優美な音を響かせる「バイオリン」は一度は弾いてみたいと思う人も多い憧れの弦楽器です。高価で難解なイメージがありますが、価格を抑えつつ初心者でも弾きやすいように作られたモノも増えています。
そこで今回は、バイオリンの選び方を踏まえつつ、初心者向けの品を中心におすすめのモデルをご紹介。これから趣味でバイオリンを始めたいと思っている方も、レッスンに通う際に持って行く楽器を探す際に役立ててみてください。
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。
- 目次
- バイオリンは何歳から始められる?
- バイオリンの選び方
- バイオリンのおすすめ|大人向け
- バイオリンのおすすめ|子供向け
- バイオリンのおすすめ|エレキタイプ
- バイオリンの売れ筋ランキングをチェック
- 番外編|バイオリンの正しいメンテナンス方法
バイオリンは何歳から始められる?
バイオリンのレッスンは子供の習い事としても人気です。レッスン中は楽譜を見ながら右手で弓を操作し、左手の指で抑える弦を変えるのが特徴。複雑な動きを行うため、集中力が増し、子供の成長に必要な脳の発達に良好な影響を与えると言われています。
子供にバイオリンを習わせる場合、最低でも3歳以上になってから始めさせるのがおすすめ。バイオリンのレッスンを受けるには、左右・数・文字が理解できることと、先生との会話が成り立つこと、そして長く立っていられることが必要になります。3歳頃から各条件が揃い始めるので、子供の集中力が続くようならレッスンの受講は可能です。
ただし、子供がバイオリンに興味がなく無理やり通わせた場合、バイオリンに苦手意識を持たせることになるため注意。始める年齢にはあまりこだわらず、子供が自分から「バイオリンを弾いてみたい」と言い出してから、レッスンには通わせるようにしてみましょう。
バイオリンの選び方
初心者には必要なモノが揃ったセット商品がおすすめ
これからバイオリンを始める初心者にはセット商品がおすすめです。アウトフィット(Outfit)とも呼ばれますが、バイオリンを扱うのに必要なモノが一式付属しているのが特徴。用品を別途購入する手間がないので、すぐにバイオリンを始められます。
バイオリンに最低限必要な用品は弓・松脂・ケースの3つ。弓はバイオリンの弦を弾くためのモノです。張られた毛に松脂を塗ることで摩擦が強くなり、音を出せるようになります。ケースは使用後の保管やレッスンに通う際などの持ち運びに必要です。
バイオリンに付着した皮脂や松脂を拭き取るのに使うクロスや、肩との密着率を高めて安定性を増す肩当てもあると便利。さらに、チューニングに必要なチューナーや、演奏時に楽譜を置ける譜面台がセットに含まれているモデルも人気があります。
身長と腕の長さに合ったサイズを選ぶ
バイオリンを選ぶ際は使用者の身長や腕の長さに合ったサイズのモノを選ぶのが重要です。特に、子供は大人よりも体が小さいため、大人が使うフルサイズ(4/4)のバイオリンでは大きすぎてしまいます。満足に弾けない可能性が高いので注意しましょう。
子供にバイオリンを待たせたい場合は「分数バイオリン」を選ぶのがおすすめ。3/4・1/2・1/4・1/8というようにサイズが分数で表されており、大人用の4/4よりも小さく作られています。身長や腕の長さの目安がサイズごとに決められているのが特徴。子供の成長段階に適したサイズのバイオリンが選びやすくなっています。
分数バイオリンを選ぶ際に身長よりも重視したいのが腕の長さ。身長が目安から数cm外れた場合でも、腕の長さに適したモノを選ぶ方が無理なく弾けます。バイオリンを左手で構えた際に肘が少し曲がるような余裕のある状態の品を選びましょう。
初心者向けの価格帯をチェック
バイオリンを選ぶ際に最も気になるのが価格です。安価なお試しモデルから、数百〜数千万円以上もするようなプロ向けのオールドバイオリンまで、バイオリンの価格帯はさまざま。初心者向けに絞った場合でも1〜30万円前後まで幅広く値付けされています。
