ケーブルを使わずに、マザーボードと直接接続する内蔵ストレージ「mSATA SSD」。後継規格のM.2 SSDが主流になった現在でも一定の需要があり、古いノートパソコンのストレージを換装する場合などに使用されています。
そこで今回は、mSATA SSDのおすすめのモデルをご紹介。インターフェース規格や選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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mSATA SSDとは?
mSATA SSDとは、接続インターフェースにmSATA規格を採用しているSSDのこと。正式には「Mini SATA SSD」と呼ばれており、SATA規格の一種として分類されています。
ケーブルを介して接続するSATA SSDよりもコンパクトに設計されているのが特徴。本体サイズが小さく、内部スペースの限られた機器にも取り付けできるため、かつてはノートパソコンの薄型化や軽量化に大きく貢献していました。
mSATA SSD本体は基盤が剥き出しで、マザーボードのポートに挿し込むだけでシンプルに接続可能。また、省エネ設計なので少ない消費電力で使用できるのも魅力です。
mSATA SSDの選び方
容量をチェック
mSATA SSDを選ぶ際はストレージ容量を確認しておくのが重要。mSATA SSDが登場した当初は容量が32〜64GB程度でしたが、技術革新が進んだ現在では小型ボディのままで1TBもの大容量を備えるモデルも発売されています。
ノートパソコンの主な用途がウェブ検索・書類作成・動画視聴などであれば、256GBのストレージ容量でも十分。ただし、ノートパソコンに大量の画像や動画を保存して常に持ち歩きたい場合は、より大容量の500GBや1TBのストレージ容量を持つmSATA SSDを選ぶのがおすすめです。
転送速度をチェック
転送速度もmSATA SSD選びでは見逃せないポイント。現在流通しているmSATA SSDは接続規格「SATA III」を採用しており、理論値で最高6Gb/s(600MB/s)の転送速度に対応しています。
ただし、書込速度や読取速度の実測値はmSATA SSDのモデルによって異なるので注意。画像や動画などの大容量データを素早く保存したい場合は、400MB/s以上の書込速度に対応するmSATA SSDがおすすめです。
サイズをチェック
mSATA SSDのサイズが取り付けるパソコンのポートに適合しているかも重要。2.5インチの大きな本体サイズを持つSATA SSDや、より細長い寸法を採用する後継規格のM.2 SSDなどの接続ポートには、mSATA SSDは取り付けられません。また、名前が似たMicro SATAと混同しやすいので注意。名称が似ていてもサイズは大きく異なるため、購入時は必ず確認するようにしましょう。
mSATA SSDのおすすめモデル
トランセンド(Transcend) mSATA SSD TS256GMSA230S
HDDやSSDなどのデジタルストレージを中心に展開する世界的メーカートランセンドのmSATA SSDです。持っているパソコンのスペックに応じて、必要な容量を購入できるのが嬉しいところ。本製品は256GBですが、64GBや128GBなどのモデルも展開しています。耐久性に優れた「3D NAND」を採用しているのもポイントです。
また、本製品にはDDR3 DRAMキャッシュを搭載。理論上、DRAM非搭載モデルと比べて処理速度が速く、優れたパフォーマンスを発揮できます。256GBの場合、シーケンシャルリード/ライトは最大530/400MB/sです。
キングストン(Kingston) mSATA SSD KC600 SKC600MS/256G
耐久性に優れた「3D TLC NAND テクノロジー」を採用しているmSATA SSDです。最高550MB/sの読取速度と最高500MB/sの書込速度に対応するため、写真や動画などのデータもスムーズにやり取りできます。
暗号化方式にはXTS-AES 256ビット暗号化を採用。ビジネス用途のノートパソコンにも安心して搭載できます。また、容量あたりの単価が安いのも魅力。コスパ重視の方にもおすすめのmSATA SSDです。
サンイースト(SUNEAST) mSATA SSD SE800-m512GB
リーズナブルな価格で入手できるmSATA SSDです。最大530MB/sの読込速度と最大500MB/sの書込速度を実現。継続的に負荷の高い処理を行うハイエンドアプリを使ってノートパソコンで動画編集などの作業を行う場合にもおすすめです。
耐久性とコスパに優れたTLCタイプの3D NANDフラッシュを搭載しているのもポイント。512GBのストレージ容量を備えているため、大量の画像や動画を扱う際にも重宝します。
充実した機能も魅力。SSDの状態を自己診断できる「SMART機能」や、過度な書き換え回数を低減することでSSDの長寿命化に貢献できる「TRIM機能」などを備えています。
