熱風を吹き出すことでレジン液の気泡を消すのに使われる「エンボスヒーター」。簡単に気泡を除去できるうえ、スリムな形状で扱いやすく、1台あれば効率的に作業を進められる便利なアイテムです。

ただし、さまざまな製品がラインナップされており、どれを選べばよいのか迷ってしまいがち。そこで今回は、エンボスヒーターのおすすめモデルをご紹介します。選び方も解説しているので、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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エンボスヒーターとは?

エンボスヒーターは、熱風を出してレジン液やキャンドルの気泡抜き、エンボス加工を行うための道具です。エンボス加工とは、エンボスパウダーを溶かすことで、紙などに浮き出し模様を作る加工のこと。主に年賀状や結婚式の招待状などに用いられています。

また、先端が細く、当てたい箇所にしっかり熱風を当てられるのも特徴。細かな作業を行えるため、さまざまなクラフト作業に対応できます。

エンボスヒーターとドライヤー・ヒートガンの違い

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エンボスヒーターに似ている道具として、ドライヤーやヒートガンが挙げられます。ドライヤー・ヒートガンとは、まず排出可能な温度が異なります。ドライヤーの排出温度は約100~140℃、ヒートガンは300~600℃程度であるのに対して、エンボスヒーターの排出温度は250℃程度です。

ヒートガンのように塩ビの曲げ加工はできませんが、ドライヤーよりも高い温度を排出できるのがポイント。レジンの気泡抜きやプラバン作り、エンボス加工などに適しています。

また、エンボスヒーターはドライヤー・ヒートガンよりも風を当てられる範囲が狭いのも特徴。繊細な作業がしやすいことからハンドクラフトなどにもおすすめです。さらに、ドライヤーよりも風量が弱く、パーツズレやレジン液のヨレを予防しつつ気泡抜きが行えます。

エンボスヒーターの選び方

気泡を消す性能で選ぶ

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エンボスヒーターをレジン液の気泡を取り除く目的で購入する場合、気泡を消す性能についても確認しておくのがおすすめです。エンボスヒーターの先端に取り付け可能な細ノズルが付いたモデルなら、気になる気泡をピンポイントで除去できます。

ノズルがない製品よりもスムーズに気泡を消せるのがメリット。効率的に作業を進めたい方もぜひチェックしてみてください。

温度調節機能の有無で選ぶ

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エンボスヒーターのなかには、温度調節機能を搭載したモデルが展開されています。温度は2段階で調節できるモノが多く、レジンやキャンドルの気泡抜き以外にも使えて便利です。

また、レジンの気泡を飛ばす際にも、薄い作品には低い温度、厚みのある作品には高い温度で熱風を当てるなど使い分けられます。レジン作品の完成度を上げたい方におすすめの機能です。

価格で選ぶ

エンボスヒーターの平均価格は、3,000~4,000円程度です。最近では、1,500~2,000円ほどのリーズナブルな製品もラインナップされています。手に取りやすい価格ながらしっかり温度が上昇するため、ハンドメイド初心者で気軽に使いたい方や使用感を試してみたい方におすすめです。

ただし、安いモデルには温度調節機能がないモノが多い傾向にあります。選ぶ際は搭載機能にも注目してみてください。

エンボスヒーターのおすすめ

清原(KIYOHARA) エンボスヒーター EHT

清原(KIYOHARA) エンボスヒーター EHT

120℃と250℃の2段階で温度調節が行えるエンボスヒーターです。レジン液やジェルキャンドルの気泡除去だけでなく、プラバンの製作にも使用可能。さらに、可動式のスタンドが付いており、作業の合間に机に置きやすいのもメリットです。

本体サイズは幅47×高さ240mm、重さは300g。手にフィットしやすいスリムな設計で、しっかり握って作業できます。また、熱くなりやすいノズルにはカバーを搭載しており、安全性に配慮されているのもおすすめポイントです。

パジコ(PADICO) ハンディヒーター 403365

パジコ(PADICO) ハンディヒーター 403365

本体の重さが180gと軽量で持ちやすいエンボスヒーターです。本体サイズは、直径47×高さ225mm。150℃の「弱」と200℃の「強」の2段階で温度調節を行えるので、さまざまな作業で役立ちます。