1〜3万円のバイオリンはお試し入門者向け。長期間の使用にはあまり向きませんが、後々買い替えることを前提で試奏するのに適しています。趣味として本気で習いたいなら5万円以上のバイオリンがおすすめ。品質が上がるため、長期間の使用にも耐えられるようになり、バイオリンならではの豊かな響きもしっかり楽しめます。
予算に余裕がある方や、初めから上質な逸品を使いたい方には、10〜30万円程度のバイオリンも選択肢に入ります。オールドバイオリンの音をできる限り再現するために材質や製法によりこだわって作られているので、本格派の方でも十分に満足できます。
静かに練習できる「エレキタイプ」も選択肢のひとつ
練習用のバイオリンを探しているなら「エレキタイプ」も選択肢に入れてみましょう。サイレントバイオリンとも呼ばれますが、通常のアコースティックバイオリンと違って消音機能を搭載しているのが特徴。思い切り弾いても周囲に音漏れしない構造のため、集合住宅に住んでいる方や夜間に練習することが多い方にもおすすめです。
弾き方や調弦など基本的な扱いはエレキタイプのバイオリンも同じ。音色が少し変わりますが、本番でアコースティックバイオリンを使う場合にもほとんど違和感なく演奏できます。また、イヤホンやヘッドホンを接続すれば、演奏中の音の確認も可能。ステージではアンプに繋げることで、大音量のパフォーマンスを届けられます。
バイオリンのおすすめ|大人向け
ハルシュタット(Hallstatt) 入門用バイオリン 10点セット V-12
初心者に人気のあるバイオリンの入門用セットです。弓・松脂・ケースなどの必需品に加えて、ピッチパイプ・替え弦・教則本・教則DVDなどあると便利な付属品も充実。価格が安いので、試しにバイオリンを始めたい方にもおすすめです。
低価格ながら、表板に一般的な木材であるスプルースを使用しているのもポイント。高い振動性で豊かに響く音が楽しめます。裏板と側板には木目の美しいタイガーメイプルを採用。アジャスターは初心者でも高精度な調弦ができるように作られています。
本セットには譜面台やバイオリンを置ける折りたたみ式スタンドも同梱。また、クリーニングクロスやクリップ式のデジタルチューナーが付属するセットもラインナップされています。
ステンター(STENTOR) バイオリン Outfit SV-180
コスパの優れた初心者向けのバイオリンです。ステンターはイギリスの老舗メーカーで、製造を中国の自社工場で行うことで低価格を実現。試奏による点検を済ませてから発送されるため、安心して使える安いバイオリンを探している方にもおすすめです。
A線にスチール巻き仕様の弦が張られているのもポイント。きれいに響く高音域が演出できます。手軽にチューニングできるアジャスターも搭載。指板・あご当て・ペグには上位価格帯のモデルにも使われるエボニーが採用されています。
セットに含まれる付属品を選べるのも魅力。標準で付属する弓・松脂・クロス・ケースに加えて、12点セットでは肩当て・チューナー・替え弦・教則本・譜面台などが含まれます。同梱の弱音器をバイオリンに取り付ければ、音を抑えた練習も可能です。
ニコロサンティ(Nicolo Santi) バイオリン 初心者セット NSN60S
有名バイオリニストの葉加瀬太郎氏がYouTubeで紹介した人気のバイオリン初心者セットです。国内メーカーが製造した品を、ドイツで国家資格を取得した島村楽器専属工房長のマイスター茂木氏が監修。入門モデルながら音色と弾きやすさにこだわって開発されているので、これから本格的にレッスンに通う方にもおすすめです。
ナイロン弦が張られているのもポイント。安いだけのバイオリンにありがちな金属的な音ではなく、バイオリンらしい優美な響きが味わえます。4アジャスター内蔵型のテールピースも搭載。初心者でも調律がしやすく設計されています。
表板にスプルース、裏板にメイプル、パーツ類にエボニーを使用。板にはニスの手塗りによるアンティークフィニッシュが施されており、美しい外観も楽しめます。また、弓・松脂・ケース・肩当てが付属するため、開封後すぐにバイオリンを演奏可能です。
