ないのも特徴。飲みやすい仕上がりは、ビール初心者の方にもおすすめです。
やさしい口当たりと甘い香りを際立たせるために、冷蔵庫から出したら少し置いておくのがポイント。グラスを傾けて半分ほどゆっくり注いだら、缶を軽く回すように振り、底に溜まった酵母を混ぜてから残りを注くのがおいしい飲み方のコツです。
・1本
・24本
伊勢角屋麦酒 ペールエール
誕生以来「伊勢ペ」の愛称でも親しまれる日本のクラフトビールです。飲みやすく飽きのこないペールエールは、伊勢角屋麦酒のスタンダードにしてプレミアムな仕上がり。王道を行く味わいで、クラフトビールを初めて飲む方にもおすすめです。
原材料には厳選された3種類のホップを使用。グレープフルーツの果汁のような爽やかな風味が華やかに広がり、麦芽のコクや旨味をやさしく包み込んで引き立てます。さっぱりとした口当たりながら、ほどよい飲みごたえも兼ね備えているのが特徴です。
「ビール界のオスカー」とも呼ばれる、世界で最も古い国際的なビールコンペティション「The International Brewing Award」では、3回の金賞を受賞。ほかにも数多くの受賞歴を持ち、品質は世界的にも認められています。
・1本
・12本
木内酒造 常陸野ネストビール ホワイトエール
創業1823年の老舗酒蔵、木内酒造が手がけるクラフトビールです。ビアスタイルは、ベルギーのクラシックな小麦ビールとして有名なホワイトエール。原材料にはコリアンダーやオレンジピール、ナツメグなどのスパイスや果実がブレンドされています。
フルーティーで爽やかな香りにスパイスの風味も加わった、やわらかな味わいが特徴です。苦味やアルコール感が抑えられているため、飲みやすさを重視したい方にもおすすめ。バリエーションが豊富な常陸野ネストビールのなかでもとくに人気の1本です。
日本国内のビールコンペティションでの数多くの金賞受賞のほか、「ワールドビアカップ」をはじめとした、世界中の権威あるビールコンペティションでも金賞受賞の実績があります。
・1本
・24本
ベアレン醸造所 クラシック
ドイツのビール作りの伝統や文化を尊重して生まれた日本のクラフトビールです。ビアスタイルはドルトムンダーで、100年以上前のレシピを再現。ドイツ産アロマホップの上品な香りが際立つ、コクと苦味のバランスがとれた本格ラガービールに仕上がっています。
日本人にもなじみ深いビールであるピルスナー同様、下面発酵で作られているので、のどごしのキレのよさを楽しめるのもおすすめのポイント。ドイツスタイルの王道といえる味わいはどのような料理とも相性がよく、幅広いシーンで飲める点も魅力です。
「ベアレン」はドイツ語で「熊たち」の意味を持ち、名前の通りラベルデザインにも熊を採用しています。ベアレン醸造所がある岩手の自然と職人の力強さを表し、ベアレンと名付けられています。ラベルもかわいいクラフトビールを探している方はぜひチェックしてみてください。
・1本
・12本
宮崎ひでじビール 九州CRAFT 九州ラガー
九州産の素材にこだわった日本のクラフトビールです。主原料には九州産大麦のほか、九州産ホップも一部使用。南国を思わせる香りとクリアな味わいが爽快な、オリジナルスタイルのホッピーラガーに仕上がっています。
国内外の権威あるビールコンペティションで数多くの金賞受賞の実績を持ち、日本一・世界一のビールとして選出されるなど、世界中から高評価を得る注目の銘柄。生産地域ならではの個性が活きた、ローカルクラフトビールを味わいたい方におすすめです。
世嬉の一酒造 いわて蔵ビール 自然発酵オーガニックビール
有機農産物を100%使用した日本のクラフトビールです。原材料にはオーガニック麦芽やオーガニックホップのほか、酵母も干し柿から採取した天然酵母を用いて醸造。フルーティーな香りと心地よい酸味のある味わいが特徴です。
仕込み水にもこだわって作られているのがポイント。岩手県一関市で採水した良質な水を使用しています。ベルギースタイルのライトエールで、アルコール度数は5%。素材を重視してクラフトビールを選びたい方におすすめです。
・1本
・12本
黄桜 京都麦酒 4種4缶セット
京都初のクラフトビールブランド、京都麦酒の人気の飲み比べセットです。内容はペールエール・ブラウンエール・ゴールドエール・ブロンドエールの4種類で、日本酒メーカーのクラフトビールならではの個性を活かした作りがポイントです。
ペールエールは飲みやすさを重視した仕上がりで、ブラウンエールは重厚感のある飲みごたえが特徴。ゴールドエールは清酒酵母由来の吟醸香をほのかに感じる味わいで、ブロンドエールは「酒米の王様」ともいわれる山田錦を原材料に使用しています。
飲み比べをじっくり楽しみたい方のほか、京都ならではのギフトを贈りたい方にもおすすめのセットです。
コエドブルワリー COEDO 瓶6本入りテイスティングセット
世界的に名を知られる日本のクラフトビールメーカー、コエドブルワリーの定番銘柄が6種類揃ったセットです。ピルスナーやIPA、黒ビールなど、それぞれビアスタイルが大きく異なるのがポイント。ビールの持つ多様な個性を少しずつ楽しめる点がおすすめです。
本製品は専用のギフトボックス入りで、のしにも対応。飲み比べや料理とのペアリングを色々なパターンで試したい方のほか、特別な日のお祝いや大切な方へのギフトとしても適しています。
日本には、バラエティ豊かなクラフトビールが存在します。ブルワリーのビールに対するこだわりや、ビールスタイルの違いに注目して気になるモノをチョイスするのがおすすめ。お世話になっている方などへのプレゼントには、複数種類がセットになった商品を選んでみてください。