アウトドアシーンでは蜂に刺されたり、蛇に咬まれたりすることが懸念されますが、その際には体内に入った毒針や毒液を取り除く必要があります。そんな時に活躍してくれるのが「ポイズンリムーバー」。キャンプや登山では万全の準備が重要となるので、ぜひ持っておきたいアイテムです。
そこで今回はポイズンリムーバーのおすすめモデルをピックアップ。注意点や選び方についてもご紹介するので、気になる方はしっかりとチェックしておきましょう。
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ポイズンリムーバーとは、蚊や蜂などに刺されたり、ブヨやヘビなどに咬まれたりした場合、患部から毒や毒針を吸い出すために使う道具。有事の際は慌てず、速やかにポイズンリムーバーで応急処置をすることで、症状の悪化を防ぐことが期待できます。
ポイズンリムーバーでの応急処置はなるべく早く、遅くても2分以内に対応しましょう。害虫などの毒素は刺されると同時に体内を巡り始めるため、15分以上経ってしまうとポイズンリムーバーの効果は薄くなります。アウトドアシーンでは起こりうることなので常備しておくと安心です。
ポイズンリムーバーの注意点
使い方を事前に確認しておくこと
蜂やブヨ、ヘビなどの毒性の強いものに刺されてしまった場合、落ち着いて行動できるかどうかはとても重要です。いざポイズンリムーバーを使おうとした時に使い方がわからないと、焦ってしまい余計に時間がかかります。また、慌てると脈拍が上がり、毒の巡りも早まる可能性があるので、ポイズンリムーバーの使い方は必ず確認しておきましょう。
ポイズンリムーバーが破損していないか確認すること
ポイズンリムーバーは、たとえわずかな亀裂でも吸引時の強い圧力で破損につながる可能性があります。よって、ポイズンリムーバー本体が破損しているか否かは事前にしっかりと確認しておきましょう。
なお、ポイズンリムーバーには繰り返し使えるモノがありますが、1度使った吸引カップは必ず薬用石鹸でよく洗い、消毒する必要があります。また、本体は洗うことができないため、血液が付着した場合は使い捨てることになります。忘れないようにしましょう。
処置した後に皮膚のケアをすること
ポイズンリムーバーで処置した後は、必ず清潔なタオルなどで傷口の汚れを拭き取りましょう。汚れを拭き取った後は、軟膏を塗り、絆創膏で保護しておくと感染症対策にもなります。また、吸引を始めてから無理やり吸引カップを外すと皮膚がうっ血し、痕が残ってしまう可能性があります。
有事の際の症状はさまざまで、傷口をかいて悪化してしまう可能性もあります。ポイズンリムーバーでの処置は毒を吸い取ることから皮膚のケアまでと考え、痒み止めの効果がある軟膏や、ガーゼ、絆創膏などを用意しておくと安心です。また、瞼や唇など皮膚の敏感なところにポイズンリムーバーは使用できませんので注意しましょう。
処置後は必ず医師に診てもらうこと
ポイズンリムーバーはあくまでも応急処置であることを忘れず、病院で診てもらうのは必須です。蜂に刺されたと思っていたら実はブヨだったり、初めは軽い症状だったのが後になってひどくなったりする可能性もあります。診察に役立つよう、刺された毒虫の特徴やその時の状況、どのような処置をしたかなどを正確に医師に伝えましょう。
ポイズンリムーバーの選び方
使いやすさで選ぶ
ポイズンリムーバーは有事の際に使用するものです。消毒液や絆創膏などと違い、使う機会は少ないかもしれませんが、選び方としては「いざという時に取り出しやすい」や「片手だけで使える」など、誰もが処置しやすいモノがおすすめです。
吸引カップのサイズで選ぶ
ポイズンリムーバーは毒や毒針を吸い取るための吸引カップを本体に取り付けて使用します。傷口の大きさは蚊や蜂、ヘビ、ブヨなど刺されるものによってさまざま。あらかじめ異なる大きさの吸引カップが揃っており、適切な大きさの吸引カップを使うことができれば、ポイズンリムーバーの吸引力がより効果的に発揮され、症状の悪化を最小限に抑えることにつながります。
携帯のしやすさで選ぶ
ポイズンリムーバーは多くの場合、アウトドアで使われます。アウトドアといっても、キャンプ、登山、ダイビングなど目的はさまざま。常に持ち歩くことを想定するなら、携帯ケースに収納しておくのがおすすめです。適した大きさや重さであるか、衝撃に強い素材であるかどうかに注目して選ぶとよいでしょう。
ポイズンリムーバーのおすすめ人気モデル
ドクターヘッセル インセクト ポイズンリムーバー 00050008
本体の長さが93mm、重量は12gとコンパクトで、持ち運びに便利なポイズンリムーバー。吸引カップを本体に取り付け、傷口に押し当ててからレバーを引き上げて吸引します。
吸引カップは両面とも吸口となっており、広口面、小口面を傷の大きさに合わせて使い分けることが可能。使い勝手がよく、お手頃な価格で購入できるのも魅力です。なお、携帯ケースは付いていないので、その点は留意しておきましょう。
Tiger NEW ポイズンリムーバー カップ2個入・安心パック
同じサイズの吸引カップが2つ付いているポイズンリムーバー。万が一破損したり紛失したりしても取り替えて使えるのが特徴です。
本体にはストラップ穴が付いているので、ネックストラップを用意すれば常に持ち歩くことが可能。なお、指をかけるレバーの部分が従来品より大きくなり、扱いやすくなっているのもポイントです。