イーストマン(EASTMAN) バイオリン 初心者セット SVL80
優れたコスパでプロも高く評価するバイオリンの初心者セットです。イーストマンはアメリカのメーカーで、自社に大量の木材をストックすることでワンランク上の品質を手頃な価格で実現しています。
欧州の製法を受け継ぐ熟練した職人の手によって削り出された単板のスプルースが表板に、メイプルが裏板に使われているのもポイント。また、使用する木材は長期間にわたって自然乾燥されているため、バイオリン本来の美しい鳴りが味わえます。
バイオリン教室に通う方向けに島村楽器のマイスター茂木氏がセット内容を監修しているのも魅力。弓やケースに加えて、バイオリン奏者にも人気の松脂「ベルナルデル」と、安定感に定評のある肩当て「KUN」が含まれています。
カルロ・ジョルダーノ(Carlo giordano) バイオリンセット VS-2
国内メーカーが手掛けるコスパ良好の初心者向けバイオリンセットです。上質な素材を採用しながら、製造は全て中国で行うことでリーズナブルな価格を実現。初心者にも鳴らしやすく、コスパ重視の方にもおすすめです。
熟練の職人によって製作された単板削り出しのスプルースとメイプルを、それぞれ表板と裏板に使っているのもポイント。また、E線以外は音質に定評のあるナイロン弦「ドミナント」が張られており、柔らかく倍音と艶のある音色が味わえます。
基本のセット内容は弓・松脂・肩当て・ケース。バイオリンの弦を変更することでより低価格を実現したVS-2Eや、カラフルなセミハードケースが付属するVS-2Cなどのバリエーションも用意されています。
恵那バイオリン(Ena Violin) アウトフィットバイオリンセット Ena No.10
国産ならではの高品質が手軽に入手できるバイオリン初心者セットです。恵那楽器株式会社はかつて鈴木バイオリンから量産楽器の製作を一手に任されていたメーカーで、日本に1つしかない弦楽器大量生産の設備を活用することでリーズナブルな価格を実現。初心者や学生が使うバイオリンとしてもおすすめです。
作りや仕上げが精巧なのもポイント。細かい部分は熟練職人の手によって丁寧に調整されています。また、指板にエボニーを採用するなど材料の質にもこだわっているのも魅力。チューニングしやすいアジャスター付きのテールピースも付いています。
駒に「AUBERT#5」、弦にD’Addarioの「PRELUDE」を採用。付属品にはオリジナルケースと弓が含まれています。
ゲバ(GEWA) バイオリンセット GEWA Meister II
日本人の手に馴染む本格仕様のバイオリンセットです。ゲバはドイツに本社を置く老舗メーカーで、製造を中国の工房で行うことでリーズナブルな価格を実現。本楽器はイタリアの名器「ストラディヴァリウス」を元に製作されており、上質な音色とアンティーク仕上げによる美しい外観はコンサートや発表会などの舞台でも映えます。
島村楽器のマイスター茂木氏による指導の元、出荷前に日本国内にある工房の職人によって入念に調整されているのもポイント。先代モデルの代名詞だった反応のよさはそのままに、初心者でも弾きやすいように仕上げられています。これから本格的にバイオリンを始める方にもおすすめです。
希少材「フェルナンブーコ」を使用した高品質な弓が付属するのも魅力。耐久性・バランス・レスポンスに優れているので、ある程度上達した後でも愛用可能です。また、安定の品質で定評のあるKUNの肩当てやベルナルデルの松脂も同梱します。
アントニオ・タロンティーノ(Antonio Tarontino) バイオリンセット 葉加瀬太郎シグネチャーモデル HT-220
バイオリニスト・葉加瀬太郎氏の完全監修によって生まれたバイオリンセットです。「ビギナーでも鳴らし易く響きが良いものを」をコンセプトに開発されています。