Shark mSATA SSD X011
大容量1TBのmSATA SSDです。読込速度は最大540MB/s、書込速度は最大500MB/sと転送速度が速いのも魅力。編集ソフトなどのハイエンドアプリケーションを立ち上げつつ、快適に作業を進めたい方におすすめです。
安全性に関わるSMART機能やTRIM機能をサポートしているのもポイント。1GBあたりの価格も安く、コスパに優れたおすすめのmSATA SSDです。
ウィンテン(WINTEN) WTMSATA-SSD-256GB
日本や台湾、アメリカなどでPC機器の企画販売を行っているウィンテンのmSATA SSDです。購入しやすい価格の256GBモデルで、増設用SSDとしてもおすすめ。512GBや1TBの大容量モデルも販売しており、用途に応じて使い分けができます。
処理スピードが速いのが特徴。「3D NANDフラッシュ」搭載で、省電力かつ耐久性に優れています。静音性を高める設計が施されているため、駆動音が気になりやすい方にもおすすめです。
GamerKing Msata SSD 1TB SATA III Msata
大量の画像やサイズの大きい動画データの保存におすすめの1TBのmSATA SSDです。最大読込速度540MB/s、最大書込速度500MB/sの高速データ処理に対応しているのが特徴。持続的な冷却を行える機能を備えており、効率的に放熱を行えます。
セキュリティキーを実装しているのもポイント。有害なツールやソフトからデータを保護できるため、安心して利用できます。エラーをチェック・修正するECC技術やS.M.A.R.T機能なども搭載しており、安定した動作を期待できる製品です。
容量のバリエーションも豊富で、64GBや128GBなどの低容量モデルも展開。使用用途やパソコンのスペックに応じて必要なサイズを購入できます。
Dogfish 内蔵ソリッドステートドライブ Mini Sata SSD ディスク
30以上の地域でサービスを提供するSSD専門のメーカーDogfishのmSATA SSDです。さまざまな容量を販売しているのが特徴。必要な容量だけを購入できます。
製品の平均故障時間を表すMTTFは175万時間を実現。最大読込速度・最大書込速度はそれぞれ580MB/s・530MB/sです。
また、本体にはSSDの状態をチェックするS.M.A.R.T.機能やECC技術、不良ブロック管理機能なども搭載。データの読込や転送を安定して行いたい方におすすめです。
Superpard mSATA SSD 256GB
WindowsやLinuxなどのOSに対応したmSATA SSDです。「3D NAND」を搭載しており、データ転送が速いのが特徴。最大読込速度は550MB/s、最大書込速度は500MB/sです。
耐衝撃性と耐振動性を兼ね備えたモデルで、長期的な利用を期待できるのもポイント。エラーを検出して修正するECC技術をサポートしており、長寿命化を実現しています。静音性に優れているため、ノイズが気になる方にもおすすめです。
容量は256GB。価格も比較的安く、コスパを重視したい方にも向いています。
Kingdata mSATA SSD 内蔵型 Solid State Drive
比較的安価なモデルを探している方にぴったりなmSATA SSD。連続読込速度は最大560MB/sです。Windows TRIM最適化コマンドをサポート。また、3D NANDフラッシュメモリが搭載されており、耐久性が高いのがメリットです。
データの高速処理を実現しているのもポイント。平均故障時間を示すMTTFも175万時間と長く、安定して利用できます。
Kingshark gamer APROシリーズ mSATA Solid State Drive 256GB
東芝のフレッシュチップを採用しているmSATA SSDです。3D NANDフラッシュメモリを搭載しており、品質を重視したい方におすすめ。消費電力や発熱を抑え、静かな動作を期待できます。
エラーを検知・修正する技術も搭載されており、安定したデータ転送を行えるのもポイント。容量は256GBで、画像や動画、アプリゲームなどさまざまなデータを保存できます。
ミワクラ(miwakura) mSATA SSD 1TB MMC-1TM310
大きなサイズの動画や画像を保存したい方におすすめのmSATA SSD。1TBの大容量ストレージを備えており、ストレージ残量をあまり気にせずにデータを保存できるのが魅力です。
高速データ転送が可能なモデルで、最大読込速度は550MB/s、最大書込速度は500MB/s。「3D NAND」を採用しているため、耐久性が高く省電力での運用が可能です。
ノートパソコンの発展に貢献してきた小型ストレージ「mSATA SSD」。現在はよりコンパクトで高速な後継規格のM.2 SSDが主流ですが、旧型ノートパソコンのストレージを増強したり、キャッシュ用として使ったりなど、まだまだ需要があります。換装も難しくはないのでぜひ活用してみてください。