Safety Life(セーフティライフ) ポイズンリムーバー
ソフトケース付きのポイズンリムーバー。コンパクトサイズにまとまっており、登山などに携帯するにもおすすめです。ケースの中には大小2種類の吸引カップ、本体、血の巡りを抑止するゴム紐が収納されています。
使い方としては、まず本体の取っ手を延ばしてロックをかけ、次に吸引カップを本体に装着。傷口に当ててから数回レバーを引きます。その後は吸引しているカップを残したまま本体を取り外すことができるので、力を入れ続ける必要がないのがメリットです。
PARADAISEED ポイズンリムーバー 毒吸引器 救急セット
プラスチックの携帯ケース付きポイズンリムーバー。子どもからシニア層まで容易に対応できるワンハンド設計を採用しているのが特徴で、レバーを引くごとに吸引力を実感できるのがポイントです。使用方法はパッケージにも記載。吸引カップの直径は2.3cmと2.7cmの2種類がセットとなっています。
エクストラクター ポイズンリムーバー AP011
大きさの異なる4種類の吸引カップが付属するポイズンリムーバー。強力な吸引力が魅力の製品です。使用方法としては、はじめに本体のピストンレバーをしっかりと引いた状態にし、次に傷口に吸引カップを当て、ピストンレバーを最後まで押し下げると、その後に吸引が始まります。レバーを引いた時ではなく、押した後に吸引が始まるので、その点は注意しておきましょう。
ソーヤー エクストラクター・ポイズンリムーバー・ポンプキット
ポイズンリムーバーにカミソリが付属されたキット。ポイズンリムーバーの吸引力は傷口の周りに体毛があるまま使用すると本来の吸引力を発揮できず、特にスネなどの体毛が多くある部分でポイズンリムーバーを使用する場合は、毛を剃る必要があります。
本製品はプラスチック製の黄色い携帯ケースにワンセットでまとまっているのもポイント。持ち運びにも便利なアイテムです。
Tiger NEW エクストラクター ポイズンリムーバー 強力型
携帯用ソフトケース付きのポイズンリムーバー。吸引カップは円形カップ4種類のほかに、蛇毒用の楕円カップが追加されており、計5種類の吸引カップがセットになっています。
収納ケースの内側にはメッシュのポケットがあり、消毒液や絆創膏などが一緒に収納できるのもポイント。ピストンレバーを押す際に指をかける羽のような部分が大きく設計され、手袋をした状態でも処置が可能です。性能、汎用性ともに高く、使い勝手のよいポイズンリムーバーです。
ASPILABO(アスピラボ) アスピブナン APV1100000
コンパクトなポイズンリムーバー。本体のサイズはサイズ直径26mm、最大部49mm、長さ118mmで、ケースサイズは55×145×35mm、トータルの重さは96gです。
付属の吸引カップは3種類。製品の取り出しは上部をスライドさせることで開閉が可能なので、スムーズに使えるのが魅力のアイテムです。
Care Plus(ケアプラス) ベノムエクストラクター CP-0801
傷口に押し付けるだけで自動的に吸引を始めるポイズンリムーバー。自動とはいえ電源は必要なく、バネの力を利用するのが特徴で、構造としては空気圧が下がっている本体内部のバネを押し上げることで吸引力を生み出します。
また、大小2種類の吸引カップが付いており、本体の長さは127mm、直径は32mmとやや大きめなのもポイント。力を入れてピストンレバーを押したり引いたりする必要がないので、非力な方でも安心して使えるアイテムです。
パラディニア(Paladineer)ファーストエイドキット 救急セット
ポイズンリムーバーが含まれている救急セット。ポケットと仕切りのあるコンパクトなケースに、18種類53点もの救急用具が収納されているのが特徴です。
サイズは20.5×13×5.5cmとやや大きめですが、本格的なキャンプや登山の際に携帯しておくと便利。防災グッズとして自宅や車内に常備しておくのもおすすめです。
TRIVALGOGO ポイズンリムーバー 毒吸引器 応急セット
ハンドルが付いたタイプのポイズンリムーバーに止血帯とアルコール綿、ヨードファ綿が付いた応急セット。本製品は毒性のある蛇に咬まれた際に有効です。
有事の際は、まず止血帯を傷口から心臓に向かって5〜10cmの位置で縛り、血液の循環を弱めます。なお、血液の循環を完全に止めないように10〜15分ごとに90秒ずつ止血帯を緩めることも重要です。アルコール綿やヨードファ綿は消毒する際に活用してください。
XPデザイン 救急 応急 メディカルポーチ ファーストエイド 医療 防災 キット
多機能ポケット付きのポーチとポイズンリムーバーのセット。なお、ポイズンリムーバー以外の救急用具は付いていないため、その他のアイテムは自前で用意することになります。
ポーチの大きさは縦20cm、横15cm、マチ7.5cmで、材質は防水性や耐久性のある900Dナイロン仕様。開口部が大きく、アイテムの取り出しがスムーズなので使い勝手は良好です。
害虫に刺されたり、蛇に咬まれたりした際は薬を塗るよりも先にポイズンリムーバーを活用することで応急処置となり、痛みや痒みの緩和にも繋がることがあります。なお、蜂の針など目に見えるものは先に毛抜きなどで抜いておくことも重要なので、その点も留意しておきましょう。