響板材に単板削り出しのヨーロッパ産スプルースとメイプルを採用しているのもポイント。ワンランク上の音質と鳴りを実現しています。ネックは日本人の手に握りやすいようやや細めに加工。裏板の虎杢は葉加瀬太郎氏の愛機であるオールドバイオリンの名器と同じように、上向きのV字に組み合わせて作られています。
葉加瀬太郎氏が普段から実際に愛用している用品が付属するのも魅力。フェルナンブーコ材の弓・ベルナルデルの松脂・ハイグレード肩当てのKUN BRAVOなどが含まれています。
バイオリンのおすすめ|子供向け
ヤマハ(YAMAHA) バイオリン Braviol V5SC
上質な音を鳴らせる子供向けバイオリンセットです。職人の手作業によって、隅々まで妥協することなく仕上げられているのが特徴。耳の肥えた親も納得のいく音色が得られるため、最初のレッスンから子供に上物のバイオリンを使わせたい方におすすめです。
ウィットナー製のアジャスター内蔵型テールピースが搭載されているのもポイント。4弦全てにアジャスターが付いており、慣れれば微妙な調整も手軽に可能です。材質は表板にスプルース、裏板と側板にメイプル、指板とペグにエボニーを使用しています。
分数バイオリンは1/16・1/10・1/8・1/4・1/2・3/4の6サイズをラインナップ。子供の成長に合わせて選択可能です。付属品は弓・松脂・ケース。軽い素材で作られたケースにはストラップが付くので、レッスンへの持ち運びも快適に可能です。
ヤマハ(YAMAHA) バイオリン Braviol V7SG
ヤマハのハイグレードモデルの子供向けバイオリンセットです。響板材やパーツ類に高品質な天然木を使用し、熟練職人の手作業によって入念に製作されているのが特徴。ワンランク上の音色が出せるため、子供のステップアップを目的としてバイオリンを買い替える場合にもおすすめです。
入念な音響測定によって開発された独自のオイルニスが塗装されているのもポイント。手作業によってレスポンスと発音のよさが引き出されています。艶やかで美しい外観も魅力。ウィットナー製のアジャスター内蔵型テールピースも備えています。
分数バイオリンは1/8・1/4・1/2・3/4の4種類を用意。5歳以上の子供に持たせるのに適しています。付属品は弓・松脂・ケースの3つ。ケースにはストラップを2本装着可能です。
ステンター(STENTOR) バイオリン Outfit SV-120
演奏の楽しさを体験できる子供向けバイオリンセットです。品質管理された中国の自社工場で生産することで低価格を実現。本楽器は同社のなかで最もコスパに優れているため、子供に使わせる初めてのバイオリンをなるべく安く入手したい方にもおすすめです。
分数バイオリンの取り扱いサイズが豊富なのもポイント。3/4・1/2・1/4・1/8・1/10・1/16の6種類があり、3歳児から中学生まで幅広く対応可能です。どのサイズにも弓・松脂・ケースが同梱するので、必要な用品も一緒に用意できます。
A線とE線にスチール弦が張られているのも特徴。運指がスムーズに行えるため、初心者でも音程をはっきり出せます。アジャスターも備えており、チューニングも手軽に可能です。
カルロ・ジョルダーノ(Carlo giordano) バイオリンセット VS-1
高いコスパで人気のある子供向けバイオリンセットです。製造は全て中国で行われていますが、日本メーカー製なので安心して使用可能。多くの初心者にも選ばれている良品なので、入門レッスンで子供に持たせるバイオリンとしてもおすすめです。
エントリーモデルながら指板やペグに耐久性のあるエボニーを使用しているのもポイント。また、低価格帯のバイオリンとしては珍しく、ナイロン弦が標準で貼られているため、柔らかく豊かな音色が楽しめます。
選べる分数バイオリンのサイズは3/4・1/2・1/4・1/8・1/10・1/16の6種類。最小の1/16サイズは身長105cm以下に対応しているので、3歳児から使用可能です。弓・松脂・肩当て・ケースが付属するため、開封後すぐに弾けます。
鈴木(SUZUKI) アウトフィットバイオリン No.230