開閉式のステンレス製のスタンドにより、高温になった吹出し口を机に触れさせずに置けるのもポイント。レジン液の気泡抜きやエンボス加工だけでなく、インクアートの模様作りでも使えるおすすめのエンボスヒーターです。

GreenOcean コードの長いエンボスヒーター

GreenOcean コードの長いエンボスヒーター

コードの長さが約2mと長く、取り回しやすいエンボスヒーターです。2段階のスイッチにより、弱で約150℃、強で約200℃の温度調節が可能。弱モードは風量が弱めなので、厚みのないレジン作品の気泡抜きにおすすめです。また、強モードは厚みのある作品でもしっかり気泡を飛ばせます。

本体は約47×225mm、重さは約255g。可動式スタンドを備えているため、作業後の熱を冷ます際にも便利です。

おしゃれなオリジナルロゴ入りなのも嬉しいポイント。レジン液が飛び散りにくいエンボスヒーターを探している方もチェックしてみてください。

Kimlonton エンボスヒーター

Kimlonton エンボスヒーター

比較的リーズナブルな価格で購入できるエンボスヒーターです。200℃の温風を排出可能。レジン作品の気泡抜きから塗装やシール剥がし、エンボス加工まで対応できます。

本体サイズは225×45mm、重さは約250gと小型かつ軽量なのもメリット。また、ステンレス製のスタンドも付いているため、机に置きやすいのも魅力です。

スイッチは防水・抗電気設計になっており、安全性に配慮されているのもポイント。コスパに優れたエンボスヒーターを求めている方におすすめです。

石崎電機製作所 プラジェット・ミニ PJ-M50

石崎電機製作所  プラジェット・ミニ PJ-M50

熱風と送風を切り替えられるスイッチを搭載したエンボスヒーターです。使用後に送風を使えば、効率的に本体を冷ませます。スプーンノズル・平形ノズル・集中ノズルの3つが付属しているため、ピンポイントで気泡を取り除けるのが魅力です。

本体サイズは幅47×高さ49×長さ245mm、重さ約240g。温風の温度は約350℃と高温で、レジンの気泡飛ばし以外にも、熱収縮チューブの加工やシール剥がしも行えます。また、温度過昇防止装置も搭載しており、安全性に配慮されているのもポイントです。

収納や持ち運びに便利なセミハードケースが付属しているのもメリット。性能が高くスムーズに作業を行いたい方におすすめです。

elesories エンボスヒーター HG1015

elesories エンボスヒーター HG1015

安定した風量を排出できる日本製モーターを搭載したエンボスヒーターです。温度は200℃と350℃の2段階に調節可能。200℃のときは風量も弱くなるため、レジンを飛び散らせたくない場合に役立ちます。

本体サイズは全長224×幅52×高さ50mm、重さ約270g。可動式のスタンドも付いており、作業後に本体を冷ます際にも便利です。

熱収縮チューブの加工がしやすくなる斜めノズルが付属しているのも嬉しいポイント。使い勝手に優れたエンボスヒーターを探している方におすすめです。

アンジュ(ANGE) エンボスヒーター EH-4334

アンジュ(ANGE) エンボスヒーター EH-4334

本体がスリムで持ちやすいエンボスヒーターです。本体サイズは長さ約240×最大直径約470mm、重さ約370g。スライド式スイッチにより、約120℃と約250℃の温度に切り替えられます。

ノズル部分には安全カバー、本体には可動式スタンドが付属。安全性に配慮されているのもポイントです。レジンやジェルキャンドルの気泡抜き、エンボス加工など幅広い作業に対応できます。

エンボスヒーターの使い方

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まず、レジン液やキャンドルなどの気泡を抜きたいモノを耐熱容器に入れておきます。エンボスヒーターのスイッチを入れて温度が上がったら、対象物から5cm以上間隔をあけつつ熱風を当てます。

3秒程度熱風を当てたのち、しばらく冷ましましょう。その後、再び熱風を当てるという作業を気泡が抜けるまで繰り返します。使用時にはエンボスヒーターの熱風が手に当たらないよう注意が必要。また、周りに燃えやすいモノがないか事前に確認するのも重要です。