本格的な作り込みが味わえる子供向けバイオリンセットです。鈴木は国産バイオリンを初めて製造したことでも有名な老舗メーカー。本楽器は手頃な価格ながら職人の手作業で作られているため、上質なバイオリンを子供に使わせたい方にもおすすめです。
オイルニス仕上げと丁寧な削り出し加工の組み合わせによって、優れた音響性能を実現しているのもポイント。また、ウィットナー社製のアジャスター付きテールピースを搭載しているので、慣れれば子供でも手軽に調弦がしやすく作られています。
分数バイオリンのサイズは3/4〜1/16まで6種類を用意。セットには弓・松脂・ケースが含まれており、バイオリン本体と弓のパーツには耐久性と高級感を高めるエボニーが使われています。
バイオリンのおすすめ|エレキタイプ
キクタニ(KIKUTANI) エレクトリック・バイオリン ESV-380
コスパの優れたエレクトリックバイオリンのセットです。生音を抑えられる機能を備えながら手頃な価格を実現。イヤホンを繋げれば、大音量で弾いても周囲に音が漏れないため、夜間でも練習できる安いバイオリンを探している方にもおすすめです。
バイオリン本体にサテン仕上げが施されているのもポイント。さらりとした手触りと落ち着いた美しさを両立しています。カラーバリエーションはブラウン・ブラック・ホワイトの3種類。自分の好みで色を選べます。
付属品が充実しているのも魅力。セットには天然の馬毛を使った弓をはじめ、松脂・肩当て・イヤホン・ケーブル・ハードケース・ケース用ストラップが含まれています。
ヤマハ(YAMAHA) サイレントバイオリン YSV104S
上質な音色で練習できる人気サイレントバイオリンのセットです。独自開発の「SRT POWERED システム」を搭載しており、アコースティックバイオリンさながらの胴鳴り感を再現可能。さらに、イヤホン装着時は左右の音質を調節することでよりリアルな音色と響きが得られるので、練習時の音質にもこだわりたい方にもおすすめです。
各パーツがアコースティックバイオリンと同じ位置に配置されているのもポイント。本番の演奏で通常のバイオリンを使う場合でも違和感なく持ち替えが可能です。加えて、正しいボウイングやポジション移動が体得しやすいため、初心者の練習用としても重宝します。
同梱のコントロールボックスも練習に便利。サウンドタイプを明瞭重視と響き重視の2種類から選べるほか、オーディオプレーヤーと繋げることで音源をバックにした演奏も可能です。付属品には弓・松脂・ケース・イヤホン・接続ケーブルも含まれています。
バイオリンの売れ筋ランキングをチェック
バイオリンのランキングをチェックしたい方はこちら。
番外編|バイオリンの正しいメンテナンス方法
バイオリンを長く使うには日常的なメンテナンスが欠かせません。使用直後は松脂や皮脂が弦・指板・あご当て・弓の棹などにべっとり付着しており、そのままにしておくと音質が劣化する原因になるのが難点。バイオリンは水気が苦手なので、水拭きはせず、クリーニングクロスなどの乾いた柔らかい布で丁寧に拭き取りましょう。
使用後は弓のメンテナンスも必要。毛を張ったままにして放置すると、棹の反りが徐々になくなって音が鳴らなくなってしまいます。弓を長持ちさせるために、使ったら必ず毛を緩めるようにしましょう。お手入れが一通り終わったら、ケースに収納し、直射日光が当たらず温度と湿度がなるべく一定の場所で保管します。
弦や弓の毛は定期的に交換するのがおすすめ。弦は張り続けているとやがてへたり、弓の毛は徐々に松脂が付きにくくなり、音質が悪くなります。高音質を維持したいなら、それぞれ半年〜1年を目安に交換しましょう。
バイオリンは決して簡単な楽器ではありませんが、練習を重ねて習得できたときには何モノにも代え難い喜びがあります。最近は初心者向けに調整されたコスパ良好なモデルも充実しており、年齢に関係なく誰でも手軽にスタートが可能。ぜひ気になったバイオリンを入手して、パッヘルベルの「カノン」など人気曲にも挑戦してみてください。